留学ドットコム 地域視察レポート
海岸線の広がる開放的な雰囲気と歴史ある街並みが魅力のセントジュリアン
St Julian’s(セントジュリアン)は、マルタの主要な観光都市の一つとして多くの人々で賑わう人口1,000人ほどの都市で、首都のバレッタからはバスで30分ほどの距離にあります。スリーマからは海岸線に沿って道が広がっているため、海を横にしながらのんびりと散歩を楽しむことができます。漁村と観光スポットの2つの面を併せ持つセントジュリアンにはホテルが多数建っており、外国人観光客にも大変人気があるエリアです。元々は狩猟の守護聖人である聖ジュリアンに捧げられた、古い礼拝堂の周りに出現した村が発展してできた歴史のある古い都市で、現在は若者に人気の街として栄えています。セントジュリアンの中心地となるパーチェヴィルは、元・軍人のたまり場であったエリアですが、現在は多くのレストランやバー、ナイトクラブがあります。夜の一人歩きはお勧めしませんが、スピラノ湾と聖ジョージ湾の間に位置する周りが海で囲まれた美しい港町のため、明るい時間帯にはブルーの水に浮かぶ色鮮やかな小舟を多数見ることができます。
マルタ料理を楽しめるレストランが多数集まる都市
セントジュリアンでは、地中海らしい景色を楽しみながらマルタ料理を味わうことができるレストランが海沿いに多く軒を連ねます。また、風通しの良いオープンテラスを備えたカフェも人気があります。マルタの伝統料理はまず始めにパンから食事がスタートします。マルタのレストランで提供されるパンは周りが固く中が柔らかいパンで、オリーブオイルやバターは使わずにそのまま食べるか、豆やチーズのペーストを乗せて食べます。地中海にある島国というと魚介料理がメインのように思われがちですが、マルタの食卓では肉が多く消費されています。特にうさぎの肉は、マルタ料理の中でもよく食べられている食用肉の一つです。もちろん地中海ならではの魚介類も新鮮でおいしく、特にタコは柔らかくて食べやすい点が日本とは大きく異なります。今回は、実際にセントジュリアンの港が見渡せる中心街にあるレストランを訪れました。値段はお店によっても様々ですが、手ごろな価格でも伝統料理を楽しめるレストランが数多く揃います。
セントジュリアン中心街
マルタ伝統のパン
うさぎ肉の料理
空き時間を存分に楽しめるエンターテインメントの街
セントジュリアンは、若者が集まるエンターテインメントの街としても有名な街です。レストラン、映画館、ボウリングセンター、クラブなど多くの施設が揃います。ビーチも徒歩圏内にあるため、夏の時期は気軽に海水浴を楽しむこともできます。また買い物を楽しみたい方には「Bay Street Shopping Centre」がお勧めです。こちらのショッピングモールは、インターコンチネンタルホテルの真ん中に位置する5階建てのモールです。食材や日用品から靴、洋服、本など様々な商品が手に入るショップが揃っており、生活に不便さを感じません。日曜日はお店が閉まることの多いマルタですが、日・祝日も含め夜10時まで営業している点も人気の理由の一つです。通常どの国も観光地の物価が高い傾向にありますが、セントジュリアンはマルタ一の繁華街ながらも物価は比較的安く、週末の時間を過ごす際や外食をする際にも費用を抑えることができます。また、フェリー乗り場や国際空港までも短時間で行けるため、ゴゾ島やヨーロッパ各地の旅行のしやすさは抜群です。セントジュリアンを遊び尽くした方は少し足を延ばして小旅行を楽しんでみてはいかがでしょうか。
マルタの主要な学校が集う、留学生にも人気のエリア
マルタは規模が小さい留学地のため、語学学校数も他欧米圏と比べると多くはありませんが、その中でも主要な学校がこのセントジュリアンに集中しています。セントジュリアンに本社を置く大型の老舗校EC、数多くの滞在先を持つESE、質の高い教育に定評のあるSprachcaffe、インターナショナルな環境で学べるClubclassなどはこのセントジュリアンにキャンパスを構えています。また各学校ともセントジュリアン内にレジデンスを用意しています。また、スーパーや各種ショップなどもあり、物価もリーズナブルなセントジュリアンは留学生にとっても住みやすいエリアとなります。セントジュリアン内の語学学校に通いアパートメントに滞在している学生に話を聞いたところ、ある程度週末に友人と飲みに行ったり外食に行ったりしても、月6~7万円ほどで生活ができるとのことでした。(個人差はあります)オーストラリアやカナダなどの大きな留学地と比べて観光地の数は限られているため、長期滞在の方はほとんどの名所に行き尽くしてしまうかもしれませんが、何より自然と共存しながら生活したい方には最適です。海沿いをのんびりと歩いて散策をしたり、カフェで勉強をしたり、学校のアクティビティ以外でも様々な時間の使い方ができることは、セントジュリアンで学ぶメリットと言えます。
ESEキャンパス外観
ECマルタキャンパス外観