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カテゴリー:現地生活情報

オーストラリアに来る留学生・ワーホリの4,000人のお給料を大公開!

公開:2018/11/21 著者:片桐 健一郎 1150 Views

オーストラリアは、時間制限はあるものの学生ビザでもアルバイトが可能です。留学の王道であるアメリカは原則アルバイトができません。

イギリスも語学留学ではアルバイトはできませんし、ワーホリも年間1,000人と高倍率なのでビザ取得自体が困難です。

 

それに比べて、オーストラリアはワーホリだけに限らず、学生ビザでもアルバイトができることは最大の魅力と言えるでしょう!

 

節約留学したいと思っている方は、アルバイトがフレキシブルにできるオーストラリアを候補として考えているのではないでしょうか。

実際、どの程度の稼ぎが得られるのか分からないと、資金計画も立てられませんよね!

そこで、今回は2017年の11月に発表された留学生やワーキングホリデーメーカーなどの一時滞在者の時給に関する調査を今回はご紹介致します。これはシドニーの3つの大学が実施し、4,322人に調査したかなり大規模なものなのです。

 

※当記事はオーストラリアの調査結果に基づいたデータですが、他のワーホリ国も状況は似ているので、オーストラリア以外にワーホリを考えている方も是非お読み頂けたら幸いです!

日本人ワーホリと留学生(学生ビザ)の給与水準

大学の講師達が”Wage theft in Australia”というレポートにまとめ、ニュース記事としても扱われ、社会問題ともなりました。この記事で紹介する表もそのレポートからの引用となります。

 

2018年現在、オーストラリアの最低時給は19ドル弱といわれ、日本円にすると1,500円強とされています。

※雇用形態がカジュアルなのかパートタイムかで時給は多少異なります。

 

2017年の11月以前、実際に調査をしている段階では、オーストラリアの最低時給は17~18ドルだったと思います。

ワーキングホリデービザと学生ビザの方、合計4,000名を超える人たちの時給に関する表を以下に示します。

 

(出典: Wage theft in Australia / 参加者の最低賃金の賃金率)

 

上がワーキングホリデービザ、下が学生ビザの方の時給換算時のお給料です。

 

この表からわかることですが、18ドル以上の時給=つまり法律が示す最低賃金程度をもらっているのはワーホリだと41%、留学生(学生ビザ)だと35%です。その反対のワーホリの59%、留学生の65%は最低賃金に達していない環境下で働いていることがわかります。

 

12ドル以下の時給しかもらえないのはワーホリだと32%、留学生だと24%です。

 

つまりワーホリ・留学生のおおよそ3割の人は、12ドル以下の時給で働いているということです。

 

この賃金体系の中で、ワーホリの方が週30時間働いても360ドル、学生であれば最大の週20時間で240ドルということになります。

 

(出典: Wage theft in Australia / 国別の最低賃金の賃金率)

 

上記の表は、国籍別のお給料を示しています。

UK、Ireland、USAの国籍の人は英語教育で育った方が多いので、18ドル以上の時給を貰っている割合が、それぞれ59%, 62%, 65%となっています。

この表には日本国籍の方のデータはありません。しかし同じアジア圏の韓国や台湾は日本と同じく、ワーキングホリデービザと学生ビザでオーストラリア滞在が可能です。

 

韓国・台湾それぞれの国籍を調べると、18ドル以上の時給を貰っている割合は、30%, 21%です。

 

おそらく日本国籍のワーキングホリデービザや学生ビザは、これに近い数字であると私は予想しています。

以上のことから、残念なことにオーストラリアでは外国人がお仕事をする際、法定賃金がしっかり守られているとは言えない事実があります。

 

日本人のお仕事の見つけ方

(出典: Wage theft in Australia / 時給12ドル以下の仕事で自国言語のウェブサイトを通じて探した参加者の割合)

 

上記の表は、12ドル以下の時給の人がどのように仕事を見つけたかを調査したものです。

オーストラリアにいるワーホリそして留学生の48%は、日本語で運営されているウェブサイトで仕事を見つけているとのことです。

我々も現地に来た皆さんには、「日本語情報だけに頼ってしまうと、お給料が低くなってしまいますよ!」とは伝えています。

 

それでも多くの人が日本語環境の職場(日本食レストランなど)で働く1番の理由は、やはり英語力が足りないことに原因があります。

 

オーストラリアのワーキングホリデービザは17週間(4カ月間)まで語学学校に通うことができます。

 

果たして、「4カ月間の勉強で足りるでしょうか?」問われると、17週間では英語環境の仕事を見つけていくレベルには困難で、多くの人が苦労しているのが現実です。

 

出発前にしっかりと対策を立てて出発される方と、ワーホリに行きたい気持ちだけが先行して、あまり計画を立てない人の差が大きく出ます。

現地に来てワーホリがスタートしてから現実に気付いたのでは、残念ながら遅いと言わざるを得ません。

結局、日本語環境の職場で働き、日本人やノンネイティブの外国人との交流が多くなってしまい、ネイティブとの接点はほぼ無く帰国する方は大変多いのです。

 

給料の搾取をしている雇用者がなぜ摘発されないのか?

オーストラリアには”Fair work”という、雇用に関する問題の相談に乗ってくれる団体があります。

 

ただ低賃金・給料の搾取に関してFair workに訴える際は、たくさんの時間と労力が必要となります。ご自身だけではなく、他のスタッフからの証言も要求されることがあるかも知れません。

 

ワーキングホリデービザ並びに留学生は短期滞在ですから、必要書類を作成したり、Fair Workを訪れて証言をしたりする負担は軽いものではありません。

残念ですが、現実的には良い給与体系の職場を探す方が効率的です。

もちろん過去にはFair workによって、賃金搾取を摘発された飲食店などもありますが、その道はなかなか簡単とは言えないようです。

 

しっかり計画を立てた人は強い!

オーストラリアでは学生であっても週20時間のアルバイトが可能です。

もし英語に自信が無い方であれば、まずは語学学校に行くことを中心とする学生ビザを一番に考えたほうが良いと思います。そして、余裕がでてくれば、アルバイトをすると良いでしょう。

逆に英語に自信のない方がワーキングホリデービザを選ぶと、低賃金の条件で働く確率がどうしても高くなってしまいます。

 

低賃金の条件で働かざるを得ない原因は、皆さんの英語力に根本的な問題があります!

 

もちろん低賃金で働かせる企業側にも問題がありますが、そもそも皆さんに英語力があれば、そうした企業で働く選択肢を取らないはずです。

英語力が無いことで仕事が見つからないよりは、マシと言う考えもできるかも知れません。英語力を序盤でしっかりと伸ばしておけば、日本語環境とは無縁の世界で生活することもできるのです!

ワーホリの中には少数派ですが、英語力が無ことことで良い仕事が見つからず、貯金が底をついて予定よりもかなり早い時期に帰国してしまう方もいます。

 

このような事態にならないように、自分の現在の英語力から考えて、どの程度勉強しないといけないのか、出発前に現実的な留学プランを組みましょう!

 

多くの方にとっては人生に1度の海外留学です。「思っていた世界とは違う…。」と言ったことにならないようにしたいものです。

そして、計画性のあるプランを立てて出発すれば、出発前の英語力が全くない人であっても、理想的な海外生活を実現することは十分可能です。

自分だけでは、どのようなプランが最適なのか分からないものです。お気軽に留学ドットコムまでご相談ください!

 

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