オーストラリアでラウンドする人は、どの程度の期間で行くのか?予算は?
オーストラリアにワーホリに行かれる方の中には、「ラウンドをしたい!」と思っている人も多いのではないようでしょうか?
「ラウンド = Round」とは、オーストラリア大陸一周や横断のことで、多くの旅行者(ワーホリ)の憧れの長期旅行です。
そこで、今回はオーストラリアのラウンドにかかる予算と期間をご紹介します!
オーストラリアのラウンドの魅力
オーストラリアのラウンドの魅力は、やはり「広大で息を飲むような絶景」や「手つかずの自然」、「真っ青な海と空」かと思います!
→こちらはオーストラリア大陸を北から南へ縦断するスチューワートハイウェイ(A87道路)の風景です。
このような広大な風景がオーストラリアにはいたる所にありますので、ちょっと探してみるだけで「一生に一度は見てみたい!と思う名所」がたくさん見つかります。
そして、オーストラリアでラウンド(長期旅行)をしやすい理由の一つが温暖でほとんど天候に左右されない旅路です。
日本縦断をしようと思ったら、北海道や北陸では冬の時期に移動したり、旅行をするのはものすごく大変ですよね?
しかし、オーストラリアではいずれの地域も気候が温暖で、雪が降るようなエリアもほぼありません。
さらに、オーストラリアは晴れの日も日本に比べて断然多いため、気候に左右されず旅行日程を組めますし、1年中いつでも好きなタイミングでラウンドに出発できるのも魅力的なんですね。
オーストラリアの各地の名所を旅しながら、オーストラリア大陸を横断や縦断していくのですから、ワクワクが止まらないですよね!
ラウンドにかかる期間はどれくらい?
まず最初はオーストラリアのラウンドに掛かる期間についてご紹介です。
実は、オーストラリアのラウンドにかかる期間は「2カ月~半年以上」と人によってかなりの差があります。
理由としては、ラウンドという言葉自体がそもそも曖昧だからです。
「オーストラリア横断」、「オーストラリア縦断」、「オーストラリア一周」、「全州制覇」では、旅の仕方や期間は大きく変わるからです。
またラウンドの手段として、車・バス・飛行機・長距離電車など手段も様々です。
ラウンドには決められた道順や手段はありませんので、すべて自分で計画する形になります。
友だちからの情報収集に加え、ガイドブックやインターネットからリサーチし、自分だけのオリジナルルートと手段を見つけて、試行錯誤しながら旅をしていくのがラウンドの醍醐味です。
その上で、今までのお客様や現地での話を聞くと、オーストラリアのラウンドにかかる平均的な期間は、3カ月程度が一般的です。
まずはスタート地点を決めて、周り方(ルート)を考えます。
この時にオーストラリアの季節を考えて、ルートを計画することがポイント。オーストラリアにも日本ほどではないものの、若干の寒暖差や四季は存在するためです。
具体的には、冬の時期にオーストラリアの南東部やビクトリア、シドニー、タスマニア、に行くプランだと10度を下回る気候で寒いので、この時期には不向きな地域となります。
一方、冬の時期に砂漠地帯であるアリス・スプリングスやエアーズロック、などに行くプランだと暑すぎず、虫も少なくなります。
・各都市や州を反時計回り
・オーストラリアを半周
・オーストラリアを全部一周
・オーストラリアを横断
・オーストラリアを縦断
→ルートを考える時にはまず廻る方向やスタイルを決めていくと良いでしょう。
このようにオーストラリアの四季や地域の気候を考えながら、最適なルートを考えていきましょう。
ラウンドにかかる予算はどのくらい?
次に、オーストラリアのラウンドに掛かる予算をご紹介します。
「オーストラリア横断するのだから、大金が必要なのでは!???」と、心配される方も多いのではないでしょうか?
