留学ドットコム 地域視察レポート
マルタの歴史を肌で感じることができる郊外地域の紹介
地域の説明
マルタの主要な都市は、首都バレッタ、繁華街セントジュリアン、海沿いの街スリーマなどが有名ですが、マルタにはその他にも観光地として人気の地域が数多くあります。同じマルタ地域でも都市や地域によって異なる雰囲気を見せてくれるという点は、深い歴史を持つ国ならではの特徴です。今回は、マルタ訪問時に下記の3つの地域(ゴゾ島/イムディーナ/マルサシュロック)を訪れました。各所ともマルタの歴史を肌で感じることができ、特色のある魅力的な場所です。メインエリア以外は語学学校の数は少ないですが、主要都市からのアクセスも便利なため、ぜひ留学中に一度は訪れてみてほしいお勧めの地域になります。
観光地としても人気のゴゾ島
マルタ本島とシチリアの間に位置するゴゾ島は、深い青色の海に囲まれた、人口2万6,000人ほどの美しい小島です。本島からはフェリーが出航しており、首都バレッタからは1時間ほどの時間で、アクセスの良さも抜群です。フェリーを降りると港にたくさんのバスが停まっているため、ゴゾ島内の移動も容易です。ゴゾ島の中でも人気の観光地の1つは、「アズール・ウィンドー」と呼ばれる岩でできた自然のアーチです。アーチの周りには美しい紺青の海が広がっており、このアーチの周りを小舟で周遊するアクティビティが観光客に人気があります。
ゴゾ島内には、マルタの大型名門校IELS(右写真参照)もキャンパスを構えています。アットホームでフレンドリーな雰囲気に定評のあるゴゾ校は、学生の平均年齢も高めの落ち着いた学習環境です。キャンパス内にレジデンスを併設しているため、同じ建物で通学・生活することができます。本島のIELSで学ぶ学生が一定期間ゴゾ校に転校してくることもあり、本島とはまた違った雰囲気の環境で学ぶことができます。
マルタの歴史を感じる古都イムディーナ
イムディーナは、マルタの中央部の丘の上にある街です。アラビア語で「城壁の街」を意味する名の通り、街全体が城壁に包まれています。メインの入り口から中へ入ると小路が連なり、マルタらしい石造りの建物が立ち並んでいます。イムディーナ内ではバロック様式の建物や大砲のレプリカ、旧型の公衆電話など写真スポットも満載です。土産物店も多くあり、特にマルタの伝統工芸品でもあるガラスの製品を取り扱う「MDINA GLASS」のガラス製品は、イムディーナ土産としても人気があります。イムディーナの街の外側はラバトと呼ばれるエリアで、お洒落なレストランや教会が立ち並ぶ通りとなります。ラバトの名所は聖書に登場する聖パウロにまつわる地下墓地や教会があり、歴史が好きな方にとっては特に見応えがあります。ひっそりと静まり返った静寂に包まれているイムディーナに対し、ラバトは庶民的な生活の様子が伺える活気のある街です。
イムディーナのメインゲート
イムディーナの街並み風景
マルタ最大の漁業の街、マルサシュロック
マルタ本島で最も大きい漁村と言われているマルサシュロックは、毎日海沿いに市場が開かれ、賑わいを見せる街です。港には数多くの小舟が停泊しており、漁村らしい雰囲気を作り出しています。普段なかなか耳にすることのない名前ですが、アメリカとソビエトの冷戦の終結を宣言したかの有名なマルタ会談もこのマルサシュロックの海上で行われたことで有名です。港の周りには、カフェや魚介類をメインとした料理を提供するレストランが多数軒を連ねています。今回は、港の付近にあった「タルタルン」というシーフードレストランを訪れました。マルタでは魚よりも肉がメインとして消費されていますが、最大の漁村の街だけあってマルサシュロックのシーフードは絶品です。手ごろな価格で食べられるパスタ、リゾット、カラマリ(下記写真参考)などの料理は地元の人にも人気で、時には並んで待つこともあるとのことです。マルタならではのシーフード料理を求める方は、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
マルサシュロックの港風景
カラマリ(イカフライ)