オーストラリアで銀行口座を開いてきた!銀行口座開設の流れを紹介 ~ANZ銀行編~
海外に長期滞在する方なら、日本からの送金やバイトで手に入れた給料の保管先として銀行が必要になってきます。
先日、シェアハウスの家賃を振り込むために、直接ANZ銀行で口座開設をしてきました。
ANZ銀行の銀行開設の流れ、必要書類などをご紹介していきます。事前に仕入れていた方法と少し手順が違ったので、そこについても触れています。
Wiseが話題沸騰!海外送金もデビットカードも超便利
→最近では…なんと「渡航後にわざわざ海外で現地銀行口座を開設しなくても良い」という便利な金融サービス(Wise)も出てきてますので、こちらもぜひご参考ください!
オーストラリアの銀行事情
オーストラリアで有名な銀行は、ANZ銀行、Commonwealth銀行、Westpac銀行、NAB銀行です。私が住んでいるサンシャインコーストはまあまあの田舎ですが、どの銀行のATMでも街のいたるところで見ることができます。また、各銀行の支店もバス30分圏内に何個もあります。
どの銀行で口座開設しても、インターネットバンキングが利用できます。インターネットバンキングでは、海外送金や給料の受け取り、家賃の振り込みなどをインターネット上で簡単に行うことができます。
また、これは日本の銀行との最大の違いですが、海外の銀行は通帳が存在しません。(日本も将来的には通帳は無くなる方向のようですが。)そのため、入出金履歴やカードの使用履歴は、インターネット上で確認することになります。
ANZ銀行での口座開設方法
ANZ銀行は日本にも支店があって、手数料はかかりますが日本でも口座開設は可能です。
できるなら、日本で口座開設をしておくことをおすすめします。
英語がある程度できる人なら問題ないですが、そうでないなら銀行に行って、窓口スタッフの人と話すのはとてもハードルが高いです。
オンラインでの口座開設も可能ですので渡豪前でも開設できます。
しかし、本人確認が必要になるため、結局支店に行かなければなりません。
私は、直接銀行に行ってその場で銀行開設をしてきました。以下では、その流れと必要書類について紹介していきます。
ANZ銀行の営業時間は、月~木は9:00~16:00、金曜日だけ9:00~17:00で、土日はお休みです。たまに、土曜日の午前中だけ営業しているところもあります。
私は、学校の授業が15時までで、学校からANZ銀行の支店までバスで30分だったので、金曜日に行く必要がありました。
でも、きちんと営業時間を調べていなかった私は、火曜日に銀行に行ってしまいました…。16時前に着いたのですが、「今日はもう口座開設できない。」と言われ、その日はアポイントだけとって帰りました。バス代の無駄です。
アポイントを取る際には、パスポートの提示と学校の名前、携帯番号を聞かれました。
金曜日に改めて銀行に行くと、アポイントを取ってくれた人がいたので、話しかけると私のことを覚えていてくれて、そのまま個室に案内されました。
個室には別のお姉さんがいて、その人が口座開設をしてくれました。
まず、お姉さんが私のパスポート情報や学校、住所などの情報をパソコンに入力していきます。「Are you a student? Where?」や「Where do you live in now? Do you know your address?」など、基本的なことを質問されます。
パスポートを渡した時に、日本のパスポートはシンプルでかっこいいねと言われました。そのお姉さんはアメリカ人だったんですが、海外の人は本当に口がうまいなあと思いました。(笑)
また、日本のマイナンバーやタックスファイルナンバーなどを持っているか聞かれ、私はマイナンバーカードを渡しました。
その次は、ANZ銀行の口座の種類について説明を受けます。ANZ銀行には、普通預金口座(Access Advantage)、Online Saver、積立口座(Progress Saver)、年金口座(Smart Choice Super)の4つの口座があります。
ちなみに、銀行によって口座の呼び方はバラバラで、日本のように「普通預金口座」といった統一した呼び方はありませんので混乱しないように注意してください。
この対策として、事前に口座開設する銀行のホームページを見て、口座の種類をチェックしておくと良いと思います。
普通預金口座(Access Advantage): カードで支払いをした場合、この口座から引かれます。口座維持手数料が月$5かかりますが、学生や25歳未満の方など条件を満たしている人は、手数料が無料になります。
Online Saver: Access Advantageよりも金利が高く、口座維持費もかかりません。Access AdvantageとOnline Saver間のお金の移動はインターネット上で簡単に手数料無料で行うことができますので、使わないお金はOnline Saverに入れておくと利息が付きます。
