TOEIC800点を取得したら実際の体感はどうなのか?それでも足りないと感じることはあるのか?
大学生でTOEIC800点を持ってる人は少ないと聞きます。
留学せずに日本国内で勉強して、800点に到達するのは、相当な難易度です。
一方、留学したからと言って、TOEIC800点を越えられる人も決して多いワケではないことをご存知でしょうか?
コツを分かっていれば越えられる壁だと思います。しかし、コツが分かっていない、そのコツに気付くこと無く留学を終える人も少なくないのです。
今回は、フィリピン留学に行きTOEIC800点を取るまでと、実際に取得してからの話をしていきたいと思います。
留学前の到達目標はTOEIC800点越え!
まず、フィリピン留学をするにあたって私の目標の一つだったのが「TOEICで800点を超える!」ことでした。
一般的には800点以上で、英語力の証明になるのでこの目標を設定しました。
初めて大学2年の頃に受けたTOEICのテストでは540点でした。
私が実際にTOEIC815点を取るまでには、フィリピン留学をスタートしてから約2ヶ月間かかりました。
フィリピンでTOEICコースを取得して最初の頃は、Listening もスピードが早すぎて何を言っているのか全然分からないし、Reading も時間が足りず時間内に終わらせることが出来ませんでした。
また殆どの時間は過去問を解いていたので、正直言って飽きていました。そのため、一日毎にReading とListening を分けていました。月曜日はReading のみをやり、火曜日は
Listening のみをやるという感じです。
こうすると、パート毎に集中も凄く出来るし比較的飽きもこないのでおススメです!詳しい勉強方法は前回記事の勉強内容を見てみてください。
800点に到達するまでに1番大変だったこと
これは、勉強のモチベーションを継続するのに苦労したことです。TOEIC の公式テストは
月に一度なので、せっかく勉強した成果をはっきりと目で見ることが少ないです。
そのため、私は学校の無料で受けることが出来るTOEICの模擬テストを月二回受講してい
ました。
この時に友達と一緒に受けることにより、点数を勝負したり分からないところを相談しあったり出来たので、モチベーション維持をすることが出来ました!
トップの画像は試験対策コースの友達です。
一人では決して維持出来なかったであろうモチベーションも、友達と一緒に切磋琢磨して乗り越えることができました。
点数を取った後の英語力の変化
多くの人が疑問に思っていることだと思いますが、「実際に800点を取った後は英語をペラペラ話せるようになるのか?」という部分です。
実際のところ、これはそんなに話せるようにはなりません!
「えっ!」と思う人がいると思いますが、現在日本で主に使われているTOEICはTOEIC
Reading and Listening testというものです。
文章を読み単語の意味を答えるReading Partと、流れてくる音声や会話を聞き問題に答えるListening Partの2つから成り立っています。
そのため、いくらこの勉強をしたところで会話に必要なスピーキングの能力は鍛えることが出来ません。
実際に私の友達で900点近くTOEICのスコアを持ってる人も会話となると、全然話すことが出来ていませんでした。
私も点数を取る前と後で、そんなに英語を喋れるようになったとは思いません。
ですが、私はフィリピン留学でTOEICの勉強と並行して先生と積極的に会話することを実践していたので、そのおかげで英語を使い自分の思っていることを話すのに抵抗がなくなりました。
まとめると、 TOEICの勉強のみで英語をペラペラ喋れるようになるのは不可能 だということです。TOIECの勉強に加えてスピーキング対策もしなければ、思うように話せるようにはならないという事!
日本国内で勉強しているなら、オンラインで英会話を習うも良いですし、アルバイト先を米軍基地の近くにして知り合いを増やす。というのも良いと思います。
点数と会話力は比例するわけではないので、いくら高い点数を取っても会話力は伸びません。そのため、上記に挙げたことが大切だと思います。
ですが、TOEIC800点以上を取った後は間違いなく自分に自信が付きました!
オーストラリアでワーホリ中、仕事を探すため履歴書をレストランなどに直接配りに行くのですが、その際「英語力はどれくらいあるの?」、「何か資格はある?」とたまに聞かれます。
その時に「TOEIC 815点あります!」と言うと、必ず良い反応が返ってきます。第三者から高い評価がされる資格を持っていると、自分自身ではまだ会話力に自信が持てなくても、やっぱり自信がでてきます。
TOEICや英検、IELTSなどの資格があると、仕事探しの際には有利だと思います。
雇用主側も単純に「英語喋れます!」とアピールされるよりも、本人の英語力を客観的に判断できるのは間違いないので、何か資格を取ってからの方が仕事探しは楽だと思います。
上記でスピーキングは全然という紹介をしましたが、相手が何を言ってるのかさえ分からない、全然コミュニケーションが成立しないという意味ではありませんよ!(笑)
実際にTOEICの点数が700点を越えだした頃から、ネイティブが話すスピードで何を言っているかが分かってくるようになります。
TOEICにもリスニングは試験内容に含まれてるので、リスニング力が無ければそもそも高得点は取れません。
聞き取れる状態になってくれば、あとは会話の練習(アウトプット)を重ねることで、スピーキングは時間に比例して上達していきます。
TOEIC700点に到達する前までは、ゆっくりのスピードだと理解できるが、少し早いスピードだとちんぷんかんぷんといった状態でした。
私の感覚ですが、700点以上を取るにはリスニングの部分で、350~400点(満点は495点)を取る必要があります。
リスニングの部分で7割以上の点数を取らないといけませんので、そのレベルまで近づいてくると会話はまだまだでも、それなりのレベルの英語耳になっています!
