快適すぎたフィリピン留学とオーストラリアの現実!驚きのギャップとは?
みなさん、こんにちは!
このコラムでは、私の2ヵ国留学(フィリピン留学→オーストラリア留学)で感じたギャップについて体験談を踏まえてご紹介しています。
特にオーストラリアの語学学校にも通う2ヵ国留学の方は必見です!
超快適で大満足だったフィリピン留学
まずは私のフィリピン留学に関してお話したいと思います。
私はかなり長期でフィリピンへ留学していました。
そのおかげで、英語力が初級から中上級まで一気に伸びたので、非常に有意義な経験だと思っています。
特に毎日3食が付いているホテル寮だったので住環境も快適。
お部屋の掃除もせず、勉強に没頭環境できたのは最高でした!
こうした最高の勉強環境のおかげで、私の英語力はメキメキとのびたのです。
実は、大学時代の英語力はTOEIC400点くらいだったのですが、フィリピン留学だけで860点まで伸びたので、やはりフィリピン留学の費用対効果は抜群なのだと思います。
その後、私はオーストラリアへ留学することを決意します。
理由はオーストラリアという場所に行ってみたかったのと、もっといろいろな経験をしてみたかったからです。
オーストラリアはフィリピンと違い、当然全てを自分でやらなくてはいけません!
自炊や掃除はもちろん、お部屋探しもバイト探しも全部です。
そのため、フィリピン留学の快適な場所から一歩踏み出すのには私にとって勇気がいる決断でした。
しかし、フィリピン留学のおかげで英語力も十分に身に着き「そろそろ次のステップに移行するタイミングだな」と感じていたので、オーストラリア行きを決意したのです。
オーストラリア人の英語が聴き取れない!
欧米圏よりも安価な留学費用であるフィリピン留学は最初に勉強を始める取っ掛かりとしては最高の環境だと思っています。
特にフィリピン人の先生の英語は綺麗なアメリカ英語で、英語初心者であってもめちゃくちゃ聴きやすいんです。
しかし、フィリピン留学でどれだけ勉強を頑張ったとしても…2カ国目で「もう英語は一切勉強しなくてもいいや~」というレベルには残念ながら到達できません。
それを私はオーストラリアで身を持って痛感するのです(苦笑)
私は当時、フィリピン留学を終えて、自信満々でオーストラリアのワーホリへ向かいました。
なぜなら、私は当時フィリピン留学で鍛えた英語力(TOEIC800以上)を持っていたからです。
また「TOEIC800を持ってワーホリにいく人はほとんどいない」という事も耳にしていたので、余計に自信があったんだと思います。
そのため、当時の私は「オーストラリアでもきっと問題なくオージーとスムーズに英会話ができるんだろうな~」と信じて疑っていませんでした。
しかし、事件はオーストラリア到着の初日に起こります!
私はメルボルン空港に到着し、空港からバスで市内に向かおうとしますが、バスから降りる場所がイマイチわかりません。
そこで、バスに乗車する際、運転手さんに「私が降りる場所になったら声をかけて欲しい!」と告げました。
運転手さんは「OK」と言ってくれて私は一安心。
そして、おそらく市内に差し掛かったあたりで、運転手さんが私に声をかけてきます。
「○×▽※□・・・」
「え!?」私は耳を疑い、そして固まります…。
「これが、、、英語!? 何言ってるか全くわからん! 私の学んできたことって、一体!?」
…と大きなショックを受けるのです(笑)
その時の私は「多分運転手さんはここで降りろと言っていたのかな~?」と勝手に解釈し、とりあえずそこで降りることに。
自信満々でオーストラリアに到着をしたにも関わらず、バスの運転手さんが何を言ってるのか全く聞き取れなかったことが、当時ものすごく衝撃でした…
この経験は今でも忘れられません…。
きれいな英語だけ聞けてもダメ!
今、改めて冷静になって考えると、運転手さんは生粋の地元オージーで、きっとスラングやら言葉をつなげて、まさに本場の英語を話していたのだと思います。
これから留学する方は「綺麗な英語だけが聞き取れる=英語がしゃべれる」という事ではないというのは必ず覚えておいてください!
