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カテゴリー:現地生活情報

シェアハウスだけじゃない!バックパッカーズだって長期滞在可能!その魅力をレポート

公開:2019/09/30 著者:高島 明季子 1903 Views

皆さんは、 ”パックパッカーズホテル” と言われる宿泊施設に泊まったことはありますか?

日本ではあまり馴染みがなく、ゲストハウスの方が知られているかもしれません。しかし、海外ではゲストハウスよりバックパッカーズホテルやホステルの方が主流で、宿泊費が一般的なホテルより抑えられるため安旅する人によく利用されています。

もちろんオーストラリアにもたくさんあり、旅をしている人をはじめ様々な人が滞在しています。

 

現在、私は2ヶ月間シェアハウスではなく、バックパッカーズホテルに滞在しています!

 

バックパッカーズホテルは数日、長くても1~2週間の旅行といった一時滞在用の宿だと思われがちですが、長期滞在することも可能なんです。

なので今回は、バックパッカーズホテルの雰囲気やメリット・デメリット、またシェアハウスとは違った感覚で’住む’ことについてどんなポイントが違うのかレポートしていきます!

バックパッカーズホテルとは

そもそもバックパッカーズホテル(バッパー)とは宿泊施設のことで、簡単に言ってしまえば数千円~泊まれる安宿のことです。

バックパッカーズホテルと呼ばれるようになった所以は、スーツケースではなくバックパックと呼ばれる巨大なリュックを背負い、低予算で数カ国を旅する旅行者がよく利用する格安宿泊施設から名前がつけられました。

料金がホテルなどに泊まるより確実に安く、一人旅でも気軽に利用することができるため人気となっています。

 

もちろん安さの理由として、部屋はドミトリーと呼ばれ1室に2段ベッドが何台か置かれていて、基本的に他の旅行者数人と共有して使用します。要するに相部屋です。

 

なので自分のスペースは「眠る(dorm)場所」のみ。その由来からドミトリー(dormitory)と呼ばれるそうです。

 

→ 手前のベッドが私唯一のスペースです!

 

ホテルに泊まる場合は完全プライベートの部屋なので、バッパー利用は他人と部屋を共有することに抵抗がある人も多いと思いますし、実際日本ではあまり見かけない宿です。しかし、海外やオーストラリアでは、このバッパーという宿泊施設はごく一般的に使われています。

部屋の規模も4人部屋から6人、8人、多いところで数十人用の部屋もあります。なので部屋の条件によって値段も変わってきます。

また値段は高くなりますが、1人部屋や2人部屋など少人数タイプのお部屋を用意しているバッパーもあります。また、女性専用部屋・男女混合部屋があり選べるので、女性の方一人でもよく利用しています。

 

男女別ですが基本的にシャワーやトイレは、共有でバックパッカーズに泊まっている人たちみんなが使用します。

 

ホテルのような綺麗なバスルームというよりは、簡易的なシャワールームといった感じです。
場所によってはシャワーやトイレが部屋に付いていてるところもありますよ。

 

基本的に食事の提供はなく、キッチンスペースが設けられているので自炊ができるようなっています。

 

なお、バッパーよっては、簡単な朝食を用意しているところもあります。

ほとんどのキッチン用品が揃えられており、さらに大型冷蔵庫やパントリーまであるので、自分で食材や調味料さえ買ってストックしておけばいつでも自炊ができるのです。

特に長期滞在者にとっては、冷蔵庫も使用できるため、買い込んだ食材を痛める心配もありません。その他、洗濯機や乾燥機など、生活必需品もちゃんと設置されています。

 

→ 奥にあるのが冷蔵庫やパントリー。

 

共有スペースにはくつろげるソファーや複数のテーブル席が設けられています。そこで食事を取ることはもちろん、様々な人とコミュニケーションを楽しむことができます。

 

バッパーによってはプールやバーが設置されているところもあり、イベントやツアーなどが開催されることもあるので見知らぬ人同士でも仲良くなれる機会がたくさんありますよ。

 

→ バックパッカーズ主催のパーティーの模様。

 

バックパッカーズの規模、キレイさ、雰囲気によって値段もピンキリですし、自分がどのタイプの部屋にするかシャワー・トイレは個人使用か共有なのかでも値段が変わってきます。

 

予約する際は自分のポイントを押さえて、口コミや立地、写真などもよく見てから決めましょう。

 

ホテルに泊まる感覚とは全く違って、ホスピタリティーやサービス、アニメティが備わっている訳ではありませんが、その分安く泊まれるというわけです。

また、少し高めのところは、それなりに施設や部屋のクオリティが上がってきます。

 

相場も安いところで1泊1,000円台から、一般的には2~3,000円ほどでしょうか。

 

どんな人がどんな時に利用するの?

