面接が苦手でもワーキングホリデーで仕事を見つける考え方
こんにちは、オーストラリアワーホリ経験者のみさきです。
ワーキングホリデーをこれからする時、資金面を考えて「仕事が見つかるか…。」というのが気になる方も多いと思います。私も行く前はとても不安でした。
私がワーホリに行ったのは、2009年でリーマンショックの直後だったこともあり、仕事を探すのは正直簡単ではありませんでした。
語学学校を終了し、これから楽しもうという時になかなか仕事が見つからず、「このまま旅行などを諦めて帰国しないといけないのか?」と頭によぎったこともありました。
というのも、私は就活の面接で苦労してきたタイプでした。新卒では50社以上受けては落ち、を繰り返してお世辞にも面接が得意というタイプではなかったので、仕事に対してコンプレックスを持っていました。
ただ、こんな私でもオーストラリアでは短期のものも含めて4つ仕事をすることができました。
仕事が見つかった時には、色々視点を変えて新たなことにチャレンジしました。
また、友達や周りの人に助けてもらいました。
今回はオーストラリアで経験した4つの仕事を振り返り、どんなことがポイントだったかをシェアしていきます。
ローカルカフェから視野を広げてベトナム料理店へ
私がワーホリに行った10年前は、まだレジュメ(履歴書)を印刷して直接お店へ持ち込んで面接に繋げる、というアナログな仕事探しをしていました。
当時の日本でもネットで求人を探すことが主流だった中で、オーストラリアに来てからアナログな仕事探しをすることには驚きがありました。
しかし、今でも海外でアルバイト探しする際、アナログな方法はまだ続いています。そして、オーストラリアに限らず、カナダやニュージーランドなど、他のワーホリ国でも仕事の探し方は全く同じです。
とにかく英語環境に身を置きたかった私は、ローカルのカフェやレストランにチャレンジして撃沈する毎日でした。
日本では大学生の時にウエイトレスのバイトをしたことはあっても、本格的なコーヒーマシンでコーヒーを入れるようなカフェでの経験はなかったので、カフェでは経験者が優遇されて、自分は落とされるということが多かったです。
そういう意味では、バリスタの経験がある人は逆にアピールできるチャンスでもあります。
語学学校のクラスメイトも仕事を探す時は同じ行動をしてますので、時にはレジュメを持ったクラスメイトとカフェでバッティングなんてこともありました。
ローカル仕事はオージーでも仕事が見つかりにくい時期だったのに、英語もたどたどしいワーホリ生がチャレンジするなんて、今思うと無謀だったなと思います。
ただみんながしているからという理由で、なぜかそれに気づかず、30件以上はお店を回っていました。
あまりにも落ちてしまうので、お店の枠を少し広げて、アジア系のお店も回ってみることにしました。その中で私が仕事に就けたのは、ベトナム人オーナーの経営するベトナム料理店でした。
オーストラリアは多民族の国なので、本格的なアジア料理のお店を移民してきた人が開いていることもよくあります。ローカル環境の仕事が見つけづらい時には、目線を少し広げて仕事探ししてみることをお勧めします。
彼らは独自のアクセントがありながらも、ローカルのオージーと対等に英語で話しています。
運よくウエイターの男性にレジュメを受け取ってもらい、私は週2〜3回ウエイトレスとして働くことができました。
賃金面ではローカルレストランに劣りましたが、アジア系オージーのローカルな生活を間近で見れて、ベトナム料理にも詳しくなる貴重な経験となりました。
私のワーキングホリデーのレベルとは全然違いますが、同じアジアから出てきて異国で仕事をしているオーナーの生き方にも刺激をもらいました。
日本食レストランでなく、英語を使って仕事をしたい場合は、このようにアジア系のお店も視野に入れるのも一つの方法です。
仕事を通じて英語を身に付ける方法は、必ずしもネイティブオンリーの環境だけではないです。
友達の紹介で少しだけマッサージの仕事
ベトナム料理店でウエイトレスをしたとは言っても、学校卒業後はそれだけでは食べて行けなかったので、友達の紹介で少しマッサージの仕事をしました。
語学学校終了後にアロマとマッサージの学校に少し行き、アロママッサージを習いました。
その時一緒にいたクラスメイトがお店で働くようになって、その友達経由から仕事を紹介してもらいました。オーナーは中国系の女性でした。
体格のいいオージーへのマッサージは、手に職を生かすというよりは体力的にハードなものでした。
お店のやり方は、マッサージ師個人を売っていく個人営業色の強いもので、正規料金以外に個人的なチップをもらっている人もいるようでした。
ただ、施術しながら同時進行でお客様と話をするのが得意ではなかった私は、次の仕事が見つかった時点ですぐ辞めてしまいました。一時期でも仕事ができたのはいい体験になったと思いますし、仕事が見つからなくて不安でモヤモヤしているよりは仕事をして良かったと思います。
興味があることでも、実際にやってみて向いているか向いていないか分かります。ワーキングホリデーでは色々なチャレンジができる貴重な期間なので、少しでも興味があったら飛び込んでみるのもいい経験になります。
未経験でもベビーシッターにチャレンジ
ベトナム料理とマッサージの仕事をしながら、ネットでも仕事の情報を見るようにしていました。韓国人の友達やドイツ人の友達がしていたベビーシッター(現地ではオーペアと呼ばれる。)の仕事に興味を持つようになり、オーペアを探すサイトに登録しました。
