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カテゴリー:現地生活情報

ワーホリ・留学生も稼げるお仕事はこれだ!業界別のお給料状況を大公開!

公開:2018/11/13 著者:片桐 健一郎 664 Views

2017年11月、「Wage Theft in Australia(=オーストラリアでの搾取労働)」という少し衝撃的なタイトルで、「留学生とワーキングホリデービザの方の給与状況」を示したレポートが発表されました。

レポート作成をしたのは、主にシドニーにある3つの大学の講師達です。このレポートを作るために、4,322人の留学生やワーキングホリデービザの方などに、「雇用と給料」についての詳細な調査をしています。

私たちも留学生の皆さんと話をしている中で、時給の数字は聞く機会もあります。しかし、なかなか踏み込んだ質問でもあり、たくさんの人に聞けるものでもありません。

 

このレポートは多くの人に調査しているだけに信頼性があります。

 

では、どのようなレポート内容になっているのか紹介して行きたいと思います。

最低賃金を守っていない企業は多い

「オーストラリアは最低賃金が高い」と言う話は、留学生やワーホリに興味のある方でしたら聞いたことがあるのではないでしょうか?

 

レポートの結論としては、当時の最低賃金(17.8ドル)が完全に守られているわけではないという内容となっています。

 

高い給与が魅力でオーストラリアを選ぶ方も多いと思いますが、残念ながら搾取や低賃金があるのも現実なのです。

ただこのレポートを細かく見ていくと有用な情報があるのも見逃せません。今回は業界別のお給料事情に注目してみましょう。

 

出展:Wage Theft in Australia

 

18ドル以上貰っているのは6割以上が工場と建設現場

 

Factory Worker(工場労働)そしてConstruction/Building Worker(建設労働)は、それぞれ64%, 65%と3分の2に近い確率で、18ドル以上支払われている業界のようです。

 

→ 工場労働と建設労働の給与水準は高い

 

日本では建設現場のような肉体労働と言えば、3K(キツイ・汚い・給料安い)に挙げられるお仕事です。

それだけにオーストラリアでは留学生やワーホリの人にとっても、一番高い確率でしっかりとしたお給料が約束されている業界のようです。

力仕事と言えば男性が多いイメージですが、女性でもトラフィックワーカーといって工事現場の近くで交通整理をする人をよく見かけます。

 

特に週末や祝日を狙って工事をする現場ともあれば、時給が1.5~2倍になることもあるそうです。

 

5割の確率で18ドル以上は食肉・観光・チャイルドケア

 

Hospitality and Tourism(ホスピタリティ&観光業)、Meat or Poultry worker(食肉業)、Childcare(保育関連業)もまた、5割の人が18ドルを貰っています。

 

→ ホスピタリティ&観光業、食肉業、チャイルドケアも高時給の仕事

 

オーストラリアは人口こそ多くありませんが、国際観光収入の順位ではオーストラリアは上位の国です。

 

なんとオーストラリアは日本よりも観光でお金を儲けている観光大国です。

 

日本では馴染みが無いかもしれませんが、孤島をリゾート地にしてしまったケースなどもあります。90年代のブームに比べれば減少していますが、毎年日本からは40万人近くの観光客がオーストラリアに訪れています。

チャイルドケアですが、オーストラリアでは12歳未満の子供が家で長時間のお留守番をすることは認められていません。必ず13歳以上の人間が子供のそばにいる必要があります。学校の通学も大抵、親が付き添ったりするものです。

ベビーシッターだけでなく、こういった子供のお世話もそれなりのお給料が約束されているのがオーストラリアの特徴だったりします。

 

多くの人が経験する飲食業に関しては…?

 

留学生・ワーキングホリデービザの方と言えば、飲食店で働いているケースが非常に多いイメージです。

 

18ドル以上貰っている割合でいいますと、今回調査した12分野のうち、飲食業は下から3番目の業界です。

 

調査当時の最低時給は17.8ドルと言われていますが、3割の人が時給12ドル以下というのが現実です。

 

→ 飲食業の給与水準は低いという調査結果に!

 

留学生の皆さんからの話を聞くと、、、

「まかないが付くから食費が浮くよ。」
「振込じゃないので、税金を払わなくていい。」

…というケースが多いようです。

 

まかないが無料で提供される場合でも、時給が3割も低ければ、マイナスの方が圧倒的に大きくなります。

また、ワーホリの方は収入が1ドルあっても15%の税金がかかります。要するに、会社側が振込でなく現金手渡しをしてるのは、脱税していることになります。

なお、学生ビザの方は、約2万ドル弱までは無税となります。

 

4人に1人が経験するファームは…?

 

ファームのお仕事に至っては、時給制ではなく歩合制(出来高制)も珍しくありません。労働時間がどれだけ長いかは関係なく、収穫高などで給料を決めます。

 

12の分野の中では、時給換算で5ドル以下の確率が15%と、日本的に言うとスーパーブラック(笑…って冗談では言えないくらいの)業界とも言えます。

 

→ ファーム労働はブラック業界!?

 

セカンドワーホリ(2年目のワーホリ)やサードワーホリ(3年目のワーホリ)を考えてる方は季節労働することが条件です。季節労働は色々種類がありますが、実際のところ99%以上の方がファームで働きます。

しかし、ファーム労働は、それなりの覚悟がいる仕事です。インターネット上には、「稼げる!」と言った情報や口コミもありますが、必ずしもそういう職場ばかりではありません。

稼げる職場であっても、同時にキツイ環境の職場でもあることを忘れてはいけません。

 

仕事探しの際は時給と労働条件のチェックを忘れずに!

学生ビザの方は、週20時間までの労働が認められています。ワーホリの方と違って働く時間が決まっているので、高い時給のほうが効率よくお金になりますね。

特に大手の会社であれば、週末や祝日の時給が高くなるので狙い目です。

ホテル内のお仕事、またはホテル内のカフェやレストランで働けると、平均時給以上の給与に加え、週末や祝日の時給の上乗せ、各種手当てもあります。

 

友だちからの紹介は仕事が決まりやすいため、ワーホリビザや学生ビザの方は周囲にホテルで働いている友達がいないか探してみましょう。

 

ワーホリビザの方は、1つの職場で週30時間以上働いているケースは少ないように感じます。そのため、アルバイトの掛け持ちをしている人も珍しくありません。時給は良くても、働ける時間は短いということもあります。

お仕事の業種と時給、労働条件をしっかりチェックしつつ、色々アンテナを広げてお仕事探しをしてみましょう!

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