英語学校で働いてみる?オーストラリア語学学校で働く日本人スタッフの仕事を公開!
こんにちは!元学校スタッフのSAKIです。
みなさんいかがお過ごしでしょうか?
今回のテーマは、ずばり語学学校の日本人スタッフってどんな仕事をしているの?というところに迫りたいと思います。
私はフィリピンとオーストラリアの語学学校で働いた経験がありますが、今回は最近まで働いていたオーストラリアの語学学校での内容をお伝えしたいと思います。
オーストラリアにはたくさんの語学学校がありますが、実際にどんな仕事をしているのかを知っている人は少ないのではないでしょうか?
早速、今回は特別に(!?)私の前職であるマイルストーンズで働いていた時に日本人スタッフである私がどんな仕事をしているのか、そしてどんな気持ちで働いているのかを大公開したいと思います☆
日本人スタッフのポジション(肩書き)について
日本人スタッフと聞くと、日本人の生徒さんへのテイクケアが主の仕事といったイメージがあろうかと思います。日本人生徒への対応はもちろんですが、実は仕事の内容は多岐に渡ります。
また、学校によっても仕事の範囲が異なるということはごくごく一般的なのです。例えば日本だと営業は営業の仕事、経理は経理の仕事というようにはっきりわかるものが多いですよね。
ですが、オーストラリアの語学学校で働いている日本人スタッフというのは、様々な役割を兼任していることもあります。そのため、一言に日本人スタッフと言っても肩書きは様々。例えばよくあるものとして、、、
・日本マーケティングスタッフ
・日本スチューデントサポート
学校間の日本人スタッフ同士で名刺交換すると、上記の3種類が名刺の肩書で良く目にするものです。
また、ほとんどの場合で日本マーケティング担当という肩書きがついている時は、マーケティング(営業)と生徒さんのサポートの両方をしていることが一般的です。
それではマーケティングとサポートの違いとはなんなのでしょうか?簡単に言えば以下の通りとなります。
→ 日本人の生徒さんが学校にきてもらえるよう、戦略を立てたり留学エージェントと協力したりする仕事。留学エージェントへの定期的な顔出しや、各種留学フェアへの参加など営業色が強い。
→ 日本語が話せるスタッフとして、日本人留学生がトラブルにあったときや困った時にサポートをする役割。基本的にはすべての国籍問わずサポートするのが役目ですが、日本人スタッフが雇われた場合は、日本人留学生のサポートが主になる。
つまり、マーケティングはいかに日本人留学生が語学学校にきてもらえるか考えたり、営業を行ったりする役割となります。一方、スチューデントサポートになると対外的な仕事はほとんどなく、生徒さんの悩みを聞いたりすることが一般的となります。
ほとんどの語学学校では、日本マーケティングスタッフと言ってもスチューデントサポートの役割を兼任していることがほとんどです。そのため、基本的には1日フルタイムで働いているスタッフが多くなります。しかし、日本人留学生が少ない学校の場合は、パートタイムや週に2~3回程度で働くこともあります。
ちなみに私が勤務していたマイルストーンズは、生徒数300名くらいの中規模校でした。そのため、私は日本マーケティングマネジャーという肩書きで、「マーケティング」+「日本人生徒のサポート」の両面で働いていました。
日本人スタッフの主な仕事
マーケティングとサポートの違いがわかったところで、オーストラリアで一般的なマーケティング業務とサポート業務の仕事を詳しく解説したいと思います。
主な仕事は以下の通りです。
マーケティング関連のお仕事
・留学エージェント訪問
・留学エージェントへの情報アップデート
・SNSの更新(Facebookやインスタグラム)
・生徒さんの体験談更新
・市場調査
・マーケティングプランの作成
・他スタッフとの定期的な会議
・専門学校や大学など提携業務
サポート関連のお仕事
・日本人留学生の悩み相談&カウンセリング
・学校イベントへの参加、写真撮影
メインについては、このような感じですが、実際には他にも細かい仕事だったり色々なことをしていたりします。上記はあくまでマイルストーンズのスタッフの例ですが、基本はどこの学校さんもこんな感じなのではないかなと思っています。
留学エージェントさんはほとんど日本にあるため、年に数回は日本に出張へ行くなどのイベントもあります。ちなみに私は飛行機恐怖症なので、毎回命をかけて日本へ渡航するような気持ちでいます。(笑)
語学学校で働く日本人スタッフの仕事のやりがいとは?