オーペアとは、ファミリーと一緒に住んで家の一室を与えられ、食事も提供されることにプラスして、労働時間によってお給料ももらえるという制度です。なお、提供される食事の回数やお給料は、ファミリーが提示する条件によって様々です。
家賃を払わずにネイティブと一緒に住むことができ、英語環境の面でも経済的にも魅力的でした。正直なところ子供がめちゃくちゃ大好き、というまでではなかった私ですが、チャレンジしてみることにしました。
そんな中、イギリス系のオーストラリア人のファミリーが、日本人の住み込みベビーシッターを探している投稿を見つけました。
経験はなくてもいい、日本食をたまに作って欲しい、引越しを控えているので2歳と3歳の娘の面倒をみて欲しいという求人内容でした。
アポをとってカフェで面談し、採用されてファミリーと一緒に住むことになりました。
住み込みベビーシッターをしたというと、日本にはない制度ということもあり、周囲からはすごいと言われることがありますが、実際にやってみると意外にスムーズに進みました。
親日家のパパが日本人を探していたということ、タイミングが合ったことが一番スムーズにいった原因だったと思います。
トータル3ヶ月間働きましたが、もちろん大変だったこともありました。ただ、未経験でもオーペアをしていた友達が何人かいて、何かあったらお互いに相談できる環境があったおかげで、継続することができました。
日本にいる時は、まさか自分がベビーシッターなんてするとは夢にも思っていませんでしたし、「未経験では仕事が見つかりにくい。」という固定観念が外れました。
日本で情報収集して考えていることと、実際に住んでみて得られることは違うこともたくさんあります。
目の前にチャンスが来たら、周りの人に時には頼ってチャレンジしてみるといいでしょう。
ワーホリ最後にインドネシア系オーナーの寿司店で働く
語学学校に通ったパースを離れて、ケアンズ→ゴールドコースト→ブリスベンとラウンドをしてきた私は、約2ヶ月間ブリスベンで過ごしました。
その時に、インドネシア人オーナーが経営する寿司店で短い期間でしたが雇ってもらうことができました。
そのお店をどうやって見つけたか詳しくは忘れてしまいましたが、お店の前にStaff Wantedと書かれていて、レジュメを持ち込んで採用されました。
働く人は多国籍で、日本人の寿司シェフ、フランス人で寿司も握るし接客もする学生、ニュージーランドの学生、日本人ワーホリのウエイトレスなど色々な人と関わりました。
ここで出会った人たちは長くブリスベンに滞在している人でしたし、これからも長く滞在する計画を立てていて、彼らの経験談に刺激をもらえました。
オーストラリアに滞在する外国人は語学学校で勉強している人だけではない、と視野が広がりました。
【まとめ】 視野を広げてチャレンジする気持ちが大事!
面接が苦手でもワーホリで仕事を見つける考え方のポイントは、3ポイントあります。
1. 飲食店ならアジア系オーナーの経営店も視野に入れる
ローカルばかりの環境での仕事探しが難しい場合は、移民の国ならアジア系の移民オーナーの店という選択肢もあります。
アジア系の人は同じく自分の国から出てきて頑張っているので、独特の暖かさを感じました。
ローカルのお店では、人によってはアジア人を門前払いでしたが、アジア系のお店ではそれはありませんでした。給料面では少し落ちますが、アジア系の経営者のお店を当たってみるのも一つの方法です。
2. 友達と一緒に頑張れる環境を作る
語学学校に行く方は、「友達ができる。」というメリットを生かして、友達と一緒に仕事探しを励ましあいつつ、情報交換していきましょう。
自分1人でネットから探したり、留学エージェントなどに相談しに行ったりするのもいいですが、同じワーホリビザを持つ境遇の相談できる人がいるのは大きな支えになります。
マッサージのお店に関しては、直接友達に仕事を紹介してもらいました。オーペアでは、「友達がやっているから自分もできるかも?」と思える環境でした。
逆に私もフランス人の友達に、マッサージ店を辞める時、逆に仕事を紹介しました。彼女はお金が尽きて帰国を考えていたのと、社交的な性格だったので仕事も合っていて、とても喜んでいました。
もちろん語学学校に行かなくてもそんな環境を作れる人は、自力で人脈を開拓して仕事も得ていけると思いますが、私は語学学校で英語力以外に「励ましあえる友達」を持ったことが一番良かったと感じています。
3. 無理かも…と決めつけずやってみる
ワーホリビザでの仕事のいいところは、雇われるお店などからビザを出してスポンサーになってもらう必要がないことです。
やってみて合わなかったら辞めても大丈夫です。色々とチャレンジしてみましょう。
帰国後私は日本で再就職するワケですが、履歴書上では「ワーキングホリデー」と一括りになります。そのため、受けようとしている仕事と直結する仕事経歴でなければ、そんなに詳細を書く必要はありません。大学時代のアルバイトと同様の扱いになる感覚です。
未経験でのベビーシッターはとても不安でしたが、勇気を出して踏み出してみていい体験になりました。最初は「ローカルのカフェで活きた英語に触れる。」ことを目標に動いていましたが、結果的にはファミリーと一緒に住むことで、カフェで働く時間以上の英語環境を手に入れていました。
マッサージの仕事は体力的にきつくて辞めてしまいましたが、それでも日本にいるときに漠然と興味があったことが、「私に合うのはマッサージ師という形ではない。」ということを知ることができました。
もし挑戦しなかったら、漠然とやりたいと思うモヤモヤ感が続いていたと思うので、やってみて良かったと思います。
この経験談がワーホリで仕事が不安な方へ役に立ちますように。
お読みいただきありがとうございました。