オーストラリアの特徴と語学学校
オーストラリアは高水準の教育を受けられる国として有名であり、移民国家としての特徴もあるため世界各国から数多くの留学生が集まっています。特にオーストラリアは学生ビザ・ワーキングホリデービザ両方とも就学とアルバイトが可能なため、学費や生活費を働きながら補うことができるメリットがあります。そのため、留学生が勉強するにあたり、費用をコントロールしながら留学できる環境だと言えるでしょう。柔軟性のあるビザ制度と、教育の質の高さからオーストラリアは留学地として人気が高まっています。
学校の種類
オーストラリアで英語を学ぶ場合、語学学校の選択肢は3つのタイプに分かれてます。通う学校のタイプによって環境が大きく異なり、留学生はそれぞれ目的に合った場所を選ぶことが重要となります。一般的にコースの種類が豊富な私立語学学校に通う留学生が大多数を占めます。ここでは目的や学ぶ内容によって異なる語学学校の種類をご紹介します。
私立語学学校 | 多くの語学学校では1週間からの申し込みが可能です。コースの取り揃えとしては、一般英語コースから試験対策、資格取得コースなど様々なコースが用意されているのが私立語学学校の最大の特徴となります。多くの語学学校は市内の中心部に位置しており、施設内には自習室やカフェテリア、パソコンルームなどが備えられています。ワーキングホリデービザの生徒向けに仕事探しのサポートがあったり、円滑にアルバイト探しができるように接客英語コースがあったりとユニークなコースを開講する学校もあります。語学留学をする際、各学生の様々な目的に応えるコースカリキュラムを用意している私立語学学校は、最も幅広い選択肢を揃えていると言えます。 |
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大学付属語学学校 | オーストラリアの大学キャンパス内で、付属で運営されている語学学校です。主に大学進学を目指す留学生や、アカデミック英語を学びたい学生が集まる傾向にあります。学校によっては、入学条件は中級レベル以上など条件が指定されている場合もあります。一定期間英語コースで学ぶことによって、IELTSやTOEFLなどの英語力証明の提出を免除で大学本科に進学することができます。 授業内容は大学進学後に必要となる英語力の強化を目的とし、主にレポートの書き方、プレゼンテーション、グループワークなどを中心に学びます。多くの語学学校は月1回の入学指定日を設けているケースが多くなり、私立語学学校に比べると入学機会が限られます。大学付属語学学校は学費が私立語学学校に比べると割高になる傾向がありますが、大学本科に所属する学生と同じ扱いになるため、図書館やコンピュータールームなどの大学内施設を利用することができるメリットもあります。 |
TAFE・カレッジ付属の語学学校 | オーストラリア州立の職業専門学校のTAFEに進学を考えている方、TAFE以外のカレッジ(専門学校)に進学を考えている方が入学基準となる英語力到達を目指して学ぶ語学学校です。TAFE付属やカレッジ付属の語学コースに一定時間通うことで、TAFEやカレッジ本科に入学することができます。授業内容の特徴としては、大学付属語学学校と同様にレポートの書き方やプレゼンテーション技術の習得など、アカデミックな内容の授業となっています。 |
オーストラリアのどの都市で学ぶ?
オーストラリアは移民が多い国であることに加え、世界一ワーキングホリデービザの発給数が多いワーキングホリデー大国のため、世界中からオーストラリアに学びに来る人々が多いのが特徴的です。また、オーストラリアは国土も広く都市により気候も大きく異なるため、都市の選択肢も多いのが特徴です。自分の滞在したい都市で希望条件に合う語学学校を探していきましょう!
各地域の語学学校
シドニーの特徴と語学学校
シドニーはオーストラリア最大の都市であり、経済の中心地でもあるためアルバイトで稼ぎたい方に最適です。シティ中心部にも植物園やハイドパークなど広大な公園や、マンリービーチとボンダイビーチという有名ビーチもあり、都会の中にもゆったりとできる自然のある快適な人気の都市です。オーストラリアの中では一番物価が高いと言われていますが、仕事の求人が多く給料も高い特徴もあります。
メルボルンの特徴と語学学校
メルボルンはイギリス植民地時代の名残を残す古い建物が並ぶ美しい街並みの他、美術館やアートイベントも各地で行われるなど芸術の街としても有名です。またメルボルンは、「教育の街」とも言われるほど教育水準が高く、世界中から留学生が集まる都市です。
ブリスベンの特徴と語学学校
ブリスベンは年間を通して温暖で晴天率も高く、近代的な街並みの都心から少し郊外に足を延ばせば豊かな自然と触れ合うことができます。学生が多い街としても有名で、シティライフも楽しみたいけれど、オーストラリアの自然も満喫したいという方でも満足できる都市です。
ゴールドコーストの特徴と語学学校
「サーファーズパラダイス」という観光地で有名なゴールドコーストは、真っ白なビーチがどこまでも続く世界有数のリゾート地です。サーフィンやゴルフ、釣り、BBQなどのアクティビティを楽しみながら語学習得もできる人気の場所です。勉強だけでなくバカンスも同時に楽しみたい方向けの都市になります。
ケアンズの特徴と語学学校
日本からアクセスしやすく観光地としても人気のケアンズは、近くの島々を訪れてリゾート気分を味わいながら滞在できる都市です。街自体はこぢんまりしていますが、アボリジニの文化や壮大な自然に触れることができるアットホームな環境が魅力です。
パースの特徴と語学学校
