バカンス地にある学校は、都市部の学校とどう違うのか?学校の運営スタイルを検証してみた | 留学・ワーホリ・海外留学・語学留学は留学ドットコム

カテゴリー:学校の選び方

バカンス地にある学校は、都市部の学校とどう違うのか?学校の運営スタイルを検証してみた

公開:2018/05/16 著者:田中 麻裕 274 Views

語学学校はいろいろな都市にあるということは、皆さんご存知だと思います。各国の都市部だけではなく、バカンス地にも語学学校はあります。

我々日本人にとって耳馴染みのあるバカンス地もあれば、全く聞いたことのない外国人にとってはマイナーな場所もあります。

当然、都市部とバカンス地では、生活環境も雰囲気も大きく変わります。そこで、今回は語学バカンス地の語学学校と都市部にある語学学校では、何が異なるのか紹介したいと思います。

バカンス地のロケーションとは!?

バカンス地にある学校とは、具体的にどこにある学校なのでしょうか?

例えば、フィリピン留学だと都市部はセブシティが有名。セブの中でもバカンス地であれば、同じセブエリアのマクタン島にある学校が挙げられます。

オーストラリアでしたら都市部はシドニー、バカンス地はゴールドコースト。ニュージーランドであれば都市部はオークランド、バカンス地はロトルア。アメリカでは都市部がニューヨーク、バカンス地はハワイ。このような感じです。

 

バカンス地と言うのは、いわゆるリゾート地であることが多く、ゆったりとした観光都市である場合が殆どです。日本であれば、都市部は東京や大阪、リゾート地としては沖縄などをイメージすると良いでしょう。

リゾートエリアは、自然が豊かであり、マリンスポーツや自然を活かしたアクティビティなどが特徴です。つまり、都市部から距離がある場所であることが一般的です。

 

自然が豊かでのんびりした雰囲気がある場所が多い一方で、アクセスの不便さや商業施設の少なく、都市部に比べると利便性には劣ります。

 

一方で都市部はビルが立ち並び、ビジネスの中心部として機能しています。レストランやカフェ、ショップも多く、交通網も発達している場合が殆どです。人口が多いため、それだけ施設や物が充実している反面、バカンス地のようなゆったりとした雰囲気は薄れる傾向にあります。

 

学校数も大きな違いがあり!

バカンス地と都市部では、学校数にも大きな差があります。都市部は学校数が多く、バカンス地では少ないのが一般的です。

日本でも関東圏に大学が集中しているのと同じで、人の集まる場所により多くの学校が建てられます。逆に、バカンス地は勉強と言うイメージよりは、観光のイメージの方が強くなります。また、地方へ行けば行くほど、人口が減って行くため、学校数も必然的に少なくなります。

都市部には語学学校が数十校の選択肢があるのに対し、バカンス地では1~2校というケースも珍しくありません。

 

語学学校に集まる生徒のタイプ

バカンス地にある学校は、都市部の語学学校に比べてゆったりとした雰囲気や賑やかな雰囲気を持っていることが多いです。

 

バカンス地にある語学学校の生徒は、旅行や観光、休暇を兼ねている人が多いのが特徴です。

 

「しっかりと英語の勉強をしたい!」と言うより、「バケーションのついでに、英語の勉強もやってみようかな!」という生徒が多く在籍しています。学校全体の雰囲気も、のんびりとした雰囲気や、賑やかな雰囲気が出てくる傾向にあります。

気合いを入れて、しっかり勉強するつもりで留学したら、周囲には自分のように「気合いが入ってる生徒はいなかった…」という感想を漏らす方がいます。

 

これは「語学学校が自分に合っていない。」と言うよりは、「来る場所を間違えた。」と表現した方が正解かも知れません。

 

同じ英語を勉強する語学学校ではありますが、集まる学生のタイプが異なれば、当然語学学校の運営スタイルも変わることを頭の片隅に入れておきましょう!

 

語学学校の運営スタイルの違い

では、学校の運営スタイルではどのような違いが出てくるのでしょうか?

