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カテゴリー:現地生活情報

RSAって知ってる?オーストラリアで仕事ゲットに役立つライセンス

公開:2019/08/05 著者:高島 明季子 7441 Views

突然ですが、皆さんRSAってご存知ですか?

 

RSAとはオーストラリアで取得することが出来る資格のことで、これを持っているだけで仕事探しの幅がグンと上がるんですよ!

 

なぜなら、オーストラリアではアルコールを扱うレストランやバー、パブなどでは、このRSAというライセンスを持っていないと働くことが出来ないのです。

学生ビザの方もワーホリの方も仕事探しの際は少しでも職種の幅を広げて、有利に仕事探しを進めたいところ!

そこで、今回はRSAの取り方や、いくつか注意点があるのでご紹介していこうと思います。

RSAとは何なのか?

 

RSAとはResponsible Service of Alcoholの略で、アルコールを扱っているお店で働く場合に必要になる資格です。

 

RSA資格が必要なのは、お酒をお客に直接提供するバーテンダーやウェイターだけに限りません。

キッチンハンドといって、皿洗いや料理の仕込みなどが仕事で直接お客と関わらないようなポジションでも、お店自体がアルコールを扱っているのなら全員必要になるので気をつけて下さい。

 

このRSA資格を取得するには、オーストラリアで資格講座を受け、テストに合格する必要があります。

 

このコースでは、レストランやパブなどで安全にお酒を扱ったり、販売するため知識を英語で勉強します。

 

実際にこの資格を持っていないと、お店側も雇えないのでせっかくレジュメ(履歴書)を配っても残念ながら連絡は来ません…。もし無資格の子を働かせてしまったら、お店側は違法行為としてペナルティーを受けるためです。

 

むしろ、レジュメをお見せ配ってる時に、その場で「RSAは持ってる?」なんて聞かれることも。

そのくらい重要な資格だったりするので、RSAを取得した場合は、きちんとレジュメにも記載しておきましょう。

 

RSAとRSGの違い、そしてUSIとは?

RSAの他にRSGという資格もあります。(スペルが似ているので間違えないよう注意して下さいね!)

 

RSGとは、Responsible Service of Gamblingの略で賭博(ギャンブル)の責任者として必要な資格です。

 

働くお店にアルコールの他、スロットや何かギャンブルに関するものが設置してあれば、RSAと同様にどんなポジションであろうとこの資格も取得する必要があります。

こちらは主にカジノなどで働きたい方は取得して下さい。

ちなみに、RSAとRSGがセットになってコースの受講料は、単体で受講するよりも割安になっています。

 

特にそのような職場で働く予定がない方は、RSA単品のコースで十分だと思います。

 

→ スロットなどのギャンブル関連の設備があるお店で働く場合はRSG資格が必要です。

 

次にUSIとは、Unique Student Identifierというオーストラリアでの学生番号になります。

 

オーストラリアで職業訓練を受ける人はワーホリの方でも留学生の方でも、登録する必要があります。(無料)

TAFE(Technical and Further Education)などの専門学校に通う方、VET(Vocational Education Training)などの職業訓練コースを受講する方はUSIが必要です。

 

そして、RSA資格を取得する際も該当するため、USIを取得する必要があります。事前に登録しておきましょう。

 

こちらはオーストラリア政府のサイトAustralian GovernmentからSTUDENT ENTRYの’Create a USI?’を選択し、PERSONAL DETAILS(個人の情報)を入力することで登録できます。

 

RSA取得時の注意ポイント

RSAにおいて、注意しておくポイントがあります。

 

それは、州によってアルコールの扱い方のルールや法律が違うため、それぞれの州で使えるRSA資格を取得しなければいけないこと!

 

なので、仮にそれぞれの州で働く場合、その州のRSAを再び取る必要があります。

学生ビザの方の場合は、生活拠点を移動することは少ないと思いますが、ワーホリの場合は数カ月毎に生活拠点を移す人も多いと思います。そういう人は、移動先の州でRSAを再度取り直しが必要となります。

ちなみに、オーストラリアは以下の6つの州で構成されています。

 

・大都市シドニーがあるのがニューサウスウェールズ州(NSW)
・メルボルンがあるヴィクトリア州(VIC)
・ゴールドコーストやケアンズのあるクイーンズランド州(QLD)
・アデレードがある南オーストラリア州(SA)
・パースがある西オーストラリア州(WA)
・ダーウィンやウルルがあるノーザンテリトリー州(NT)

 

例えば、シドニーで働く場合はNSW州のRSA、メルボルンで働く場合はVIC州のRSAの取得が必要となります。

 

しかし、 QLD、SA、WA、NTは同一のRSAの資格で働くことが出来ます。

 

いずれかの州で働く場合は、どちらかの州のRSAを持っていれば働けるので取り直す必要はありません。

例えば、QLD州でRSAを取得し証明書がQLD州のRSAとなっていても、その後SA WA NTで働く場合があっても資格は有効となります。

 

→ 自分の働く州はどこか確認しておきましょう。

 

RSA資格の取得方法

RSA資格の取得方法としては、2通りあります。

学校でRSAコースを受講する方法と、オンライン講座を受講する方法です。

それぞれにメリットとデメリットがあるので、2つの方法を以下で解説していきます!

