オーストラリアにワーホリする場合の予算の目安は?「タイプ別ワーホリ予算の目安を紹介!」
ワーキングホリデーを考えてる方にとって、一番気にかかるのは予算ですよね!
外国で生活するにはいったいいくら必要になるのか、私もまったく想像できませんでした。
・家賃は平均どのくらい?
・英語が話せなくてもアルバイトで生活費を稼げるの?
など、考えれば考えるほどワーホリ生活で必要となるお金が見えてきません。
留学予算はズバリどの程度海外滞在したかによって変わります!
そのため、今回は1年間ワーホリをした場合、半年のワーホリ、フィリピンとオーストラリアの2カ国留学をした場合の予算を細かく紹介します。
オーストラリアを例に説明してますが、ワーホリの予算はカナダもニュージーランドも大きな違いはありませんので、ご自身が考えるプランや英語力に当てはめて、予算をイメージしてみてください。
ワーキングホリデーに必要な基本的な予算
すべての留学パターンで必要となる費用をご紹介します。留学費用は大きく分けて、「学校費用」、「現地生活費」、「渡航費」、「海外旅行保険」があります。
留学費用は平均予算以上にも以下にもすることができます。しかし、平均以下に予算を抑えていく場合には、様々なところでプランの妥協を強いられます。
予算を抑えるにはしっかりと妥協部分を理解して、なぜ平均の金額よりも安くなっているのかを把握することが重要です。
「語学学校」の費用
オーストラリアのワーキングホリデーでは、学校に通学できる期間は最大4ヶ月(17週間)となります。カナダやニュージーランドは、最大6カ月間通えます。
多くの方は、入国後すぐに語学学校で英語の勉強を開始します。英語力がなければ海外生活は成り立ちませんので、基礎学力はしっかりと身に付けておきましょう。語学学校の費用は一括前払い制となりますので、日本出発前に支払いがすべて完了している状態となります。
学校費用には入学金、教材費、授業料、などが含まれて、1カ月の平均額は14万円です。
ある程度メジャーな留学地であれば、語学学校がたくさんあります。オーストラリア、カナダ、ニュージーランドで、それぞれ100校以上あると思います。授業料の安い学校と高い学校で、ロケーションや設備等に差が出てきます。
【参考記事】
語学学校の選び方でチェックすべき6つのポイント!
教材費は英語レベルやコースが変われば、そのレベルやコースに応じた教材を購入します。ワーホリであれば、語学学校で使用する教材は1~2冊程度で、1冊の料金も数千円です。数週間程度の短期留学の方の場合は、必要部分だけ教材をコピーして支給してくれることもあります。
留学先での「生活費」
現地生活費用は、家賃、光熱費、食費、交際費、携帯電話代、が主な内容となります。日本で1人暮らししている方は想像がつくかと思いますが、生活費は意外と高くつきます。
下記は日本で最も物価や家賃が高い東京と、オーストラリアのシドニーで一人暮らしをした場合の費用を比較したものです。
東京 | シドニー | |
家賃 | 約7~10万円 | 5~10万円 |
食費 | 2~3万円 | 2~4万円 |
光熱費 | 約1万円 | 家賃に含まれる |
携帯電話代 | 約1万円 | 約1万円 |
交際費 | 約1万円 | 1~2万円 |
合計 | 12~16万円 | 9~17万円 |
このように東京とシドニーで比べるとたいて費用に変わりはありません。東京で1人暮らしをするのと同じくらい留学中も費用が掛かりますので、十分に準備しておきましょう。
上記、シドニーの家賃は、シェアハウスのものとなります。シェアハウスとは2LDKや3LDKのアパートに4~6人の仲間と一緒に住む形態です。大人数でシェアをすれば家賃は安くなりますし、1人部屋は高くなります。私の場合ベットルームは女性3人でシェアをしており、1カ月の家賃は5万円程に抑えていました。
日本の都市によって物価や家賃が変わるように、都市によって生活費は異なります。例えば、熊本のワンルームの家賃は3~4万円となり、東京のワンルーム費用とは大きく差があります。オーストラリアやカナダでも、地方に行けば全体的に費用は安く済みます。
だからと言って、「田舎の地方にいけば予算を抑えられてお勧めです!」とは言えません。
地方は家賃や物価が安い分、アルバイトの求人も少なくなり、貰える時給も低くなります。ワーホリの場合、語学学校が終わればフルタイムでアルバイトをするのが一般的。生活費を抑えることよりも、「如何に稼げるか!」を考えるかがポイントです。
安定した収入を得て働くにはシドニーやメルボルン、などの大都市圏が適しており、結果的に予算を抑えることができます。
【参考記事】
費用を節約するなら、地方エリア(田舎)に行くべきか?
