【必見】語学学校のイブニングコースのメリット・デメリット全解説!
こんにちはSAKIです。
突然ですがみなさん、オーストラリアやニュージーランドの語学学校には夜間コース=イブニングコース(Evening Course)というのがあるのはご存じでしょうか?
このコラムではイブニングコースに実際に通ってみて感じたメリット・デメリットを含めてご紹介したいと思います!
イブニングコース(Evening Course)とは?
語学学校でのイブニングコースとは、いわゆる夜間コースの事です。
通常の日中授業(デイコース=Day Course、もしくはデイタイムコース=Day time Courseと呼ばれます)と比べると下記のような違いがあります。
通常、語学学校も日本の学校と同じように、日中の授業がメインとなるのですが、2008年くらいから語学学校で夜間コースを開く学校がだんだん増えて来ました。
こうして学校も夜間コースを開くという事は、それだけ夜間授業にニーズがあるからなんですね。
では、いったいどんなニーズがあるのでしょうか?
イブニングコースは昼間に働いている人に向けたもの
オーストラリアには、年齢・性別・国籍・文化の違う多くの留学生が英語を学んでいます。
当然、人によってライフスタイルも大きく異なります。
日本でも夜間学校に通っている人の多くは、昼間は何か用事がある(働いている)という方が多いように、オーストラリアでもイブニングコースに通う留学生のほとんどは昼間に働いている人達となります。
「働きたいならワーキングホリデービザを取れば良いのに」と思われる方もいるかも知れませんね。
でも、ワーキングホリデービザは国同士の提携がないと取れないビザだったりします。
そのため、ワーキングホリデービザを取りたくても取れないという国籍の人もいるんですね。
そして、実はオーストラリアでこうしたイブニングコースに通っている国籍の多くは中南米の留学生が非常に多くなっています。
なぜなら、中南米の国々では残念ながらワーホリの提携がないためオーストラリアのワーキングホリデービザが使えないからです。
そのため、中南米からオーストラリアへやってくる人達の多くはこんなケースが一般的なんですね。
↓
・でもワーホリは使えない
↓
・学生ビザで渡航をして、日中は働いて夜間に学校に通う
また、イブニングコースは上記の表にあるように授業料も日中のコースに比べて割安です。
デイコースの学費の相場が360ドル前後に対し、イブニングコースでは260ドル前後となり、週あたり100ドルくらい安くなることも大きな特徴です。
一方、費用が安いイブニングコースは授業内容についても、基本的にデイクラスと同様で、テキストなども特に違いがないケースが大半です。(学校によっては一部異なる場合もありますが)
ここまでの情報を見ると…授業内容やテキストは昼間のコースと変わらず、費用が安いならイブニングコースに通った方が絶対お得!と思われるかもしれませんね!
でも、イブニングコースも万能ではなく、良い面と悪い面があるのでその部分もしっかり押さえた上で入学をしていけるとベストです。
イブニングコースのメリット
まずは、実際に私がイブニングコースに通ってみて感じたメリットをご紹介します。
1)学費をとにかく抑えることができる!
