スリから忘れ物まで 文化の違いで驚いたオーストラリアでの事件4つ | 留学・ワーホリ・海外留学・語学留学は留学ドットコム

カテゴリー:現地生活情報

スリから忘れ物まで 文化の違いで驚いたオーストラリアでの事件4つ

公開:2019/09/10 著者:池本 美咲 1171 Views

こんにちは、みさきです。

今日は私がオーストラリアにワーホリで住んで体験した、文化の違いについて記事にします。日本での常識は、海外だと同じとは限らないこともあります。

特にサービス業や何か接客が伴う時に、「日本だったらこんな対応ではないだろうな…。」と思ったことが何度かありました。

 

日本ではサービスの品質が良くて、海外では悪い、というのはよく聞く話ですが、日本の至れり尽くせりなサービスに慣れすぎていると海外ではびっくりしてしまうことが多々あります。

そんな中、海外の基準に慣れていくことで自立した行動ができるようになり、どんなことが起きてもパニックにならず落ち着いていられるようになってきました。

海外基準の目線になると自分の行動に責任を持つことができるので、私自身の成長に繋がったとも感じています。以下では、私にとって大きなインパクトがあったものから順番に書いていきます。

学校でスリに遭った時

語学学校に入って2日目に、なんと私は学校のトイレで財布をすられてしまいました。

まず、日本では財布がすられるシーンは少ないので、早速文化の違いの洗礼を受けた気分でした。

貴重品には気をつけるように言われて、休み時間にも私はななめがけのショルダーバッグに財布を入れてトイレに向かいました。ところがこれが逆に良くない結果になってしまいました。

 

「私はお金や大事なものをここに持っています。」と主張するような格好で、行列しているトイレへ行きました。

手を洗ってハンカチを取り出すためにバッグを開けている間、財布が抜き取られていました。

トイレで後ろの人が誰かとか見ていないので、犯人の顔なんて全く覚えていません。

 

トイレを出てハンカチをバッグにしまう時に財布ごとなくなっていることに気づきました。

 

トイレから出たとき、英語で何かを言おうとか考えずに日本語で「泥棒」などなんでもいいから叫べば良かったのだと思います。

とっさのことで私は声もあげることができず、友達に話すのが精一杯でした。

友達と一緒にトイレに戻ると、個室の中から紙幣が全て抜き取られた財布が出てきました。100ドル少し入っていたので、日本円で1万円少しという金額を取られました。

 

→ 語学学校初期の友達との休日の写真。色々話せる友達の存在は大きいです。

 

よく考えると、クラスルームは休み時間は鍵をかけられていて、全員出されてしまいます。つまり、誰もカバンなどを触ることはできませんでしたのでクラスルームに置いておく方が良かったのかもしれません。

ショックで学校のスタッフにも言わないまま、ホームステイ先に戻って、語学学校2日目で英語もままならない中、かたことや筆談でファミリーに事情を説明しました。
ファミリーが学校に電話をしてくれましたが、学校側としては「残念だけどもう遅すぎる…。」とのこと。

 

私は状況からして犯人は生徒だと思うのですが、学校側は外部から誰かが入ってきてとったに違いない、と犯人は絶対に生徒ではない方向へ話を持って行きました。

翌日以降は警備を強化するということになり、翌日も何事もなかったかのように授業がありました。

これがもし日本で起こったら、翌日は犯人探しなどで大騒ぎになると思います。学校側に盗まれた金額を保証するよう求める保護者もいるかもしれません。そんな雰囲気は一切なかったので、もしかしたらよくあることなのかもしれません。

 

海外では、自己責任のスタンスがはっきりしているな、と思いました。

 

また、私は入ったばかりの語学学校だけど、怖くなって学校を変えようかとも思いましたし、日本のサービスだったら学校を解約して返金を迫るようなクレーマーもいるかもしれません。

すでに友達もできていたことと、どんな環境でも気をつけないといけないのは変わらないので、学校を変えることはしませんでした。

語学学校という一見安全そうな場所であっても貴重品には十分気をつけることと、現金を持ち歩く際は最低限にしておくことがおすすめです。また、日本のお客様意識で全部学校がなんとかしてくれるというのは甘い考えだ、と気づいた出来事でした。

 

時間にルーズになり飛行機を逃す

私が最初に滞在した都市のパースを離れて、ケアンズに飛行機で向かう時のことです。

友達とfarewell partyという送別のパーティーをしてから空港に送ってもらったのですが、つい友達との時間が惜しくて話し過ぎてしまいました。

車を出してくれたオージーの友達もギリギリなのに結構のんびりしていたこともあって、予定時間より遅れて空港に到着してしまいました。

 

飛行機の便には間に合う時間なのでなんとかなるだろうと甘い期待を持ってゲートに向かうものの、「もうゲートはクローズしてしまった。」とあっさり空港のスタッフに言われました。粘っても入れてもらうことはできませんでした。

日本だと、スタッフが搭乗口までお客さんと一緒に走って間に合わせて乗ってもらうという対応を見たことがあります。

機材の準備などをする時間に本当に間に合わなかったのかもしれませんが、格安航空だったせいもありそんな対応は一切ありませんでした。

 

オージーはのんびりしている人も多いので、そんな対応をしていたらキリがないからなのかもしれません。

日本の文化ではお客様が強くてスタッフが「申し訳ございませんが…。」などと言いそうなシーンでしたが、オーストラリア人のスタッフはSorryとは全く言わず、バッサリ真顔で断る対応ぶりでした。

翌日には日本から両親が来てホテルで合流することになっていた私は慌てました。ガイドありのツアーではないので、両親は英語を話す私がいないと困ってしまいます。

 