日本から現地までの「渡航費」
どの国に留学するのかによっても微妙に渡航費は変わります。また、以下にも説明しますが、混み合うシーズンや燃油サーチャージの影響により、飛行機チケットの値段はかなりの金額差が発生します。
一般的に片道8万円、往復で15~20万円程度を想定しておきましょう。
飛行機チケットは、シーズンによって費用が最安値と比べて2倍以上になる時期もあります。以下の航空券が高くなる時期は、避けて留学した方が良いでしょう。
・ゴールデンウイーク(4月25日~5月10日頃)
・お盆の時期(8月10~20日頃)
・シルバーウィーク(9月中旬~下旬)
・クリスマス~年末(12月23日~12月31日)
航空券の値段は、「燃油サーチャージ」が物凄く大きく影響します。
国際便は国内線と異なり、飛行機チケットに加えて、燃油サーチャージが追加されます。原油価格が安い時は、追加料金0円の時もあります。一方、原油価格が高い時は、片道で5万円プラスといったケースも過去にはありました。
原油価格は自分ではどうすることもできないので、燃油サーチャージが高い場合は諦めるしかありません。
また、格安航空会社(LCC)を利用することで、数万円安く抑えることができます。
海外で起きたトラブルに備える「海外旅行保険」
ワーホリや留学では、何が起きるか分かりません。事件や事故に備えて、必ず加入すべきなのが、海外旅行保険になります。
海外旅行保険の平均的な保険費用は、月2~2.5万円となります。
日本では国民健康保険があり毎月保険料を納めていますので、いざ病院にかかっても治療費は一部負担するのみで済みますよね。
しかし、国民健康保険は海外では適用されませんので、万が一無保険で海外の病院にかかった場合は膨大な治療費が請求されることになります。例えば海外で盲腸の手術をした場合は約100万円以上の請求にもなる場合があります。
病気やけがは思いがけないときに起こるものです。自分は大丈夫だと思わずに、しっかりと準備していきましょう。
留学費用を抑える秘訣は「アルバイト収入」
ワーホリの方は、一般的に1年間の予算の半分近くはアルバイト収入で補う形となります。
金額にして、約100万円です。ワーホリ中に8カ月アルバイトするとして、月12.5万円の収入です。実際は税金が取られますので、月15万円以上は稼ぐ計算になります。
月15万円以上の稼ぎは、さほど難しくはありません!
