【オーストラリア留学】ケンブリッジ英検CAE ~スピーキング編~
みなさん、こんにちは。
今回のコラムでは、ケンブリッジ英語検定CAEレベルのスピーキングパートに関して紹介していきたいと思います。
今回ご紹介するものは、日本語のインターネット上にもあまり掲載されていない内容です。将来、ケンブリッジ英語検定の受験を考えている方にとって必見です!
スピーキングパートは日本人が苦手とする分野だと思うので、試験対策や傾向などを詳しく説明していきます。
日本の企業が求める英語力レベルはB2、FCEレベルとされます。
私は留学中にC1、CAEレベルに挑戦してきましたので、是非みなさんにもCAEレベルを知って欲しいと思います。
CAEスピーキングテストの概要
ケンブリッジ英語検定のスピーキングテストは約14分ほどです。配点は全体の20%を占めます。
スピーキングは全4パートからなります。スピーキングテストの形態は、試験官2人(1人は質問をする人、1人は採点だけをする人)と受験者2人です。
試験官の1人は採点者で実際にはやりとりには関わらないので、事実上、《試験官1》対《受験者2》の試験です。
このスピーキングテストは試験官とのやりとりだけでなく、パートナーである他の受験者とのやりとりがとても重要になってきます。
試験官の質問に答えつつ、パートナーの意見を聞いたりして、議論を展開することが必要とされます。
題材は日常的なことから、常識的なことに関する比較的に誰でも答えられる内容になっています。予備知識はそこまで必要ないと思います。
各パートの内容
次に各パートの内容について詳しく説明していきたいと思います。時間などはCAEレベルの内容ですが、実際にはFCEレベルもCPEレベルでも大まかな構成はほとんど同じです。
1. スピーキングテストの要約
Part 1: 簡単な自己紹介 (全体で約3分間)
試験官: 個人的な簡単な質問がされます。
受験者: 個人的に質問に答えます。各受験者の持ち時間約1分間程度
・自分の意見を丁寧に答える
・自分の経験を楽しく伝える
Part 2: 写真を見て説明 (全体で約4分間)
試験官: 3枚の写真のうち2枚を選び、その2枚についての説明を問われます。
受験者: その2枚の写真を比較し、上記に記されている2つの質問について回答します。
・2枚について推論する
・2枚について自分の意見を答える
Part 3: 受験者同士でディスカッション (全体で約4分間)
試験官: あるテーマと、それにまつわる様々な状況が書かれたカードを見せてきます。
受験者: お互いの意見を交換し合い、建設的な議論をしていきます。
・お互いの意見に対してコメントし、議論を積み上げていくこと
・最終的に1つの結論にたどり着くことが好ましい
Part 4: パート3に関連する議題でインタビュー (全体で約5分間)
試験官: Part 3で答えた内容について、試験官からさらに質問が飛んできます
受験者: 自分の意見や経験を流暢に話す
・個人的に質問されます
・楽しむこと
2. 各パートの内容をより詳しく説明
Part 1: 簡単な自己紹介
試験官が自己紹介した後、受験者の名前を尋ねてきます。そのあと、自分のマークシートを試験官に渡し試験がスタートします。まず簡単に受験者のことについて質問があります。
例えば、出身地はどこか、職業は何か、英語をどうして学んでいるのかといったことです。1人目が答えると、2人目にも同じような感じで質問がされます。
その後、その内容について、さらに簡単なやりとりがあるという感じです。前の質問と関係ないことを聞かれることもあります。例えば、休日は何をしているか、一日にインターネットはどのくらい使うかなどです。
いずれにせよ、Part1はウォーミングアップみたいなもので、受験者の緊張をほぐすように優しくくつろいだ感じで始まることがほとんどのようです。対面式のスピーキングテストでは、よくある感じです。
大切なことは、試験官が「Thank you.」と言うまで話続けることです。
Part 2: 写真を見て説明
試験官は3枚の写真が印刷されたカードを見せてくるので、そのうちの2枚を選んで、それらを比較しながら受験者Aがそれを描写します。
このパートでは受験者が写真をどの程度推論・比較し、自分の意見を英語で伝えられるか判断されます。
大切なことは限られた時間の中(1分間)で2つの質問に対して自分の意見が表現出来るかです。こちらも、試験官が「Thank you.」と言うまで諦めずに発言し続けましょう。
その後、受験者Bに対して、試験官から質問がされます。内容は3枚の写真に関することです。解答時間は約30秒です。
それが終わると、今度は受験者Bが別の写真を同じように描写して、受験者Aがその後で質問に答えます。
Part 3: 受験者同士でディスカッション
このパートでは2人の受験者が議論をする中で、最終的に何らかの結論にたどり着かないといけません。
最初に、試験官があるテーマと、それにまつわる様々な状況が書かれたカードを見せてきます。その後、15秒間お互い考える時間が与えられます。