こうした状況は、本当の意味で「英語ができる」とは言えないからです。
私が体験したように「英語力について自信がある状態で、いざ海外に行ってみたら、現地人が話してる英語がぜんぜん聞き取れなかった!」という事実は目を背けたくなるくらい辛い現実です。
これはめちゃくちゃ辛い出来事ですので…「自分は悪くないんだ!現地の人のしゃべる英語が聞き取りにくいから相手が悪いんだ!」と思いたくなるかも知れません。
しかし、海外に行って現地人に「あなたの英語は聞き取れない。あなたの英語が悪い」と主張しても何の解決にもなりません。
つまり「現地人の英語力が聞き取れない=自分の英語力がまだまだ未熟」というだけなのです。
本物の英語力とは「綺麗な英語はもちろん、多少訛りやスラングがあっても、問題なく聞き取れること」を意味します。
オーストラリア、カナダ、ニュージーランドなどの欧米圏の留学では語学学校の講師は当然全員がネイティブです。
そして、オーストラリアの語学学校では、オージーならではの表現や教科書には乗っていないフランクな言い回しなど、授業中にしっかり話してくれます。
授業中はもちろん、現地で生活している時に聞こえてくる英語、その全てが知識の宝庫なんですね。
私はオーストラリアの語学学校でネイティブの先生が話す言葉一つ一つに注意を払い、知らない表現があればその都度調べ、自分もできるだけナチュラルな英語表現ができるように意識していました。
フィリピンで学んだ英語が綺麗な教科書通りの”基礎英語”とすると、オーストラリアで学ぶ英語には”応用英語”というイメージですね。
・綺麗な英語だけ聞き取れても、それだけでは決して十分ではない。
・多少のブロークン英語(スラングや訛りのある英語)が聞き取れてこそ、本物の英語力と言える。
こうした事を私はオーストラリア初日に思い知ったのです。
そして、今では「自分は英語ができるんだ~」という天狗の鼻を折られたのは、オーストラリア到着初日で良かったと思っています(笑)
街中を歩いて感じる多国籍な雰囲気
オーストラリアのメルボルンで生活し始めて、最初は歩いて街をたくさん散策しました。
ちなみに、これで体重が2ヶ月で3キロ落ちました(笑)
そんな中、オーストラリアでまず最初にびっくりしたギャップは、メルボルンの街中ですれ違う人々の多国籍さです。
もちろん語学学校にいる留学生は、ヨーロッパ、中南米、アジアなどからたくさん訪れていますし、それには違和感はありません。
ただ、一歩語学学校の外に出ても、街中に溢れる人々も多国籍なのです。
オージーはもちろん、中国、インド、中東、ヨーロピアン、ベトナム人、アフリカ人、などなど。
まさに「これがたくさんの国から人が集まる移民国家なんだ!」というのを肌で感じました。
さらに驚くのが、その人々がごく自然に街に溶け込み、働き、人生を楽しんでいるということでした。
そうしたメルボルンの街中を歩いていると、私ももはや外国人観光客ではなく、オーストラリア社会の一員としてメルボルンに住んでいるんだな…という妙な安心感や一体感を感じたのです。
これから人口が減少して行く日本ですが、年々外国人が増えてますよね。
日本でも外国人がオーストラリアのように当たり前になるような日も近いかも知れません。
そして、もしそうした日も近い未来になるならば、オーストラリアのような多国籍な環境で自分を磨ける経験は、非常に価値あるものになるはずです。
オーストラリアのワーホリは自由で多彩
フィリピンにいた時は、1日のスケジュールは朝起きてから夜ご飯を食べるまでしっかり決められていました。
つまり、フィリピン留学における自由時間は平日は夜しかないので、自由時間に何をするのかあんまり考えなくても良かったのです。
端的に言えば、フィリピン留学は”勉強中心の生活”です。
しかし、オーストラリアでは語学学校がお昼過ぎには終わります。
そこで私は頭を悩ますことになります。
「こんな膨大な時間、何をして過ごせばいいのだろう…」と。
オーストラリアでは本当に自由な時間がたくさんできるので、ある人はアルバイトに専念。
そして、ある人は友達と出かける。
そして、ある人は勉強をしたり、、、と多種多様です。
当時、私の周りの友だちはアルバイトをしていたので、彼らが忙しそうであまり一緒に遊びに行く時間がない、時間が合わないということも多かったです。
