ワーキングホリデー半年だけはもったいない!6ヶ月と1年の費用額を比較
ワーホリことワーキングホリデービザは、「1年間の滞在が可能なビザ」です。
全ての国で取れるビザではなく、主にオーストラリアとカナダが人気です。次いでニュージーランド、イギリス、アイルランドと言ったところでしょうか。
カウンセリングに来られるお客様の中には、費用面を気にされて、「ワーホリは半年だけ」と検討されている方は少なくありません。
期間を短くすることで、ワーホリ留学の費用を抑えることができるのでしょうか?
今回のポイントは、ワーホリで「1年間」滞在する費用は「6カ月」で必要な費用の2倍になるのかどうかです。
日本で最も人気のあるワーホリ先であるオーストラリアを例に、具体的な必要な費用を紹介しますので、その違いを検討してみましょう!
ワーキングホリデーでの予算について
ワーホリは1年間自由に過ごせるビザなので、過ごし方によって予算は大きく変わります。
ココでは、一般的なワーホリの理想プランで紹介します。
・語学学校終了後に1日8時間、月20日間アルバイトする。
1年間ワーホリ滞在した場合
授業料: 約14万円/月×4カ月= 約56万円
ホームステイ: 約13万円×1カ月= 約13万円
ルームシェア: 約12万円/月×11カ月= 約132万円
航空券(1年間オープン): 約15万円
海外旅行保険: 2.2万円/月×12カ月= 約26.4万円
ビザ費用: 約4万円
その他諸経費用(光熱費、交通費、通信費、交際費など): 約48万円
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合計: 約294.4万円 ≒ 295万円
8カ月の就労での収入: 約192万円 ※学校に通う期間以外の期間でアルバイト
実質的な合計: 295万円 – 192万円 = 約103万円
6カ月間ワーホリ滞在した場合
授業料: 約14万円/月×4カ月= 約56万円
ホームステイ: 約13万円×1カ月= 約13万円
ルームシェア: 約12万円/月×5カ月= 約60万円
航空券(1年間オープン): 約15万円
海外旅行保険: 2.2万円/月×6カ月= 約13.2万円
ビザ費用: 約4万円
その他諸経費用(光熱費、交通費、通信費、交際費など): 約24万円
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合計: 約185.2万円 ≒ 186万円
2カ月の就労での収入: 約48万円 ※学校に通う期間以外の期間でアルバイト
実質的な合計: 186万円 – 48万円 = 約137万円
ワーホリで1年間のトータル費用を算出してみると結構な金額になります。
1年間の滞在費用(約294.4万円)は、6カ月の滞在費用(約185.2万円)の「約1.6倍」になることが分かります。
分かりやすいように表にもまとめてみます。
1年間滞在した場合 | 6カ月した場合 | |
語学学校費用 | 同額(約60万) | |
生活費 | 約158万 | 約80万 |
航空券 | 同額(約15万) | |
海外旅行保険 | 約22万 | 約11万 |
ビザ費用 | 同額(約5万) | |
その他(交際費、交通費等) | 約48万 | 約24万 |
費用の合計 | 約294.4万円 | 約185.2万円 |
アルバイト収入 | 約192万円 | 約48万円 |
上記の表をご覧頂くと、滞在期間が1年でも、6カ月でも同額の費用がかかる部分が多いことが分かります。
単純に期間が半分になったからといって、費用も半分になるワケではありません!
注目すべきは収入の違いではないでしょうか。
アルバイトでの収入格差はおよそ4倍!
1年間滞在している場合は、半年滞在に比べて4倍もの金額を稼ぐことができます。この収入の差は大きく、1年間滞在した方が支出は高額になりますが、収入を含めて全体的に考えると、実質的なトータルコストはなんと6カ月滞在の方が上回ってしまいます。
「ワーキングホリデーで滞在する期間が短ければ、費用も抑えられるに違いない!」と思っていた方にとっては驚きではないでしょうか。
滞在期間の違いは英語力アップにも差が出る
英語力向上の側面からも、当然滞在期間が長い方が効果は高くなります。
1年間でも6カ月間でもワーホリで海外滞在するのであれば、滞在期間は長い方が生の英語に触れる時間も物理的に増えます。帰国時期が決まっていて、6カ月間しか行けない方は仕方がないですが、帰国時期が定まってない人はフルで1年間行かれた方が良いでしょう!
いずれにせよ、6カ月間も留学するとなれば、社会人は仕事を退職していきます。大学生であれば学校を休学することになります。学生の場合は、日本の多くの学校が1年間での学期制度を導入しているため、6カ月で帰国してもすぐに復学できないこともあります。
社会人の場合は、帰国後に再就職があります。面接の場では、「ワーホリの成果がどうだったか?」も尋ねられます。6カ月間の滞在期間では、時間も限られた中でアピールできる成果を手にできるかは不透明です。
「なぜ1年ではなく半年だったのか?」と問われた際、「費用がかかるから」と答えていたら、目的意識の薄い方だと思われて逆にマイナスになります。
ワーホリは1年間しっかり行くことがオススメ
ワーホリは1年間滞在すると6カ月の滞在に比べると約1.6倍の費用がかかりますが、その差額を上回るほどのアルバイト収入を得ることができます。また滞在期間の差は費用や収入だけでなく、英語力アップや国際交流する機会にも影響します。
滞在期間が6カ月間でも1年間でも、日本を出国する準備・手配、海外生活の準備などに必要な労力は全く変わりません。
カウンセラーとして、帰国された留学生に話を聞くと、ほぼ全員が「もっと長く滞在していたかった…」と口を揃えて言われます。
同じ労力が必要ならば、滞在期限である1年間を過ごされることが断然オススメです!
基本的にワーホリができるチャンスは、1つの国で1回限りです。同時に30歳までといった年齢制限もあります。長期間での海外滞在は、いつでもチャレンジできるワケではありません。
人生1度きりの留学機会を目先の費用だけで、期間短縮するのは本当に勿体ないです。海外留学で得られる成果を誇れるよう、充実した1年間を過ごして欲しいと思います。