留学する人は必見。今後伸びが予想される業界を知ってますか?
大学に通ってはいるものの、卒業後の就職をまだ現実的に考えられない人いませんか?
または、何となく周りの雰囲気で就職したものの、自分のイメージしてた社会人像と違うなんて方も少なくないのではないでしょうか。
私も学生時代は卒業後に具体的に就きたいと思える職業が見えず、それで大学卒業後に語学留学をしました。その後、私は10年以上オーストラリアで海外生活をしています。
私が日本を外から見てきた経験から、今語学留学やワーホリを考えている社会人の方に対して、自信をもって紹介してあげられる業界があります。
なぜ留学業界に身を置く私がこれを伝えようとしているか?というと、我々留学業界にも大きく関係していることなんです。
せっかく語学を学んでいるんだったら、この業界を無視することはできないと思うのです。「早く教えてよ!」という声が聞こえてきそうですが…。(笑)
その答えは、観光業界です!
訪日外国人観光客の推移は右肩上がり
上のグラフは、1964年の東京オリンピックがあった年からの訪日外国人数をデータ化したものです。縦軸の単位は100万人で、2018年は3,000万人程度になるそうです。
特徴的なのは、グラフ右側の2010年以降です。ものすごい勢いで訪日外国人数が増えているのがわかりますよね?特に東京、大阪、京都などに住んでいる人は、街中に外国人がいることを強く実感するかと思います。
1964年から2010年くらいまで、日本を訪れる外国人数はある意味「順調な右肩上がり」を続けていました。2011年に大震災があったときは少し落ち込みがありましたが、その後の2012年から2017年まで劇的な急上昇を続けているのが現状です。
日本政府が2016年に出した目標は、2020年に4,000万人、2030年には6,000万人です。
今から12年後の2030年の訪日外国人環境客は、「現在の2倍!!」になるかもしれないのです。単純に12年後の観光業界は2倍に成長することが予想されています。
皆さんも海外旅行をしたら、現地で美味しいものを食べたいですよね?また、日本ではなかなか手に入らない衣服やお土産を買いたいですよね?
日本に来る中国人観光客を例に挙げると、日本の電化製品や医薬品を大量に爆買いしてる姿が連日ニュースになりました。
そう、観光客の増加は、単に観光業界だけでなく、他の分野にも影響を及ぼすのです!
訪日外国人観光客が右肩上がりになっている理由は…?
日本への外国人観光客が増えている1番の理由は、「政府の方針=ビザ緩和」です。
「爆買い」という言葉が2015年に流行語大賞になりましたが、これは日本政府が中国国籍を持つ人へのビザ緩和を進めた結果と言われています。
経済が好調で、「中所得層」が増えてきた中国の人をターゲットにした日本政府の政策だったのです。
2000年代までは日本国内の人口は増えていました。日本の観光業界は、内需と呼ばれる、日本人を相手にしていれば良かったのです。わざわざ英語や外国語しか通じない相手をお客として呼ぼうという発想がなかったのです。
しかし、2000年代後半に入ると、出生率の低さが人口減に繋がることを指摘する人が増え、実際2015年を境に人口は減少に転じています。少子高齢化社会になると、観光業界だけでなく、様々な業界の成長が鈍化することになります。
観光業界のみならず日本国として、「日本人以外もお客として迎えるようにしよう!」という考え方が生まれてきたのです。
今以上に訪日外国人観光客は増えるのか?
