学費が半分近く削減に!?夜間の語学学校、イブニングコース実際に通ってみて感じた正直な感想
こんにちはSAKIです。
突然ですがみなさん、オーストラリアやニュージーランドの語学学校にはEvening Course(イブニングコース)というのがあるのはご存じでしょうか?
イブニングコースとは、学費をほぼ半額近くまで抑えつつ、英語が学べるクラスです。
少しでも学費を抑えたいワーホリにとっては、単純に学費を抑えるだけでなく、夕方まで自由時間になるため昼間アルバイトをしながら学校に通うことができます。
この情報だけ聞くと、良いところだらけに聞こえるイブニングコース!そこで、筆者が実際に通ってみました。
実際に通ってみて感じたメリットとデメリットを書いてみたいと思います。これから留学を検討している人にはぜひ、チェックしていただきたい内容です!
そもそもEvening Course(イブニングコース)って何?
オーストラリアには、年齢・性別・国籍・文化の違う多くの留学生が英語を学んでいます。当然、人によってはライフスタイルも大きく異なることがあり、それに対してオーストラリアではよりフレキシブルな授業を提供している学校が少なくはありません。
海外留学中の英語学校というと、皆さんのほとんどは朝から夕方までのコース(モーニングコース)を想像するのではないでしょうか?
しかし、実は語学学校ではイブニングコースといって、夜間に英語を学べるコースも存在するのです。
夜間のイブニングコースは、だいたい16時半~17時くらいから授業が始まり、21時過ぎに終わるスケジュールが一般的です。
これは、午前中やお昼の時間帯、深夜に働いている留学生のためのコースとなり、主に中南米系の留学生に人気のあるコースでもあります。
授業内容については、モーニングクラスと同様で、テキストなども特に違いがないケースが大半です。(学校によっては一部異なる場合もありますが。)
また、モーニングコースの学費の相場が350ドル前後に対し、イブニングコースでは250ドル前後となり、学費がかなり安くなることも大きな特徴です。
費用的なことを考えると、イブニングコースに通った方が圧倒的にメリットは高いのは一目瞭然!
授業内容やテキストは昼間のコースと変わらないなら、あとはそこで学ぶ「学生の質」が問われます。イブニングコースで学ぶ学生は、モーニングコースで学ぶ学生のタイプとは異なります。
具体的に掘り下げてみて行きましょう。
実際にイブニングコースに通ってみて感じたメリット
イブニングコースに通うメリットは様々ですが、ここでは特にイブニングコースの良さがわかる特徴をお伝えしたいと思います。
学費をとにかく抑えることができる!
まずイブニングコースの大きなメリットは、とにかく学費を抑えることができるという点にあるでしょう。例えばモーニングコースへ通った場合は、週350ドル、月に換算すると1,400ドル程度となります。
さらにこれを12か月(1年間)と考えた場合は16,800ドル、日本円にしておよそ130万前後が学費としてかかるわけです。
しかし、イブニングコースの学費は週250ドル前後くらいの相場となっているため、年間にしても12,000ドル、日本円にしておよそ90万前後となる計算になります。
つまり、年間で通った場合は40万程度がカットできるということになります。
そのため、多くの学費をできる限りコストカットしたいという留学生に、イブニングコースは救世主ともいえるかもしれません。
午前中や深夜のアルバイトをしても生活に支障がない
イブニングコースは夕方から授業が始まり、夜に終わるというスケジュールとなります。カフェや飲食店、卸業者などでどうしても早朝から勤務しなくてはいけない仕事をしている場合でも問題なく授業を受けることができます。
また、学校が22時ごろに終わり、その足で深夜のアルバイトをするという留学生も多いようです。
深夜も稼働している工場や警備、バー、クラブなど夜のお仕事系から工場系まで幅広い深夜労働をしても朝はゆっくり寝ることが出来るので問題なく授業を受けることができます。
長期滞在者が多いため落ち着いた雰囲気
通常、多くの留学生はモーニングコースを選ぶことがほとんどのため、イブニングコースへ入学するのは海外滞在歴半年以上など、海外生活に慣れている人が多いのも特徴のうちの一つです。
モーニングコースは若い世代も多く、和気あいあいとしているイメージです。
一方、イブニングコースはそれに比べると「かなり落ち着いた大人の雰囲気」で、授業を受けることができるのも大きなメリットでしょう。
実際にイブニングコースに通ってみて感じたデメリット
メリットがあれば、その裏にはデメリットは何かしらあるものです。次にデメリットについても紹介したいと思います。
学費が安いため、学習に対して意欲がない学生や講師がいる
イブニングコースは学費がリーズナブルであることはすでに紹介した通りです。
しかし、学費がそれなりに安いということもあって、値段だけを見て語学学校を選んで入学した人も少なくありません。
とにかく安さ重視で学校選びをしている方は、残念ながらあまり英語に対する熱意や向上心がない留学生も少なくないのが実情です。
さらにもっと辛いのが、英語を教える熱意のない講師が在籍している場合も無きにしも非ずです。まあ、学生側がやる気がなければ、講師側もハリがないというのは理解できます。
そのため、授業中が始まるのが遅い、クラスメイトが頻繁に寝ている、グループワークの際にやる気がないから進まない、など様々な弊害があるというのは覚悟しておいたほうがいいでしょう。
授業の雰囲気は講師1人が作れるものではなく、クラスに参加している学生側のやる気も影響して来るものです。
イベントやフリークラスに出席するタイミングを失いがち
イブニングコースの場合、学校が始まるのが16~17時からとなります。つまり、ほとんどの学校イベントは、モーニングコース受講後に終わってしまうことも珍しくありません。
また、モーニングコースの留学生は友達作りに積極的なので、イベントも盛り上がることが多いのです。
一方、イブニングコースの場合は授業が始まる直前まで働いている留学生も多いため、時間がなかなか確保しづらく、出席率もまちまちだったりします。そのため、アクティビティなどを楽しみたい場合は、イブニングコースは正直オススメできません。
クラスメイトは忙しい人が多いため、友達作りには不向き
語学学校での最大の楽しみのひとつが「様々な国の人と友達になること。」ではないでしょうか?
