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カテゴリー:現地生活情報

あえて日本人だけ!オーストラリアシェアハウスの体験談と選んだ理由

公開:2019/07/26 著者:片岡 瑞貴 5808 Views

シェアハウスは、どうしても日本ではなかなか馴染みが薄いので、出発前は「部屋が見つかるかなぁ~」、「ちゃんと共同生活できるだろうか?」と不安になる方も多いと思います。

でも、いざ到着してみればみんな普通にやっている事ですので、何一つ特別な事はありません!(誰でもできる事だと私は思ってます!)

 

そこで、今回のコラムでは日本からはなかなか見えないシェアハウスについての体験談をご紹介致します。

少しでもみなさんのシェアハウスについての不安や疑問が解消されれば幸いです。

シェアハウスとは?

オーストラリアでは、一軒家やフラット(アパートなどの集合住宅)といった物件を共同で借りて、一緒に住む「シェアハウス」という滞在スタイルが一般的です。

 

「シェアハウスは留学生やワーキングホリデーの人だけがするもの」と思っている方もいるかもしれませんが、実はオーストラリア人も普通にシェアハウスをしています

オーストラリア人は、「実家を出て一人暮らしをする際に、日本のように1人が1つの物件を借りて住む」という事はしません。

安く済ませられる共同生活スタイル(シェアハウススタイル)で住むのが一般的なんですね。

 

そして、オーストラリアではどの物件(集合住宅や一軒家)でも、たいてい複数の部屋がありますので、その複数の部屋を分け合って何人かでシェアします。

しかし、どの物件でもキッチンやトイレ、リビングなどは基本的に1つだけしかありませんので、そうした共同施設はみんなで仲良くシェアします。

 

私もオーストラリアで全くの他人と突然共同生活をすることに最初は戸惑いましたが、慣れれば意外に快適に過ごすことができたりします!

 

ちなみに、私はこのシェアハウスは日本ではできない体験(海外でしか出来ない経験)だと思って、ワクワクしていました(笑)

 

しかし、実際にいざ生活してみると「意外に大変なことが多いな…。」というもあったりします。

 

私の留学の場合、シェアハウスを探す前にホームスティをまずは数週間申し込み、その期間中にシェアハウスを探しました。

 

ちなみに、シェアハウスを選ぶ時の傾向も国籍によって若干異なります。

個人差はもちろんあると思うのですが、日本人やアジア人は基本的にシティに近い比較的にアクセスが良い場所を好みますね。(利便性重視)

逆にヨーロッパや南米の人は、郊外が好き(あまりゴミゴミとした市内にはあまり住まない)傾向があったりします。(利便性は気にしない)

 

そして、複数人で1部屋に住む相部屋(ルームシェア)であれば家賃は安く、1人部屋(オウンルーム)だと割高になります。

 

私のシェアメイト(同居人)はとても優しく面白い人ばかりでしたが、相部屋のルームシェア(シェアハウス)に住むことでプラベートの空間がなく、いつも他人の目を気にしていた所は正直ありました。

そのため、プライベートを大事にしたい人は、オウンルームにした方が良いでしょう。

 

また、できる限り家賃を安くしたいなら、市内からできるだけ離れた郊外エリアにすると良いですね。(郊外になるほど家賃が安くなるため)

ただ、郊外エリアに住むと通勤・通学時間が長くなり、交通費もその分高くなりますのでバランスが重要です。

 

私のシェアハウス大公開

次に私が住んでいたシェアハウスを公開したいと思います。

 

2部屋あるフラット(集合住宅)で、男女合わせて6人の生活していました。

自分の部屋の大きさですが1部屋が畳6畳分ぐらいで、1人部屋のスペースを私ともう一人の日本人男性の2人でシェアしていました。

 

当時住んでいたシェアルーム

私が滞在していたシェアルームですが、日本人のオーナーで一緒に住んでいる人も全員日本人

リビングに1人と他の部屋に3人で男女別のバスルームがあり、キッチンは共同でした。

 

ルームメート同士もとても仲が良く、車でドライブに連れて行ってもらったり、一緒にご飯を作ったりと和気あいあいとしていました。

清潔感があって、とても快適な場所に住んでいたのですが、私の通っている学校からは少し遠いと感じていました。

…という事で、私はアクセスの便利さを優先させて、次のシェアハウスに引っ越したのです。

 

次のシェアハウス(オウンルーム)の様子

引っ越し先のシェアハウスですが、シティの中心に位置するフラットの1部屋(オウンルーム)です。

オウンルームというのは、「部屋を一人占め(部屋内に他の人がいない)」という住居スタイルの事です。

 

このフラットにも、私の他に日本人が1人と日本人カップルが住んでいて、キッチンとトイレだけは共有となっています。

 

ここのシェアハウスはオウンルームという事で、プライベートな空間があるのでストレスもなく、かなり快適に過ごせました。

 