まずイブニングコースの大きなメリットは、とにかく学費を抑えることができるという点です。
例えば週350ドルのデイコースへ通った場合は、月に換算すると1,400ドル程度となります。
さらにこれを12か月(1年間)と考えた場合は16,800ドルとなります。
しかし、イブニングコースの学費を週260ドルとした場合には年間にしても12,480ドルです。
つまり、年間で通った場合は40万程度がカットできるということになります。
そのため、多くの学費をできる限りコストカットしたいという留学生に、イブニングコースは救世主ともいえるかもしれません。
2)昼や深夜のアルバイトもできる
イブニングコースは夕方から授業が始まり、夜に終わるというスケジュールとなります。
カフェや飲食店、卸業者などでどうしても早朝から勤務しなくてはいけない仕事をしている場合でも問題なく授業を受けることができます。
また、学校が21時過ぎに終わり、その足で深夜のアルバイトをするという留学生も多いようです。
深夜も稼働している工場や警備、バー、クラブなど夜のお仕事系から工場系まで幅広い深夜労働をしても朝はゆっくり寝ることが出来るので問題なく授業を受けることができます。
3)長期滞在者が多いため落ち着いた雰囲気
通常、特別な事情がない限りはほとんど留学生はデイコースを選びます。
そのため、イブニングコースへ入学するのは海外滞在歴半年以上など、海外生活に慣れている人が多いのも特徴のうちの一つです。
デイコースは一般的に若い世代も多く、和気あいあいとしているイメージです。
一方、イブニングコースはそれに比べると「かなり落ち着いた大人の雰囲気」で、授業を受けることができるのも大きなメリットでしょう。
イブニングコースのデメリット
メリットがあれば、その裏にはデメリットは何かしらあるものです。
次にイブニングコースのデメリットについても紹介したいと思います。
1)学習に対して意欲が少ない学生や講師も…
イブニングコースは学費がリーズナブルであることはすでに紹介した通りです。
しかし、学費がそれなりに安いということもあり、値段だけを見て語学学校を選んで入学した人も少なくありません。
そのため、「学生の質」という意味では、イブニングコースはデイコースよりも低くなりがちです。
特にとにかく安さ重視で学校やコースを決めて入学した留学生だと…英語に対する熱意や向上心も低くなりがちというのが実情です。
さらにもっと辛いのが、英語を教える熱意のない講師が在籍している場合もなきにしも非ずです。
まあ、学生側がやる気がなければ、講師側もハリがないというのは理解できますが…(苦笑)
そのため、イブニングコースでは授業中が始まるのが遅い、クラスメイトが頻繁に寝ている、グループワークの際にやる気がないから進まない、など様々な弊害があるというのは覚悟しておいたほうがいいでしょう。
授業の雰囲気は講師1人が作れるものではなく、クラスに参加している学生側のやる気も大きく影響するためです。
2)イベントやフリークラスに出席しにくい
イブニングコースの場合、学校が始まるのが16~17時からとなります。
つまり、ほとんどの学校イベント(アクティビティーやフリークラス)は、デイコース受講後に終わってしまうことも珍しくありません。
また、デイコースの留学生は友達作りに積極的なので、イベントも盛り上がることが多いのです。
一方、イブニングコースの場合は授業が始まる直前まで働いている留学生も多いため、時間がなかなか確保しづらく、出席率もまちまちだったりします。
そのため、アクティビティなどを楽しみたい場合は、イブニングコースは正直オススメできません。
3)友達作りには不向き
語学学校での最大の楽しみのひとつが「様々な国の人と友達になること。」ではないでしょうか?
しかし、イブニングコースを検討している人に関しては少し注意が必要です。
もちろん、皆さんのコミュニケーション能力によっては、イブニングコースであっても友達を作ることは難しくはありません。
しかし、イブニングコースは基本的に滞在歴が長い留学生が多いため、現地での人間関係が既にある程度できあがっている人が多いのです。
そのため、無理をして新たに友達を作ろうというモチベーションがない人もいるのです。
積極的に話しかけてみるも、あまり良い反応がないと感じることもしばしば。
それもそのはず。そもそも深夜や早朝からのアルバイトで、疲れ切っている学生も多いためです。
「忙しい中でも時間を作ってお付き合いを続けていきたい!」と思うくらいの人間的魅力や相性が良くなければ、なかなか友達関係に発停するのは時間がかかるかも知れません。
また、せっかく友達になっても、夜は毎日学校なので遊びに行けない、お互いのバイトのスケジュールも合わないので学校外での交流が難しい、といった声もあります。
実際に通ってみた筆者のスケジュール
さて、ここでイブニングコースに通っていた筆者の一日を公開してみたいと思います。
ちなみに当時、昼間は仕事をしながら、IELTS6.5を目指してIELTS対策コース(イブニング)に通っていました。
時間 | 詳細内容 |
8時 | 起床 |
9時~16時 | お仕事 |
17時~19時 | 学校で授業 |
19時~19時半 | 休憩(夕食) |
19時半~21時 | 学校で授業 |
22時 | 帰宅 |
23時 | 就寝 |
…どうでしょうか?
