知らない人との共同生活、シェアハウスって実際のところどうなの?
留学生やワーホリの大半が経験するシェアハウス。
日本でも少しは知名度が上がってきましたが、多くの日本人にはまだまだ馴染みがありません。
そのため「シェアハウスって実際どうなの?」と不安な方も多いと思います。
そこで、このコラムではオーストラリアにワーホリで来られた「田所 梨穂さん」のシェアハウス体験談インタビューをご紹介したいと思います。
シェアハウスが気になる方、心配な方の少しでもご参考になれば幸いです。
シェアハウスの一例
まずは田所さんの住んでいた滞在先(シェアハウス)をご紹介します。
・シドニー市内の学校まで電車と徒歩で34分
・3つのベッドルーム(寝室)がある家
・3つの部屋+リビングルーム+キッチン
・家内には2つのトイレ&バスがある
・収容人数は最大7名
3つのベッドルーム(寝室)のうち2つは定員が2人の相部屋で、もう1つの大きめのベッドルーム(寝室)は定員が3人の相部屋です。
基本的に男女が同室になることはありませんが、カップルであれば1つの部屋を使うことも可能です。
また、シェアハウス全体の収容人数は最大7名となっていますが、同居人がすくなければ各施設を7人以下で利用する形になります。
ちょうど田所さんが滞在したタイミング(冬の時期)では、シェアハウス内に同居人が少なめで、ご自身とカップル(2名)の合計3人しかいなかったこともあるそうです。
ちなみに、シェアハウスは滞在している同居人が多くても少なくても「滞在料金=家賃」は変わりません。
そのため、タイミングによっては自分1人で部屋を独占することも可能なので、施設や部屋を広々と使えるのでお得感があります。
一方で、同居人が少ないタイミングで滞在していた田所さんとしては「話し相手がいなくて少し寂しくなる側面もある」という事も感じられたようでした(笑)
田所さんのシェアハウスエピソード
滞在場所が交流のきっかけ
同居人(シェアメイト)との交流
また、田所さんのシェアハウスでの出会いについて話を聞きました。
新しいシェアメイトが入って来たら施設やルールの紹介をすることも、英語力を伸ばすコミュニケーションにつながります。
例え同じことを説明するにしても、初回と5回目では単語のチョイス、流暢さなども上達しているはずです。
英語の上達のコツは、何より繰り返しですからね。
私のシェアハウスエピソード
私、片桐の学生時代の体験談もご紹介させて頂きます。
私自身、10部屋ほどの学生寮に住んでいたことがあるのですが、10室もの部屋がある大きな学生寮だったため、いろんな人と出会えました。
滞在期間は8ヶ月ほどの滞在だったのですが、その8ヶ月の間になんと30~40人もの人と出会えたのです!
国籍を振り返ってみても、日本、韓国、中国、香港、台湾、マレーシア、インド、ブルネイ、シンガポール、ブータン、タイ、などとにかく様々な国籍でした。
その学生寮には、語学学校に通っている人もいれば、専門学校や大学あるいは大学院に通っている人もいました。
自分とは違う語学学校の様子を聞いたり、自分があまり知らないコースのことを聞いたりすることで「へー、いろんな選択肢があるもんだな。」と感じたものです。
また彼らの学校のお友達とパブに行ったりすることで、さらに人脈は広がっていったのも良い思い出です。
→もし学生寮のメリットについて詳しく知りたい方は上記のコラムが参考になると思います。
留学先で自分と気の合う人に出会うためには、「下手な鉄砲数打てば当たる」ではありませんが…できるだけ多くの人と出会う・話すことが何より大事だと私は思います。
とにかく出会いの母数を増やすことが重要です!
もし1人でも気の合う相手が見つかれば、長い時間を英語で過ごすことにもなり、英語上達へとつながります。
語学学校に通うと英語レベル別にクラス分けされますので、周囲は自分と変わらない英語力の友達が中心となります。
また、英語力が初心者レベルの段階では、どうしても他の日本人留学生と同じクラスになる傾向も強くなります。
一方、シェアハウス滞在は、英語レベルが全然異なる者同士が1つ屋根の下で生活します。
つまり、語学学校でできた友達と付き合う雰囲気やバックグランド、英語力もガラッ変わるので、きっと刺激的な生活となるはずです。
最低限の交流をするホームステイが増えて来た
海外留学する際、滞在先の候補としてはホームステイをイメージする方が多いと思います。
もちろん、ホームステイもまだまだ人気ですが、ホームステイ滞在が充実したものになるかどうかは、ご自身とファミリーとの相性に大きく依存する部分があります。
また、ホームステイを複数回経験する人は少数派で、多くの留学生にとってチャンスは1回しかありません。
ホームステイの良し悪しを決めるのは、かなりの割合で「運」による部分が強くなります。
私がまだ学生だった時は、留学生が日本を帰国してもファミリーと連絡を取り合っているという話は良く耳にしたものです。
しかし、近年の傾向としては、ホームステイを終えてもファミリーとのやり取りが続いている生徒は少ない印象を受けます。
インターネット社会になり、簡単に情報が調べられる時代になり、昔に比べてコミュニケーションが減った影響は大きいでしょう。
つまり、全体的に個人主義が強くなっており、ホームステイと留学生も最低限のお付き合い(コミュニケーション)になってるように感じます。
近年では私たちの体感として、他人の家族の中に入って生活することに順応ができない、ストレスを感じやす方も増えている印象ですので、ホームステイ滞在は1カ月(4週間)程度の滞在をオススメしています。
