ワーホリで海外生活していれば英語力は伸びるのか?現実の世界を紹介!
「海外で生活して英語を身につけよう!」
ワーホリに行かれる方のほとんどは英語が話せるようになりたいという理由から、英語圏の国々へ渡航されます。はたして現地で生活するだけで英語力は伸びるのでしょうか?
海外留学すれば、自然とネイティブの友だちできて、外国人と生活を通じてコミッションしていれば、自然と英語が話せるようになると信じていませんか?
もし、そう信じているなら、かなり厳しい現実が待ってると思います…。
机に向って勉強するのは苦手だから、「それ以外の方法で何とか英語力を身に着けられる方法はないか?」と、楽な方法を探している方もいるかもしれません。
実際に海外生活をしているだけで、本当に英語力が伸びるのでしょうか?
ワーキングホリデービザで渡航して海外生活を通してどこまで英語力が身につくのか?ワーキングホリデーの現実についてご紹介します。
英語環境で働けば英語力は伸ばせる!?
ワーホリで行く方は、アルバイトでお金を貯めながら生活費をカバーしながら海外生活を送っていくプランの方が圧倒的に多くなります。そして、ワーホリビザを選ぶ人の多くは、「お金に余裕がないからワーホリビザ」といった理由で選択しています。
英語環境で働くことによって、英語力が身につくのは事実です。
英語環境で働くことで日常生活に近い活きた英語に触れることができ、学ぶ機会も多くあります。
ただし、日常会話レベルの英語力は最初から必要となります。また、発音が悪ければ英語環境の職場では働けません。この日常会話レベルの英語力まで到達するのに、相当な時間が掛かるという事実を、出発する前のワーホリの方は殆ど知りません。。。
簡単に日常会話と言いますが、日常会話をそれなりに使いこなせるレベルはハードルが高いこのです。TOEICで650点以上が目安となりますが、そんなに低いハードルではありません。「行けば何とかなるでしょ!」という軽い気持ちでいると、後から痛い目に遭います。
英語環境に身を置くためには、まずは最低限の日常会話ができる英語力が無いと、その世界に踏み込むことさえできないのです!
英語力と資金が無ければ選択肢は限られる
ワーホリビザの方の多くは、最初英語ができない状態です。つまり、最初から英語環境で働くことは、まず不可能なのです。資金に余裕が無ければ何かしら働かなければなりませんし、職種もアルバイト先を選ぶなんて贅沢も言ってられません。
英語力の壁にぶち当たった人は、ラーメン店や日本食レストランなどの日本語メインの職場で働くことになります。上司も同僚も日本人です。職場では日本語が飛び交う環境で、英語をあまり使わない生活になる人も少なくはありません。
オーストラリアでは、収入が高いと聞いてファームステイを希望される方もいます。都市部を離れて地方エリアに行けば、日本人の数は減ります。しかし、多くは、収穫や箱詰めなど単調な作業のため、コミュニケーションを取る時間は極端に減ります。
お喋りしていて、お給料をもらえるほど甘くはありません…。
職場では仕事に追われますから、語学学校のように発音や意味を教わる時間はありません。職場で良く使われる表現には詳しくなりますが、それ以外は自分で学習するしかありません。結局、英語力向上は自らの学習に頼るしか無いことに、どこかの地点で気付きます。
アルバイトの多くは体力仕事で疲れますし、自宅での学習時間も限られます。日本を出発する前に仕事が忙しくて、殆ど英語の勉強ができないと言われる方が大半です。海外に行っても、それと全く同じ現象が待ち受けているのです…。
シェアハウス生活で英語力は伸びる?
英語力を伸ばす方法として、「シェアハウスで外国人と一緒に生活したら英語力が伸ばせる!」という声も聞きます。実際どうでしょうか?