例えば、テーマが「この中の決断の中で、人々がよく考えてないといけないシチュエーションはどれか?」みたいなものだったら、【大学進学】、【他の国へ移住】、【結婚】などといった状況が印刷されています。
受験者のどちらが先に話すかは、このパートでは自分たちで決めなければなりません。そしてお互いの意見を交換しなければならないので、1人が多く話すことは減点の対象となります。逆に相手任せで話さないことも同様です。
約2分間程度ディスカッションの後、試験官からどのシチュエーションが一番難しい、もしくは選択肢に関しての質問があり、約1分間で結論を出す必要があります。
Part 4: パート3に関連する議題でインタビュー
最後にPart4では、Part3で議論した内容について、試験官からさらに質問が飛んできます。
2人の受験者に交互に質問されるので、このパートはどちらかというと個人戦という感じです。1人に対して、だいたい2回程度質問されると思います。
スピーキングテストの攻略法
Part1は自己紹介ですので、自然体で試験に入れば誰でも問題ないかと思います。
大切なことは再度お伝えしますが、試験官が「Thank you.」と言うまでとにかく話続けることです!
参考までに質問された後に沈黙するのは良くないので、場を繋ぐフレーズを紹介します。その間に自分の発言する内容を少しでも整理しましょう。
・I haven’t given it much thought until now.
・Let me see.
・How can I put this?
・Well, it’s difficult to say really.
・That’s an interesting question!
次にPart2ですが、最も多くの人が苦労する、苦手とするパートです。正直、私もとても難しく感じています。しかし使えるフレーズがたくさんあるので紹介します。
・In both pictures, the people are…
・The main similarity between the picture is that…
・They seem/appear to be…
・They look as if they are…
・He/ she’s probably feeling quite…
・He/She looks very/quite/rather…
・It looks as if he/she is…
Part3とPart4は受験者同士で助け合うことが出来るので、同調表現や意見を言う際のフレーズ、相手に質問する時の口語表現を紹介しておきます。日常会話でもとても使いやすいので、是非覚えてもらって損は無いと思います!
・Yeah, I’d go along with you.
・Absolutely!
・I could not agree more.
・You have a point there.
・I’m with you 100% on this one.
・I take your point but…
・I tend to disagree with you there.
・That’s not always the case.
・I beg to differ.
・Is not it more a case of…
・As I see it, …
・From my point of view, …
・In my humble opinion, …
・I’d say that, …
・Where do you stand on…?
・In my opinion…, would you go along with that?
・What are your thoughts on this?
・What do you feel?
これは一部の例ですのでそれ以外にもたくさん表現があります。是非みなさんも英語を話す際に使ってもらえたらと思います。
実際に本試験を受けてみての感想
私は、このケンブリッジ英語検定のスピーキングテストを三度(PET、FCE、CAE)経験しています。
スピーキングテストで大切なことは、自分がどのくらい英語を操りながら話すことが出来ると試験官に見せつけることです。
そのためには日常的に英語を話す練習をすることはもちろん、各パートの攻略法を理解することが大切だと思います。
そして、ケンブリッジ英語検定のスピーキングテストは、他の受験者との協力も鍵となります。
パート2は特に難しいですが、練習することで慣れて高得点も狙えます。
先生が言うには、ケンブリッジ英語検定で一番高得点が出やすいのはスピーキングだそうです。
ケンブリッジ英語検定のスピーキングテストは、これまで紹介してきた通り自己紹介→写真の説明→ディスカッション→インタビューと、スピーキング活動の基本要素が満載です。
使えるフレーズもたくさん紹介しましたので、これからみなさん使ってみてください!
次回のコラムでは、ライティングパートに重点を置いて説明したいと思っています。