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カテゴリー:留学の準備

オーストラリア留学に必須!銀行口座開設とマイナンバーの関係

更新:2024/05/27(公開:2018/07/04) 著者:道家 有紗 6558 Views

2017年よりオーストラリアで銀行口座を開設する際、マイナンバーの提出が必要となりました。

 

え?オーストラリアなのに日本のマイナンバーが必要なの!???

 

ビックリされる方も多いかも知れませんね。そこで、このコラムではオーストラリアの銀行口座開設でマイナンバーが必要になった経緯や、留学時のマイナンバーの利用に関してご紹介していきます。

 

→最近では…なんと「渡航後にわざわざ海外で現地銀行口座を開設しなくても良い」という便利な金融サービス(Wise)も出てきてますので、こちらもぜひご参考ください!

なぜマイナンバーが必要になったのか?

オーストラリアで銀行口座開設時にマイナンバーの提出が必要になった理由は、国をまたいでの資産隠し(税金逃れ=租税回避)やマネーロンダリングを防止するためです。

要は「もし銀行側でしっかりと本人確認が取れない人の口座を作ってしまうと、犯罪などの良くない事に使われてしまうから」です。だから、口座開設する時に銀行側は本人確認をしっかりやっているんですね。

日本のマイナンバーは個人と特定する際に非常に重要な情報です。つまり、オーストラリアの銀行は「パスポートだけでは本人確認が十分に取れないから口座を作れないよ!」という流れです。

 

→オーストラリアの銀行口座開設方法について詳しく知りたい方は上記コラムをご参考ください。

 

本人確認をなんでそんなに厳しくするの?

善良な市民の方であれば、金融機関で「最近、本人確認がめちゃくちゃ厳しくなってきて面倒だなぁ…」と感じているかもしれません。

インターネットが発達し、これだけ海外との関わりが強くなっている現代です。実はこの「銀行口座開設時の本人確認を厳しく行う」という流れはオーストラリアや日本だけではなく、全世界的な流れ(ルール・トレンド)となっています。

 

こうしたルールができたのは、そもそも「犯罪」と「お金」には非常に密接な関係があるためです。そして、銀行口座はお金を預ける場所になるので、自然と「銀行口座」と「お金」も密接な関係となります。

つまり、どうしても「犯罪⇔銀行口座」というのは双方で関係性が高くなってしまうので、各国や政府、警察なども「犯罪防止のために銀行口座の管理をしっかりしないと!」となっているわけです。

 

また、みなさんも一度は耳にしたことがある言葉(銀行口座に関連する用語)も下記に簡単にまとめたので、よろしければご参考ください!

・租税回避とは=租税(税金)を回避する事
・タックスヘイブン=税金がめちゃくちゃ安い地域や国の事
・パナマ文章=タックスヘイブンで有名なパナマ共和国にある法律事務所によって作成された機密文章の事(税金回避をしている企業や政治家、資産家などの情報が載っている)
・パナマ文章事件=機密文章であるパナマ文章が漏出してしまった事件の事
・マネーロンダリング=「犯罪で得たお金」を「犯罪で得たお金じゃないよ」と見せる事

 

オーストラリアでの銀行口座開設と注意点

オーストラリアで長期留学される方は現地の銀行口座開設は必須です。

アルバイトの給与は銀行口座への振り込みになりますし(現金での給料手渡しはほとんどありません)、銀行口座開設時にはデビットカード(オーストラリアではデビット決済の事がEFTPOSと呼ばれる)も発行して貰えるため便利なキャッシュレス生活ができます。

また、街中にはあちこちにATMがあります。財布にお金が無くなったらこまめにATMからお金を下ろすことができるので、大金を持ち歩く事もなくなります。

 

その上で、銀行口座開設での注意点もご紹介していきます。

注意点1: 銀行口座開設は入国後6週間以内に!