例えば、オーストラリアの最低賃金は1時間あたり18.93ドル(約1,500円)で、稼げる国として有名です。実際に世界最高水準の最低賃金を貰っているワーホリは一握りなのが実情ですが、フルタイムで働けば月15万円の収入は通過点です。
雇用主側が法律違反をしていることになりますが、英語力の低いワーホリや短期間しか働けない条件付きの留学生を雇って貰えるだけ有難いことでもあります。もし、法律を厳守するようになれば、多くのワーホリはアルバイトすることはできなくなるかも知れません…。
アルバイトの平均時給は10~18ドルを目安に考えておくと良いでしょう。手取りで時給1,000円が目安にしておくと良いでしょう。
都市部に来て、フルタイムでしっかりと働けば1カ月の収入は20万円前後となります。
1年間のワーキングホリデーの予算目安
オーストラリアで1年間のワーキングホリデーを行うパターンです。語学学校に4カ月通学し、アルバイトは10カ月間、無理なく働いた場合を想定して計算しています。
項目 | 1カ月の費用×期間 | 合計費用(1年) |
語学学校 | 14万円×4カ月 | 56万円 |
家賃 | 9万円×12カ月 | 108万円 |
食費 | 3万円×12カ月 | 36万円 |
通信費 | 約1万円×12カ月 | 12万円 |
交通費 | 約1万円×12カ月 | 12万円 |
航空券 | 往復 | 15万円 |
海外旅行保険 | 2.2万円×12カ月 | 26.4万円(約26万円) |
ビザ費用 | 440ドル | 5万円 |
アルバイト収入 | 11万円×10カ月 | +110万円 |
合計 | – | 約160万円 |
私が実際にワーキングホリデーをしていた時もほぼ同じくらいの費用が掛かっていました。特に女性は洋服代やカフェ、交際費が嵩むことがあるので注意が必要です。
条件の良いアルバイトをフルタイムで行うことで、トータル予算は150万円以下に抑えることは十分可能です。しかし、本人の仕事の好み、性格や体力、英語力によって職種は変動するため、留学予算は160万円以上で用意するのが理想です。
半年間のワーキングホリデーの予算目安
他の留学プランや仕事、学校の都合によりワーキングホリデー期間を調整しなくてはならないこともあります。滞在期間が半年になれば生活費や食費が半分で済みますので、予算が少なくなりますが、単純に1年間のワーホリ費用の半分にはなりません。
航空券代やビザ費用は同じようにかかりますので、半年のワーキングホリデー予算は100万円前後となることを理解しておきましょう。
半年間のワーキングホリデーのデメリットとしては語学学校とアルバイトを両立していくこととなりますので、ハードな毎日となるでしょう。もちろんどちらかを諦めることもできます。
通常、英語力向上のために留学していることを考えると、アルバイトを制限することになるのが一般的です。そう考えると、留学予算は1年間ワーホリした場合と比べて、金額的に違いが殆ど無くなってしまいます。
また、半年の滞在だと限られた季節しか経験ができない、長期のアルバイトが決まりにくい、英語習得に期間が短い、などのデメリットもあります。
基本的にワーホリは1年間の方向性でプランを組むのがセオリーと言えるでしょう。
項目 | 1カ月の費用×期間 | 合計費用(半年) |
語学学校 | 14万円×4カ月 | 56万円 |
家賃 | 9万円×6カ月 | 54万円 |
食費 | 3万円×6カ月 | 18万円 |
通信費 | 約1万円×6カ月 | 6万円 |
交通費 | 約1万円×6カ月 | 6万円 |
航空券 | 往復 | 15万円 |
海外旅行保険 | 2.2万円×6カ月 | 13.2万円(約13万円) |
ビザ費用 | 440ドル | 5万円 |
アルバイト収入 | 11万円×5カ月 | +55万円 |
合計 | – | 約118万円 |
【参考記事】
ワーホリで「6カ月間行く場合」と「1年間行く場合」では予算が2倍になるの?
