メルボルンで公共交通機関を利用するならmyki(マイキー)カードを使いこなせ!
こんにちは!マユミです!!
メルボルンに滞在して2ヶ月以上が過ぎました。
コンパクトで魅力がたくさんあるメルボルンの街を縦横無尽に楽しむための必須アイテムがありますよ。
それが、mykiカード(マイキーカード)。
mykiカードはメルボルン、ビクトリア州での公共交通機関を利用するに必要なプリペイドICカードで、日本でいうSuica、Pasmo、Icocaなどの類です。
メルボルン市内の主な交通手段であるトラム(路面電車)の他、バス、電車もこのカード一枚で楽々移動できちゃいます。日本と交通機関を利用する際に大きく違う点は、切符が一切売っていないところ。
というわけで観光するにも生活していくにも、公共交通機関を利用する際にはmykiカードが必携というところです。
mykiカード使用の際に良く聞くワードが以下の3つ。こちらのコラムでも何度も出てくるので、先に確認しておきましょう。
それでは、mykiカードについて紹介していきます!
mykiカードはどこで手に入るの?
購入とトップアップ(チャージ)場所は、様々な場所で可能です。
カード自体の値段は6ドル。(デポジットではありません。)
コンセッション料金(割引)もありますが、ワーキングホリデービザや学生ビザでオーストラリアに来ている人が利用できる割引はないです。
あえていうなら子供料金の割引きぐらいでしょうか。
5~18歳までに割引あり。4歳以下の利用は無料。
カードは2種類、どっちのタイプにする?
mikyカードは、 myki money と myki pass の2種類があります。
簡単にいうと定期券(myki pass)と通常運賃(myki money)という感じでしょうか。日本とICカードと感覚は一緒ですね。もちろんmyki passとmyki moneyを同時にチャージも可能です。
myki passを優先して使用されるので、myki moneyが不用意に減ることはないので安心してください。
ただし、miky money残高がマイナスの場合は、myki passは機能しません。
myki passとmyki moneyの選び方ですが、週5以上の利用の場合はmyki passがお得です。
myki passは最低7日または28日から365日の選択が可能。
長期利用者には、得に購入出来るようになっています。326日から365日パスを購入の場合、326日分の金額のみの支払いとなります。つまり実質40日分のフリーパスが付いてくるってこと!
myki money | myki pass | |||
2時間料金 (2hour fare) | 1日料金 (Full fare) | 7日分 | 28~325日分 (1日あたり運賃) | |
Zone1/1+2 | $4.4 | $8.8 祝日運賃$6.4 | $44 | $5.3 |
Zone2のみ | $3.0 | $6.0 | $30 | $3.6 |
Zone区分は、以下のマップを参照してください。
・Zone1(都心部)
・Zone2(郊外)
上記のトラムマップを見て分かるように、街中にはトラムの路線が張り巡らされています。
茶色のラインで表されている、CBDの周りをぐるぐると回遊しているトラム(35番のCIty Circle Tram.)があります。
運が良ければ古い歴史的なトラムに乗れるかも。ちなみにこの35番だとCBD外に出ることが完全にないのでmiky不要。
メルボルンのトラムは、上記のCBD内はFree Tram Zoneとなっており、なんと乗車料金がフリー!完全にタダです。
北はクイーンビクトリアマーケットから、西はドックランド、東はスプリングストリート、南はフリンダースストリートまでがFree Tram Zoneとなっています。
また、運賃形態は日本の鉄道とは異なります。日本では駅・距離毎に細かく値段が決まっていますよね。ですがメルボルンでは、Zone毎に料金が決められています。
料金区分は、Free tram Zone(CBD内)・Zone1(都心部)・Zone2(郊外)の3つなので分かりやすいです。トラムに関してはほぼZone1のエリアで運行しているので利用する際は基本的に4.4ドル、または8.8ドル掛かると思っていればいいかと思います。
トップアップ方法は、また別の機会にお伝えしますので今回は割愛します。
旅行者向けのmyki Explorer Pack!
旅行者の方は、myki Explorer Packもあります。料金は15ドル。子ども・割引ありの場合は7.5ドルです。
myki Explorer Pack の内訳は、mykiカード+1日フリーパス、マップ、主要観光スポットやツアー等の割引券、オマケのトラベルウォレット付です。
mykiカード本体料金が6ドルに加え、1日の利用最大料金8.8ドル。通常料金よりプラス0.2ドルでお土産がついてくると思えば、まあまあの値段ではないでしょうか。
ただし、土日祝日の場合は、最大料金6.4ドルなのでその日にmyki Explorer Packの利用は避けたいところ!
さらにカードレス化も進んでます!
便利なことに、もはやカードを持たなくても良くなっています。
Android機種で、グーグルペイ使用に限られますが。
オンラインでmykiカードを登録すれば、トップアップもオンライン決済が出来ちゃいます。
また、カードをオンライン上で登録すれば自動トップアップの設定も可能。
最低残高になれば自動的に指定の金額が口座から引き落とされるので、「残高が足りない~!」というトラブルともおさらば。
またカードを紛失した際にもスムーズにmykiの使用を停止することができます。こちらの方法も、また今後お伝え出来ればと思います。
さあ、早速使ってみよう!