日本人にはまだまだ馴染みがないので、見知らぬ人と部屋などを共有することに少し抵抗がある方もいるかも知れません。しかし、その安さや手軽さから海外では当たり前のように利用されています。

ワーキングホリデービザで渡航する人にとっては、殆どの方が長旅をするでしょうから、現地滞在していると次第に当たり前の宿泊手段になっていくはずです。

周囲の友達が当たり前に利用している姿を常に見ていると、それが当たり前の光景になります。

 

基本的に宿泊費や食費(自炊ができるので)を押さえたい旅行者が短期なり長期なりで滞在していますが、オーストラリアではワーホリの利用者もよく見かけます。

 

オーストラリアに着いた際や都市を移動した際、シェアハウスを見つけるまでの拠点としての利用。また、ファームジョブを探す際にその地域に訪れ、最初にバッパーに泊まって情報を集める時にも利用します。

ファームがある地域のバッパーの場合、ファーム目的で滞在してる人がたくさんいるため、その周辺地域のファーム情報を提供してくれるのです。

そして、ワーホリ中にオーストラリアを旅行する際、宿泊費の節約のために利用する人も多いです。

 

→ 掲示板にはファーム情報を含めて、色々な情報が貼られています。

 

滞在期間に関しては数日・数週間が一般的ですが、数ヶ月滞在する長期型の人もいますよ。

滞在してるお客さんの国柄も様々ですが、特にヨーロッパ人が多い気がします。バックパッカーズホテルはヨーロッパ圏の人達にとって、一般的な宿泊施設なのだと思います。

もちろん、バックパッカーズ滞在中に、日本人利用者もよく見かけました。

 

バックパッカーズの雰囲気を紹介

私は都市を移動した時やファームを探す時、新しい土地に行く時はまずバックパッカーズを利用するので、今までに数カ所滞在したことがあります。

バッパーの雰囲気はそれぞれ個性があり異なりますが、参考までに紹介していきます。

 

→ レセプション(受付)の風景。

 

事前に予約しておき、レセプションでチェックインやチェックアウトを行います。鍵やシーツなどを受け取り、バックパッカーズの説明やルール、注意事項などを聞きます。

ただし、バッパーは一般的なホテルとは違うので、基本的に荷物は自分で部屋まで運び、ベッドのシーツなども自分でセッティングします。

またバッパーによっては観光ツアーや仕事の紹介、ファームの仲介をしてくれている所もあるので、掲示板などをチェックしたり受付の人に尋ねてみたりするのもいいですね。

 

お部屋の雰囲気

お部屋内は、1部屋に2段ベッドが数台置かれています。自分のスペースは1つのベッドになります。お部屋内にセーフティーボックスや洗面台などが設置されていることも。

 

→ お部屋内の雰囲気はこんな感じです。

 

キッチンスペース

キッチンスペースには、たくさんのコンロやキッチン用品、調理器具、大型冷蔵庫などが備わっています。使用後の調理器具やお皿などは自分で洗って元に戻します。

 

→ キッチンスペースは、複数名が同時利用できるようにある程度広いです。

 

共有スペース

滞在している人たちが集うスペースでもあるので、たくさんの人と交流することができます。様々な国の人が滞在しているので、せっかくなら英語で話しかけてみましょう!