オーストラリア(欧米圏)の語学学校では、放課後に無料クラスやアクティビティが頻繁に開催されてます。
無料クラスは自由参加と言うこともあって、内容は通常の授業に比べてカジュアルな内容が一般的です。
その無料クラスに出席して、英語の勉強をしつつ、新しい友達を増やすも1つの過ごし方です。
また、メルボルンで行われているイベントや現地コミュニティに参加したり、メルボルンに数多くあるカフェ巡りや市内観光など、学校とは違う場所で時間を過ごすのもオススメです。
オーストラリアでは、自由時間や選択肢が非常に多く、自立して行動することのがすごく大事になるというのが「オーストラリアとフィリピンの大きな違い」だと感じました。
また、オーストラリアでは自由だからこそ、日本人留学生と一緒に過ごさず、英語環境に身を置けるかどうかも、自分の行動次第だったりします。
フィリピン留学では、決められたルーティーン(勉強や授業)をこなしていれば、ある意味で誰でも充実した時間や成果を出しやすいです。
一方、オーストラリア(2カ国目)では、自分の周りの環境を意識的に選んだり、自己管理ができる人とできない人とで成果に大きな差が出てしまいます。
オーストラリアでは「時間的な拘束をされずにいつも自由である」という点ではストレスがありません。
しかし、本当に思うがまま、気ままに自由を満喫して過ごしてると…人間ついつい誘惑に負けたり、悪い方向へと流されてしまいます。
フィリピンに比べて自己コントロールの徹底が求められるのが2カ国目の特徴とも言えそうです。
→ オーストラリアでは、自由な時間をどうコントロールするか次第で、成果は大きく変わります。
オーストラリア人は、集団行動好きで実はシャイ!?
オーストラリア人と聞いて、皆さんは何を想像しますか?
これは私の勝手なイメージですが…“オーストラリア人は明るくて陽気でオープンな人が多い、きっとすれ違う人には誰でも気軽に挨拶をする”という感じでした(笑)
しかし、現実はちょっと違い、私はここでもちょっとしたギャップを感じました。
実は、オーストラリア人って結構シャイなんです。
同じパブで飲んでいても、話しかけられることはほとんどありません。(あまりに酔っ払って気が大きくなって、勢いで話しかけてくる人はいるかも知れませんが…)
基本的には、みんな友達同士で固まっているので、こっちからその輪に入っていけるような雰囲気はないんですね。
そして、道ですれ違っても、見知らぬ人には特に挨拶はしません。
また、オージーは個人行動をほとんどしません。
大体、家族や友達と一緒にカフェに行ったり、レジャーを楽しんだりという感じで、1人行動している人はあんまりいないのです。
留学生からするとあんまり気軽に話しかけられない部分もありますし、オーストラリアで生活しているのにオージーの友だちがいない人も少なくありません。
ちなみに、私は一人カラオケや一人カフェができるタイプなのですが、そんな私でもたまに何とも言えない寂しい気持ちになることもあります…(笑)
恋愛に人種は関係ない!?国際恋愛がたくさん
オーストラリアに暮らしている人は、人種や文化が様々です。
例えば、日本であれば恋人は日本人。
フィリピンであれば恋人も当然フィリピン人という感じになりますよね?
でも、オーストラリアでは恋愛をする時に「できる限り、同じ人種や同じ国籍から選ぶ」といった考えは、あまりありません。
私の周囲にいる友人達は、それはもう様々な国籍の方と恋愛をしていました。
例えば「今の彼はオーストラリア人、元彼はイギリス人、元々彼はチャイニーズ…」というように何が何だかわからなくなりそうですよね(笑)
ちなみに、日本人女性はそのおっとりした性格や物腰、そして押しに弱い、というところでとにかく外国人男性からモテモテの傾向にあります。
外国人の男性からすると、たとえ英語力がそこまで高くなくても、一緒にいてウフフ、と優しく微笑んでいるだけで癒し系なんだそう。
ただ、ワーキングホリデーや語学留学での来いは、だいたいが1~2年で終わりを迎えてしまいます。
ビザの切れ目が縁の切れ目になる恋愛もあれば、最終的にはゴールインしていくカップルも。
ただ、私の体感的に破局が9割という悲しい結末です(苦笑)
ですが、オーストラリアという国では恋愛もインターナショナル!
