【留学体験談】留学に対する悩みをズバッと解決!留学経験者が語る留学成功の秘訣とは
前半のコラムでは水谷さんが留学に行こうと思ったきっかけや現地での思い出、語学学校についてなどを紹介しました。
まだ見ていない人はこちらをチェック(前半コラム)
【留学体験談】メルボルンで成功留学をした大学生へぶっちゃけインタビュー~留学が不安なあなたへ~
そして後半のコラムでは、水谷さんにこんな事をお聞きしました。
・水谷さんが留学前後で感じた変化
・今回の留学で身に付けたものを将来どうしていくか
ちなみにアンケートは、愛知県の理系大学に潜入して実際に聞き込み調査を行ったものです。その「理系学生の留学に対する心配事や意見TOP5」がこちら!
② 研究室に入ると留学しづらい
③ 休学すると大学生活に支障が出そう
④ 大学院まで行くからお金がない
⑤ 日本でも勉強できるから留学に行く必要性を感じない
これらの意見に、水谷さんはどのような考えをもっているのでしょうか?
それでは、後半もインタビューを再現しながら皆さんにお伝えしたいと思います!
① 英語が話せないから留学は無理!
うーん。それは留学に対するハードルを高く持ちすぎ!(笑)
あと、留学に行きたいっていう人は、自分なりの目標を設定して留学すると良いと思います。「英語が出来るようになる!」と言ってもレベルがあるし、話すことを頑張りたい人もいれば、ビジネス英語とか専門的な知識を身につけたい人もいますよね。
だから、「無理!」って思っている人は、自分が頑張りたいことを具体的に決めた目標を持てたら「私にも出来るかも。」って思ってもらえると思います。
まず、確実に英語の語彙力が増えました。特に日常で使う表現方法が身についたと感じます。
あと、前は「英語の発音が悪いから皆の前で話すのは嫌だ。」と思うことがあったんですが、オーストラリアに行ったらみんなそれぞれのアクセントを持っていて、僕も自然と気にしなくなっていました。
発音よりも伝えるってことの方が大切で、例えカタカナ英語でもどんどん話していけば自然に発音も良くなると思います!気にせずどんどんいきましょう!
② 研究室に入ると留学しづらい
これは本当です!!(笑) 僕の大学では3年生になると研究室に所属するのですが、そうすると研究の手伝い、論文の作成が本当に大変で、英語と並行してやっていくことは難しいと思います。
だから迷っている人は研究室に入る前に留学に行くことがオススメです。
大学は研究室にまだ入ってなかったので、そんなに忙しくないし、バイトは家庭教師や塾で働いていたので全体的に余裕がある時期でした。
今思うと、2年と3年は忙しさが全然違うので良いタイミングで留学に行くことができたと思います。
③ 休学すると大学生活に支障が出そう
僕は休学をしたから大変だったとか、嫌な思いをしたってことは一切ないですね。(笑)
しいて言うなら、大学に戻った時に周りに馴染む努力をしたことぐらいです。これは理系だからかもしれないのですが、周りに浪人して大学に入った人が沢山いるので、年齢が違うから仲間はずれとかはなかったです。
④ 大学院まで行くからお金がない
うーん。お金のことは難しい問題ですよね。でも、もし本当に留学に行きたいなら現地で働きながら英語を学ぶワーキングホリデーとか何か別の方法を考えてみても良いのかなと思います。
オーストラリアだと学生ビザでも働けるので、午前は語学学校に行って、午後からアルバイトをしている人もたくさんいました。
確かにそうかもしれません。本当に行きたいと思うなら、そういう学外の奨学金プログラムに挑戦したり、ワーホリ留学したりと色々方法があると思います。大切なのはとにかく行動することです!
⑤ 日本でも英語は勉強できるから留学に行く必要性を感じない
日本で勉強することと海外に留学することの1番の違いは、ネイティブの人と直接会話出来ることだと思います。
ネイティブの人と話していると「文法的には合っているけどそんな使わない表現」があることに気づきました。逆に日本では習わない表現を「これめっちゃみんな言うじゃん!」と思うこともありました
例えば、「Do you understand? = わかりますか?」は文法的には合っているけど友達同士の会話の中で使うことはあまりないよ!その代わりに「You know what I mean? = わかるでしょ?」などを使うことが多いんだ!海外に行くとそういった使う英語、あまり使わない英語がわかるようになるよ!