2018年の今現在ですら、日本の主要都市・観光名所には多くの外国人観光客が多すぎると感じている人も多いのではないでしょうか。
「今以上に外国人観光客が増えるの?むしろ中国経済の先行きによっては、日本の観光業界は衰退を辿るのではないだろうか?」と思っている人もいるかと思います。
栄枯盛衰という言葉のごとく、栄えたものはいずれ衰え行くというのが世の常です。中国経済の先行きがどうなるのかは誰も分かりませんが、外国人観光客は中国人ばかりではありません。
日本の人口減とは裏腹に、世界の人口は減ることなく今後も増加傾向にあり、より幅広い国の人々に日本に来て貰う法改正が続々と進んでいるのです。
過去10年の中国で見られた中所得者層の増加が、その他の国々で起こると言われています。そして、その7割はアジアなのです。
具体的には、インド、インドネシア、マレーシア、フィリピンといった国々の人の所得が増える見込みです。今まで日本への旅行が難しかった国籍の人達にビザ緩和が進み、日本への観光客がさらに増えることが予想されます。
インドでは13.5億近い人口の2割(2.7億人)が英語の話者と言われます。アメリカ合衆国の人口が3.2億なので、10年もすればインドの英語話者はアメリカを上回るでしょう。
マレーシアは第二公用語が英語で、ほぼ全員が英語を喋るお国柄です。言うまでもなく、フィリピンも人口が多く、英語は公用語です。
つまり、日本国内にはこれからも外国人が多く訪れ、外国人と一緒に働く、交流する機会が今後一層多くなることが容易に想像できます。
要するに、英語ができることは、皆さんの可能性を大きく広げることに繋がります。
そして、海外留学やワーキングホリデーを通して一定期間海外生活をすることは、「海外の人々が何を考えているのか?」を知るとても良いチャンスです。語学を学ぶことも大事なんですが、違う価値観に触れるいい機会なんです。
【参考記事】
英語力を必要としない職が無くなる日も遠くない
世界の人口と観光業の過去・未来について
日本にいる方には、一度手に取ってみてほしい本があります。それは2015年に出版された「新・観光立国」です。
著者であるデービッド・アトキンソンによると、第二次世界大戦が終わったころは海外旅行をする人は世界でも本当に限られていたとのことです。ヨーロッパにもEUという概念はなく、国境を超えるということはやはり一大事だったとのこと。
それが時代を重ねるにつれて、ビザの緩和、LCC(格安航空会社)の発達などにより、世界中で海外旅行を経験できる人が増えてきたのです。全世界の観光客数の推移は以下のように増えているそうです。
1980年 → 2億7,800万人
1995年 → 5億2,800万人
2013年 → 10億8,700万人
これをグラフ化すると、、、
2013年の世界の人口が70億人程度ですが、当時も世界中の約7人に1人は1年に1度海外旅行を経験していることになります。
なんと国連世界観光機関(UNWTO)によると、2030年には海外旅行を経験する人が世界の中でも18億人に到達することが予想されています。
2030年の世界の人口が83億人程度と仮定しても、約4~5人に1人が1年に1度は海外旅行を経験することが予想されています。
日本人にとって課外留学が身近になったように、多くの外国人にとっても海外旅行というのは身近になっているのです。
英語を学ぶ動機を明確にしよう!
語学留学やワーホリを希望する人の中には、明確な語学力を目標にしない人も珍しくありません。中には何となく、「英語が喋れればいいな…。」という方もいるのが現実です。
こういった方を否定するつもりはありませんが、何となくやっているだけでは、目標を達成し難いのです…。私は多くの留学生を見て来ているので、留学で将来を切り開く人と、そうでない人の違いが、肌感覚で分かるのです。
具体的にどのくらいのレベルで英語が喋れるようになりたいのか?そこが明確になっていないと、どのくらい気合いを入れて勉強すべきなのか。どのくらいの時間、どんな教材を使って勉強すべきなのかも分からないまま、何となく日々過ごすことになります。
どうせお金を費やすんだったら、帰国後に「英語を使った仕事を目指す!」といった動機を持って海外留学に挑むことをお勧めします!
上記でもお伝えしてきた通り、これからの時代外国人に囲まれて生活する時代、外国人と一緒に働く時代がすぐそこに迫っているのですから。
ただ楽しいだけの留学生活(ワーホリ生活)ではなく、将来につながる時間を海外で過ごして貰いたいな…と願って止みません。
・自分の将来が見えない。
・何となく海外に行ってみたい。
…といった悩みを持っている方がいたら、是非カウンセリングを受けてみましょう。
先輩留学生たちの留学後の進路を知ると、何かヒントが見えて来るかも知れません。また、「英語ができるようになると、どんな仕事に就けるのか?」が分かれば、自分の将来像も見えてくるかも知れません。
「留学後にどういう進路があるのか?」という観点からも、皆さんにとってベストな留学プランを総合的にアドバイスしていきますよ!