留学ドットコム 地域視察レポート
都会の雑踏から離れて広々とした地域が過ごしやすいクラーク地区
マニラから2時間離れると開放的で落ち着いた学習に適した環境へ
クラーク(Clark)は、ルソン島のパンパンガ州にあるクラーク経済特別区のことで、マニラから車で2時間程と比較的簡単にアクセスすることができます。同地域にはクラーク国際空港がありますが、日本からクラーク空港への直行便はありませんので、マニラから車での移動になります。クラーク空港からは韓国など他の国経由での移動や、気軽に旅行をすることも可能です。経済特別区として指定される前まではアメリカ空軍が基地として占領しており、現在でもアメリカの雰囲気を色濃く残した街となっています。誰もが簡単に区域に出入りできるわけではなく、区域内に入るには必ずセキュリティがしっかりしたゲートを通る必要があります。フィリピンでの移動手段のうちの一つであるトライシクルも入れないよう厳しく規制されており、インフラが整備された治安の良いエリアとして知られています。ただ、あくまでも治安が良いのは経済特別区内なため、特に夜間に区域内を出る場合は気を付けるようにしましょう。
街と自然が調和した穏やかな環境
経済特別区内には、ホテルやカジノ、ゴルフ場、などの娯楽施設に加え、博物館、外国企業など様々な施設が充実しており、フィリピンにいながら他の国にいるような気分を味わえます。上記でも述べたようにトライシクルの出入りは禁止されているため、区域内の移動手段はフィリピンの乗り合いバスであるジプニーやタクシーとなります。トライシクルがないだけで区域内はゴミゴミとした雰囲気が一気になくなり、セブやマニラのような都会の喧騒もなく、静かで落ち着いた生活を送ることが可能です。また、フィリピンでは街中や賑やかな通りに面している学校が多い中、区内の学校は治安が良く緑に囲まれた静かな場所にあり、集中して学習できる環境と言えます。
区域内にはセブンイレブンもあり
区域内の学校周辺の風景
乗り合いバスのジプニー
一歩外はローカル感満載の賑やかなアンヘレス市
経済特別区から一歩外へ出ると、トライシクルやジプニーが行き交い一気にローカル感があふれる街並みに変わります。経済特別区のすぐ近くにはSMモールという大型のショッピングセンターがあり、店内では現地にそのまま移住した元軍人や定年退職後に移住してきた外国人をよく見かけます。日本でもお馴染みのユニクロやスターバックス、Forever21、H&Mなどの有名店舗が多く入っており、何もない田舎町ということでもありません。レストランやカフェはもちろん、食料品や生活用品まで必要なものは全てここで手に入るため、語学学校に通う学生たちの息抜きの場にもなっているようです。一方、ネポモールという小さめのショッピングモールがあるエリア一帯は、SMモールがあるエリアとはまた違い、現地のレストランやショップが軒を連ねる地元の人たちで賑わうフィリピンのイメージそのままの街並みが印象的です。定期的にナイトマーケットが開かれており、食べ物や飲み物、洋服やDVDなど様々なタイプの出店が立ち並び、まるで日本の夏祭りに来ているような雰囲気もあり楽しめます。ナイトマーケットでは、フィリピンの精力剤としてバロット(有精卵でふ化直前の鶏卵)が有名で、話のネタとして試してみるのも良いでしょう。勉強の息抜きとして、フィリピンのローカルな雰囲気を味わってみたい方には是非お勧めです。
巨大ショッピングセンターの
SMモール
ナイトマーケット
フィリピンで人気のバロット
クラークエリアの語学学校はキャンパス型が中心
経済特別区内のみに限らずクラークエリア(区外のアンヘレス市など)の学校はキャンパス型が多く、学校や寮だけに限らずプールやジム、バトミントンコートなど長期で滞在されても飽きないような設備が十分に整っています。少し足を延ばせば充実した施設は整っているものの、学校周辺には誘惑が少ないため、誘惑に弱い方や周りに流されやすい方には最適の留学地です。また、クラークエリアには退役した元アメリカ兵や定年退職後の外国人が多く移住する場所であるため、語学学校にも欧米ネイティブ講師が多いのが特徴です。英語習得の難しさを知るフィリピン人講師に加え、本場の英語を話すネイティブ講師の両方から授業を受けることができるため、効率よく英語力を伸ばすことが可能です。特にフィリピン留学後に欧米圏への2カ国留学を考えている方には、欧米圏の生活雰囲気もある環境で生活することができるため、プレ留学としてクラークエリアを選ぶのは最適と言えるでしょう。
語学学校(AELCキャンパス1)の
外観
学校内施設風景
ネイティブ講師との授業風景
大きくもなく小さくもない、落ち着いた丁度良い規模の街
クラークエリアは、セブやマニラのように大きな街ではないものの、生活圏内には十分な施設が整っており、適度にローカル感を味わうことができます。勉強が目的であれば、まさに丁度良い環境と言えます。英語を喋れる地元の方も多く、また街を歩いていると気さくに声をかけられることも少なくありません。人懐っこく親切な方がほとんどですが、やはりどの国も良い人ばかりではないため注意が必要です。「100ペソ払えばそこまで連れて行ってあげるよ」なんてことは割と日常茶飯事です。特に経済特別区外や区外の学校であれば敷地外に出る場合は学校側の指示に従うようにしてください。また、クラークエリアには、様々な種類のレストランが立ち並んでいます。せっかくフィリピンに来たのならフィリピン料理に挑戦してみるのも良いですね。
フィリピン料理
クラーク郊外のターラックエリア
商店街風景