まだ足りないと思うことはあるか?
実際に815点を取った後も、相手の話すスピードがとても早かったり、フレンチ英語やドイツ英語など相手の発音にクセがあったりすると、全然聞き取れないことが多々あります。
TOEICなどの語学試験では綺麗な英語だけを聞いて勉強してるので、クセのある英語が試験問題に出てくることはありません。
本当の意味で誰とでもコミュニケーションができる力を身に着けるためには、いろいろな人と接することで、色々な英語の音を理解して行かなければなりません。
これは、日本で勉強していてもクセのある英語のリスニングCDなんか売ってませんから、留学しなければ真の意味での英語耳は鍛えられないと言うことになります。
そして、英語ネイティブだけではなく、非英語圏のいろいろな人種とコミュニケーションが取れるようになって、本当の意味での「使える英語!」という話になるんだと思います。
私が現在働いているクリケット場での仕事場所は、アジア人が私一人だけで他はフランスやドイツ・イギリス、コロンビア人などが同僚です。
ここでは、みんな会話のスピードがとても早くて、会話についていけないことが多いです。省略形やスラングをみんな多用しまくるので、理解するのに時間がかかりますし、何回も聞き直してしまいます。
分からない事は、分からないとはっきり言うのが良いと思いますが、会話をスムーズにするためには、まだまだ足りないと思っています。
クリケット場ではキッチンハンドとして、シェフの調理補助の仕事をしています。
時給24ドルで、とてもやりがいのある仕事です。
TOEIC高得点取得後の周りの反応は?
815点を取った後の周りの反応は、日本とオーストラリアで大きく変わります。
日本だと、かなり多くの確率で褒められると思います。オーストラリアでももちろん同じですが、その反応は大きく違うと感じてます。
オーストラリアだと資格を持っているのが当然で、その資格 + 個性が重要視される部分が強い印象です。
日本はまだ資格がかなり重要視され、個性よりもむしろ同一性が大切だと考えられているので、この違いが生まれると感じます。
自分のリアルな英語力の感想
私自身がTOEICの点数をどのように感じているかについてですが、正直そこまでいって高い点数(実力)だとは思っていません。
日本では高いと考えられているかもしれないですが、アメリカなどの英語圏では「持っていて当然の点数だよ!」とアメリカ人の友達に言われました。
上には上がいるということですが、せめて900点以上を取得する必要があると考えています。また英語圏で重要視されている英語の資格としては、TOEFL、IELTSやケンブリッジ検定などがあります。
これらの資格検定でも同様に高い点数を取ってこそ、「胸を張って海外で英語を使える!」と言えると感じています。
TOEICはマークシート試験という事もありますし、多少運で点数が伸びることもあるでしょう。また、TOEICはリスニングとリーディングのテストだけなので、正直スピーキングやライティングの実力を測ることができません。
世界的に有名なTOEFL、IELTSやケンブリッジ検定などの試験は、スピーキングやライティングの試験も含まれているので、TOEICよりもグレードが高い試験なのです。
決してこの点数で満足せず、常に新しいことを学ぶこと。言語や自分のスキルアップできるものには何でも挑戦していきたいです。
残りの滞在期間中のプラン
現在はオーストラリアにワーホリで滞在しています。残りの期間は仕事はもちろんですが、仕事だけに集中せず友達との交流を大事にしたいです。
前回記事で紹介したMeet Up(オンラインアプリ)を使ったり、パブやレストランに友達と行きお酒を飲んだりしたいです。
また今いるパースは自然豊かな州として有名なので、たくさん旅行に行き多くの写真を撮りたいと思っています。
あと、クォッカで有名なロットネス島!ここで、インスタで有名なツーショットを撮りたいです。
以下の様な写真です(笑) クォッカは好奇心が強く、セルフィーをしていると自然に映り込んできます。
この愛くるしい顔とツーショットを是非撮りたいです!
写真を撮ったら、Instagramにupしようと思っているので良かったらフォローしてください。(笑)
帰国後のプラン
私はオーストラリアに2020年の3月頃まで滞在する予定です。2月からは友達と オーストラリアのラウンド(周遊旅行)を計画しており、それが終わったら日本に戻る予定です。
今考えているラウンドのルートは、Perth → Broom → Uluru → Cairns → Brisbane → Gold Coast → Sydney → Malborneといった順番で周ろうと思っています。
オーストラリアはとても広く沢山の国立公園や、綺麗な海がいっぱいあるので時間が許す限りオーストラリアを身体で感じたいです!