フィリピンとオーストラリア2カ国留学をした予算
近年ではほとんどのワーホリは、フィリピン留学を経験してから、オーストラリア・カナダ・ニュージーランドに渡航しています。
2カ国留学の最大のメリットは、費用は抑えつつ、確実に英語能力伸ばせる点。
ワーホリのデメリットは、英語学習環境です。欧米圏の語学学校でも勉強はできますが、講師1人に10~15名の大人数クラスとなり、1日の授業時間は平均4時間程度です。その後アルバイトに勤しむ学生が多くなります。
結果として、予習・復習が十分にできず、見える英語力の向上、目指していたスピーキング力に到達することができずに語学学校を卒業してしまう方が多いのです。
英語力がなければ、時給の良いアルバイトにも就けません。時給が低ければ生活が苦しくなるという悪循環が発生します。
さらに、帰国が近づくにつれて、英語力もアピールできるレベルに到達しておらず、日本での再就職に大きな不安を抱くことになります。
このデメリットを解消するのがフィリピン留学となります。フィリピン留学を半年以上の期間、真面目に勉強した留学生は、英語力は上級者レベル(TOEIC700点以上)になります。英語力があれば、英語環境の職場で高い時給のアルバイトでしっかり稼ぐことができます。
最も大きいのは交友関係です。ワーホリで入国した時から生活や意思疎通ができる英語力が備わっていれば、ネイティブを含め国際色豊かな友人を作ることができます。
ワーホリ滞在中は、フィリピンで学んだ英語力の底上げをすることができます。TOEICやIELTSなどの語学試験にチャレンジしても良いですし、海外の友人とひたすら会話を楽しむこともできるでしょう。
以下は2カ国留学した場合の予算目安となります。
フィリピン留学を半年間
項目 | 1カ月の費用×期間 | 合計費用(半年) |
語学学校 | 16~18万円×6カ月 | 106万円 |
家賃 | 語学学校費用に含む | – |
食費 | 語学学校費用に含む | – |
通信費 | 語学学校費用に含む | – |
航空券 | 片道 | 4万円 |
海外旅行保険 | 2.2万円×6カ月 | 13.2万円(約13万円) |
現地支払費用 (ビザ費用、交際費など) | 2.5万円×6カ月 | 15万円 |
合計 | – | 約138万円 |
ワーキングホリデーを半年間
項目 | 1カ月の費用×期間 | 合計費用(半年) |
語学学校 | 14万円×1カ月 | 14万円 |
家賃 | 9万円×6カ月 | 54万円 |
食費 | 3万円×6カ月 | 18万円 |
通信費 | 約1万円×6カ月 | 6万円 |
交通費 | 約1万円×6カ月 | 6万円 |
航空券 | 往復 | 15万円 |
海外旅行保険 | 2.2万円×6カ月 | 13.2万円(約13万円) |
ビザ費用 | 440ドル | 5万円 |
アルバイト収入 | 20万円×5カ月 | +100万円 |
合計 | – | 約31万円 |
トータル1年間の留学期間での見積もりで、約168万円(138万円+31万円)です。
ご存知の通り、ワーホリは1年間滞在することができます。半年間ではなく1年間滞在すればアルバイト収入が比例して増えていくことになり、トータル予算はもっと抑えることができます。
もし、セカンドワーホリで2年間滞在し、2年目もアルバイト中心の生活をしていれば、最終的にプラマイゼロになる方も珍しくありません。
2カ国留学の場合は、TOEIC700点は最低ライン、TOEIC800点以上の取得も現実的なレベルの中にあります。
帰国後の就活にもアピールできる英語力取得を考えると、費用対効果は非常に高い留学プランであることが分かります。
留学プランによって費用は大きく変わる
直接ワーホリに行くパターンと2カ国留学のパターンで、留学予算は大きく変わらないことが分かります。
また、2カ国留学で1年間ワーホリしていれば、最終的には100万円前後まで費用は圧縮できる可能性もあります。
今は海外留学の選択肢も多様化しており、昔のように「語学留学ならカナダ!」とか「ワーホリならオーストラリア!」といった単純なモノではありません。
留学プランによって、留学成果も大きく変えられる時代になっているので、留学プランは非常に重要であることを、皆さんには知って貰いたいのです。
上記で平均予算はあくまでも一例です。余裕を持ったプランなのか、結構ギリギリ目のプランなのか、どちら目線で見積もりを出すかによっても目安の予算は変わります。
すべての方に当てはまることはありませんが、目安や参考としてご自身の考えるプランと比べて頂けると、リアルな予算や生活が見えてくると思います。
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