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カテゴリー:留学の準備

【海外旅行保険】これさえ押さえておけばOK!補償内容の最低限の知識

公開:2018/11/30 著者:中埜 紗貴 1209 Views

みなさんは海外旅行保険と聞いて、パッとイメージが沸くでしょうか?

ほとんどの人にとって、海外旅行保険とは、、、

 

「海外旅行や留学する時に入る保険だよね?」
「とりあえず安く押さえたいなぁ…」
「よく分からないけど、とりあえず入っておけば良いよね?」

 

このような簡単な理解ではないでしょうか?

やはり海外旅行保険は日常生活に馴染みがないので、上手に保険を選べない人やどんな保険が良いのか分からないという方が非常に多かったりします。

そこで、このコラムでは海外旅行保険の選び方、基礎知識をご紹介します。

 

海外旅行を構成している5要素とは?

賢く海外旅行保険を選ぶため、まずその海外旅行保険がどんなものなのかをしっかり抑えていきましょう。

例えば、自動車保険であれば、「自動車で事故を起こした時」に補償をしてくれたりしますし、医療保険であれば「病気で入院した時」に補償してくれますよね?

 

一方、海外旅行保険では「海外でトラブルが起きた時」に、保険会社がその事故を補償して保険金を支払ってくれます。

 

ちなみに、一言で自動車保険と言っても「台風などの水害」、「交通事故」、「盗難」など補償の種類が細かく分かれているように、海外旅行保険もその種類が細かく分かれています。

海外旅行保険は、大まかに下記の5種類に分かれています。

 

・ 死亡、後遺症への補償
・ 一般的な怪我や病気などの補償
・ 海外で訴えられた場合の補償
・ 海外で自分の持っているものが盗難や壊れた時の補償
・ 飛行機が欠航や、預けたスーツケースが届かなかった場合の補償

 

早速、一つ一つ見ていきましょう。

 

死亡・後遺症への補償

海外旅行保険では、「留学中に万が一、死んでしまった時」や「大怪我などで後遺症が残ってしまった時」に補償されるのが下記の補償になります。

 

●傷害死亡…怪我(傷害)が原因で亡くなってしまった時の補償です。死亡保険金のため、生命保険のように額面が支給される形になります。
例)傷害死亡補償1,000万 → 怪我が原因で亡くなった時に1,000万円が保険金
—————————————-
●疾病死亡…病気(疾病)が原因で亡くなってしまった時の補償です。こちらも死亡保険金のため、傷害死亡補償と同じように額面支給が一般的です。
例)疾病死亡補償1,000万 → 病気が原因で亡くなった時に1,000万円が保険金
—————————————-
●傷害後遺障害…怪我(傷害)が原因で、後遺障害が残ってしまった時の補償です。後遺障害は、死亡補償とは違い「後遺障害の度合い」によって支給されます。
例えば、指1本がマヒして動かない場合や片目の視力が落ちたなどの理由であれば、後遺症の度合いも低いと判断されます。
一方、両目が失明した場合や、ひじより上から切断しなければならない場合などは、後遺症の度合いが大きいので、その分補償される保険金額は高くなります。
例)傷害後遺障害補償1,000万円 → 保険会社が後遺障害の度合いを40%と判断した場合に400万が保険金
例)傷害後遺障害補償1,000万円 → 保険会社が後遺障害の度合いを80%と判断した場合に800万が保険金

 

実際、海外旅行中(留学中)の死亡や、後遺障害が残る大怪我や事故に遭うことはまずありえませんが、そうした大きな事故に遭ってしまった時に「保険会社から全く補償されない。」という状態を想像すると…ものすごく怖いですよね…!

 

この死亡・後遺障害の補償は、海外旅行保険の中でも特に「万が一に備えた」保険となります。

 

一般的な怪我や病気などの補償

次は、海外旅行保険で、「留学中に怪我や病気になってしまった時」の補償です。

実は、海外旅行保険で一番利用頻度が高いのがこの怪我や病気の補償になります!

 

統計によると、保険金請求している2人に1人は「治療・救援費用」を利用していることになります。

(出典:ジェイアイ傷害火災保険 2018年11月)

 

水、食べ物、気候、言葉、文化が違う海外では、無意識に身体にストレスが掛かる事が多いです。また、半年や1年の長期留学であれば、どこかのタイミングで1回は風邪を引いたり、寝込んだりしてしまう事もあるでしょう。

そのため、この項目での補償内容は、特にしっかりとした補償内容のものを選ぶ事が重要です。

 

●治療・救援費用…海外で怪我や病気をしてしまった時のお薬代金や診察費用などが主に補償されます。
お薬代金や診察費用だけではなく、診察に必要な諸経費(交通費、入院費、手術費、通訳費用)などもカバーされるのが一般的です。
また、もし海外で何日も入院しなければならない場合、日本にいる家族が海外に駆け付ける費用も補償されます。

 

ちなみに、この「治療・救援費用」に関して、注意しなければいけないポイントが2つあります。

 

1つは、「出発前になっている病気や出発前からの怪我は対象外」になっているという点です。

 

これは「今、日本でお金の掛かる病気の治療を3割自己負担でしているけれども、海外旅行保険に入って海外で病院に行けば、自己負担0割じゃん!」と言う人がいたら、保険会社も困ってしまうためです。

日本で治療している病気や怪我に関しては補償の対象外なので、もし海外で診察が必要な場合は、実費で診てもらうことになります。

 

2つ目は、「歯科治療(歯の治療)は対象外」になっているという点です。

 

保険会社やプランによって歯科治療もカバーされている場合もありますが、基本的には海外旅行保険では「治療・救援費用」では対象外となっています!