あと、日本で英語を勉強するのと大きく違ったのはクラスの雰囲気です。先生が質問をしたら他の国の人たちが積極的にどんどん答えていて、会話しながら授業が進んでいく感じでした。
はい、感じます。日本にはない文化を身をもって体験できます。(笑)
例えば、メルボルンでスプレーアートをしていると観光客の外国人に結構話しかけられるんです。その中には、話しているうちに仲良くなって、カフェで一緒にコーヒー飲んだりした人もいますよ。(笑)
共通の話題があるので全然平気でした。ただ、最初に話しかけられた時はびっくりしましたね。日本で初対面のしかも、まったく知らない人に話しかけられることなんて、道聞かれる時くらいですよね?オーストラリア人はフランクなので、知らない人同士でもめっちゃ話します。(笑)
とにかくいっぱい外に出ることです。英語を話せる環境があるんだから、外に出ないのはもったいないと思います。友達とバーやカフェに行ったり、自分で留学生向けのコミュニティに参加したりしました。
そうやって一歩踏み出せる人が伸びると思うし、海外に来たからこそ、普段やらないことに挑戦した方が良いと思います。
本当ですか?留学する前は「こんなことを言ったら失礼かな…?言うのやめておこう…。」って気を使ったり、空気を読みすぎてしまったりすることがあったんです。でも、海外に行ったら、良い意味でみんな結構図々しいなと感じることがたくさんあって。(笑)
そんな深く考えなくてもいいのか?と思ったら気が楽になりました。前は「自分がどうしたいか。」よりも「相手がどう思うか。」を気にしすぎていたんだと思います。
英語の勉強はずっと続けていきたいと思います。理系だから英語は要らないって考えている人も多いと思いますが、僕はそう思いません。
将来、専門職についたとしても、いつかは研究に戻りたいと考えています。そのタイミングは何時になるかはわかりませんが、きっと僕が40歳とかになって時間ができた時、「あの時留学しておいて良かった~。」と思うことがあると確信してます。
あと、オリンピックで日本に来た外国人がいたら僕が助けます。(笑)
「なんとかなるよ」って伝えたいです。大きな流れから飛び出すことは勇気のいることかもしれません。でも1年人と差が出来たからってそんなに不安に思うことはないと思います。
それに、勇気を出して人とは違うことをしたからこそ見える景色もあると思います。だから、悩んだときは「なんとかなるさ」くらいがちょうど良いのかなと思います!
水谷さんのインタビューから感じたこと
「理系大学生が留学に行かない理由TOP5」に対する水谷さんの意見を聞いてきましたが、どの質問に対しても水谷さんの留学に対する真剣な思いが伝わってきました。
ここからは後半のインタビューの内容を踏まえて、私の感じた事を共有したいと思います。
① 英語が話せないから留学は無理なのか?
水谷さんはインタビューの中で「英語ができないから無理って思ってしまう人は、自分なりの目標を設定すると良い。」と話されていました。
私はこの言葉に深く共感しました!無理って思う時って必ず頭の中で「誰かと比べて私は出来ないから無理。」と考えてしまっていると思うんです。でももし、自分なりの留学に対するゴールを持てたらもっと留学が身近なものに感じると思います。
私がやっていたのは、大きな目標と小さな目標を分けて考えることです。紙に大きな目標をまず書いて、その周りに小さな目標を書きました。
例えば、大きな目標が「外国人の友達を100人作る。」だったとします。そしたらその周りにそれを達成するための小さな目標を思いつく限り書きます。その小さな目標を1つずつ実行すると、いつの間にか大きなゴールも達成できているという仕組みです。
最初から大きな目標だけ考えると本当に達成できるのか不安に感じますが、小さな目標なら出来そうな気持ちになってきませんか?
留学に行くと英語の伸びに悩む時期、他の人より出来ないことに苛立ちを感じることもあります。しかし大きな目標を見失わず、自分のペースで小さな目標をクリアしていけば必ず実になる留学生活が送れます。
今、紙とペンがある人は是非やってみてください!(笑)
② 休学したことで得られたメリット
水谷さんは「休学をしたことで交友関係が広がったので、それはメリットだと思う。」と語ってくれました。
休学と聞くと、人によっては「同級生と離れてしまう。」、「戻ってきて一人ぼっちになってしまったらどうしよう。」と不安になる人もいると思います。
しかし、安心してください。水谷さんから友人のBさんのお話を伺いました。Bさんは水谷さんと同じ学校に通う同級生です。彼は4浪して大学入学をした後、仮面浪人して大学内で転部したそうです。そのため、大学では4つ上のOBの人、元の学部の人、今の学部の人などの多方面に知り合いがいてどこに行っても人気者だそうです。
この話を聞くと、案外どこに行ってもそこで自分の居場所を見つけることが出来ると思えてきませんか?