 

学校に通ってRSA資格を取得する方法

RSA資格を取得するために通う学校があり、事前にコースを予約して学校へ行きます。

当日はパスポートなどの身分証明書、ノート、筆記用具を持参。USIの番号も控えておきましょう。参加条件は満18歳以上です。

 

所要時間はだいたい6~8時間ほど(休憩あり)の半日で、講習+筆記試験が行われます。

 

その日のうちにテストまで受けられるので楽ですね♪

料金はもちろん学校によって違いますが、学校でRSA資格を取る際は100ドル以上200ドル以下くらいでしょうか。私はシドニーでNSW州のRSAを資格学校で取得しましたが、受講料は180ドルでした。

実際にRSA資格を取った友人に学校を教えてもらいました。自分でも調べてみると、合格率も高く評判も良かったため少々料金は高い気もしましたが申し込みました。

 

RSAの講習内容としては、州におけるアルコールに関する法律や規則、アルコールによる様々な影響、飲酒者や未成年者への対応・対処法、IDの確認方法、その他諸々です。

 

→ オーストラリアでは州によってグラスのサイズ規定も呼び方も変わります。

 

講習を受けた後、直ちに試験を受けますがテストは全50問で、もちろん全て英語のみです。

ここで、講習もテストも英語だと本当にRSAを取得できるか不安になる人も多いと思います。

 

私が通った学校の合格率は、なんと90%以上!(なんせ受講料が高いですからね…。)

 

オーストラリアに来たてでオージーアクセントに全く慣れていなかったのにも関わらず、バリバリオージーアクセントのおじさん先生で、受講の際は正直ほぼ聞き取れませんでしたが…。

そんな私でも合格できました。(笑)

先生によっても授業の仕方は異なると思いますが、私の時は先生がパワーポイントに沿ってRSAについて説明します。その際、提出するテスト用紙が初めから配られていたので、そこに答えを書き込みながら授業が進められました。隣の生徒と教えあったりしても大丈夫でした。

 

要は、このやり方でなくでもテストをする際にノートを見返してもよかったり、先生が見回ってきて教えてくれたりと何らかのバックアップがあるので、合格率が良いワケです…。

※もちろん100%ではないので、授業はしっかり受けましょう!

 

講習とテストが終われば、その日は終了でそのまま帰宅出来ます。

あとは結果を待ち、数日後にメールで結果が届くので、受かっていればPDFで仮の証明書(Certificate)がもらえます。

学校によっては当日採点が行われ、その日の内に仮の証明書がもらえる場合もあるそうです。

 

この仮の証明書に記載されたRSA番号ですが、この状態でもRSA資格を持っている証明として使うことが出来ます。

 

ただし、この仮の証明書には有効期限があるので、90日以内に正式な証明カードを作らなければなりません。署名カードの作成費用は、コース料金にすでに含まれているためかかりません。

NSWでは顔写真付きの証明書カードを発行する必要があります。証明写真とカード発行の申請をするため、NSW Service Centreに行く必要があります。シドニーでは、Central Station付近にあります。

そこで、仮の証明書(Certificate)と身分証明書の提示が必要となります。

 

ちなみに身分証明書はポイント制になっており、合計100ポイントになる証明書の持参が必要です。なお、ポイントとなるものは以下の通りです。

 

・パスポート( 70Pt)
・住人票原本と英訳(70Pt)
・オーストラリアの運転免許証(40Pt)
・写真付き学生証、メディケアカード、健康保険証(各25Pt)
・オーストラリアの銀行残高証明書、デビットカード、クレジットカード(各25Pt)
※日本で発行した「国際免許証」は、こちらのポイントにならないので気をつけて下さい。

 

その後、2~3週間ほどで指定の住所に証明カード(Photo Card)が郵送されます。

このカードは普段は持ち歩く必要がありませんが、雇われ先でカードのコピーを求められることがあるので、仕事探しの際は念の為持っておくといいでしょう。

ちなみにRSAの有効期限は、RSAコースを受講した日から5年間有効です。

 

→ RSA資格の実際の証明カード。

 

オンライン講座でRSA資格取得を目指す場合

オンライン講座を受ける場合は、「Online RSA」と検索するといくつかのサイトが出てくるのでどれかピックアップし、ユーザー登録と受講料金の支払いを済ませましょう。

サイトの種類によっては、支払いが受講後の場合もあります。

 

オンライン講座でのメリットはとにかくコース料金が安いのと、自分のペースでコースを進めることが出来ます。

 

各サイトによって金額や講座の有効期限などはバラバラです。

 

私がQLD州のRSAをオンラインから取得した際の講座料金は35ドルでした。シドニーの学校校で取得した際は180ドルだったので確実に安いですね。

 