実は、海外での歯科治療は特に治療費が高いので、保険会社も「保険でカバーするのがなかなか難しいという」事情があるようです。

 

日本よりも医療費が高い国は多いので、治療救援費用は5,000万や無制限などといった、高めの補償額がオススメです。

 

海外で訴えられた場合の補償

次は、海外旅行保険で、「海外で訴えられた場合の補償」です。

実際は、海外旅行や留学中に訴えられるという事もほとんどありませんが… (^ ^;

 

●個人賠償責任…他人を傷つけた場合や、他人のものを壊した場合に「弁償しろ!」と言われた時の補償になります。

具体的には、例えば「お店で高価な商品などにカバンを引っかけて落として割ってしまった場合」や「歩いていて肩がぶつかって相手が転んで怪我をしてしまった場合」が該当します。

この補償内容は金額を低めに設定してみるのも良いかもしれませんね!

 

海外で自分の持っているものが盗難や壊れた時の補償

次に、海外旅行保険で「自分のものが盗まれてしまった時の補償」です。

 

●生活用動産(長期用)…自分が持っている持ち物が盗難に遭った場合や、偶然壊れた時の補償になります。
また、補償内容の違いで「生活用動産補償(長期用)」ではなく「携行品補償」という名前で表記されている事もあります。

 

具体的には、「自分の携帯電話(スマートフォン)がひったくり被害に遭ってしまった」時や「誤ってスマートフォンやデジカメを落として壊してしまった」時などの補償になります。

 

ここで1つ注意しなければいけないのは、「気がついたら盗まれていた!」、「どこを探してもなくなってしまった!」というのはダメという所です。

 

これは「自分のスマートフォンは家にあるけれども、実は盗まれてしまった事にしよう。そうすれば保険金で新しいスマートフォンが買えるぞ!」という保険金詐欺のような事ができないようになっているためです。

保険会社としては、「そのスマートフォンが泥棒に盗まれたのか。」、「その人がスマートフォンをどこかに隠してて無くした!と主張しているのか。」の見極めが難しいのです。

そのため、保険を利用する時には警察などの証明書や壊れたという証拠品の提出などが必要だったりします。

 

この生活用動産(または携行品補償)は、3番の「一般的な怪我や病気などの補償」に次いで使われている補償になりますので、この補償もしっかりと契約しておくと安心です!

 

飛行機が欠航や預けたスーツケースが届かなかった場合の補償

最後に、海外旅行保険で「飛行機が欠航や、預けたスーツケースが届かなかった場合の補償」です。

 

●航空機遅延費用…乗るはずの飛行機が故障した時や、台風や大雨の影響で6時間以上飛ばなかった時の補償です。
●航空機寄託手荷物費用…航空会社に預けたスーツケースが留学先に6時間以上経っても届かなかった時の補償です。

 

具体的には、「飛行機が欠航になったから、現地に1泊しないといけない場合」や「スーツケースが届かないから、やむを得ず下着や生活用品を買わないといけない場合」などが該当します。

実際はあまり利用する方もいないですが、7~10月上旬までの台風シーズンや12~2月の大雪シーズンは飛行機が欠航になる可能性も高いし、スーツケースが数日たっても戻ってこないケースもあります。

万が一の事を考えて、上記2つの補償がついているプランを選ぶのも良いですね!

 

まとめ

最後に各補償内容を改めてまとめておさらいしておきましょう!

 

補償名内容
傷害死亡怪我が原因で死亡する時の補償
傷害後遺障害怪我が原因で後遺障害を患ってしまった場合の補償
疾病死亡病気が原因で死亡する時の補償
治療・救援費用怪我や病気の治療費用の補償
個人賠償責任他人の物を壊した場合、怪我を負わせた場合の補償
生活用動産自分の物が壊れた場合、盗難に遭った場合の補償
航空機遅延費用飛行機が遅延や欠航した場合の補償
航空機寄託手荷物費用預けたスーツケースが届かなかった時の補償

 

特に重要なのは、利用する確率がかなり高い怪我や病気などの補償(治療・救援費用)を5,000万円や無制限のような保険に入っていくことです。

 

一番よく使う補償内容はしっかり押さえておけば、安心できますよね!

 

上記の補償内容と知識がみなさんの海外旅行保険選びの参考になれば幸いです。

 

※こちらの記事は一般的な海外旅行保険の概要を説明しています。詳しく正確な情報は保険会社が発行しているパンフレットやお問合せでご確認ください。
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