【オーストラリア留学】イブニングクラスを開講している語学学校と各学校の特徴を紹介
オーストラリアの語学学校では、イブニングクラスが充実しているというのはご存知でしょうか?
イブニングクラスはオーストラリアではメジャーですが、カナダにも数校ある程度で、その他の国ではメジャーではありません。
オーストラリアでメジャーな理由としては、オーストラリアはワーキングホリデーの方々が多く、アルバイトしながら勉強したいニーズが多いからです。
では、イブニングクラスとは、どういったものなのでしょうか?イブニングクラスの特徴は、以下のようなクラスです。
・ワーキングホリデーの人が多い。
・授業料が安い。
ワーホリの中には、留学費用がギリギリで来ている方もいます。アルバイトは昼間の時間帯に求人が多いため、昼間はアルバイトをしたいワーホリも多いのです。
そこで、ワーホリ人口が多いオーストラリアとカナダでは、夕方から学校に通うことを希望するワーホリのニーズがあるため、イブニングクラスが存在するのです!
ほとんどの場合、授業内容は昼間に行われるコースと大きく違いはありません。ただ、生活スタイルが異なるため、1日の過ごし方やイブニングコースに集まる生徒の雰囲気に大きな違いがあります。
このコラムではオーストラリアのイブニングコースに焦点を当て、実際に開講している語学学校を例にそのクラスの特徴を掘り下げてご紹介していきます。
ワーホリのことを考えた効率的なスケジュール
ワーホリがアルバイトを始めようとなっても、昼間にフルタイムの授業を入れている場合、アルバイトの選択肢が少なくなります。日本ほど遅くまで営業している飲食店が少ないため、昼間に働くことの方が主流だからです。
特にワーホリの方々は、アルバイトで稼ぐ給与を踏まえて留学計画を立てているために、何としてでも仕事を見つけて、収入を得なければなりません。そんなワーホリのために、イブニングコースは、夕方から学校に通えるスケジュールにしているのです。
例えば、ILSCシドニー校のイブニングコースの場合、午前のコース、午後のコースと同じ授業時間で、以下のような1日のスケジュールを組むことが容易にできます。
ILSCシドニー校のコース別時間割
コースの種類 | 8:30-11:15 | 11:45-13:00 | 13:15-17:15 | 17:30-21:30 |
午前コース 週20時間 | 授業 | 授業 | ||
午後コース 週20時間 | 授業 | |||
イブニングコース 週20時間 | アルバイト | 授業 |
※午前のコースは途中でランチタイムがあるため、2つに分かれています。
ILSCのイブニングコースの場合は、週20時間のフルタイムで勉強するため、学生ビザの人でも受講することが可能です。(学生ビザはフルタイムのコース受講者しか取得できないビザです。)
学生ビザの場合、学校に所属するしている期間ビザが発給されるため、通常の日中に行われるコースを受講していると、アルバイトできる時間帯は夕方からに限られます。そうなると、どうしても飲食店が多くなるのと、アルバイトの職種や求人数も限られます。
特に英語環境でアルバイトは、日中の時間帯の求人が殆どなのです!
学生ビザでも英語環境でアルバイトしたい場合は、イブニングコースを受講します。そうすることで、日中の時間帯に英語環境のアルバイトを行い、夕方から学校に通うことができます。
語学学校によっては、パートタイムといって、通常の昼の授業よりも短い時間で集中的に学ぶタイプのコースもあります。学生ビザの方は、パートタイムコースだとビザの発給条件に満たなくなってしまうため、受講することはできません。
オーストラリアはワーホリが盛んで、さらに語学留学の学生ビザでも働くことが可能なため、このような夜間に授業が行われるクラスを求める声が多く、イブニングクラスが充実しているのですね!
イブニングクラスは授業料が安い!