銀行口座はオーストラリア入国して「6週間以内」に開設するのがセオリー。

 

銀行口座開設時には、本人確認書類(身分証明書)の提示が必要です。6週間以内に銀行口座開設すると、本人確認書類はパスポートとマイナンバーだけで済みます

オーストラリアでは本人確認として、ポイント制を導入しています。パスポートであれば何点、運転免許証であれば何点という感じです。各書類に点数が割り振られていて、提示した書類の合計ポイントが基準に達すれば銀行口座を開設できるという仕組みになっています。

しかし、6週間を越えてしまうとパスポートだけでは点数(ポイント)を満たせなくなるので、追加で現地の運転免許証、クレジットカードや学生証、光熱費の請求書などの複数の身分証明書類が必要になり非常に面倒になってしまうため要注意です。

 

※銀行によっては、6週間ルールがないところもありますが、銀行口座は早めに開設する事に越したことはありませんので、到着後すぐに動く形がオススメです。

 

注意点2: 銀行口座開設には入国日の証明が必要!

銀行によっては、口座開設時に入国日を証明するものが必要です。

現在オーストラリアは、入国時に通常の対面式の入国審査ではなく、スマートゲート(無人入国管理システム)を採用しています。スマートシステムを使用することで、入国時の混雑を緩和しスムーズな入国が可能となりましたが、入国日のスタンプをパスポートに押して貰うことができなくなりました。

 

つまり、スマートゲートを通ると、パスポートでは入国日が分かりません!

 

一部、対面式の入国審査も残ってますが、基本的に空港職員はスマートゲートに誘導してきます。もしスマートゲートで入国した人がパスポートに入国スタンプを押してもらいたい場合には、後日移民局に出向かなければいけません。

 

しかし、航空券の半券は入国日の証明書としても使えますので、大切に保管をしておきましょう。

 

また、入国日の証明として、VEVO (Visa Entitlement Verification Onlineの使用も可能です。

VEVOはビザ保持者が、現在のビザ内容を確認できる無料のオンラインシステムです。ビザ失効日やビザ発給番号、滞在可能期間、などを確認できます。入国日の証明書が必要になった場合は、オンラインシステムにアクセスし印刷することで、入国日の証明書とする事もできます。

 

銀行口座開設時に準備するもの

オーストラリアで銀行口座を開設する際に必要なモノは以下の通りです。

 

・身分証明書(パスポートなど)
・現地滞在先住所
・マイナンバー
・現金(50~100ドル程度)
・電子メールアドレス

 

オーストラリアの銀行口座の種類は、普通口座(Saving Account)、定期預金口座(Term Deposit)、当座預金口座(Cheque Account)、があります。

 

留学生やワーホリの場合は、「普通口座」を開設します。

 

銀行の受付で本人確認書類、必要書類の記入、セキュリティーコード(暗証番号)の設定、などスタッフの指示に従い手続きを進めていきます。最近では日本人スタッフが駐在している銀行もありますが、必要書類の準備と手続きの流れを知っていれば簡単な英会話で銀行口座開設できますのでご安心ください。

下記の銀行で使用する主な英単語は覚えておきましょう。

・開設(OPEN)
・口座(ACCOUNT)
・預金(DEPOSIT)
・引き出し(WITHDRAWまたはCASHOUT)
・暗証番号(PIN NUMBER)
・残高照会(CHECK BALANCE)

 

ちなみにオーストラリアは、日本と異なり預金通帳が存在しません。私も口座を開設して驚いたのですが、手元に届くのはキャッシュカードのみです。基本的に銀行の残高は、インターネットバンキング経由で確認するか、ATMで残高照会することになります。

 

留学中におすすめの銀行4選

オーストラリアにも銀行はメガバンクから地方銀行などさまざまありますが、ここでは最も留学生に支持されている大手4銀行をご紹介します。ここで紹介する大手4銀行は、ほぼオーストラリア全土に支店を持つため、地方都市への引っ越しや郊外エリアでも安心してお金の管理ができます。

