大学生がフィリピン留学でTOEIC800点を達成!取得前後で何が変わった?
このコラムでは、下記2点をご紹介しています。
みなさんのTOEICスコア取得、TOEIC勉強の参考になれば幸いです!
TOEIC800はすごい!?
まずはTOEIC800点というスコアについて見ていきましょう!
TOEIC運営団体であるIIBC(一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会)のレポートでは、全体の受験者数746,178人に対して、TOEIC800以上は上位の約10%以下(約9.4%=4.4%+5.0%)となっています。
また、TOEICは社会人や学生問わず受講する試験ですので、もし単純に受験者を社会人と学生を半分ずつと仮定したら、800点を持っている大学生の受講者数には全体の5%程度になる計算です。
もちろんTOEICを受けない大学生も大勢いますし、学生の受講者には高校生や専門学生なども含まれますが、TOEIC800点を持っている大学生はごく一部の人達だけとは言えそうですよね。
TOEIC800は誰でも取れる?
私自身も体験してみて言えるのですが…TOEICの800点というスコアは「留学しないで日本国内の勉強だけで到達する」のは相当な難易度です。
しかし、「日本では難しいけど、留学さえすればTOEIC800点は簡単に取得できる」という甘い点数でもありません!
もちろんコツを押さえて、しっかり勉強をすれば多くの人が越えられる壁だと思いますが、コツが分からない、そのコツに気付くことなく、800点に到達できず留学を終える人も少なくないはずです。
留学前の自分の目標は800点越え!
まず、フィリピン留学をするにあたって私の目標の一つだったのが「TOEICで800点を超える!」ことでした。
一般的には800点以上で、英語力の証明になるのでこの目標を設定しました。
ちなみに、私が初めて大学2年の頃に受けたTOEICのテストは540点でした。
そして、私が実際にTOEIC815点を取るまでには、フィリピン留学をスタートしてから約2ヶ月かかりました。(正直かなり早いペースだとは思います)
フィリピンでTOEICコースを取得して最初の頃は、先生のリスニングもスピードが早すぎて何を言っているのか全然分からないし、リーディングもまったく時間が足りず時間内に終わらせることが出来ませんでした。
また私に限らずTOEIC勉強で一番辛いのは、過去問を何度も何度も繰り返して感じる飽きだと思います^^;
私はこの飽きを少しでも和らげるために、1日ごとに分野を分けていました。
具体的には、「月曜日はリーディングのみを勉強。火曜日はリスニングのみを勉強…」という感じです。
私の場合、こうする事でパートごとでしっかり集中できて、比較的飽きも来なかったので個人的にオススメです!
より詳しい勉強方法は前回記事の勉強内容をぜひ見てみてください。
800点到達までで1番辛かったのは?
これは、ずばりモチベーションの継続や維持でした。
上記の「毎日毎日、過去問を繰り返し解く」というのも理由の一つなのですが…TOEICについてはもう一つ大きな理由があります。
それは、TOEIC の公式テストは月に一度だけのため、「せっかく勉強した成果を頻繁に見る事ができない、成長を頻繁に感じれない」という点です。
そのため、私は自分の実力アップが少しでも目に見えるようにと、学校の無料TOEIC模擬テストを月に2回受講していました。
また、この模擬試験を受ける時には友達と一緒に受けて、点数を勝負したり、積極的に分からないところを相談しあってました。
私の場合、友達と競ったり、相談する事でモチベーションしっかり維持をすることが出来たので、一緒に勉強する仲間というのもやっぱり大事だと思います!
ちなみに記事トップの画像は試験対策コースの友達です。
一人では決して維持出来なかったであろうモチベーション問題も、友達と一緒に切磋琢磨して乗り越えることができました。
点数を取った後の英語力の変化
多くの人が疑問に思っていることだと思いますが、「実際に800点を取った後は英語をペラペラ話せるようになるのか?」という部分です。
実際のところ、これはそんなに話せるようにはなりません!(笑)
「えっ!」と思う人がいると思いますが、現在日本で主に使われているTOEICはTOEIC Reading and Listening testというものです。
文章を読み単語の意味を答えるReading Partと、流れてくる音声や会話を聞き問題に答えるListening Partの2つから成り立っています。
そのため、いくらこの勉強をしたところで会話に必要なスピーキングの能力は鍛えることが出来ません。
実際に私の友達で900点近くTOEICのスコアを持ってる人も会話となると、全然話すことが出来ていませんでした。
実際、私も点数を取る前と後で、そんなに英語を喋れるようになったとは思いません。
ですが、私はフィリピン留学でTOEICの勉強と並行して先生と積極的に会話することを実践していたので、そのおかげで英語を使い自分の思っていることを話すのに抵抗がなくなったのは大きな変化でした。
まとめると、 TOEICの勉強のみで英語をペラペラ喋れるようになるのは不可能だということです。
TOIECの勉強に加えてスピーキング対策もしなければ、やはり思うように話せるようにはなりません!