お姉さんが、バイトするならこの口座に入れるんだよと教えてくれました。
積立口座(Progress Saver): Online Saverよりも高金利だが、月数十ドル以上の入金が必要になります。しかし、口座維持費はかかりません。
年金口座(Smart Choice Super): こちらの年金とは、日本でよく聞く高齢者の方がもらっている年金(Pension)とは違います。この年金は、Superannuationと呼ばれるオーストラリアで仕事した際に給料とは別にもらえるお金のことです。
一定の年齢になるか、オーストラリアから永久的に出国するまでは引き出すことができません。
という事で、私は普通預金口座とOnline Saverを開設しました。
次にインターネットバンキングを利用したいか聞かれ、「Yes!」と答えると、インターネットバンキングの説明と手続きが行われました。
この時、オンライン上にログインするためのパスワードを決めました。ログインIDとPINコード(キャッシュカードのPINコードではなく、スマホでアプリにログインする際に必要なPINコード)は、お姉さんが決めてくれました。
また、日本でもよくある「秘密の質問」を3つ考えないといけなくて、選択肢が日本とは違うので戸惑いました。例えば、初カレの名前、家族の誕生日など、私は見かけたことなかったです。
私はAndroidユーザーなんですが、ANZのアプリをインストールするには、Googleの位置情報をオーストラリアにしないとできなくて、お姉さんと試行錯誤してインストールしました。(笑)
iPhoneユーザーはオーストラリアでも多いので、お姉さんはiPhoneの方法しか知らなかったみたいです。
これで手続きは全て終わりで、トータル30分くらいかかりました。
お姉さんに、「1週間後にカードが郵送で家に届くから、アクティベートしたら使えるようになるよ。」と言われました。郵送で届いたキャッシュカードは、不正利用されないために即座には使えません。アクティベートと言う認証手続きを行うことで、カードが使用できるようになるのです。
1週間後にキャッシュカードとパンフレットが送られてきて、すぐにインターネット上でカードをアクティベートしました。アクティベートの方法は、ANZにログイン(銀行で決めたパスワードと、お姉さんが教えてくれたID、PINコードが必要)します。その後、Activateを押して、カード番号を入力すれば大丈夫です。
さらにその1週間後に、ATMを使用する時に必要なPINコード(暗証番号)が送られてきました。このPINコードですが、ATMで好きな番号に変えることができます。暗証番号をATMで好きに変えられるのも日本とは違います。
事前情報と違っていたところ
事前にインターネットで銀行口座開設方法を調べてから行きました。ですが、ANZ銀行では、以下の3項目は必要ありませんでした。これも銀行によってルールが異なる部分です。
・口座開設する際、数十ドルの入金が必要と聞いていたが必要なかった。
・PINコードは口座開設その日に決めない。
・学生証の提示は必要なかった
ANZ銀行で預入(Deposit)してきた
オーストラリアのATMは日本より性能が悪く、正確でないことがあるため、預入は窓口でした方がいいと情報があったので、先日、預入のため窓口に行ってきました。
窓口に行って、「預け入れをお願いします。」と言って、機械にカードをタップします。窓口の人に「今日は、何ドル預けるの?」と聞かれるので、「○○ドルです。」と答えて、現金を渡します。すると、確認のためにもう一度目の前で数えてくれます。
私は、事前にお金を数えていなかったので、「今日は、何ドル預けるの?」と聞かれ焦りました。銀行の人が全部数えてくれると思っていたので、若干パニックになって結局数えられず、窓口の人に全部任せてしまいました。(笑)
入金が終わると、レシートを渡されて終わりです。
【まとめ】銀行口座開設する際は下調べして行こう!
私が口座開設時に必要だったものは以下の通りです。
・マイナンバーカード
・オーストラリアの住所
・オーストラリアの携帯番号
口座開設する際には、必ず銀行の営業時間を調べておくことをお勧めします。閉店時間の1時間前には銀行に行くのがベストです。
英語力がない人が現地で銀行開設をする場合、簡単な質問には答えられるようにしておくことと、口座の種類について把握しておくことは必須です。
銀行口座開設する際は、友達と一緒に口座開設しに行って、分からない部分を助け合うというのも良い方法です。
口座開設をしてくれたお姉さんが、英語力が低い人が口座開設にきた時は、ずっとGoogle翻訳で会話しないといけなくて、とても時間がかかると嘆いていました。
何をするにしても、基礎的な英語力は大事だという事ですね!