現在は大学休学中ですので、日本に戻ったらまず復学します。ゼミには入ってないので、空き時間は勉強・勉強をするつもりです。
アルバイトは今まで飲食店で主に働いてきたのですが、帰国したら英語を使ってアルバイトをしたいです!
例えば、ウチの近くの横須賀は米軍基地がある街があるのですが、その近くの米軍が行きつけのバーなどがあったら、そこで働いてみたいと思っています。
後はアパレル関係の仕事や、今までやってこなかった業種の仕事にも挑戦したいと思っています!大学の近くは表参道や渋谷にも近いので、その辺りでアルバイトをしようと考えています。
それ以外にも、2020年は東京オリンピックがあるので多くの外国人観光客が日本に来ます。その時に、ボランティア通訳として日本の観光地を英語で説明したいと考えています。
またTOEICで900点突破することや、英検一級、IELTSにも挑戦したいと思っています。後は、テクノロジーも大切なのでプログラミングを現在勉強中ですが、大学在籍中にはプログラミングで簡単な仕事を受注できるレベルまで持っていくのが目標です。
自身のキャリアプラン
将来設計としては、何を1番やりたいのかはっきりとはまだ決まってないですが、絶対に譲れない事があります!
それは、英語を使う環境だということです。
私にとって母国語ではない英語を使って仕事をすることは、アルバイトをオーストラリアでしていても凄く大変です。
ですが、大変なのと同時に面白い発見がたくさんあります。新しい言葉を覚えたり、それを使って人と話したりすると、日本語では味わえなかった感覚を覚えます。
就職の際は、英語が使える職場環境なのかどうかが私にとってとても重要です。
また今はエネルギー関係の専門商社も面白そうだと思っています。
なぜエネルギー関係かと言うと、世界中そうですがオーストラリアは特にエネルギー関係、主に水について国民の関心がとても高いこと。
オーストラリアの人々は、日本では当たり前にみんな使っているお風呂は絶対に入らないし、シャワーは5分以内、洗い物の際は水を出しっ放しにしない!など徹底しています。
これは、地理的に雨が一年間でほとんど降らないため昔から根付いている習慣です。
この環境で暮らす中で、身近な問題なのに今まであまり気付かなかったエネルギーや資源の問題について考えるようになりました。
「英語 + エネルギー関係」の仕事に将来携われるように、今後一層の勉強や人脈作りを今から頑張っていくつもりです!
二カ国留学についてのまとめ
オーストラリア留学とフィリピン留学の一番大きな違いは、マンツーマン指導かグループ授業かということだと思います。
まずフィリピン留学は基本的にマンツーマンなので、英語の勉強を始めたばっかりや英語に自信がない段階では凄く適していると思います。
なぜならば、教室に先生と自分しかいないので、会話をするしかありません!
また、フィリピン人教師自身がノンネイティブなので、何を言いたいのか理解してくれ、適切な言い方や単語をしっかり理解出来るまで教えてくれます。
オーストラリア留学はグループ授業なのである程度、英語を理解していて英語に自信がある人が向いていると感じました。
自分がいたNESCでも何人かの人は自信が無く、積極的に発言することが殆ど無かったです。
せっかくの留学を有意義にするためにも、オーストラリア留学する際は、ある程度英語力をつけてから留学することをお勧めします。
もしあなたが、ある程度の英語力があればオーストラリアは凄く良い留学先だと思います。
オーストラリアの人々は、優しい・親日・多国籍の国ですし、沢山の違った英語に触れることが可能だからです。
実際にオーストラリアにくると、フランス人・インド人・ブラジル・ロシア人など世界中の国から沢山の人が勉強や働きに来ます。
その人達とも当然英語で会話をしますが、彼らの出身国によってアクセントやスピードが全然違います。
最初は何を言っているのか全然分からなくてもそのアクセントに慣れると段々と何を言っているのか分かるようになってきます。
そして、色々なクセのある英語に対応できるようになることが、本当の意味で実践で使える英語と言うことになります!
これは本当に一番大切なことだと思っています。自分が出会う人々が、同じアクセントやスピードで話してくれることは絶対にありません。
自分から積極的に色々な人とコミュニケーションをとる場を作り、自分の耳を世界中の英語に慣れてさせていくことが大事であることを、この二カ国留学を経て気づきました。
もし皆さんがこれから留学やワーホリを検討しているならば、二カ国留学をしてみてはいかがですか?日本では得ることが出来ないことが沢山あります。
そして、1つの国への留学では得られないこともあるので、二カ国留学と言う選択肢は留学プランとしては最適です。それぞれの国の足りない部分を補ってくれます。
留学に興味があるけど、なかなか実行に踏み込むことが出来ない人に、少しでも助けになれれば幸いです。