そんなところがオーストラリアの魅力でもあるんだなと感じます。
英語力がなければ生きてはいけない!?
フィリピンにいた時は、正直英語ができなくても全然生きていくことができていました。
働く必要もありませんでしたし、先生や地元フィリピン人が超優しかったので、別に英語が下手くそでも特に困ったことはありません。
そして、フィリピン留学は全寮制なので、困ったことがあれば学校に駐在している日本人スタッフに相談すれば、大抵のことは解決します。
そんな環境で甘やかされていた私は、オーストラリアへ来た瞬間に窮地に立たされることになります。
電車の定期券を買うのも、語学学校でスタッフとやりとりするのも、食べ物を買うのも、すべて英語!
「何を当たり前のことを言ってるんだ、お前は!」と言われそうですね(苦笑)
でもこれがオーストラリアに来たばかりの頃は一番辛かった部分だったりします。
到着直後は、特にフィリピンの英語に慣れていて、オーストラリア英語に慣れていない部分も大きかったので…。
また、メルボルンに来て数週間を過ぎた頃、私はクラスメイトとおしゃれなカフェに行く機会がありました。
その時のカフェの店員さんがとても気さくで、「元気?留学生なの?今日は何するの?」とか話しかけてきてくれました。
でも、私と日本人のクラスメイトは、店員さんの英語が聞き取れず…。
かろうじて聞き取れても気の利いた返事もできるわけではなく。ただただニコニコしながら店員さんを見つめるのみ、というとても恥ずかしい経験も今では苦く、そして良い思い出です(笑)
さらにアルバイトを探す時も、苦い思い出があります。
アルバイトは、ローカルのお店(英語環境の現地のお店)で最低時給が保証されているところで働こうと思って、色々と探してみましたが…。
現実問題として、オーストラリア人とほぼ同じレベルで英語ができないと雇ってもらえません!
これには本当に頭を抱えました。
結局、英語ができなければ、採用のスタートラインにすら立てず最低時給がほとんど保証されていない日本食レストラン(ジャパレス)で働く羽目になるのです。
もっと厳しいことを言えば、英語が出来なければ呆れられたりバカにされたりすることさえありました。
オーストラリアに来たなら、共通語の英語は当然喋れるべきである、という至極シンプルで当たり前の事実を到着直後は突きつけられたように感じていました。
実際現地での仕事探しについてインタビューをしたコラムもありますので、ぜひこちらも参考にしてみてください!(どの記事もやはり英語力については皆さん同じような意見です…)
まとめ
今回は自分のメルボルンへ留学した体験から、オーストラリアへ来て衝撃だったことを紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
みなさんも留学する前は、ドキドキワクワク、そして不安が大きいと思います。
フィリピンでもオーストラリアでも他の国でも、日本とは全く違ったシステムの国になるので、戸惑うこともたくさんあります。
しかし、数々のハードルを乗り越えてこそ人間は成長できることを、身を持って学んだように思います。
フィリピン留学とオーストラリア留学の両方を経験した立場として、周囲から良く聞かれる質問があります。
「フィリピンとオーストラリアは何が違うの?」と。
フィリピン留学は、”英語を勉強として学ぶ”のが日本の学校と感覚が近いと思います。
生活環境は学校側が守ってくれますし、困った事があれば学校側が助けてくれます。
一方、オーストラリア留学は、自分のことは自分で管理してやっていかなければいけません。
つまり、”サバイバル体験を通じて学ぶ”という点が、フィリピン留学とオーストラリア留学の一番の違いだと思います。
私がフィリピンで取得したTOEIC860点は、ビジネスシーンで通用できる英語レベルとされています。
しかし、私がオーストラリアにワーホリで来た当初の状況は、これまでに紹介した通り散々な状況でした…。
本当に使える英語力に昇華するためには、「勉強としての英語」だけでは不十分で、「生きた英語」を習得する必要性があると強く感じます。
そういった意味で、フィリピンで英語の基礎を固めて、オーストラリアにワーホリで来る2カ国留学のプランは自分は本当に正しかったと改めて思います。
是非、この記事がこれから留学する人たちの参考になれば嬉しいです。