そもそも私自身が教育業界での仕事にやりがいを感じているので、新卒で大学を出た頃からずっと教育分野の仕事を続けています。
…と言うワケで、私の経歴を少しだけ紹介させて頂きます!出身は福岡ですが、東京の明治大学に進学をしたことから上京。私の青春とも言える大学時代は東京で過ごしました。
さらに、今まで全く海外に行ったことがなかったのですがいきなり大学3年生でスペインに1年間留学するなど、昔から海外への好奇心は強かったように思います。
スペイン留学している時はたくさんの困難があり、非常に辛い留学経験になったことを今でも時々思い出します。今まで日本人として100%育ってきた自分には、異文化に適応すること自体がとても難しい時が度々あったからです。
さらに卒業後はフィリピンへ短期留学し、「自分の留学体験から留学生を助けたい!と思い留学に関わる仕事をしよう!」と決めました。
最初は日本にある留学エージェントで働き始めたのですが、そこでまだ海外留学について勉強不足だと強く感じたため、思い切って仕事を辞めてフィリピンへ渡航。
フィリピンでは思いがけず、語学学校のマネジャーの仕事を2年くらいさせて頂く機会にも恵まれ、語学学校の運営というものについて深く考えるようになりました。
その後、オーストラリアへワーホリで渡航するも、やっぱり学校で働きたいという気持ちから転職。ご縁があり、マイルストーンズで働くことにしました。
マイルストーンズでは生徒さんのサポートからマーケティングまで仕事は多岐に渡りますが、やはり学校で働くということはとてもやりがいがありました。
学校で働いている時は生徒さんととても距離が近く、生徒さんの英語力がどのくらい伸びているのか、どんな気持ちで生徒さんが留学生活を送っているのかがわかります。
そのため、生徒さんがマイルストーンズで楽しい留学生活を過ごせた、英語が伸びたという言葉を聞くと、仕事での辛いことも一気に吹っ飛ぶくらいにやりがいを感じました。
学校スタッフのやりがいは、生徒さんが英語を学び、異文化体験をするその手助けができるという点にあるのかもしれません。昔自分が留学中に苦しんだという経験があるからこそ、やりがいを感じることができる仕事だと思っています。
私が数ある語学学校からマイルストーンズを選んだ理由
正直、去年私がマイルストーンズの面接を受けた時は、まだまだ学校は発展途上の段階でした。学校はどんどん改善と年数を重ねることにより成熟していくものですが、マイルストーンズはオープンな土台はあったものの、まだまだ日本人が求めるクオリティには届いていないと感じました。
しかし、それからわずか数カ月でマイルストーンズは目覚しい成長を遂げました。その大きな理由は、マイルストーンズは、社長が柔軟に意見を取り入れるオープンなマインドを持つ学校だったからです。
日本人スタッフや韓国人スタッフ、そして他の学校で経験を積んだマーケティングスタッフたちが次々と参加したことで、小さな部分から大きな部分までみんなで意見を出し合い、常に改善を続けていく学校として成長しています。
もともとマイルストーンズはわずか2年で200名まで生徒数を伸ばし、そして今年の3年目ですでに300名まで生徒数を増やす今最も勢いのある学校であると言っても過言ではありません。わたしはそんなオープンな環境と変化を恐れない企業文化に惹かれ、働くことを決めました。
また、マイルストーンズは英語学習に重きを置いた学校です。留学したからには、しっかり英語力を伸ばしてほしいというモットーの元に様々なルールやシステムが用意されています。
周囲の留学生のレベルもモチベーションも高いため、せっかく自分の時間や能力を活かすなら、そんな学校で本気で勉強する生徒さんのサポートをしたいと思ったのが本音です。
私が語学学校で働く上で大切にしていたこと
マイルストーンズは、500人も600人もの生徒さんを抱えるマンモス校ではありません。学生定員は300~400名と、中規模の学校から拡大しないという方針で運営しています。もし生徒が増え続けるなら、もう一つメルボルンに分校を作る方針だそうです。
マイルストーンズが拡大をしない理由としては、規模が大きくなると生徒さんの個別サポートが難しくなるという理由があるからです。
確かに人が増えれば学校としての利益は増えますが、それではもともとマイルストーンズが大事にしているアットホームさがなくなってしまいます。私はフィリピンとオーストラリアで、少人数と大人数の学校の両方で日本人スタッフとしての経験があります。
少人数でひとりひとりの生徒さんの顔が見れることは、どんな気持ちで過ごしているのかも把握しやすく、より生徒さんの気持ちに寄り添ったサポートができると感じています。
仕事に対するイメージは人それぞれですが、私は生徒さんと向き合う時間を増やし、関わりを大事にしたいと考えているタイプです。だからこそ、マイルストーンズは私にとってぴったりの学校でした。
生徒さんが無事に学校へ到着したのか、今日は元気なのか、授業の様子はどうか、そして学校生活に満足しているかといったところに焦点を置いて、常に生徒さんと向き合っていました。
また、生徒さんへのサポート面だけでなく、留学エージェントさんとの信頼関係を築いていくことも忘れないように常に仕事をしていました。
最後に元語学学校のスタッフより
…と言うワケで、今回は日本人学校スタッフとしての仕事の紹介と、マイルストーンズ日本人スタッフがどのように学校で働いているのかという内容を書かせていただきました。
留学はあなたの貴重な時間もお金もつぎ込み、なりたい自分になるための投資です。
留学生・ワーホリとして、英語を学んで観光を楽しんで帰国するのも1つの選択肢です。しかし、留学したからこそできる特別な経験もあります。
語学学校のスタッフとして働く経験は、留学生としては見ることのできない、留学の裏側の世界だとも言えます。海外勤務に興味のある方、人と接する仕事でキャリアを積みたい方は、語学学校で働く事はプラスになることでしょう。
ぜひ、留学したからには英語力伸ばし、その身に着けた英語力を武器に異文化交流や仕事体験などをして、将来の糧になるような時間を過ごしてほしいと心から願っています。