留学をする前は、大学内での人間関係が世界の全てで非常に重要なもののように感じます。
しかし、実際留学に行って、年齢も性別も、国籍すら関係なく多くの人と関わっていくうちに大学の世界は実はとても狭かったことに気づきます!
③ 留学する方法はいくらでもある
水谷さんがおっしゃっていたように留学を本気で考えるなら方法はいくらでもあると思います。今回は3つの方法をご紹介します。
ワーキングホリデー
水谷さんもインタビューの中で話されていましたが、留学している人でも様々なタイプがいます。
2. ワーキングホリデービザを取り学校とアルバイトを掛け持ちするスタイル
3. ワーキングホリデービザを取り職場で実践的に英語を学習するスタイル
お金を節約しながら留学の夢を叶えたいという方は、2つ目、3つ目の留学スタイルをオススメします。
大学や国の奨学金に応募する
留学は文系大学の方が盛んだと思っていたのですが、理系大学で聞き込みをしたところ、文系・理系関係なく国が学生に海外留学を推進しているということがわかりました。
例えば、トビタテ留学ジャパン
→ 文部科学省が2020年までに10,000人の学生を海外に派遣するプログラムです。返還不要で学歴・学力に関係なく応募することが出来ます。1年で毎年800名ほどの合格者が奨学金を受け取って、留学を叶えています。
日本でお金を貯めてから行く
私の友人は、最初の半年は日本でリゾートバイトして留学費用を貯めて、半年をカナダの語学学校で過ごしました。海外では英語を集中して勉強したいという人は日本で留学費用を貯めてから留学をするという方法もあります。
④ 「相手がどう思うか」ではなく「自分がどうしたいか」
水谷さんは留学後の大きな変化として「相手がどう思うか。」よりも「自分がどうしたいか。」という価値観を手にいれる事が出来たと話してくれました。文字で見ると一見簡単そうな「自分の意見を大切にする。」というのは、実はとても難しいですよね?
私もはじめは、水谷さんと同じで海外の人のほうが自分の意見をはっきり主張してくる(図々しいな)と感じることが多々ありました。
しかし、そうした海外の「はっきり物事を主張する文化」の中にいると主張するために考える機会が多くなるので、だんだん自分自身のことが前よりもわかるようになっていきました。
そこで気づいたのは、日本にいても「自分がどうしたいか」は常に自分の中にあるのですが、それが日常の中にいると人の視線を気にしすぎるあまり、フィルターがかかって見えなくなってしまっていたということです。
同調して周りに流されることは楽ですが、本当に大切なこと、やりたいことを忘れてしまう危険性もあります。
文字では伝え切れませんが、私にとってカナダ留学はそんな「自分にとって何が大切で、自分は将来何をしたいか?」にヒントを与えてくれる良いきっかけでした。
まとめ
今回のインタビューを通して特に印象に残ったのは、水谷さんがこの留学を決意した理由である「タイミング」という言葉でした。
私がこのコラムを読んでいる方に1番伝えたいのは、「留学に対するいくつかの”一時的な”不安のために、一生の後悔を作ってしまうのはもったいない!」ということです。留学をすることでお金や時間は使ってしまいますが、安易に留学をしない決断をするのは、お金や時間の代わりに後悔を残してしまうと思います。
「今、留学を考えているけど、いろいろな不安のせいで決断が出来ない…。」という人はその不安を紙に書き出してみたり、留学経験者や留学カウンセラーにまず相談してみたりすると良いと思います。想いを言葉におこしたり、人に相談したりすることで自分が本当にしたいことが明確に見えてくると思います!
また、もし「自分が満足する結果」にならなかったとしても、その経験も「人生が豊かになる糧となる。」と私は信じています。
たくさんの回り道をして、時には成功して、失敗して日本では得ることが出来ない価値のある経験を手に入れてみませんか?
もしかしたら、その行動を起こす「タイミング」はこのコラムを今かもしれません!この水谷さんとのインタビューコラムが「留学に興味はあるけど…なかなか一歩踏み出せない。」そんな人の背中を押すきっかけになれば嬉しいです。