使い方はいたってシンプル。専用の読み取り機にmykiをかざすだけ。
基本的には乗る時にタッチオン。以上。
注意が必要なのはフリートラムゾーン。このゾーン内ではタップは不要。
というか、フリートラムゾーン間での移動の際にタップすると、フリーなのに運賃が発生してしまうのでご注意を!
ただし、フリートラムゾーンを出る場合は、タッチが必要です。
Zone1とZone2の境界線がややこしいのですが、境界線でタッチオンした場合、2時間以内にZone1でタッチがあればZone1の料金が適応され4.1ドルが引かれます。
しかし、2時間以内にZone境界線とZone2のみのタッチであれば2.8ドルで済みます。
注意したいのが境界線でタッチオンしてZone2での移動だったのにも関わらず、タッチオフしなかった場合は自動的にZone1の料金が適応されてしまいます。
トラム利用時は、Zone2を利用の際だけ区間をはっきりさせるためにタッチオフが必要です。バス・電車利用の際は、タッチオフをすることで最低運賃が差し引かれますので必ずタッチオフを。
最初は、この仕組みがいまいちよく分からなくて混乱したものです。(笑)
標識の読み方
それぞれ交通機関によって標識は色分けがされています。
トラムは緑、バスはオレンジ、電車は青、長距離バスは赤色です。
停留所、駅名とナンバーが表記されていることはもちろん、行き先、ルートナンバーが一目でわかるようになっています。
便利なナイトトラム
さらに金・土曜日はナイトネットワークが稼働しています。
トラム(トラムナンバー19/67/75/86/96/109)は30分毎に、電車はフリンダースストリートから全てのラインへ60分毎に、バスは21のルートで運行しています。(シティからの出発便は30分毎ですが、サバーブからは60分毎です。)
お陰でシティでのナイトライフも楽しめます。
利用の際に注意したいこと
便利なメルボルンの交通機関ですが、バスの車内表示が動いていなくて次の停留所名が表示されない…ことがしばしばあります。しかも結構なスピードを出すので、気付けば降り場を過ぎていた、ストップボタンを押してもスルーされたなんてことがよくあります。
私はグーグルマップを見て構えていたのにも関わらず、降り損ねたことが何度もあります。
また、もの凄いスピードで運行するので、何かに絶対捕まっていないとブレーキの際に体が飛んでいきます。本当に危ない。乗車の際は気を付けてくださいね。
さらにバスが来たら乗り場でしっかり「乗ります!」アピールをしないと、バスストップにいても通り過ぎられる事もあります。ひ、ひどい…(笑)
トラムも同じく、CBD内だと各駅に確実に止まりますが郊外へ出ると自分でストップボタンを押す必要があります。
ストップして扉が開いても、モタモタしていると降りる前に扉を閉められて出発してしまったりもします。
電車も同じく、自分でドアの開閉ボタンを押す必要があります。
まさかと思うのですが本当に起こります。
どうぞメルボルン にお越しの際は、こんな体験もお楽しみください。
インスペクターって?
正直、トラムもバスもトップアップせずに無賃乗車は楽々できてしまいます。ただし、インスペクター(検査官)という適正に交通機関を利用しているかを取り締まる人たちがいます。
ある時はインスペクターと分かる格好でトラムに乗り込み、車内全員のカードをチェックして、きちんとタッチしているのか確認されます。
またある時は、私服で取り締まるインスペクターもいます。もしトップアップしていなければ、「タップしたのが見えなかったのですが、カード見せてもらえますか?」とお声かけさることもあるそうです。
さて、有効なトップアップが確認されなかった場合ですが、レギュレーション(罰則)に則り、なんと$248のペナルティを払うことになります。
ひええ…。$4や$8をケチって、大金を払う羽目になるのはたまりません。きちんと適正に交通機関を利用しましょう。
因みにこんなトラブルも…
さて、一見都市化されていてスマートな印象を受けるメルボルンの公共交通機関ですが、ゆるーい出来事も多々起こります。
その他便利な移動方法は?
他にも使える移動手段としては、UberEatsでお馴染みのUberがあります。
特にプール機能(シェアライド)を使えば、公共交通機関を使うより激安で移動できることも。両方の値段を比べて賢く移動しましょう。
またちょっとした観光には、バイクシェアもあります。(ヘルメット着用必須)天気のいい日にちょっとお出かけなんかにいいかもしれません。
ちなみに、オーストラリアのそれぞれの地域には、独自のICカードが存在します。シドニーはOpal card(オーパルカード)、クイーンズランド州はGo card(ゴーカード)、西オーストラリア州ではSmart Rider(スマートライダー)といったところです。
こちらの日常風景を見ていて思うところは、乗客と運転手の間での会話や挨拶が自然だったり、ベビーカーや大きな荷物を持った人がいれば、みんなでトラムの乗り降りを手伝ったりと、温かいところ!ほっこりしますね。
メルボルンは交通機関が発達していてとても便利な街。システムにもなれてしまえば簡単ですよ。利用して快適なメルボルン生活を送ってくださいね!