しかし、実際はこの予算も旅行の仕方、一緒に旅をする人数、宿泊施設を何人部屋で滞在するのかによって大きく異なります。
その上で、平均的な3カ月間でラウンドするなら、100万円~を目安に予算を考えておくと観光や食事を十分に楽しむことができるでしょう。
もしラウンド中に予算が厳しくなってしまった場合は、シドニー、メルボルン、ブリスベンなどの主要都市に滞在しアルバイトをすることで、資金を稼ぐこともできます。
資金が厳しい方は、プランの合間合間にアルバイト求人が豊富な主要都市に立ち寄るプランを組むと良いでしょう。
主要都市に1~2カ月滞在しつつ、アルバイトで資金を稼いから、次の場所に移動して行くのも面白いですね。
以下では、ラウンドで支払いが必要になる主な項目について紹介します。
ラウンド中の宿泊費
ラウンド中はキャンプ場に持参したテントを張って寝たり、車中泊をすることも多く、そうすることで宿泊費を抑えることができます。許可がない場所にテントを張ってしまうと、通報されることもありますので注意しましょう。
こうした情報を分かりやすく集めたいという方には、「Wiki Camps」というアプリがオススメです。オーストラリアの有料・無料キャンプ場、シャワー、給水場、トイレ、休憩場所などキャンプをする上で必要な情報が全てチェックできるためです。(ダウンロードも無料です)
都内ではテントを張る場所がありませんので、1泊3,000円台のバックパッカーズホテルに宿泊するのが一般的です。
車の購入費用&ガソリン代
ラウンドを考えている方の中には、車の入手を検討する方もいます。
日本からオーストラリアに車を持ち込むことは可能ですが、高額な税金と輸送費がかかりますので、オーストラリアで中古車を購入する方が断然安くなります。
車はラウンドを終えた方から安く譲り受けるケースが一般的です。またはインターネットで中古車の売買ができるサイトや、バックパッカーズホテルの掲示板で探すことができます。
値段はピンキリですが、30万円程度~が多くなります。
ラウンドを終えたら転売(売り払う)することになるので、転売する時の価格相場をリサーチして、購入価格をイメージすると良いでしょう。
購入の際は値段だけではなく、車のコンディションを必ず確認しましょう。試乗はもちろん、エンジン音の確認やエアコンの効き具合、走行距離、年代、名義変更に関して、などしっかりと確認しましょう。
ラウンドで走る距離は数千~数万キロにもなり、1日8時間以上車を走らせることもあります。旅行中はかなり車に負荷がかかりますので、ラウンドに耐えれる車をしっかりと選びましょう。
また燃費の良い車は必須です。ラウンド中に掛かるガソリン代は膨大なものになりますので、旅行中のことも考えて、車購入時には妥協しない方が良い部分だと言えます。
ラウンド終了後に車を売却する時のため、旅行中に大きなへこみや傷をつけることなく大切に扱えば、購入時と同じ価格または少し高く売れるケースもあります。
各種ツアーの参加料金
せっかくのオーストラリア大旅行ですので、ラウンド中に観光名所も楽しみたいですよね。
興味のあるツアーに参加することになりますが、ツアー代は価格が決まってるので節約が難しい部分です。国立公園の入場料や世界遺産のツアー代金、スキューバダイビングやフェリー、博物館などのお金が掛かります。
ラウンド前に観光したい施設や国立公園のツアー代金を一通り調べてメモしておくと、予算やラウンドのプランを立てていくときに役立ちます。
ラウンド中の食費
ラウンド中の食事は、基本的に自炊中心です。
キャンプ用の調理器具は常時持参することになります。また、バックパッカーズホテルに宿泊する際は、キッチンと調理器具は自由に使うことができます。オーストラリアの地域によっては、スーパーにカンガルーミートが売っており、豪快に焼いて食べたりします。
自炊でも十分にオーストラリアの食事を楽しむことができます。3食自炊の場合は、1日の食費として30ドル~(1食10ドル程度)で考えておくとよいでしょう。
ラウンド中の交通手段に関して
オーストラリアのラウンドは車以外にも長距離バスや電車、飛行機、など組み合わせて移動するケースもあります。
特に複数都市を大移動する場合には、1つの交通手段ではなく複数を組み合わせるのが一般的です。ご自身の予算や旅行期間を考えて、プランを組みましょう。
長距離電車
オーストラリアの長距離電車は、旅行者に人気で憧れの乗り物です。
「インディアンパシフィック」は、シドニーからパースの4,352キロを3日間で旅する大陸横断鉄道です。太平洋とインド洋を結び世界で一番長い路線です。
「ザ・ガン」は、ノーザンテリトリーとダーウィン、アデレードを結ぶ長距離電車です。またエアーズロックの玄関口であるアイス・スプリングスに行く1泊2日のコースもあります。
長距離バス
長距離バスに関しては、オーストラリアの東海岸をほぼカバーする「グレイハウンド」の利用がオススメです。
ラウンドに適した専用チケットを販売しており、有効期限も1年間ありますので、途中でどこかの都市に数カ月滞在する場合も安心です。
バス内はWi-Fiを使用することができ、コンセントもあるため、快適に移動をすることができます。チケット予約はインターネットで可能です。
飛行機
飛行機は移動時間が大幅に短縮できるため、ラウンドに時間を掛けられない方にオススメです。オーストラリア国内はジェットスターなどの格安航空会社が多く飛んでおり、セールなどを狙えばかなり安くチケットを購入することができます。
ラウンドするトラベルパートナーを探そう
一人でラウンドするのも良いですが、仲間がいると旅も一層楽しみが増します。語学学校の友人やアルバイト先の仲間から見つけるケースがほとんどです。
またはインターネットの交流サイトで仲間を集めることもできます。しかしながら、相性が合わなかったりすると苦労するため、誰とでも気兼ねなく接することができる性格が求められるでしょう。
オーストラリアを旅行している外国人は多く、旅行中に国籍問わず多くのトラベルパートナーを見つけることができます。
旅の途中で出会って、意気投合して一緒に行動するなんてこともあるかも知れませんね!
そして、ラウンドをしていると、人との出会いにとても感謝します。
一緒に旅をしてくれた仲間はもちろん、旅行中の新しい出会いなど、ラウンドされる方はかけがえのない出会いと、貴重な経験をぜひ楽しんで欲しいと思います!