空港のスタッフは、「同じ便は明日出るからチケット明日のものに変えようか?」と言ってきましたが、すでにプランのある私には無理な提案でした。

それでも、なんとか翌日私は無事両親にケアンズで会うことができました。

送ってくれたオージーの友達が責任を感じて、空港スタッフと話してくれ、経由便で深夜に出るフライトを予約してくれました。カウンター越しの販売だとチケットが高くなってしまうので、カウンターのスタッフに教えられたコールセンターのような所に電話をしてチケットの番号を取ってくれたのです。

 

そのチケット番号のメモを頼りに、経由地のメルボルンの空港に到着し、パスポートとメモだけを持って事情をなんとか英語で説明すると、「なんでこの日本人は紙のチケット持ってないの?」と言わんばかりに不信感たっぷりに係員にジロジロ見られました

その乗り継ぎが終わってホッとしたら、今度は予定時間に飛行機が飛ばず遅れてハラハラしました。色々ありつつも、なんとかケアンズまで乗りついで行くことができました。

語学学校に通って日常会話が少しできるようになったとはいえ、私一人ではとても電話越しでチケットを買うなどはまだできなかったと思います。その友達にはとても感謝しています。

 

→ 空港まで送ってくれたオージーの友達が日本に来てくれた時の写真。

 

海外で飛行機に乗る時、特に格安航空での旅をする時は、時間には余裕を持って行動しましょう。

 

日本では私も時間にルーズなタイプではありませんでしたので、これを読んでいる皆さんは、「私は遅れたりなんかしない!」と思うでしょう。

ただ、オーストラリア人は全体的にのんびりと生活しています。その環境にいると時間にルーズな文化に慣れてしまう部分があります。留学生活も数カ月が経過し、自分もオージー気質になっていた頃にやってくるのが飛行機での移動ということもワーホリでは多いはずです。

人との約束やバスなどは多少遅れても、フライトは例外です。日本人のお客様は神様対応に慣れて甘く見ていると痛い目に合うとも思った出来事でした。

 

バスの乗り方と友達の珍事件

オーストラリアでは、1つのバス停に複数の路線が走っていることもあり、バスに乗る時には手をあげてドライバーに意思を伝えるルールになっています。

これは友達がバスに乗る際に起こった出来事です。手をあげてバスが彼女の前に止まるまではうまくいっていました。

そのバスからは降りる人がたくさんいて、彼女は全ての人がおり終わるまで待って、誰も出てこないことを確認してから乗ろうとしていました。

 

ようやく乗ろうとした時には…なんとバスのドアは閉まってバスは走り去ってしまいました。

 

ドライバーは彼女が待ち構えすぎていて、乗らないのだと判断して発車したようです。日本だと、手をあげてバスを止める文化もないですが、十分すぎるくらい待ってお客様の様子を見てから発車するドライバーが多いと思います。

実はオーストラリアでは、バスや電車がよく遅れます。そのため、ドライバーも急いでいて、のんびりはしていられなかったのかもしれません。

フライトの時と同じように、サービスする側は遅れることがあっても、遅れてきたりのんびりしたりしているお客はそんなに待ってくれないところがあります。

 

→ メルボルンでの電車の駅とバス停の写真。

 

図書館で忘れ物をした時

ブリスベンに滞在した時、仕事をしながら市営図書館で本を借りたり、勉強をしたりして時間を過ごしていました。

ある日、図書館で過ごした後に仕事に向かった時のことです。日本でお世話になった上司からもらった大切にしていたハンカチを図書館に忘れてしまったことに気づきました。

仕事に間に合うようにバスに乗っていったので、着いてから図書館に電話をしました。

 

私は無意識に日本と同じように、名前や連絡先を伝えて次の来館で名前などを言えば出してくれるだろうと考えていました。

しかし、「ハンカチを忘れた、大切なものなのです。」と言っても、「そうなの?そんなに大切なものなら戻ってくれば?」というようなことを言われて、びっくりしたのを覚えています。

結局は、図書館のLost and Found Boxという落し物の箱に名前などを聞かずに保管してくれることになり、後日取りに行って無事手元に戻りました。

 

ここでも、至れり尽くせりだった日本のサービスとの違いを感じました。

図書館のスタッフの仕事の中には、落し物を聞いて管理するなどの業務がなく、仕事の区別をはっきりしていることもあるような印象でした。

また、オージーだと大切なハンカチならば取りに行くことを優先し、「仕事に遅れて行くことは致し方ない。」というのが行動パターンの一つとしてあげられるかもしれません。これも、文化の違いを感じた出来事でした。

 

→ ブリスベン滞在時の写真。

 

オーストラリアで受けたサービスで感じたこと

日本国内から海外の情報を知る時は、テレビや雑誌などの紙面を通じて知る機会が大半だと思います。その多くは、海外の綺麗で華やかな部分しか紹介しません。

実際、オーストラリアで生活し、リアルなトラブルに遭遇すると、日本国内では見えなかった世界が見えてきます。

私が海外生活で学んだことを、以下に改めてまとめます。

 

・バスやフライトのサービスは遅れることはあっても、客の立場側での遅れはそんなに待ってもらえない。
・学校でスリがあったとしても、学校側は割と自己責任スタンスをとってくる。
・落し物をしても、名前や連絡先を聞いて取り置きはしてくれない。

 

日本にいると安全なことやサービスの品質の良さに慣れすぎていて、海外ではそれが常識ではないことに気づかされることがあります。

その時、改めて日本のホスピタリティーのレベルの高さに感動します。

私の経験が、これから海外にいく人の参考になれば嬉しいです。

 

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