日本国内で勉強しているなら、オンラインで英会話を習うも良いですし、例えばアルバイト先を米軍基地の近くや外国人観光客が多い都市にして知り合いを増やす。というのも良いと思います。
点数と会話力は比例するわけではないので、いくら高い点数を取っても会話力は伸びません。
そのため、上記に挙げたことが特に大切だと思います。
私と同じようにフィリピンでの2カ国留学でフィリピンでTOEICのハイスコア(860点)を取った方の体験談も参考になると思います。
TOEIC800点で得たもの
上記のように「TOEICのハイスコア取得=英語ペラペラ」ではないのですが、ハイスコアの取得前後で大きく変わった事が一つあります。
それは、TOEIC800点以上を取った後には「間違いなく自分に自信が付いた」という点です!
オーストラリアでワーホリ中、仕事を探すため履歴書をレストランなどに直接配りに行きます。
その際、採用者やお店の人からは「英語力はどれくらいあるの?」、「何か資格はある?」と良く聞かれます。
その時に「TOEIC 815点あります!」と言うと、必ず良い反応が返ってきます。
第三者から高い評価がされる資格を持っていると、自分自身ではまだ会話力に自信が持てなくても、やっぱり自信が出てきます。
また、TOEICに限らず英検、IELTSなどの資格でもハイスコアがあれば仕事探しの際には圧倒的に有利だと思います。
雇用主側も単純に「英語喋れます!」とアピールされるよりも、本人の英語力を客観的に判断できるのは間違いないので、何か資格を取ってからの方が仕事探しは断然楽だと思いますよ。
ちなみに、実際にTOEICの点数が700点を越えだした頃から、ネイティブが話すスピードで何を言っているかが分かってくるようなイメージになります。
TOEICにもリスニングは試験内容に含まれてるので、リスニング力がなければそもそも高得点は取れません。
聞き取れる状態になってくれば、あとは会話の練習(アウトプット)を重ねることで、スピーキングは時間に比例して上達していきます。
TOEIC700点に到達する前までは、ゆっくりのスピードだと理解できるが、少し早いスピードだとちんぷんかんぷんといった状態でした。
私の感覚ですが、700点以上を取るにはリスニングの部分で350~400点(満点は495点)を取る必要があります。
リスニングの部分で7割以上の点数を取らないといけませんので、そのレベルまで近づいてくると会話はまだまだでも、それなりのレベルの英語耳になっています!
まだ足りないと思うことはあるか?
実際に815点を取った後も、相手の話すスピードがとても早かったり、フレンチ英語やドイツ英語など相手の発音にクセがあったりすると、全然聞き取れないことが多々あります。
TOEICなどの語学試験では綺麗な英語だけを聞いて勉強してるので、クセのある英語が試験問題に出てくることはありません。
本当の意味で誰とでもコミュニケーションができる力を身に着けるためには、いろいろな人と接することで、色々な英語の音を理解していかなければなりません。
これは、日本で勉強していてもクセのある英語のリスニングCDなんか売ってませんから、留学しなければ真の意味での英語耳は鍛えられないと言うことになります。
そして、英語ネイティブだけではなく、非英語圏のいろいろな人種とコミュニケーションが取れるようになって、本当の意味での「使える英語!」と言えるはずです。
英語初心者必見!多国籍環境のメリットとデメリット
→英語のなまりや発音についてはこちらのコラムで詳しく書かれています。
私が働いていたクリケット場での仕事場所は、アジア人が私一人だけで他はフランスやドイツ・イギリス、コロンビア人などが同僚です。
ここでは、みんな会話のスピードがとても早くて、会話についていけないことが多いです。
省略形やスラングをみんな多用しまくるので、理解するのに時間がかかりますし、何回も聞き直してしまいます。
分からない事は、分からないとはっきり言うのが良いと思いますが、会話をスムーズにするためには、まだまだ足りないと思っています。
クリケット場ではキッチンハンドとして、シェフの調理補助の仕事をしています。
時給は当時24ドルと高めで、とてもやりがいのある仕事でした。
TOEIC高得点取得後の周りの反応は?
