パソコンは海外留学に必要か?留学カウンセラーが教えます!
海外留学においてパソコンはそれなりに大きな荷物となります。スマホが普及する前は、留学にパソコンを持ってくるのが当たり前でした。
しかし、時代は急激に進歩していきますので、改めて海外留学にパソコンを持って行くべきか?をこのコラムでご紹介したいと思います。
日本の生活を振り返ってみよう
まずは、わかりやすく「パソコンを持っていくべきかどうか」の結論からお伝えしますね。
ズバリ結論は上記のようになります!
そして、この結論だけだとコラムがここで終わってしまうので…海外生活に関してもう少し詳しく見ていきましょう。
語学学校でパソコンは必要ないの?
語学学校に関して言えば、授業のために「パソコンを持参してください」ということはありません。
授業内でパソコンが必要なケースとしては、プレゼンテーション資料やレポートを作ったりする時です。
ただ、これは学校にあるPCルームでもぜんぜん事足ります。一般英語コースでは、パソコンを使うような授業はほとんどありません。
ですが、コースによっては、パソコンがあった方が良いケースもあります。
ビジネス英語コースや進学英語コースでは、課題で1,000文字以上のレポート提出やプレゼンテーション資料の作成が割と頻繁にあるためです。
そのため、英語力が中級レベル(TOEIC600点)以上ある方は、ノートPCを持ってきた方が良いでしょう。
なぜなら英語力が中級以上ある場合には、現地でビジネス英語コースなどにコース変更をする可能性も高いですし、一般英語コースでも上級クラスに所属をしたら高度な宿題を出される可能性があるためです。
学校のPCルームで課題をこなすこともできますが、学校はたいてい午後5時頃には閉まりますし、土日の作業もできません。
そうなると、自宅での作業や公立図書館などへ足を運ぶ必要が出てきますので、パソコンを持ってきていないと不便を感じるでしょう。
また、語学学校卒業後に専門学校や大学に進学予定の方は、授業でレポート課題がありますので、パソコンは必須です。
それから、TOEFL試験対策を考えてる方もパソコンは必須です。TOEFLのライティングは、パソコンでのタイピングですので、素早く英語タイピングができるように準備しておかねばなりません。
その他、何か調べものをする時のことを考えても、スマートフォンよりパソコンのほうが効率的ですので、インターネットでの調べ物が多い方などもパソコンはあった方が良いでしょう。
多くの人がパソコンの必要性を感じていない
皆さんも良く利用されるLINEですが、実はLINEの運営会社は2016年から半年おきにインターネットの利用環境を定期的に調査しています。
例えば、2023年の15歳から59歳の約800人ほどを対象にした調査では、半分以上の人(59%)がスマホのみでインターネットにアクセスしているという結果が出ています。
つまり2人に1人は、パソコンを日常的に使わないことを意味しています。
スマホのみで生活されてる方は、「パソコンの必要性を感じておらず、使っていない」いないことが浮き彫りになっています。
ワーホリで滞在している方は、現地で仕事探しの際に履歴書(Resume)作成が必要なのですが、こうした履歴書も学校のPCルームで作っている人がほとんどだったりします。
ワーホリの中には、各地を転々とする方もいるでしょう。そういった方であれば、確かにノートパソコンは荷物になるかもしれません。
ただパソコンを持参しない方の多くは、LINEの調査が示すように、日本の日常生活でパソコンを利用していない印象を受けます。
その証拠として、履歴書を作成する際もPC操作自体にかなり手間取っていて、パソコンの操作に関する質問を受けることも珍しくないためです。
海外でアルバイト探しで使う履歴書は、簡単なものでも構いません。しかし、履歴書のクオリティは、ある意味で応募者のやる気を示すバロメーターだと考える雇用者もいるのが事実です。
仕事を掴むために、何が評価されるかわかりません。
英語力に自信がないという方は、こういったところで小さなアピールするもの大事な努力だと思います。
パソコンはスマホの不便な部分を補う
留学エージェントは、留学生と語学学校をつなげる存在です。
私たちと語学学校とのやり取りは、互いにパソコンを利用して情報を共有しています。
学校から提供される大切な情報の多くはPDFファイルで、それらを皆さんにも送っております。
このPDFファイルはA4サイズの大学ノートサイズで作成されており、パソコン画面では見やすいものの、画面の小さいスマートフォンで見るのは適していません。
学校資料のファイルは、内容が英語であることも珍しくありません。
中身を完璧に理解することは難しくても、少しずつ英語に慣れていくことが語学力の上達には欠かせません。
英語の上達は間違いなく、英語に接する時間に比例します。
スマホは、じっくりと文章を読むデバイスとして適していません。できれば、学校から送られてくるPDFファイルをパソコンで開いて、じっくりと理解を深めて欲しいところです。
英語は難しいからと避けてばかりいると、結局は成長につながりません。学校の資料は留学生にも分かりやすい平易な英語で書かれていますので、「これも英語に触れる良い機会なんだ!」と前向きに捉えれると良いですね。
(まとめ)パソコンはあった方が便利だが必須アイテムではない
ワーホリの方が行う「お仕事探し」や「シェアルーム探し」、セカンドワーキングホリデービザの「ファーム探し」では、画面の大きなパソコンを使った方が、たくさんの情報を一気に確認したり、比較しやすくなります。
そのため、パソコンを持ってる方は、上記のような情報のリサーチや比較も上手に&効率良くできるので、パソコンを活用してより充実した生活に繋がりやすいと言えるでしょう。
しかし、パソコンがなくても多くの方にとって問題ではないので、冒頭の「ご自身の日本の生活でパソコンの必要性を感じているかどうか」を改めて考えて頂ければと思います。
上記の情報がみなさんの海外留学にパソコンが必要かどうかの判断材料となれば幸いです。
(参考データ)
・LINE株式会社 インターネットの利用環境 定点調査(2023年上期)