オーストラリアで一人暮らししたい人必見!物件探しのコツと現実

こんにちは!SAKIです。
今回の話題は、ずばりオーストラリア留学中の住居についてです!
「みなさんも欧米圏に留学したら、ルームシェア(シェアハウス)するんですよ~」と留学カウンセラーの方に言われたことかと思います。
通常はホームステイを1カ月程度した後に、シェアハウスを探して引っ越しするケースが最もスタンダードな流れです。
→シェアハウス全般について詳しく知りたい方はこのコラムが参考になると思います。
「じゃあ、オーストラリアで1人暮らしするのは無理なの?」という疑問が出てくるかと思うのですが、1人だけでお部屋を借りることも可能です。
そこでこのコラムでは、オーストラリアの住宅事情含め、1人暮らしの物件探しや実情、コツなどをご紹介します!
オーストラリアでは約99%の留学生がシェア
前述したように、数ヶ月以上の長期滞在や長期留学をする留学生は、シェアハウスを借りて生活するのが一般的です。
私の感覚では、オーストラリアでは、ほとんど(おそらく99パーセント)の留学生が、一つの家、もしくはお部屋をシェアしていると思います。
ちなみに一言でシェアハウスといっても、下記のように入居する部屋を1人で使うか、複数人で使うかで呼び名が違ったりします。
・シェアハウス物件内の部屋の1つを自分一人だけで利用=オウンルーム
・シェアハウス物件内の部屋の1つを複数人で利用=ルームシェア
オーストラリアでほとんどの留学生が、こうしたシェアハウス滞在を選ぶ理由は「シェアハウスがなんだかんだ言ってもやっぱりリーズナブルだから」です。
一般的に部屋を1人だけで利用するスタイル(オウンルーム)は値段が高く、ルームシェアで2~4人でシェアする場合はぐっと費用が下がります。
シェアした場合の大まかな相場イメージはこんな感じです。
・ルームシェア(複数人でシェア): 週200ドル代~
・オウンルーム(1人で1部屋): 週350ドル~
・単身用アパート(完全に一人暮らし): 週400ドル代~
1部屋を数人でシェアするルームシェアタイプであればバストイレ共用はもちろん、ひとつの狭いお部屋を複数でシェアするというイメージになります。
また、1部屋を自分だけで使うオウンルームシェアは、部屋は自分で占有できますが、バストイレは共有というパターンが一般的です。
そして、単身用アパートの場合は完全に一人暮らし(部屋やバストイレも占有)となりますが、その分家賃は倍以上となることも…。
しかし、このようにシェアハウスを利用している場合でも、オーストラリアでは月12万円程度(週300ドル×4週)はどうしても費用が掛かってしまいますので、オーストラリアの家賃は日本と比べるとかなり高めというのが正直な所です。
日本だと月12万円あれば、地方都市なら1人でアパートなどを問題なく借りることができますが、オーストラリアでアパートを1人で借りたい場合は月12万円はまず超えることになります。
それも月12万円では最低限度の生活ができるレベルのアパートです。
そういった金銭的な理由から、現実問題として1人で部屋を借りることができる留学生はごくごく少数というのが現状です。
どうしても1人で快適に暮らしたい人へ
しかし、例えばワーキングホリデーの中には「フルタイムでのアルバイト+ローカル企業」でしっかり稼いでいる人もいます。
また、留学生であっても「日本で貯めた十分な貯金があるから、オーストラリアで1人で快適な生活を送りたい!」と考える方もいらっしゃるはずです。
そういう方は、オーストラリアでもルームシェアをせずに1人でアパートを借りることも可能です!