815点を取った後の周りの反応は、日本とオーストラリアで大きく変わります。
日本だと、かなり多くの確率で褒められると思います(笑)
オーストラリアでももちろん同じですが、その反応は大きく違うと感じてます。
オーストラリアだと資格を持っているのが当然で、その資格 + 個性が重要視される部分が強い印象です。
日本はまだ資格がかなり重要視され、個性よりもむしろ同一性が大切だと考えられているので、この違いが生まれると感じます。
自分のリアルな英語力の感想
私自身がTOEICの点数をどのように感じているかについてですが、正直そこまでいって高い点数(実力)だとは思っていません。
日本では高いと考えられているかもしれないですが、アメリカなどの英語圏では「持っていて当然の点数だよ!」とアメリカ人の友達に言われました。
上には上がいるということですが、せめて900点以上を取得する必要があると考えています。
また英語圏で重要視されている英語の資格としては、TOEFL、IELTSやケンブリッジ検定などがあります。
これらの資格検定でも同様に高い点数を取ってこそ、「胸を張って海外で英語を使える!」と言えると感じています。
TOEICはマークシート試験という事もありますし、多少運で点数が伸びることもあるでしょう。
また、TOEICはリスニングとリーディングのテストだけなので、正直スピーキングやライティングの実力を測ることができません。
世界的に有名なTOEFL、IELTSやケンブリッジ検定などの試験は、スピーキングやライティングの試験も含まれているので、TOEICよりもハードルや難易度が高い試験なのです。
決してこの点数で満足せず、常に新しいことを学び、言語や自分のスキルアップできるものには何でも挑戦していきたいです。
個人的にやりたい事など
オーストラリアでの残りの滞在期間については、仕事だけに集中せず友達との交流を大事にしていました。
具体的には前回の記事でも紹介したMeet Up(オンラインアプリ)を使ったり、パブやレストランに友達と行きお酒を飲んで積極的にコミュニケーションを取っていました。
また、パースは自然豊かな州ですので、たくさん旅行に行きたいと思っています。
特に、クォッカで有名なロットネス島!ここで、インスタで有名なツーショットを撮りたいです。
以下の様な写真です(笑)
クォッカは好奇心が強く、セルフィーをしていると自然に映り込んできます。
この愛くるしい顔とツーショットを是非撮りたいです!
また、オーストラリアのラウンド(周遊旅行)も計画していて今から楽しみです(Perth → Broom → Uluru → Cairns → Brisbane → Gold Coast → Sydney → Malborneといった順番を考えてます)
私は大学休学中にフィリピン留学とオーストラリア留学をしたのですが、帰国したら積極的に英語を使ってアルバイトをしたいと思ってます!
例えば、自分の場合、近郊の横須賀には米軍基地がある街があり、その近くの米軍が行きつけのバーなどでぜひ働いてみたいと思っています。
私はまだ将来何を1番やりたいのかはっきりとはまだ決まってないのですが、英語を使う環境というのは絶対に重視したいと思っています。
私にとって母国語ではない英語を使って仕事をすることは、アルバイトをオーストラリアでしていても凄く大変です。
ですが、大変なのと同時に面白い発見がたくさんあります。
新しい言葉を覚えたり、それを使って人と話したりすると、日本語では味わえなかった感覚を覚えます。
二カ国留学についてのまとめ
オーストラリア留学とフィリピン留学の一番大きな違いは、マンツーマン指導かグループ授業かという点です。
まずフィリピン留学は基本的にマンツーマンなので、英語の勉強を始めたばっかりや英語に自信がない段階では凄く適していると思います。
なぜならば、教室に先生と自分しかいないので、会話をするしかありません!
また、フィリピン人教師自身がノンネイティブなので、何を言いたいのか理解してくれ、適切な言い方や単語をしっかり理解出来るまで教えてくれます。
オーストラリア留学はグループ授業なのである程度、英語を理解していて英語に自信がある人が向いていると感じました。
自分がいたNESCでも何人かの人は自信がなく、積極的に発言することがほとんどなかったです。
せっかくの留学を有意義にするためにも、オーストラリア留学する際は、ある程度英語力をつけてから留学することをお勧めします。
もしあなたが、ある程度の英語力があればオーストラリアは凄く良い留学先だと思います。
オーストラリアの人々は、優しい・親日・多国籍の国ですし、沢山の違った英語に触れることが可能だからです。
実際にオーストラリアにくると、フランス人・インド人・ブラジル・ロシア人など世界中の国から沢山の人が勉強や働きに来ます。
その人達とも当然英語で会話をしますが、彼らの出身国によってアクセントやスピードが全然違います。
最初は何を言っているのか全然分からなくてもそのアクセントに慣れると段々と何を言っているのか分かるようになってきます。
そして、色々なクセのある英語に対応できるようになることが、本当の意味で実践で使える英語と言うことになります!
これは本当に一番大切なことだと思っています。
自分が出会う人々が、同じアクセントやスピードで話してくれることは絶対にありません。
自分から積極的に色々な人とコミュニケーションをとる場を作り、自分の耳を世界中の英語に慣れてさせていくことが大事であることを、この二カ国留学を経て気づきました。
もし皆さんがこれから留学やワーホリを検討しているならば、二カ国留学をしてみてはいかがですか?
日本では得ることが出来ないことが沢山あります。
そして、1つの国への留学では得られないこともあるので、二カ国留学と言う選択肢は留学プランとしては最適です。それぞれの国の足りない部分を補ってくれます。
留学に興味があるけど、なかなか実行に踏み込むことが出来ない人に、この記事や情報が少しでも助けになれれば幸いです。