コースの有効期限は7日間だったので、その間なら24時間いつでもどこでも自分の都合のいい時間に講座を受けられます。サイトによっては、数ヶ月や1年間有効のもあるみたいです。

 

→ オンライン講座であれば、自分のペースでゆっくり講座を受けれます♪

 

オンラインなので有効期間中講座は何度でも繰り返し受講でき、学習した内容やテストなどセーブすれば一時中断してもその後続きから始められるので、そういった面もメリットの一つですね。

 

「オンライン講座を自力でやったら、10~12時間かかった!」という人もいましたが、私はちょこちょこ日にちを分けてやりました。

テストも一気に最後までやる必要がないので、自分の都合をみながら進めることが出来ましたよ。

 

しかし、デメリットとしては、オンラインなので何かと教えてくれる先生や他のクラスメイトがいないので自力で講座を進めなければいけないこと!

 

ある程度内容を理解してからテストを受けないと、合格に至りません。

 

そのため、英語にまだまだ自信がない方は、かなり時間がかかるかもしれません…。

 

講座内容は対面で教えてくれる学校とほぼ同じで、受ける州のRSAについてパワーポイントにまとめられた英語の資料を、自力で読み進めていきます。

オンラインのポイントとして、テストの答えが分からなくなっても、一時中断が可能なので戻って答えを探すことも出来ます。

また、テストもやり直し可能なので、間違った回答を訂正して再度提出することが出来ます!

 

学校経由だと合格率は良いものの、不合格の場合は再テストを受ける必要があり、再び料金を払わないといけない場合もあるので、学校申込前にチェックしておきましょう!

 

ある程度英語ができればオンラインは時間をかければ十分合格は狙えますよ。

時間がある方は、英語の勉強要素もあるので、是非チャレンジしてみて下さい。

 

RSAコースを受講してみた感想

私はNSW州とQLD州の2つのRSAを持っています。

NSW州のRSAはシドニーに滞在している時に、Coffee School SydneyというRSAコースの資格学校へ行きました。また、QLD州のRSAは、ブリスベンに滞在中にこちらはCoffee Schoolのオンライン講座から取得しました。

上記でも説明しまましが、QLD州のRSA資格は、WA(西オーストラリア) SA (南オーストラリア)NT(ノーザンテリトリー)でも有効です。現在セカンドワーホリ中でNTにあるダーウィンという場所で働いていますが、問題なくRSAが使えています。

 

学校経由でRSAを取得するメリットとデメリット

・コース料金は高い。

・半日で済む。

・先生が講座を進めてくれテストの際も手助けしてくれるため合格率も良い。

・英語がまだ苦手な方でも受かる確率が高い気がする。

 

オンライン講座でRSAを取得するメリットとデメリット

・コース料金は安い。

・自力でやる必要があるので、労力と時間がかかる。

・自分のペースで行うことが出来る。

・時間がかかったとしても値段重視の人には良いかも。

・「最終的に取得できればいいかな!」と感じる人向け。

・英語力が無いと厳しいかも。

 

実際にRSA資格を取ってみて役に立ったか?

ワーホリの目的は、もちろんオーストラリアで働くこと。

渡豪前はRSAの存在すら知りませんでしたが、渡豪後RSAの存在を知り早速取得しました。

私は特にレストランやカフェを中心に仕事探しをしていたので、絶対的にRSAが必要です。

 

やはりRSAを持っていることは、仕事探しの際に間違いなく強みになります!

 

→ こんなBerでも働けちゃうかも?!

 

実際はRSAを持っているからといって、アルコールについてお客さんに何か説明する場面や、何か専門的なことをするといった場面はほとんどありません。

ただ、RSAを持っていないとお店に雇ってもらえないので、取得した感じです。(笑)

ブリスベン滞在中、まだQLD州のRSA資格を持っていない状態でレジュメを配っていた際、NSW州のRSAだけでは通用せず「QLD州のRSAがいるよ!」と断られたこともありました。

 

全てのレストランがアルコールを必ず扱っている訳ではないので、そういったお店を避けて仕事を探せば問題ありませんが、やはり多少の制限がかかりますよね…。

 

仕事探しの際にRSAを持っていた方が有利になることを実感したので、後に取得しました。

実際のところブリスベンではアルコールを扱うお店では働きませんでした。

しかし、現在滞在中のNTのダーウィンでの職場では、雇われる前にRSAの有無を聞かれたのでドヤ顔で「YES!」と答え、今はそのレストランで働いています。

 

ちなみに、RSAは採用時の自己アピールポイントではないのでお気をつけ下さい!単に持っていないとアルコールを扱うレストランでは働けないので、有無を聞かれるだけです。

※ごく稀に採用後にRSAを取得してもいい場合もあるそうですが、一般的にはRSAを持っていないと雇って貰えないと理解しておきましょう!

 

RSA資格を持っていないという理由だけでレジュメを断られたり面接時に発覚して落とされたりするなど、せっかくのチャンスを水の泡にしたくないですよね!

仕事探しはタイミングが大事なので、良い条件の仕事を逃さないように、早々にRSAを取得するようにしましょう!

 

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