実際結構ハードですよね。
クラスメイトの中には授業が終わり、22時から早朝4時までこの後工場で働く人もいました。
いつもかなり眠そうでしたが…。
正直、朝に学校へ行くのと夜に学校へ行くのとでは、全然気持ち的にも体力的にも違います。
夜の時間に余裕がなくなることで、授業時間数はデイコースと同じにも関わらず体に対する負担は2倍くらいあったような気がします。
朝早くから仕事をしている方にとっては、自由時間は非常に少ないスケジュールになるため、ハードに感じるのは間違いないでしょう。
実際に通ってみた筆者の感想
実際に筆者は、某学校のイブニングコースに通っていましたが全体的な満足度としては、「まあまあ」でした。
…と言うのも、そもそも学費が安いので、そこまでクオリティやイベントなどは求めていなかったというのもあります。
しかし、IELTSのスコア取得を目標に猛勉強したので、わからないところはとことん講師に聞きまくることができるのはイブニングコースならではのメリットでした。
他の留学生があまり勉強に対してモチベーションがないので、個人に割く時間が増え、講師に質問するととことん教えてくれたのは大きな収穫でした!
私が通っていたクラスの講師はモチベーションもあり、とことん教えてくれたので感謝しています。
IELTSは残念ながら6.5に届きませんでしたが、リーディングは5.5→7にスコアアップするなど大きな成長を感じられました。
また、運よく今でも卒業してからも仲良くしている多国籍の友人もできました。
学校内のイベントなどはなかったものの、自分から積極的に声をかけて気が合う人を探していたのがよかったのかも知れません。
一方、授業中に居眠りをしている学生がいたり、授業自体にメリハリがなくなったりする場面もあったのも事実です。
しっかり勉強したい人や、友達作りをしたい人は、絶対にデイコースへ行くべきだと思います。
授業中に居眠りしている生徒に対して、先生の雷が落ちることなんて日常茶飯事です(笑)
イブニングコースに向いている人の特徴
筆者的の体験からして、イブニングコースに通って楽しんでいる人、満足している人、向いているかなと思う人は以下のような人です。
逆を言えば、向いていないのはこういうタイプかと思います。
【注意!】格安パッケージ留学だとイブニングコースの可能性が高い
また、イブニングコースに関連して、エージェント利用時の注意点もご紹介します。
留学エージェントを通して、いわゆる格安のパッケージタイプの留学(入学金や授業料などコミコミで〇〇万円!という販売スタイル)をお申込する場合には十分注意しましょう!
これは留学パッケージの中身が「格安のイブニングコースになっている」という事もあるためです。
留学エージェント側が「このパッケージは中身が夜間コースなのでその分安くなっています」とわかりやすく説明をしてくれたら良いのですが…
というようなパッと見たり、聞いただけではよくわからないような解説をしているケースもあるため十分注意しましょう。
もしイブニングコースの有無を確認する前にお申込してしまった場合には…「友達をたくさん作りたい!と思っていたのに、友達が作りにくいイブニングコースに入学する事になってしまった!」という事にもなりかねません。
さらに正式なお申込手続き後だとキャンセルにも別途費用が掛かってしまいますので、余分な出費となります。
そのため、もしパッケージタイプの留学を利用する際にはその中身がどのような授業になっているのかお申込前にしっかりと確認していきましょう。
もしエージェントから既に貰っている見積や資料を見ても良く分からない場合には留学ドットコム提供の無料見積書チェックサービス(留学のセカンドオピニオンサービス)もご利用ください!
【まとめ】イブニングコース利用には強い意志が必要!
以上、語学学校のイブニングコースに対するイメージがはっきりしたのではないでしょうか?
イブニングコースは予算を抑えることができるという大きなメリットもありますが、入学後の学校の雰囲気などでギャップを感じて辞めてしまう人も珍しくありません。
また、イブニングコースに通ってみたものの、自分の想像していたイメージとは違うという理由から、追加費用を支払ってデイコースへ移動する方もいます。
オススメの方法としては、最初はデイコースへ入学し、海外滞在が長期化してきたらイブニングへ移る方が断然良いでしょう!
一方で、基本的に勉強は自分でコツコツやる!そして、分からない部分や弱点を先生に聞くために学校に通う!
こんな学校の使い方を考えている方にはイブニングコースは最適だと思います。
それぞれの目的や性格によって異なってくるかと思いますので、コース選びでも迷うような場合には、【留学ドットコムの公式LINE】からぜひお気軽にお問い合わせくださいね!