もし、あなたがひとりでアパートを借りたい場合は2パターンの方法があります。
1つは、知り合いや友人が所有しているアパートのお部屋を直接借りる方法。
そして、もう1つは不動産会社と契約して借りる方法です。
異国の地でそうしたコネクションがある人はごくわずかですので、前者のケースは現実的になかなか難しめです。
そのため、ほとんどの人は後者の「不動産会社と契約して借りる」ということになります。
ちなみに、不動産会社を通して1人暮らしの物件を探す場合、手続きや流れはオーストラリアも日本とほとんど変わりませんのでご安心ください。
しかし、海外には日系の不動産賃貸会社はほとんどないため、すべて英語での手続きや交渉となります。
そのため、実際はかなりの英語力がないと優良物件を借りることは難しいです。
これは、後から詳しく後述しますが…一般的に「優良物件=入居希望者も多い=入居条件がもしほぼ同じであれば少しでも英語が堪能=交渉が上手な人に貸し手も貸したい」という状況があるためです。
また、日本の不動産会社は物件を見学に連れて行ってくれたり、見積もりを出してくれたりあれこれと世話をしてくれますが、オーストラリアの場合は主に借主が積極的に動く必要があります。
オーストラリアの不動産会社は、「借りたければ貸してあげるけど?」といった、ちょっと上から目線の態度の人が多いのも面白い違いです。
不動産会社との賃貸契約の流れ
では、実際に不動産会社と契約するにはどうすればいいのでしょうか?
オーストラリアで不動産業者と取引をする際にまず念頭において欲しいのは、シドニーやメルボルンなど大都市においては人口の増加などに伴って、貸し手優位な状態が続いています。
そのため、不動産屋さんの態度が大きいことは、覚悟しておいたほうがいいでしょう(苦笑)
1. まずはネットで希望の物件を検索→下見
まず、自分の条件に合う不動産をネットで検索をします。
一例ですが、オーストラリアで特に有名な不動産ウェブサイトでいうとRealestate.com (https://www.realestate.com.au/rent)などが使いやすいでしょう。
こちらで住みたい場所やお部屋の間取り、価格などを入力し、物件を見ていきます。
気に入った物件があった場合は、そこに記載されてある不動産業者へまずは連絡をします。
この際には、問い合わせと言うよりはすぐにinspection(物件の下見)という形になることがほとんどです。
しかし、ここで日本の不動産業者と違うところは、お客さんが不動産業者の都合に合わせて物件の下見を行わないといけないという点です。
日本であればこちらの都合のいい日程を伝えると不動産業者さんが個別に連れて行ってくれます。
一方、オーストラリアでは「物件の下見は〇日の〇時~だから、その日に現地集合ね!」ってことで住所と日程が送られてくるパターンです。(日程はいくつか選べることもあります)
そして、物件の下見は他のグループ数組と行うため、多いときは数十名一緒に物件を見学するということもありえます。
また、筆者の経験談ですが、物件の下見に早朝から行ったにも関わらず、「不動産会社の人が来ない…」ということもありました。
もちろん他にも見学に来ていた人は困り果てていましたが、会社に電話しても担当者がいないという一点張りで、おそらく担当のスタッフがすっかり忘れていたのでしょう。
ちなみにその後も連絡はなく、物件見学の件は自然消滅となりました。(日本だとありえないですよね!)
さらに、不動産業者が多くの候補者から入居者を選べる状態なため、物件の下見に来ている人たちはとにかく良い印象を与えようと努力しています。
私も物件の下見に行きましたが、どっちがお客さんなのかわからない感じです…(苦笑)
こういうこともあり、オーストラリアの不動産業者は殿様商売をしているという印象を受けました。
さらに、気に入った物件があったとしても他にもライバルがたくさんいるため、実際に入居ができないこともあります。
そのため、物件を見学するのはコツとして多めにしておいたほうが無難でしょう。
2. 下見で気に入った物件に入居申請する
下見で見た物件を気に入り、入居を希望する場合は、不動産業者から渡される書類にまずは必要事項を記入します。
ほとんどが個人情報となりますが、ここで留学生や外国人にとって難関なのが「保証人制度」です。
これはオーストラリアに住んでおり、永住権を持つ人の名前と住所、電話番号などを書かなくてはいけません。
この番号に連絡がいき、身元の保証などを行うことも。
日本のように連帯責任を負うわけではありませんが、実際に入居者がどんな人物なのか、入力項目に嘘がないかなどをチェックするために設けられているそうです。
これはオーストラリアに来たばかりの留学生にはとても難しいため、これがクリアできなさそうな場合は事実借りることは難しいでしょう。
また、収入に関しても記載が必要なため、学生ビザで滞在しており十分な収入が証明できない場合、他の申請者に比べ不利となり入居ができないということも起こり得ます。
基本的にはオーストラリア国籍があり、十分な収入があり、長期滞在してくれる人が通りやすいため、競争相手が多い物件であれば留学生は不利な立場であると言えます。
そして、不動産業者に必要情報や書類を提出し、無事審査が通れば晴れて入居ができるということになります。
※上記はあくまで筆者が経験した流れとなりますので、地方や不動産業者によっては若干違ってくるかもしれません。
1人暮らしメリットとデメリット
1人暮らし、といえば自由気ままなイメージがありますが、海外においては、実際必ずしもそうではありません。
先ほど述べたような大変な手続きはもちろんですが、入居した後もすべての家事やトラブル対応を自分で英語を使って行う必要に迫られるからです。
例えばシェアハウスであれば何か困ったことがあれば、ハウスメイトに聞くこともできますが、ひとり暮らしの場合は頼る人がいないため、苦労は多くなるでしょう。
その反面、すべてひとりで英語を使って困難を乗り越えていくため、海外で生きるためのサバイバル能力や英語力は身につくはずです!
