【オーストラリア留学】「シドニー」vs「メルボルン」どっちが良い?各都市の特徴を考察してみた
オーストラリア留学で人気の都市と言えば、シドニー&メルボルンの他にもブリスベン、ゴールドコースト。
さらにケアンズやパースなどたくさんの魅力的な都市があります。
しかし、中でも特に人気があるのがシドニーとメルボルン!
やはりこの2つの都市がオーストラリア留学の人気ツートップです。
そこで、このコラムではシドニーとメルボルンの違いをご紹介していきます!
大前提としてどちらも良い都市!
「こっちの都市が良いぞ!」という”街自慢”は、実は世界問わずみんな大好きな話題だったりします。
例えば、東京 vs 大阪。ロサンゼルス vs ニューヨーク。さらにトロント vs バンクーバーやローマ vs ミラノ、マドリード vs バルセロナなどなど…。
また、街だけではなく、あらゆる分野で〇〇派、△△派といった派閥がありますよね?
同じようにオーストラリアでもシドニー vs メルボルンの話は必ず出てきます(笑)
しかし、大前提としてどちらも甲乙付けがたい魅力ある都市というのは間違いありません。
実際、多くの方からは「どちらの都市が良いですか?オススメですか?」と良く相談を頂きますが…それぞれの都市の良いところがあるので、一言では言い表せません。
しかし「どっちの都市も魅力的で良いですよ!」ではこのコラム記事も終わってしまいますので、早速それぞれを詳しく見ていきましょう!
→シドニーやメルボルンのような人気都市の特徴、留学で人気が都市の特徴を上記コラムで解説しています。気になる方はこちらもぜひご覧下さい。
シドニーはビーチが多い!海が好きな方にはシドニーがオススメ
まず、メルボルンと比較した場合、シドニーの一番の特徴は海、ビーチです。
シドニーには南はクロヌラ、北はパームビーチまで、大小20以上のビーチが連なるビーチが豊富な都市なんですね。
→シドニー都市部から電車で50分ほどのクロヌラビーチ。電車で行けるアクセス良好なビーチです。
→こちらはシドニーから車で1時間半程度の距離にあるパームビーチ。地元の人からはパーミーの愛称で愛されてます。
そして「オーストラリアと言えばビーチライフ!」というイメージは、このシドニーの影響が強くあることは否定できません。
また、このコラムのタイトルにあるシドニーのオペラハウスも「湾岸=海」というイメージに大きく貢献していると思います。
実際、ビーチはシドニーの人々にとってはものすごく身近な存在です。
車でビーチまで5~10分という立地に住んでいる方も多く、公共交通機関でアクセスできるビーチもたくさんあります。
また、シドニーで一言にビーチと言っても、マンリーやボンダイといったたくさんの人で賑わう有名ビーチから、バルモラルなどの地元の人向けの穴場的ビーチまで、様々な種類があります。
例えば、外洋に面しているビーチであれば波も高くなりますし、サーフィンが楽しむ若者に人気です。
→マンリービーチは外洋に面していて波が高くサーファーに人気のビーチです。
→一方で湾内にあるバルモラルビーチは波も低く、小さい子供でも遊びやすいビーチとなります。
オーストラリア滞在中にいろんなビーチを見てみたい、自分のお気に入りのビーチを見つけたい!という人にはシドニーは魅力的なエリアと言えます。
シドニーにはビーチの他、水辺の景色を望めるエリアが多い
また、シドニーを南北に分けるパラマタ川(Parramatta river)の影響で、景色の良い土地が多いのもシドニーの魅力です。
→こんな感じでパラマタ川でシドニーの北部、南部が分かれています。
また、パラマタ川ーとは別に、シドニー湾(ポートジャクソン湾)があることで、シドニーは水辺の恩恵を大きく受けている土地と言えるでしょう。
→有名なハーバーブリッジ、オペラハウスに隣接しているのがシドニー湾(正式名称はポートジャクソン湾)です。
ちなみにハーバーブリッジの下では、キングフィッシュという体長50センチほどのハマチを釣ることも可能です。(もちろんお刺身で頂いても大丈夫です)
水辺の景色やビーチ、釣りなど海がシドニーの最大の魅力で、こうした海関連の魅力はメルボルンではなかなか味わえない環境です。
古い建物が多く残っている歴史的な街メルボルン
次はメルボルンの魅力をお伝えします!