パースは西オーストラリアの州都で、西海岸唯一のメジャー都市です。フレンドリーシティとも呼ばれ、緑と青い海の美しい自然に囲まれたパースは、過ごしやすい街であるためオーストラリア人で別の都市から移住してくる方も多い街です。他の都市に比べて日本人留学生は少なく、落ち着いた環境で勉強ができます。一方、仕事の求人が少ないためワーホリ層にとっては、少しネックとなるかも知れません。
その他の地域と語学学校
周囲とちょっと異なるプランに興味がある方や、日本人と極力距離を取りたい方もいると思います。都市規模は小さいものの日本人留学生が少ない穴場の地域が幾つか存在します。具体的には、バイロンベイ、ヌーサ(サンシャインコースト)、タスマニア、ダーウィン、アデレード、などが留学候補先として挙げられます。
語学学校の選び方のポイント
語学学校選びをする際、幾つかの条件に基づいて絞りこんで行くと間違いのない語学学校選びができます。これから留学やワーキングホリデーする方々は、自分が滞在都市や語学学校に対する希望条件があるはずです。まずは、それらの希望条件を紙に書き出してみましょう。そして、その条件に見合う語学学校を抽出して、さらに細かい条件で絞り込みをかけて行くのがオススメです。ただし、学校の絞り込みには長時間が掛かるため、希望条件が出そろった時点で留学エージェントに相談頂くことで、スムーズに語学学校選びが進められます。
「都心」か「郊外(田舎)」
語学学校の立地によって学習環境にも大きな差があります。都心の学校は交通アクセスが良く通いやすいため、周辺にもレストランや商業施設、観光スポットにも近く、利便性の高い都会で思い切り楽しみたい方にお勧めです。一方、郊外の語学学校はのんびりと静かに学習したい方にお勧めです。自然豊かな過ごしやすい環境で学ぶことができ、留学生が少ない、よりローカルな地で現地の人と同じように生活する楽しみもあります。郊外になればなるほどワーキングホリデーの方々が少なくなり、同時に日本人留学生も少なくなる傾向にあります。一方、アルバイトで収入を考えている場合は、郊外だと求人が非常に少なくなるため注意が必要です。
「大規模校」か「小規模校」
「大規模校」は生徒数が300名を超える語学学校を指します。様々な選択クラスや複数のコースが提供されており、自分の興味のあるクラスやコースを自由に選択できるメリットがあります。大規模校は施設が充実している学校が多く、毎週末に様々なアクティビティを用意している傾向にあるため、全体的な充実度が高いのが特徴的です。一方、生徒数が多いことから1クラスの生徒数が15名以上になり、生徒数が多いことがネックに感じる方もいます。 大規模校はコース数が多く、先生の頭数も多くトレーニングもしっかり行われていることから、長期留学の方に向いています。
一方、「小規模校」は生徒数が100名以下の学校を指します。アットホームな雰囲気で、ゆっくりと勉強できる環境したい方にぴったりです。先生と生徒の距離も近いためすぐに名前を覚えてもらえ、学習や生活面でも気にかけてもらいやすい環境です。1クラスの生徒数が10名以下になることもあります。全体の生徒数が少ないことから、1クラスに所属する生徒の英語力の幅が広く、大雑把な授業展開になってしまう場合もあります。小規模校はアットホームな環境が特徴なので、滞在期間が限定される短期留学に向いています。
「大規模校」も「小規模校」もそれぞれメリットとデメリットがあります。どちらにしようか迷ってしまう方にとっては、生徒数が200名前後の「中規模校」を選択することをオススメします。「中規模校」はまさに中間の位置付けなので、大きなメリットも薄まる一方で、極端なデメリットも無くなります。
日本人比率
欧米圏での学習の醍醐味は多国籍な環境にあり、日本人比率を気にされる方も多くいらっしゃいます。この国籍比率は、時期によって大きく変動します。日本人が少ないと言われる学校でも、1~3月の春休み期間、また7~8月の夏休み期間などは休みを利用して留学する日本人が多くなります。また学校全体で日本人の数が少なくても、レベルの低いクラスに配属されると、日本人留学生の多くが初級レベルであることからクラスの半数が日本人ということもあります。
少しでも日本人留学生との距離を取りたい場合は、渡航前に英語を勉強して少しレベルを上げ、中級程度からスタートすることで多国籍な環境に身を置くことができます。いずれにしても国籍比率にはあまりこだわりすぎず、自分が何を勉強したいか、吸収したいかを重視することが先決です。一方、あまり英語力に自信がない方や、海外経験が初めての方にとっては、日本人が全くいない環境だと頼れる人がいなくて、大変心細い思いをする方もいらっしゃいます。自分の英語力や海外経験から、日本人留学生との距離感を検討しましょう。
語学学校の費用
語学学校の授業料は、週単位で表示しているケースがほとんどです。まずは留学期間やコースを決定し、授業料の他に滞在費や食費なども含めた、総合的な合計金額を算出してみる必要があります。語学学校やコースによってもその費用は千差万別です。また授業料とは別に教材費が掛かる学校や、授業料の中に含まれている学校等様々です。ご希望の学校やコースが絞れてきたら、無料でお見積りのご案内もしていますので、お気軽にお問い合わせください。
入学期間・入学指定日
一般的な私立語学学校では毎週入校(月曜日の授業開始)受け付けをしていることが多いですが、学校や特に専門的なコースによっては月に一度、または数か月に一度の学校指定の入校日が設定されていることもあります。その後の留学プランを狂わせないためにも入校日は必ず確認してください。また、特に専門的な内容を学ぶコースで学びたい場合、規定の英語レベルが求められ、TOEICやIELTSなど語学試験のスコアが必要な場合もあります。ご自分がその条件を満たしているか確認し、渡航前に基準スコアを取得する、または希望校入学前に他の英語コースで英語力を上げてからにするなど、事前の確認と準備が必要です。