イブニングコースを希望される留学生は、日中に働いている人が多く、さらに節約思考であることが多いのが特徴です。
学校側もその辺の事情を良く分かっているので、授業料は昼間のコースよりも安めに設定されています。
下記の料金表①のNavitas Englishでは、デイタイムコース(昼間のコース)で自習時間が設けられている分、授業時間に若干の違いがありますが、その分イブニングコースでは週115ドルも安くなります。
②のGreenwich English Collegeではなんと、最大で週155ドルもの違いがあります。12週間通うとすると、デイタイムクラスとイブニングクラスの違いにより、合計で1,860ドルもお得になるのです。この差額には、私も驚かされました。
さらに下記料金表の②と③の語学学校では、日中の授業では長期で申し込むと1週間当たりの授業料が割安になるように設定されています。一方、イブニングクラスでは数週間の短期間でも授業料は一律で、ワーホリが申し込みやすいように工夫されています。
① Navitas English シドニー校
コース期間 | デイタイムクラス 8:20-14:40 | イブニングクラス 16:40-21:00 |
1~60週間 | 週375ドル | 週260ドル |
→ 1週間あたりの差額: 115ドル(約9,800円) ※1ドル85円計算
② Greenwich English College シドニー校
コース期間 | デイタイムクラス 9:00-15:00 | イブニングクラス 16:30-21:00 |
1~12週間 | 週415ドル | 週260ドル |
13~24時間 | 週410ドル | |
25~35時間 | 週405ドル | |
36時間~ | 週400ドル |
→ 1週間当たりの差額: 140~155ドル(11,900円~12,800円) ※1ドル85円計算
③ ILSC シドニー校
コース期間 | デイタイムクラス 8:30-13:00 | イブニングクラス 17:30-21:30 |
1~11週間 | 週390ドル | 週320ドル |
12~23週間 | 週370ドル | |
24週間~ | 週350ドル |
→ 1週間あたりの差額: 30~70ドル(2,600円~6,000円) ※1ドル85円計算
イブニングコースは生徒の雰囲気が異なる?
イブニングコースで学ぶ方は、日中仕事をしている人が殆どなので、昼間のコースと比べて年齢層が高く、大人っぽい雰囲気があります。
また、日中は仕事をして、限られた時間を使って勉強したい学生が集まるため、真面目で勉強熱心な人が多いのも特徴です。
年齢層が高い方で、若い世代との付き合いが苦手な方は、イブニングコースを受講されるのも1つの選択肢だと思います。
また、昼間のクラスはアジア圏の学生が多めなのに対して、イブニングコースは中南米やヨーロッパの学生も増え、よりインターナショナルな環境だったという声もあります。(学校や時期によって異なります。)
イブニングコースのデメリットとしては、クラスメイトは仕事があり忙しくしているため、学校外での生徒同士での付き合いは少なくなりがちです。
そのため、放課後にクラスメイトと遊びにいきたい、談笑しながらお昼を食べたいといった友達同士での付き合いを強く希望する人、イブニングコースの雰囲気はつまらないと感じられるかも知れません。
さらに、イブニングコースでは、日中のコースを受講する学生と比べて放課後の時間があまりないため、仕事前のすきま時間等、自分で工夫して自習の時間を確保する必要がありますね。
同じように日中に仕事をしている方にとっては、昼間のクラスより話や生活スタイルが合うでしょう。先生も生徒が忙しい生活を送っていると理解しています。仕事をしながら真面目に効率よく学ぶには、大変良い環境なのではないでしょうか。
また、イブニングコースに通っている学生は、昼間アルバイトをしている方が殆どなので、友達からアルバイト先を紹介して貰える可能性も広がります。
イブニングコースを開講している学校を紹介
イブニングクラスの雰囲気と、日中に行われるデイタイムクラスとの違いをご理解頂けたでしょうか?既に何校か例として紹介しましたが、オーストラリアには他にもイブニングコースを開講している語学学校が沢山あります。
ワーホリで仕事しながらの渡航を考えている方はもちろん、語学留学(学生ビザ)でも昼間に仕事をしてみたい方にも最適です。
また、できるだけ授業料を抑えたいという方は、イブニングクラスを上手く活用すると、留学費用がグっと抑えられるので、費用節約型の方は検討されると良いでしょう。
イブニングコースは仕事の求人数が多いシドニーが最も多くある印象です。シドニーでイブニングコースを開講している代表的な語学学校は以下の通り。
・Navitas English, Sydney Hyde Park
・Greenwich English College, Sydney
・Sydney English Language Centres, Bondi (SELC)
・International House, Sydney (IH)
費用節約型の留学プランを希望する方、大人っぽい雰囲気の中で勉強したい方、アルバイトしながら勉強する同じ境遇の仲間と一緒に勉強したい方にとって、イブニングコースは最適だと思います。
上記で紹介した学校はごく一部です。他国・他地域でイブニングコースを探している方は、お気軽にお問合せください。