シェアハウスでネイティブと生活することで、英語力を伸ばせるのもまた事実です。
海外では日本のような一人暮らしは、コスト面から現実的ではありません。留学生やワーホリの殆どはシェハウス生活をします。現地のネイティブの若者もシェア滞在が主流で、2~5人で共同生活することは普通です。
「海外に来てまで日本人と暮らしたくない!」と、ネイティブスピーカーと一緒に暮らすことを望まれる方は多くいます。
しかし、「そう簡単には見つけられない!」ということを知っておきましょう。
皆さんは、他人と共同生活するにあたって、言葉が通じない外国人と一緒に住みたいでしょうか?言葉が通じなければ、何かトラブルがあったら困るのは自分です。
ネイティブの方にとっても、日常会話も成立しないような外国人と一緒に共同生活するのは不安なんです。皆さんが一緒に住みたくても、相手があなたを拒絶するでしょう。
同居人は英語の先生ではありませんし、「あなたの英語力アップに協力したい!」なんて善人はそうそういません…。
充実したワーホリ生活のために必要なこととは?
日本食レストランで働き始めたものの、周りの知り合いは全員日本人、紹介してもらったシェアハウスのルームメイトは全員日本人、気づいた時には英語を使わない環境になっていた…といった事態を防ぐためには、どのように過ごせば良いのでしょうか?
英語力を高めた状態で現地入りする
言葉で言うのは簡単ですが、現実的にはなかなか難しいことだと思います。多くの方は、高校までで英語学習はストップしてます。社会人は仕事に追われる日々ですから、勉強に集中することは困難なことです。
ただ、仕事が定時で帰宅できる人や週末は予定が入っていない方は、コツコツ学習しておきましょう。TOEIC600点レベルに少しでも近づいておけば、スムーズにワーホリ生活がスタートできるはずです。
現地で十分に語学学校に通う
英語力を伸ばす最短の方法は、語学学校に通うことです。分からないことがあれば即座に質問できます。周囲には同じ境遇の友だちがいますので、周りから置いて行かれないように切磋琢磨することで勉強にも気合が入るはずです。
ワーホリで渡航すると、最初の数カ月間は語学学校に通うはずです。英語力が中級以上であれば、クラス内に日本人やアジア人の割合が少なくなり、ヨーロッパや南米などの学生が多くなります。
ヨーロッパや南米の学生は会話力が高いので、彼らと一緒に学ぶことでさらに英語力アップになります。少しでも高いクラスからスタートできるように、日本で英語学習をコツコツやっておくことで、留学生活の質が変わります。
コミュニケーションだけでは自然に英語力は伸びない!
よく、インターネットや友達からの話で「外に出ていろんな人とコミュニケーション取れば英語が身に付くよ!」と言ったアドバイスを聞いたことがあるかもしれません。
しかし、そんな程度のことで、日常会話がペラペラになるほど甘くはありません。
もちろん英語を実際に使って練習することは大切です。しかし、新しい単語や分からない部分は、勉強しなければ意味が分かりません。日常会話ができるようになるためには、前提条件として日常会話で使われる単語や文法などを理解していなければなりません。
あなたは、自分の頭の中に、日常会話で使われる4,000~5,000単語がインプットされてるでしょうか?(中高レベルの単語)
そのレベルの語彙力があるなら、コミュニケーションをたくさん取るステージにあります。もし、その語彙力が無いなら、コミュニケーションを取る訓練の前に、中高で習った単語を復習することが先決です。
「現地で英語を使って生活をする」 = 「英語力が向上する」のではありません。
仕事や生活を通じて、それまで学んだ英語を実践的に使うからこそ英語力が伸びるのです。
自分が知らない単語は幾ら聞いても、意味は分かりません!
知識が無いのに一生懸命に英会話をしても、殆ど英語力の向上には繋がりません。なぜなら、あなたの頭の中にある単語の範囲でしか会話は成立しないからです。
最低限の日常会話ができる英語力が無ければ、ネイティブの世界に入っていくことができないのです。「行けばなんとかなる!」といった無計画なプランは、留学する前から結論が見えています。
出発前から既にワーホリがスタートしている意識を持ちましょう!
英語力アップを目的としてワーホリに望む方は、このことを忘れないように日々過ごしてみてください。