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カテゴリー:ワーキングホリデー

セカンド・サードワーホリはどのくらいの人が申請しているのか?統計が示す意外な事実!

更新:2024/06/13(公開:2018/06/08) 著者:片桐 健一郎 3418 Views

ワーホリビザは、基本的には最大1年間の滞在可能なビザです。ただし、オーストラリアの場合この1年の滞在中に、以下の条件を満たせば、さらに1年の滞在が可能になります(セカンドワーキングホリデービザ)。

・指定された郵便番号の地域
・指定された日数(88日・3ヶ月)
・指定されたお仕事

 

また、上記セカンドワーキングホリデービザの滞在中に、以下の条件を満たせば、さらに1年の滞在が可能になります(サードワーキングホリデービザ)

・指定された郵便番号の地域
・指定された日数(179日・6ヶ月)
・指定されたお仕事

 

つまり、オーストラリアで諸条件を満たすと最大3年間のワーキングホリデービザ滞在が可能になります。3年間のワーキングホリデー滞在は、他の国にはないオーストラリアの大きな魅力の1つとも言えるでしょう。

 

ちなみに、指定されたお仕事というのは、ファーム(農場)以外にも漁業や鉱山業、林業、建設業、観光業(ノーザンテリトリーや遠隔地のみ)といった職種も含まれています。

外国人のビザ発給を担当している移民局の統計(※)によると、セカンドビザの場合には半分以上の人がファームのような農林水産業でのお仕事を選んでいるようです。

セカンドワーキングホリデービザ発給者の産業別数

→農林水産業での発給数(一番左側)が8,099、総数が14,987なので割合としては約54%で一番多くなっています。

※出典:Working Holiday Maker visa program report(2023年6月30日発行)

それ故にセカンドワーホリの権利を取得するための仕事は、「ファームで働く」というイメージになっています。

 

セカンドやサードワーホリは、続けての滞在も可能ですし、一度帰国し再度申請することも可能です。ただし、31歳の誕生日を迎える前にビザ申請が必要です。つまり、セカンドやサードワーホリの申請権利を持っていても、31歳になった時点で権利は消失します。

オーストラリアのワーホリビザと日本人について

ビザ発給管理している移民局の発表(2022年~2023年の統計)によると、世界中の提携国からオーストラリアのワーホリビザの申請数は221,696となっていました。オーストラリアの人口は約2,600万人なので、ワーホリ滞在する人口は、オーストラリア人85人に対して約1人の計算になります。

ちなみに上記の統計期間でワーホリビザの「取得」をした日本国籍は、14,398人となっています。また、セカンドワーホリビザを「取得」した日本人は、該当の統計期間で996人、サードビザを「取得」した日本人は153人と移民局は発表しています。

 

ファームの経験者は意外に少ない?

ワーホリビザが約14,000人いる中で、セカンドワーホリが約1,000人なので、概ね14人に1人がセカンドビザを申請している形になります。

このデータを皆さんに伝えると「意外に少ないんですね。」と言うリアクションが返ってきます。実際、私も同じ印象を受けています。

この1,000人の中には、ファーム生活が気に入って、引き続き田舎での生活を続けている人や、そのままオーストラリア一周旅行に出る人もいます。つまり、都市に滞在している期間が短い方も、この1,000人の中には含まれます。

 

また、「この時期に、以前働いた場所に行けば仕事がある!」という経験のある人は、2年目の滞在期間中に同じファームに働きに行く方が時々いらっしゃいます。

そう思うと、日本人からファーム情報を手に入れよう、経験者の話を聞こうと思っても、意外にファーム経験者を見つけるのは難しかったりします。

また、ワーホリは自分と同期に入国した仲間と過ごす傾向が強いため、入国間もないワーホリと経験豊富なセカンドワーホリが出会う機会は少なく、また一緒に過ごす機会も少ないのが現状です。

 

セカンドワーホリの情報収集は、現地でワーホリ仲間伝いに教えて貰う、バイト先でセカンドワーホリと知り合うと言った方法になるでしょう。また、留学ドットコムでもアドバイスをしておりますので、セカンドワーホリを考えている方はご相談ください。

 

セカンドビザは申請しても100%取得できるものではない!

移民局の統計によると、日本人国籍のセカンドワーホリビザ申請に関して、99.1%という発給レートを発表しています。

オーストラリアのセカンドワーキングホリデービザの発給率

ちなみに前年は92.6%、3年前は96%、4年前は85%でしたので最新のデータではかなり取得率は上がっている事になります。

4年間の平均では約93%になりますので…つまり、7%弱の人はセカンドワーキングホリデービザ申請が却下されているのです!

 

実際、セカンドワーホリビザ申請をしている留学生を近くで見ていましたが、体感はこの統計結果が示すように大半の方は問題なくビザ取得ができている印象です。しかしながら、少数の方はビザ取得ができていません。数は少ないものの、ビザ申請が通らないことはあるのです。

実はセカンドワーホリビザが取れていない方は、以下の共通点があります。

 

・実際にお仕事をしっかりしていない。
・移民局から求められている書類を集めていない。
・移民局からの連絡に対応しない。(気付いていない!?)

 

移民局からの連絡はメールで届きますが、当然メールは全て英語で記載されています。英語ができないため、何が書かれているのか分かっていない。または、迷惑メールだと思って削除する方もいます。

「しっかり仕事をしていない」なんてどうやって調べるの?と思いますよね!働いたことを証明する書類を農場主にもらい提出するため、どこで働いたか移民局側は把握しています。抜き打ちでファームの雇用主にチェックが入ることもあるようです。

しっかりした職場で定められた期間以上を働いたのであれば、心配し過ぎる必要はありません。そして、しっかりルールに沿って申請すれば、さほど難しいものではないですが、7%程度の確率で却下されているので気を緩めないようにしましょう。

 

オーストラリアサードビザの取得率

ちなみに、サードビザの直近発給率は86.8%となっていて、セカンドビザよりもなぜか発給率が大幅に悪くなっています。(皆さんセカンドビザは慎重に申請をして、サードビザでは油断していて書類不備などが多くなっているのかも!?)

 

留学ドットコムは先輩ワーホリの体験談が豊富!

留学ドットコムには、セカンドワーホリ経験者からファーム体験談が多く集まっています。その中には、良かったという体験談もあれば、嫌な思いをしたという体験談もあります。

残念なことに、ファームで働きたいというワーホリビザの方をターゲットにして、搾取を考える悪い雇用主がいるのも事実です。特にオーストラリアに来たばかりで、労働環境や給与状況が分からないで来た人は、悪意のある雇用主にとって格好のターゲットです。

実際、散々働かされて、給与は相場の半分やそれ以下のケース。働いたことを証明する書類作成を依頼すると、拒否して取り合ってくれない。ワーホリ側の英語力が無いことを逆手に取って、皆さんの労働力を搾取する悪徳業者が実際あるのです。

 

しっかりと情報収集した上で確実なファームを選択しなければいけません!

 

しっかりとしたリサーチも大事ですが、騙されないためにも最低限のコミュニケーションができる英語力を身に着けた上で出発しましょう。遠く離れた田舎の地域に行くのですから、最後に頼れるのは自分だけです。

留学ドットコムでは過去の経験談をたくさん集めて、その知見から皆さんにアドバイスをしています。セカンドワーホリを考えている方は、どの地域のどのファームに行くか決める時には、必ず相談してくださいね!

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