以前の部屋も快適だったのですが、部屋に他の人がいるので相手が寝ていたり、少し遅く帰ると電気が真っ暗だったりとお互いが気を使いながら生活しなければいけない所はありましたので。

 

日本人同士のシェアハウスのメリット・デメリット

最初、2番目のシェアハウス、そのどちらも私のケースだとシェアメイトが全員日本人でした。

そのため、外国人の友達から「日本人同士だと英語を使わないからあまり良くない」と言われることが結構ありました(笑)

 

確かにその通りではありますが、実は日本人同士でのシェアハウスにも下記のようなメリットがあるのです。

 

メリット
・日本人同士の生活のため、お互いが気を使える相手
・部屋や共同スペースがきれい

 

また、私は学生ビザなので生活スタイルが一定です。

一方、シェアハウスのルームメイトは仕事をしている人ばかりで、私と生活リズムが違うこともあって、あまり関わりがなかったりします。

 

日本人と一緒に生活していても、日常の関わり合いが薄いので、特段日本人と一緒に住むことでのデメリットは感じていません。

 

もちろん外国の友達と一緒に生活することで語学力が伸び、一生の友達になる可能性もあります。

皆さんもそのあたりは良く考えてシェアハウス選びをすると良いと思います!

 

ちなみに、私の友達で外国の方と生活している人もたくさんいますが、こんな話も耳にします(笑)

・勝手に友達を呼んでパーティーが始まることもある
・遅い時間まで騒がしい

 

もちろん、外国人の友達(シェアメイト)と一緒に旅行したり、楽しく過ごしていたりする友達もいるので、何事にも両面がありますよね。

 

良い物件をどのように探すのか?

次に良いシェアハウスの物件はどのように探せばよいのかについて、掘り下げていきたいと思います。

 

私は主に、以下のインターネット媒体から物件探しをしました。

・Jams.TV

・日豪プレス

・Flatmates.com.au

・Facebookでのシェアルームに関する情報 ※Facebookでは、 “Sydney Share Room” で検索するとたくさんの情報が出てきます。

 

以前住んでいた部屋と現在住んでいる部屋は、たまたまJams.TVで見つけました。

このサイトは日本語ですので、日本人にとって一番使いやすい媒体です。

掲載されている情報は、主にシドニーが中心です。

 

たくさんのシェアハウスの情報のページには、その部屋を募集しているオーナーの電話番号やメールアドレスが掲載されているので、そこに連絡してインスペクション(Inspection)に行きます。

「インスペクションって何?」という話ですが、これは物件見学を意味します。

 

気になった物件があれば、必ずインスペクションしてから契約することを強くオススメします。

 

インスペクションに行けば、実際にそのシェアハウスを見ることができます。

そこで確認してほしいのが、お部屋や家具のコンディションはもちろん、キッチンやバスルームの水回りをチェックしましょう。

 

また、午前中の早い時間や夕方以降であれば、そこで生活している人に会える可能性もあります。

同居人となる人がどんな方なのか確認できると安心できますよね!

また、今住んでるシェアハウスは、どんな感じなのか感想を聞いてみるのも良いでしょう。

 

あとはいつから入居できるのか、家賃やお金のことも必ずチェックしておきます。

実際に見学に行くことで、市内までのアクセスも体感的に分かりますので、得られる情報は各段に多くなります。

 

私もこのインスペクション、最初の部屋を探す際に数十件見学に行きました。

家賃の低い部屋から高級な部屋まで見たのですが、やはりいいところもあれば悪いところもあるのが現実です。

 

そして、当然ですが条件が良い部屋の家賃が割高に、条件が悪い部屋の家賃は割安いになる傾向にあります。

この辺は数字で判断できるのですごく分かりやすい所ですね。

 

また、「いろいろ見てしまうと迷っちゃう!選べない!」という方も多いと思いますが、個人的には最後は自分のピンと来た物件に思い切って決めて入居するのが一番なのかなと思っています。

 

もちろん、ネット上で写真を見ただけで衝動的に契約するのではなく、実際に足を運んで部屋を見ることが一番大切です。

 

部屋の家賃は、部屋の大きさ、立地条件、共同生活する人数によって大きく異なります。

 

ちなみに、私の友人の部屋は一つの部屋に4人、リビングルームに3人、トイレとシャワーが一つという環境ならではの格安家賃で生活している人もいました。

その物件は立地がかなり良く、シティの中心地なので交通費ゼロ。あらゆるお店も徒歩圏内と利便性もバッチリという部分を重視して彼はそこを選んでいました。

しかし、部屋自体はかなり狭く、私はその部屋を見て「すごいなぁ…」と感じてましたので、部屋に対する感じ方、重視する場所はやはりそれぞれなんだと思います(笑)

 

値段の違いは、部屋のコンディションにもよりますが、大まかにシドニー中心部から、公共交通機関で20~30分圏内の地域だと一段階安くなって、1時間くらい離れた場所だと、もう一段階安くなるというイメージですね。

 

良い物件を見つけられるかは、タイミングの部分と、どれだけアンテナを伸ばして積極的に探すか次第です!