オーストラリアのシドニーとゴールドコーストにキャンパスを持っている Embassy English と、同じくブリスベンとゴールドコーストにキャンパスを持っている Browns English Language School にて、それぞれのキャンパスによる違いを比べてみましょう。

 

Embassy English の場合

生徒数コース数日本人スタッフ
シドニー約450名4コース不在
ゴールドコースト約170名2コース不在

 

Browns English Language School の場合

生徒数コース数日本人スタッフ
ブリスベン約300名8コース在籍
ゴールドコースト約200名11コース不在

 

生徒数が違う

バカンス地と都市部の両方にキャンパスを持っている学校では、都市部のキャンパスの方がキャンパス規模は大きい傾向にあります。これは、都市部の方が多くの留学生が集まっているからです。

 

都市部に集まる留学生は、短期留学の方、長期の語学留学の方、そしてワーキングホリデービザの方など、様々なタイプの留学生が集まります。

 

そして、それぞれの留学生の目的は異なります。短期留学の方であれば、日常会話の基礎の学習がメインとなり、長期語学留学の方はビジネス英語に対応できる英語力到達が目的の方が多くなります。ワーホリの場合は、アルバイトで必要な英語力と、目的も様々です。

つまり、都市部の語学学校は色々なタイプの留学生が集まるため、クラス数も豊富であることは去ることながら、色々なコースも用意されているのです。

 

コース数が違う

バカンス地にある語学学校では、先でも述べたように観光の延長線上として留学をしている方が多くなります。一方、都市部の語学学校に在籍している生徒の中には、現地大学へ進学希望の方、語学試験でスコアが欲しい方、就活のためにビジネス英語レベルまで伸ばしたい方など、必要に迫られて勉強をしている人も数多くいます。

観光の一部として英語の勉強をされている生徒には、基礎を学ぶ一般英語コースの他、スピーキングコースなどの人気が高くなる傾向にあります。また、一般英語コースとアクティビティを組み合わせたコースや、1日の授業数を少なく設定し、観光する時間も取れるライトコース(パートタイム)などの用意がある学校も見られます。

バカンス地にある語学学校では、ニーズが限定されるため、ビジネス英語や大学進学コース、IELTSやTOEFLなどの試験対策コースを開講していないケースは良くあります。また、IELTSなどの試験対策コースがあっても、実際に受講する生徒が少ないため、高いレベルまでは対応していないといった不具合もあります。

 

特に試験対策コースのような結果を求めている方にとっては、実績の高い語学学校を選ばないといけませんので、学校選びは注意が必要です。

 

例え同じ学校であっても、都市が異なれば、開講しているコースも変わるのです。

Embassy と Browns の両校では、「ケンブリッジ試験対策コース」と「大学進学コース」は都市部のキャンパスでは開講していますが、バカンス地のキャンパスでは開講していません。

また Browns では、都市部では開講のない英語 + スポーツ(サーフィン、テニス、ゴルフ、スキューバダイビング)コースの開講があり、勉強だけでなくアクティビティを楽しむタイプのコースが多く開講されています。

 

学校スタッフの役割が違う

バカンス地と都市部の語学学校では、在籍しているスタッフにも違いがあります。

当たり前なことですが、語学学校は在籍する生徒が必要なスタッフを配置します。例えば、大学進学を目指す生徒が多く通学している学校には、大学進学専門のアカデミックカウンセラーといったスタッフが在籍しています。

日本人生徒が多く通う学校には、大抵日本人スタッフが在籍しています。裏を返せば、日本人の学生がそこまでいない学校には、日本人スタッフを配置する必要性が薄れ、大学進学を目指す生徒がいない学校にはアカデミックカウンセラーは必要ありません。

バカンス地の語学学校には、日本人スタッフやアカデミックカウンセラーなどのスタッフが在籍していないことも多くあります。一方、アクティビティを専門に企画するスタッフや、生活相談のサポート体制が整っているケースが多くなります。

バカンス地の学校では、留学生の数も必然的に少なくなるため、学校規模が小さかったり、ゆったりとした雰囲気も手伝って、アットホームな学校が多い傾向にあります。

 

学校の運営スタイルや雰囲気も大きく異なる点に注意!

バカンス地にある語学学校は、学校の数や通学する生徒の目的にも、都市部の学校とは異なる特徴があることが分かって頂けたと思います。また、語学学校自体にも、コースの設定や在籍するスタッフの種類に違いがあります。

 

語学学校選びの落とし穴は、どの語学学校でも同じに見えてしまいがちな部分です。

 

表面上は語学学校ではあっても、中身が違うことを知っておきましょう!

もちろん、学校によって都市部にあってもゆったりとした雰囲気の学校や、地方にある学校でも進学に強い学校なども例外としてあります。

自分の好みや目的に合わせて、渡航先の都市や学校も決めてみてください。

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