→ホームステイのメリット、ベストな滞在期間について解説しています。ぜひこちらのコラムもご参考ください。
共同生活でのデメリット
また、みなさんが気になるシェアハウス(共同生活)でのデメリットも押さえておきましょう。
多くの人と住んでいると、どうしても共同スペースの片付けや掃除がいい加減になってしまいがちです。
各国の留学生と比べると、日本人は比較的綺麗好きな方が多いかと思いますが…他国の留学生は結構部屋や施設を雑(汚く)使うケースも多かったりします。
→シェアハウスでのトラブル事例なども気になる方はぜひご参考ください。
また、西洋の家ではトイレとバスが一緒にまとめられている(セパレートタイプではないバスルーム)が一般的です。
そして、シェアハウス内に女性が多いと1人あたりのバスルームの使用時間が長くなりがちで「バスルームがいつも埋まっている」、「なかなか使いたい時に使えない」という事も多くなります。
特に、朝などの忙しい時間帯は注意が必要ですし、それが毎日とのこととなるとストレスも溜まってきます。
入居前にバスルームの数や全体の人数などもチェック出来ると良いですね。
また、田所さんからは下記のような経験談を頂きました。
オフィスでお話してる田所さんの印象は、非常に笑顔の多い方でした。
あまりネガティブなことを口にする性格でもなく、明るい表情なども含めて、共同生活には必要な要素なのかも知れませんね。
共同生活を長くしていると、少し雰囲気が悪くなることもあるでしょう。
しかし、思ったことを言い合うのも、海外生活で経験して欲しいことの一つです。
「相手にどうやったら伝わるだろう?」と考えて、単語や表現を選びつつ、言うべきタイミングや方法を考えるのも海外生活ならではの経験です。(少しお酒を飲んだ時に何気なく言ってみるとかも良いかも知れませんね。苦笑)
シェアハウス手配サービスのご紹介
今回、田所さんが利用したのは留学ドットコム提携しているシェアハウス(以下、提携シェアハウス)となってます。
こちらは留学生が多く都市規模が大きい都市(シドニーとメルボルン)がメインのサービスなのですが、下記でも詳しくご紹介していますのでご興味がある方はぜひご覧下さい。
手配料金は発生しますが、下記のようなメリットも多いサービスとなっています。
・オーストラリア到着後すぐにシェアハウス滞在が可能
・入居者の国籍配慮がある
・同居人とのトラブル対応やサポートもある
オーストラリア到着後すぐにシェアハウス滞在が可能
自分でシェアハウスを探す場合は、物件見学の予約を取り、物件見学をして相手オーナーと面談が必要です。
そのため、通常、入国後すぐにシェアハウス滞在することは難しいのです。
仮にもし日本からインターネット経由でシェアハウスを探そうと思うと顔の見えない相手との契約&内覧なしでの契約となります。
こうした方法は、ハズレ物件やシェアハウス詐欺の被害に遭う可能性も高く現実的ではないんですね。
入居者の国籍配慮がある
留学ドットコムでご案内している提携シェアハウスでは、シェアハウスの同居人が日本・コロンビア・ポーランドというように、国籍が固まらないように配慮しています。
通常のシェアハウスは、そうした国籍のコントロールは行っていません。
早い者勝ちで入居者が決まるため、日本人だけのシェアハウスという環境もあります。
提携シェアハウスでは、アジア、南米、ヨーロッパの住人がミックスになるよう心掛けています。
また、特に特に若い女性で初めての海外生活の方には、同じ国籍の女性が同居するといった配慮も行っています。
ただし、シェアハウスは需要と供給の問題があるため、常に国籍がバラバラになることを保障するものではありませんので、その辺りはご了承頂ければと思います。
同居人とのトラブル対応やサポートもある
留学ドットコムの提携シェアハウスに関しては、自分でどうしても解決できないことがあれば、留学ドットコムや提携シェアハウスのマネージャー(管理人)にご相談頂けます。
マネージャーがルールを守らない同居人とのトラブルなどにもしっかり対応してくれますのでご安心です。
まとめ:良い事も悪い事も含めて全てが海外経験
いかがでしたでしょうか?
日本ではなかなかイメージがつかないシェアハウスですが、少しでもイメージが伝わったら幸いです。
最後に一点にお伝えしたいことがあります。
これはシェアハウスに限らず、留学や海外生活すべてに言えることなのですが、良い期待ばかりを胸に抱きすぎるのは禁物です!
本当に少数派ですが、「渡航前に期待していたのと違う…」とがっかりして、予定を大幅に切り上げ1カ月程度で帰国してしまう方がいるのも事実だからです。
せっかく何ヶ月も掛けて準備して、いざスタートした留学やワーキングホリデーの計画を到着直後にすぐ「イメージと違った…」というだけで、留学そのものを諦めてしまうのはすごくもったいないです。
人にはそれぞれ相性もあるし考え方の違いもあります。
思い通りに行かないこともありますが、乗り越えた時が人間の成長にもなります。
悪い事が起きた時こそ「今、とても貴重な経験をしてる!」とぜひ前向きに捉えるようにして欲しいと思います。
その時、気持ちは確かに沈みますが、後から振り返れば良い経験になったと思える日が必ず来ますので!
何事も前向きに捉える柔軟さが、海外留学する者にとって重要です。
シェアハウスで外国人やネイティブと一緒に生活することを通じて、人間としての価値観を広げて帰国できたら良いですね。