しかし、イブニングコースを検討している人に関しては少し注意が必要です。
もちろん、皆さんのコミュニケーション能力によっては、イブニングコースであっても友達を作ることは難しくはありません。
しかし、イブニングコースは基本的に滞在歴が長い留学生が多いため、現地での人間関係がある程度でき上っている人が多いのです。
そのため、無理をして新たに友達を作ろうというモチベーションが無い人もいるのです。積極的に話しかけてみるも、あまり良い反応がないと感じることもしばしば。そもそも深夜や早朝からのアルバイトで、疲れ切っている学生も多いためです。
「忙しい中でも時間を作ってお付き合いを続けていきたい!」と思うくらいの人間的魅力や相性が良くなければ、なかなか友達関係に発停するのは時間がかかるかも知れません。
また、せっかく友達になっても、夜は毎日学校なので遊びに行けない、お互いのバイトのスケジュールも合わないので学校外での交流が難しい、といった声もあります。
実際に通ってみた筆者のスケジュール
さて、ここでイブニングコースに通っていた筆者の一日を公開してみたいと思います。
ちなみに当時、昼間は仕事をしながら、IELTS6.5を目指してIELTS対策コース(イブニング)に通うことになりました。期間はわずか3週間。
時間 | 詳細内容 |
8時 | 起床 |
9時~16時 | お仕事 |
17時~19時 | 学校で授業 |
19時~19時半 | 休憩(夕食) |
19時半~21時 | 学校で授業 |
22時 | 帰宅 |
23時 | 就寝 |
…どうでしょうか?実際結構ハードですよね。クラスメイトの中には授業が終わり、22時から早朝4時までこの後工場で働く人もいました。いつもかなり眠そうでしたが…。
正直、朝に学校へ行くのと夜に学校へ行くのとでは、全然気持ち的にも体力的にも違います。夜の時間に余裕が無くなることで、授業時間数はモーニングコースと同じにも関わらず体に対する負担は2倍くらいあったような気がします。
朝早くから仕事をしている方にとっては、自由時間は非常に少ないスケジュールになるため、ハードに感じるのは間違いないでしょう。
実際に通ってみた筆者の感想
実際に筆者は、某学校のイブニングコースに通っていましたが全体的な満足度としては、「まあまあ」でした。
…と言うのも、そもそも学費が安いので、そこまでクオリティやイベントなどは求めていなかったというのもあります。
しかし、IELTSのスコア取得を目標に猛勉強したので、わからないところはとことん講師に聞きまくることができるのはイブニングコースならではのメリットだと思いました。
他の留学生があまり勉強に対してモチベーションがないので、個人に割く時間が増え、講師に質問するととことん教えてくれたのは大きな収穫でした!
私が通っていたクラスの講師はモチベーションもあり、とことん教えてくれたので感謝しています。IELTSは残念ながら6.5に届きませんでしたが、リーディングは5.5→7にスコアアップするなど大きな成長を感じられました。
また、運よく今でも卒業してからも仲良くしている多国籍の友人もできました。学校内のイベントなどはなかったものの、自分から積極的に声をかけて気が合う人を探していたのがよかったのかも知れません。
一方、授業中に居眠りをしている学生がいたり、授業自体にメリハリがなくなったりする場面もあったのも事実です。
しっかり勉強したい人や、友達作りをしたい人は、絶対にモーニングコースへ行くべきだと思います。
授業中に居眠りしている生徒に対して、先生の雷が落ちることなんて日常茶飯事です。(笑)
イブニングコースに向いている人の特徴
筆者的の体験からして、イブニングコースに通って楽しんでいる人、満足している人、向いているかなと思う人は以下のような人です。
逆を言えば、向いていないのはこういう人かなと思います。
【まとめ】 強い信念を持ってる人はイブニングコースに向いている!
以上、語学学校のイブニングコースに対するイメージがはっきりしたのではないでしょうか?
イブニングコースは予算を抑えることができるという大きなメリットもありますが、入学後の学校の雰囲気などでギャップを感じて辞めてしまう人も珍しくありません。
また、イブニングコースに通ってみたものの、自分の想像していたイメージとは違うという理由から、追加費用を支払ってモーニングコースに移動する方もいます。
オススメの方法としては、最初はモーニングコースへ入学し、海外滞在が長期化してきたらイブニングへ移る方が断然良いでしょう!
基本的に勉強は自分でコツコツやる!そして、分からない部分や弱点を先生に聞くために学校に通う!こんな学校の使い方を考えている方には最適だと思います。
それぞれの目的や性格によって異なってくるかと思いますので、ぜひ、担当の留学カウンセラーさんに相談してみてくださいね!