 

→ 敷地内にバーも併設されているケースもあります。

 

その他の施設内設備

簡易的なシャワールームが用意されています。

 

→ シャンプーやボディーソープなどのアメニティの用意はありません。

 

バッパーによっては、プールがある場合もあります。

 

→ プールサイドにあるバーでくつろぐことができます。

 

→ プールで涼むことができます。

 

シェアハウス vs バックパッカーズ

今までバックパッカーズを利用した際は、シェアハウスを見つけるまでの拠点だったので、1週間ほどの滞在でした。

しかし冒頭でも紹介しましたが、現在2ヶ月ほどバッパーに滞在しています。もちろん、今まではシェアハウスに住んでいましたが、すっかりバッパーにハマり、ついつい長居しています。

まず前提として、シェアハウスも数人で家をシェアするため、1部屋に数台のベッドがあり、トイレ・バスルーム、キッチンなどもそこに住んでいるみんなでシェアします。

 

しかし、シェアハウスとバックパッカーズの大きな違いは「利用人数」です。そのため、部屋数や共有スペースの規模の違いもあります。

 

シェアハウス

シェアハウスは一軒の家やアパートの1室を数人でシェアするので、リビングルームやキッチンも一般家庭のサイズになります。

そのため、シェアメイトは数人で、多くても10人程度だと思います。

 

→ 5人でシェアハウスを使っていた時のリビングルーム。

 

トイレやシャワーも一軒につき1~3つほどで、1つを2~3人で共有して使うことが一般的です。

部屋タイプは、オウンルームと言われる1人部屋から、ツインベッドで2人部屋、大き目の部屋であれば2段ベッドが数台あり4人や6人で一つの部屋を使用することも。

基本的に数ヶ月住むことが前提のため、収納スペースやクローゼット、机、洗面台などが部屋にあったりもするので、スーツケースから衣類や日用品などすべて出して棚にしまうこともできます。

 

シェアハウスだとオーナー(家主)と個人的に契約するため、滞在する際はいくつかのルールがあります。

以下、シェアハウスの用語を紹介します。

 

・レント: 1週間の家賃
・ボンド: 基本的にレントの2~3週間分を入居時に払います。退去の際に何事も問題がなければ全額返金されます。日本で言うところの敷金のようなもの。
・ミニマムステイ: 入居から退去までの最低滞在期間。オーナーによって期間が違いますが、最低3ヶ月滞在のところもあれば、数週間のところも。
・ノーティス: 退去日を何日間前に事前にオーナーに知らせることが一般的になります。こちらもオーナーによって違いますが、数週間前から数日前までなどそれぞれのオーナーのルールに応じて伝えなければなりません。

 

バックパッカーズホテル(バッパー)

上記のようにシェアハウスだとオーナーとの契約があるのに対して、バックパッカーズホテルはあくまでホテルのような宿泊施設枠です。

宿泊費さえ払っていれば特にルールはなく、自分のタイミングでチェックイン・チェックアウトができます。私の場合は毎週1週間分の料金をレセプションで支払い滞在していますが、数日分や数週間分の支払いも可能で、自分の都合で支払いすることが出来ます。

バッパーの規模自体は、ホテル並みなので部屋数だけでも何十室レベル、キッチンへ行けば何十人もの人たちが使っています。トイレやシャワールームも規模に応じて、たくさん設けられています。

 

→ 見ての通りたくさんの部屋がありますね。

 

部屋自体はシェアハウスよりかなり簡易的ですので、2段ベッドとセーフティーボックスがあるだけの部屋が一般的になります。

 

→ セーフィティーボックスには施錠をしましょう!

 

安宿といってもシェアハウスの方が安い場合がほとんどなので、都市にいる場合はシェアハウスを見つけるまでの拠点で十分です。なぜなら、シェアハウスの数の方が絶対的に多く、ピンキリで探すことができる上、交通機関も整っているので郊外に住もうが不便なく生活できるからです。

しかし、田舎町になるとシェアハウスは少し郊外に行かなければならなかったり、立地の良い中心街で探そうと思うとレント(家賃)がかなり高くなったりします。

また田舎町は都会とは違って交通機関が整っていなかったり、栄えている場所が一箇所に集中していたりします。

 

田舎町で滞在する場合は、中心街に点在するバッパーの方が生活する上で立地が良かったり、職探しする際も便利だったりすることもあります。

 

バッパー利用者は、旅の拠点にしている人が多いですが、仕事やファームジョブをしている人は生活面の利便性を第一に考えてバッパーに長期滞在している人も少なくありません。