また、シェアハウス特有の同居人やオーナーとのトラブルなどもないため、気楽に過ごせることは何より大きなメリットとなります。
かくいう筆者も、いく先々のシェアハウスでトラブルを経験してきました…。
同じ家のハウスメイトがパーティー好きで連日大騒ぎ、眠れない日々を過ごしたり、家のオーナーさんが薬物中毒になり暴力沙汰になったりと、今思えばかなり大変な思いをしました。
また、オーストラリアにいた時に話を聞いた友人も、シェアをしている限りは多かれ少なかれトラブルを経験しています(笑)
1人暮らしだとよっぽどのことがない限り、トラブルが原因で引っ越す理由もないですし、毎日家に帰ればのんびりゆったりと過ごすことができます。
結局シェアと1人暮らしおすすめはどっち?
…というワケで、シェアと1人暮らしのメリット・デメリットはそれぞれありますが、気になるのは「実際にはどっちがおすすめなの?」という点ですよね?
筆者個人の考えとしては、もしあなたがオーストラリアへ1年以上の長期で滞在する場合は、1人暮らしがおすすめです。
英語や物件探しや入居のハードルは高いですし、入居してからもやることが多いのは難点ですが…それでも一度入居してしまえば、私の場合同居人のトラブルや心配事もなく家では心穏やかに過ごせたためです。
ちなみに、オーストラリアで物件を借りる場合に「全部1人で手続きをやって、1人だけで入居した!」という人は意外に少なかったりします。
これはオーストラリアの物件が、日本のように1人用の部屋(1LDK)のようなタイプが少なく、2LDK、3LDKのような部屋割が多いためです。(1人だけではたくさんの部屋を持て余してしまったり、家賃が割高になってしまうため)
そのため、オーストラリアに長期滞在している学生などは、だいたい仲のいい友人やパートナーを見つけて「一緒に家を借りるようか?」というケースが多かったりします。
また、オーストラリアでの滞在が1年以下になる場合で、ホームステイとの相性がものすごく良かったら、ずっとホームステイ滞在するのもアリですね。
オーストラリア人の家族と過ごしながら文化を学び、英語も毎日使うことができます。
さらに、1人部屋に複数人でぎゅうぎゅうで生活することもありませんし、何か困ったことがあっても、ファミリーに頼れるため安心感があります。
→ただし、実情としてはホームステイと相性がピッタリ合うケースの方が少なめではありますが…。
その上で、ホームステイ滞在もパッとしなかった、英語力や予算、保証人などの部分でもちょっと1人暮らしでの物件確保が厳しいという場合は、やはりメジャーな滞在スタイル(ハウスシェアやルームシェア)がベストでしょう。
実際シェアハウス滞在では、多少のトラブルは海外生活でつきものですが…これも日本ではできない貴重な経験だと捉えて、ぜひあなたもいろいろチャレンジしてみて欲しいと思います!