メルボルンの最大の特徴は、古い建物が数多く残っている歴史的な景観となります。
上記の写真はフリンダースストリート駅という1854年設立のオーストラリア国内最古の駅で、メルボルンでも特に有名な建物の一つです。
→メルボルンが都市として大きく発展したのは、上記のメルボルン北西にあるバララット(Ballarat)という都市の存在が大きいです。
このバララットという地域は、実はゴールドラッシュとして栄えた町で、電話や電信もない時代(1850年ごろ)に金塊が発見されると、オーストラリア国内だけではなく海外からも多くの移民がこの地域に押し寄せたという経緯があります。
そのゴールドラッシュで大きく沸いた経済で発生したお金が州都であるメルボルンへどんどん流れ込み、1850年頃に建立されたメルボルン市内の建物には、特にたくさんのお金が使われたという歴史があるんですね。
そして、経済成長を重視したシドニーに対し、メルボルンでは歴史ある古い建物を残すことを選択しました。
そのため、メルボルンには今でもこうした歴史ある建物が点在しています。
もちろん全ての古い建物が名のある建物ではありませんが、海やビーチが身近なシドニーに対して、メルボルンは歴史ある建物が身近な都市と言えるでしょう。
→1856年に完成したオーストラリア最古の図書館(ビクトリア州立図書館)です。
→ビクトリア州立図書館の6階から見下ろす読書室は特に人気の観光スポットです。
→こちらは王立展示館とビクトリア朝時代の歴史ある公園(カールトン庭園)です。
シドニーが自然の景観を謳っているのなら、メルボルンは人工的な建物が絵になる街ですね。
オーストラリアでの文化の中心地
メルボルンはオーストラリアでも文化の中心地と言われており、芸術、カフェ、ワイン、テニス(全豪オープン)、F1(オーストラリアグランプリ)、競馬(メルボルンカップ)といった数多くの文化を身近に見られるのも特徴です。
こうした芸術やスポーツに興味がある方にはメルボルンをより魅力的に感じるかと思います。
また、メルボルンはシドニーと比べると気候が少し厳しいのですが、特に寒くなる冬にはコーヒーを存分に楽しめる環境があったりします。
メルボルンはオーストラリア随一でカフェ文化が盛んな都市で、至る所にカフェがあります。
→メルボルンの語学学校にはカフェで働くためのコースも多くありますので、そうしたコースに興味がある方はこちらのコラムもご覧ください。
やはり温暖な地域(ブリスベンやシドニー)では、コーヒーを飲む機会や人が減るためか、メルボルンほどのコーヒー好きやコーヒーを楽しめる環境は少ないと言えます。
逆に言うと、メルボルンにはオーストラリアの中でもコーヒー好きが数多く集まる都市で、コーヒーのレベル、カフェのレベルはオーストラリアでトップと言えます。
ちなみに、2都市の気候はこんな特徴があります。
・年間の温度はシドニーの方が安定している。
・メルボルンは寒暖差が大きく、1日に四季があるような気候と言われる
シドニーは温暖で過ごしやすい気候だからこそ、ビーチに出かけたくなる機会が増え、メルボルンでは肌寒い朝があるからこそコーヒーを飲みたくなる人が多くなっているのかも知れませんね。
物価についてはほぼ同じ
以前はシドニーの方が人口が多く、メルボルンの方が若干物価や家賃が安い時期がありました。
しかし、2022年にメルボルンの人口がシドニーの人口を超えましたので、現在ではメルボルンがオーストラリアで一番大きな都市となっています。
人が集まるほどやはり家賃や物価が高くなりますので、現状費用面は若干メルボルンの方が高くなっている状態です。
ただ、2倍や3倍も金額は変わりませんので、物価の差についてはあまり気にされず、ほぼ同じと思って頂いて良いかと思います。
→こちらはシドニーの物価情報ですが、メルボルンと大きな差はありませんので物価の目安としてぜひ参考にしてみてください。
ちなみにシドニーやメルボルンであっても、眺めが良い場所(水辺)は家賃は特に高いです。
私たちアジア人は駅やバス停からの近さや便利さ重視する人が多いのですが、欧米人は家を選ぶ際に「窓からの眺め」をすごく気にするためです。
また、2つの街の公共交通機関を比べると、シドニーはメルボルンよりバスに大きく依存していますので、遅延が多いです。
一方、メルボルンはその分トラム(路面電車)への依存が高くなっていて、シドニーよりも遅延が少なかったりします。
これはトラム(路面電車)は一般車両と道を共有していますが、一般車両よりトラムが優先される時の方が多いため、バスほど遅延がないためです。
メルボルンは「フリートラムゾーン」があり、指定された中心街であれば、どのトラムも無料で利用が可能です。
ちょっとした移動で500メートル、1キロ歩くのが面倒な時でもお金を気にしなくていいのは、メルボルンならではの魅力ですね。
自分のイメージに近い都市を選ぶべし!
どちらも見どころがたくさんあるので、住んでみれば気に入ることは間違いありません!
ただ、「海が好きなのにメルボルン」、「オーストラリア随一のカフェ文化を体験したいのにシドニーを選ぶ」なんて事がないように注意しましょう(笑)
事前にどういった場所が自分の求めてる留学環境なのかを見極めて、都市選びをしていきましょう。
また、「都市が決められない…」という方は、海外生活の中心でもある「語学学校」を最終的な判断材料としてみるのも良いでしょう。
自分の希望する条件が揃う語学学校がある都市を最終的に選ぶ方も少なくありません。
また、シドニーもメルボルンも東京や大阪に比べたら小さいので、1週間程度の時間を作って旅行に行けば、両方の都市を留学やワーホリ中に存分に、欲張って楽しめますのでご安心を!
留学ドットコムのスタッフはシドニーとメルボルンどちらも留学経験のあるスタッフが多く在籍していますので、ぜひ都市選びに迷ったらご相談ください。