まさに私も田舎街の中心街のバッパーに滞在してるので、シティーの仕事場まで歩いて5分、スーパーも3分です。周りにはレストランやカフェ、薬局、服屋などもたくさんあるので、交通機関を使わなくとも徒歩圏内で済み、生活に困ることは全くありません。

 

私と同じように仕事をしながら数ヶ月滞在してる人もたくさんいるので、仲良くなりやすいですよ!また、一人旅で訪れる人も多く短期滞在なり長期滞在なり出入りが繰り返されるので、様々な人と出会い交流することができます。

 

シェアハウスにはミニマムステイ(最低滞在期間)もあるので、ある程度一緒に住むシェアメイトが同じで数人と限られてくるのに対して、バッパーでは出会う人の数が圧倒的に多いのです。

そのため、友達を作りたい方、英語でいろんな人とコミュニケーションを取りたい方にはとてもいい場所ではないでしょうか。

これららが、私がバッパーに滞在している大きなポイントでもあります。

 

→ 全員バックパッカーズに住んでます!

 

バックパッカーズホテルのメリット・デメリット

上記ではメリットの部分にフォーカスして紹介してきました。ですが、赤の他人と共同生活することは、デメリットも無いワケではありませんよね。

以下では、改めてバックパッカーズホテルのメリットとデメリットをまとめてみます。

 

バッパーを利用するメリット

・国籍問わず一度にたくさんの人と出会えるため友達ができやすい。

・イベント事や観光ツアーがたくさんある。

・何かと情報が入ってきやすい。掲示板に様々な情報が掲載。受付の人や友達経由で貴重な情報が入ることも。

・多くが街の中心街に位置しており、立地が良いことが多い。

・ボンドやミニマムステイ、ノーティスがないので気軽に滞在できる。

・シェアハウスのような滞在の縛りがないので、トラブルが起きたりシェアメイトと合わなければ部屋を変えたり、バックパッカーズを出ることも簡単。

 

バッパーを利用するデメリット

・ホテルよりは安いがシェアハウスよりは高くつくことも。

・共有スペースなど人が多くてストレスを感じることも。

・簡易的なベッドでの生活。

・騒音が気になる。神経質な方は避けた方がいいかも知れません。

・たくさんの人といろんな物を共有するため、潔癖症の人は厳しいかも。

 

バックパッカーズホテルを利用する際の注意点

・見知らぬ人と同じ部屋で過ごす訳ですから、貴重品の管理はしっかりしましょう。そのため施錠用の鍵など持参することをオススメします。

・女性の利用者も多いですが、トラブルに巻き込まれないよう十分注意を払いましょう。

・利用者が多い分、干していた洗濯物やキッチンに置いていた食材など、物を盗まれる可能性もあるので管理しましょう。

 

私の場合は、洗濯物は自分の部屋に干したり、物は必ずセーフティーボックスやスーツケースなど鍵付きの場所に小まめしまったりしています。

キッチンで使うものも中身が見えないようなバックに入れ、名前を書いた紙を付けています。

 

【まとめ】 滞在していると環境に慣れて来る!

いかがですか?私は長期でバッパーに滞在してるので、そのことを友達に話すと驚かれます。

「うるさくないの?人が多くて疲れないの?家賃が高いのでは?」と色々と心配されます…。

 

何事も慣れるもので、普通に生活しています。(笑)むしろたくさんの人と交流できるため、楽しんでいます!

 

ワーキングホリデーの方だと普段は職場と家の往復になりがちで、休みの日には部屋にこもってNetflix!なんて事もありがちだと思います。(笑)

しかし、バッパーに滞在していればシェアメイトと部屋でお喋りする以外にも、誰かしらと遊びに行ったり飲みに行ったり、知らない人でも気軽に声を掛け合ったり、毎日何かしらの交流があります。

バッパーの場合、自分の部屋のルームメイト以外でも友達が出来やすいので、共有スペースで話をする機会も増え、日常英会話をよく使うので英会話の良い練習の場になりますよ!

今までにバックパッカーズホテルを利用したことがない方は、是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか?

 

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