 

世にも恐ろしいシェアハウスでの事件

次にここまで順調に過ごして来た留学生活ですが、新しい部屋に引っ越しした際に私は初めて海外の洗礼を受けることとなります。

 

シェアルームからオウンルームに引っ越したので家賃は倍増!

しかし、待ち受けていたのはなんとベッドバグ。

 

みなさん、ご存知でしょうか?

このベッドバグ、日本語で南京虫、トコジラミと言われています。

日本では戦後に殺虫剤の普及とともに激減し、被害がほとんどなかったのですが、近年は海外との人や物の往来が増えて、日本でも少しずつ被害が増加していたりします。

 

コイツは人間が就寝したあと、人間が出す二酸化炭素に寄ってきて、人やペットの血を吸う虫です。

日中はどこか日の当たらない場所に隠れていて、夜になると活動するとても厄介な吸血虫です…。

 

日に日に虫に刺されたような痕が増え、一度目は痒くないのですが二度目に刺されるととても痒いです。

 

そこで私は決意します。

まずオーナーに報告、全面清掃、ベッドスタンドの廃棄などをやるぞ!と。

 

ベッドスタンドの裏を確認してみると、思っていた以上に直視出来ないような悲惨な状況が待っていました。

これは戦慄の瞬間でしたね…。

 

即、このベッドスタンドを廃棄です。

 

とても親切なオーナーなので、すぐに駆除業者に連絡してくれ、部屋の洗浄をしてもらいました。

オーストラリアの部屋の床は、日本のようなフローリングではなく、大体カーペットになっています。

 

このベッドバグは、幼虫や成虫は駆除業者の薬で殺虫できるのですが、卵は駆除できないとのこと。

卵を死滅させるには、100~120度の熱駆除しか対策がないみたいです。

ベッドカバーや毛布などを熱消毒、洋服なども同様にすべてクリーニングしました。

 

数日が経ち、もう大丈夫かなと思っていた矢先、また発見してしまうという絶望を味わいます。

その原因が木製の棚にありました。木製のものはベッドバグの住みかとなりますので注意が必要です。

オーナーに連絡を入れ、即、この棚も廃棄しました。

 

たくさんの苦労をしてきましたがオーナーの心意気でもう一度駆除業者が来てくれるとのこと。

自宅で待っていたところ、なんとまた別の意味で事件が…。

 

それは駆除業者の音信不通。

予定していた時刻になっても来ない。

連絡すらもない。何度か問い合わせると、まさかの天気が悪いから当日は行けないとのこと。

 

日本なら考えられないですよね。外を見ると雨は降ってないです。どういうことでしょうか?

私は駆除後のことも考えて別のホテルを予約しているのに…駆除すると部屋が濡れているので乾燥するまで部屋に住めません。

 

まさに、これもオーストラリアという体験です。

 

オーストラリアに限らず、海外では普通にこんな理不尽なことが起きます(苦笑)

日本人は海外生活にあこがれる人は多いですが、良いところしか見えてない人がとても多かったりします。

こうした理不尽な事件も含めて、海外経験だと割り切って考えるしかありませんよね。

 

ベッドバグの対策について

このベッドバグ、正直なかなか根絶することが難しいです。

なぜなら専門業者でもベッドバグの卵を駆除することが出来ないからです。

業者が散布した薬品は、人間には無害で幼虫から成虫まではこの薬品で効き目があるみたいです。

 

では、具体的に薬剤を散布後、何をすべきでしょうか?

 

実際に私が行っている対策は以下の通りです。

・部屋を綺麗に保つ。
・こまめに掃除機をかける。
・換気を頻繁に行い、ベッドバグが好まない気温20℃以下にする。
・ベッドは壁に引っ付けるのではなく、少し壁から離すことでベットバグがベッドに登れないようにする。
・ベッドカバーでマットレスをしっかり覆う。
・木製の棚やベッドスタンドは、ベッドバグの住処になりやすいので注意する。

 

【まとめ】長期滞在だからこそ、いろいろなことが起きる!

今回のコラムでは、シェアハウスの詳細とちょっと恐い体験談もまとめさせていただきました。

 

正直、海外には様々なトラブルや「日本ではあり得ないでしょ!」といった驚きがたくさんあります。

 

お洒落な街並みや観光地だけが海外ではありません。

オーストラリア含め欧米圏に住みたい方は多いと思いますが、日本ではあり得ないような理不尽な事件も含めて、それも海外なんだという事を理解しなければいけませんね!

 

私も実際にこのような事件を経験して、「とても大変ですが、これも海外!」と割り切って、日々いろいろなことが挑戦です。

 

また、シェアハウスに関連する記事はこちらも参考になると思うので、ぜひチェックしてみてください!

 

 

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