日本出発前にしっかりと各銀行のポイントを把握しておき、到着したらすぐに銀行口座を開設できるように準備しましょう。

 

Commonwealth Bank of Australia (CBA)

コモンウェルス銀行

黄色と黒の看板で、オーストラリアでとてもよく見かける銀行で、留学ドットコムでもオススメの銀行口座です。CBAは口座開設時の必要書類が少なく比較的短時間で手続きができます。ATMと支店数も多いので、どこにいても不自由がありません。

 

→こちらの記事でコモンウェルス銀行の口座開設方法を詳しく解説しています。

 

National Australia Bank (NAB)

ナショナル・オーストラリア銀行

NABの一番のメリットは「銀行口座への直接訪問ができる」という点。最近では銀行での事務手続き時間を短縮するために「事前にオンラインで訪問を予約をしてから銀行へ訪問」というスタイルが多いのですが、NABは直接訪問が可能です。

NABの本社はメルボルンにありますが、ATMの数は約3,400基以上あり、どの都市にいても使用することができます。東京に日本支店がありますが、日本国内での口座開設はできません。口座維持手数料無料の口座もあるので気軽に使えます。

 

Australia and New Zealand Banking Group (ANZ)

オーストラリア・ニュージーランド銀行

ANZは日本にも支店があるので、日本人には少し馴染みのある銀行かも知れません。手数料はかかりますが、日本国内で口座を開設することができるのがメリット。英語に自信のない方にお勧めです。

最初の1年間は口座維持費無料となっています。

 

Westpac Banking Corporation (WBC)

ウエストパック銀行

オンラインで口座開設ができますが、すべて英語になります。個人向けもありますが、ビジネス向けでの利用が比較的多くなります。30歳未満であれば口座維持費無料となっています。

 

※銀行によっては、学生(学校に通ってる期間)の期間は、口座維持費用が無料になる場合があります。気になる方は口座開設前に学校、または銀行に確認をしましょう!

 

帰国前には銀行口座の解約手続きを忘れずに!

日本に帰国する際は、銀行口座の解約も忘れずに行いましょう。解約を忘れて帰国しまうと、口座維持手数料が掛かってしまう可能性もありますし、銀行によってはオーストラリア国内にいないと解約できない場合もあります。

口座の解約は支店の窓口に行き、「I want to close the Account.」と伝えれば簡単に行うことができます。解約手続きを行うと、即日で口座は閉じられます。

口座解約時の注意点としては、アルバイト先の最終給与の振込を確認、デビットカードを使用している場合は決済がすべて完了しているかを必ず確認してください。

帰国日の2週間前までには解約手続きを完了しましょう。

 

→こちらは帰国前の注意点についてご紹介したコラムです。

 

国外転所届を出すとマイナンバーカードはどうなる?

1年以上の長期留学をする際は、国外転居届を提出することになります。

国外へ転出する際は、通知カードやマイナンバーカードは失効します。しかし、日本帰国後は同じマイナンバー(個人番号)を再度使用することができますのでご安心ください。

マイナンバーカードは、転出届を出した際に国外への転出により、返納した旨の情報が記載されカードは返却されます。日本帰国後に転入届を出す際に再びカードを使用しますので、大切に保管をしてください。

 

ちなみに、オーストラリアにはマイナンバーカード(原本)を持っていく必要はありません。銀行側でカード(原本)を提示する必要などもありませんので、マイナンバー(数字)だけわかれば大丈夫です(番号をメモやスマホなどにしっかり控えて渡航しましょう)

 

→海外転出届について詳しく知りたい方はこちらのコラムをご参考ください。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

現在、どの国や政府も犯罪防止のために銀行口座管理、本人確認に必死になっていますので、口座開設時は少し面倒な事もあります。

ただ、一度口座を作ってしまえばあとは便利なだけですので、日本出発前にマイナンバーを控え、しっかり準備をしてから渡航しましょう!

 

こちらの情報がみなさんの参考になれば幸いです。

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