オーストラリア・ワーホリのシェアハウスライフ ~選び方から生活まで~
こんにちは、オーストラリア・ワーホリ経験者のみさきです。
オーストラリアでシェアハウスを選ぶ時にどんなことがポイントになったか、どんな生活だったかをシェアします。
私はシェアハウスに住んだのは2回で、パースで3ヶ月、ブリスベンで2ヶ月でした。
パースでは最初にホームステイをした後、学校に行きながら住んでいました。そのあとは住み込みベビーシッターの仕事が見つかり、シェアハウスを出ました。
その後、パースから旅行でケアンズに移動して、ゴールドコースト、ブリスベンと南下して行き、ブリスベンでは寿司ショップで働きながらシェアハウス生活をしました。
日本でも一人暮らしをしたことがなかったので、シェアハウスでは以下の全てが初体験でした。
・自炊や洗濯などの家事
・日本の家族以外との共同生活
タイ人や韓国人のシェアメイトとの話や、嵐で天井が壊れた話まで日本で普通に一人暮らしをしていたら起こらないような出来事もありましたので紹介します。
初めてのシェアハウス生活
シェアハウス選びでは、目的や何を重視するかを決めておくことが大切です。
治安、通学しやすさ、日本人と日本人以外のバランス、綺麗さ、コスト、電車の駅近くなのかバス停の近くか、仕事を見つけやすい地域か、など条件は探していくとかなり出てきます。
そのため、ある程度条件を絞り込まないと候補が多く出てすぎて悩んでしまうことになります。
私の場合は、最初は学校へ通いやすいことと、日本人以外とも住めること、予算を重視しました。
電車の駅からは離れた住宅地だったのですが、バス停は近かったので通学には便利な場所でした。日本人2人とタイ人、韓国人と私を含めて5人でのシェア生活で、シェアハウスのオーナーはタイ人でした。
部屋にはベッドや机などの家具があり、キッチン、バスルームは共同でした。タイ人オーナーは女性で、見回りに来た時は片付けに厳しく口うるさいと思う時もありました。しかし、そのおかげでよくシェアハウスでありがちな「汚い」という問題はほぼありませんでした。
最初はとにかく英語を話せるようになりたかったので、シェアメイトと英語で話せる環境がとても嬉しかったです。全員が完璧な英語ではない中でも、会話は成り立つものです。
シェアメイトが友達を連れてきて飲み会みたいになったり、タイ人の作ってくれた料理が激辛で笑いながら皆で食べたり、日本人のシェアメイトの彼氏が日本から遊びに来たりするなど、毎日変化がある生活でした。
そんな楽しいシェア生活でしたが学校も終盤に入り、仕事を探すには少々不便な立地だと感じました。シェアハウスから通える仕事も探しましたが、最終的には住み込みベビーシッターの仕事が見つかり引っ越すことになりました。
学校や仕事場へも近い物件といったように、条件を厳しくすると市内中心部の物件になってきてしまうので、便利ですがレント(家賃)も高くなるので、そこをどう考えるか。
仕事をがっつりすることを前提に、仕事場の近くに引っ越すくらいの気持ちで探すと見つかりやすいと仕事を探しながら思いました。
シェアハウスはいくらでもありますし、短期間でも借りられるところもあります。とは言え、何もかも好条件の物件を見つけるのは難しいので、自分のライフスタイルに合わせて柔軟に変えていくことも大切です。
シェアハウスでの自炊生活
自炊を初めて経験したのが海外のシェアハウスだった私には、食器や家電などが揃っているのはとても助かりました。タイ人オーナーで米を食べる文化もあったので、炊飯器もありました。
シェアハウスでの食生活は、朝はパンかシリアル、昼は自分でサンドイッチを作って持っていくか買って食べ、夜は簡単な自炊をするというパターンが多かったです。
自炊をすれば日本とあまり変わらない食生活を送ることができます。
日本と大きく違うと感じたところは、夜にパブなどに飲みにいく時にご飯もかねて集まるのではなく、ご飯はご飯で食べてから飲みにだけに集まることです。
オーストラリアでは外食すると日本よりも高くついてしまうので、ワーホリの学生は自炊して節約していました。
私の場合は玉ねぎを常備しておき、パスタや親子丼など簡単にできるメニューを作ることが多かったです。
別記事でも書きましたが、シェアメイトなどに日本食を振舞うこともありました。
オーストラリアでは日本と比べて全てが大きいサイズで売られています。最初びっくりするのですが、スーパーで売られている飲み物は大きいサイズの方が小さいサイズのものより安いのです。
ミルクも日本のような紙パックではなく、ガロンという単位でプラスチックの瓶で売られているので、シェアメイトと大きいミルクを買ってシェアして使ったこともありました。
コーラや水などの飲料でも同じでしたので、スーパーで買いものをして家に帰る時にはビニール袋が重く、手が痛くなったのを覚えています。オーストラリア人は基本的に買い物を車でするので、ビッグサイズで売られているケースが多いのです。
日本の一人暮らしと海外シェアハウスの違うところ
日本での一人暮らしも帰国後経験した私ですが、ワーホリ前には両方の感覚が全く分かりませんでした。この記事を見ている方にも、どんな感覚なのか気になる方がいると思います。
そのため、ワーホリ時代を思い起こしながら、日本の一人暮らしを比較してメリットとデメリットをピックアップしていきます。
海外のシェアハウスのメリット
・隣に住んでいる人を知っている安心感がある。
・違う国から来て頑張っている者同士で団結感がある。
・シェアメイトとの交流で情報が手に入ることがある。
・一人の時間は自分次第で作れる。
・食品や生活用品をシェアできる。
・家具や調理器具は備え付けで買わなくていい。
海外のシェアハウスのデメリット
・シャワーや炊事など譲り合わなければならない時がある。
・家具や調理器具も自分専用ではない。
・シェアメイトが友達を連れてきた時などは騒がしい。
日本の一人暮らしのメリット
・全てが自由で誰にも干渉されない。
・自炊をすれば料理のスキルが上がる。
・家具など自分好みのものを集める楽しさがある。
日本の一人暮らしのデメリット
・家具・家電など全てを揃える必要があり初期費用がかかる。
・隣の部屋の人は知らない人で近所づきあいがほぼない。
・一人で家にいると変化や得られる情報が少ない。
海外では大きな家を何人かで借りて住むことも多く、日本のように一人だけでキッチンや洗濯機など全部が自分のものであることはあまりありません。
なので、一部は共同となりますが、毎回のように使うタイミングが重なってストレスになってしまうことは、私の場合は幸いありませんでした。
文化の違いを感じることもあります。印象的だったのは、タイ人のシェアメイトが1日3回もシャワーを浴びていたことでした。
韓国人のシェアメイトは朝から辛いラーメンを食べていて、タイ人は陽気に歌いながら料理をしていることもありました。たまには日本人のシェアメイトと夜遅くまで話すこともありました。
シェアルームは、毎日シェアメイトと何かしら接点があるので、変化のある毎日を過ごすことができます。
日本で一人暮らしでも出かければ人と交流できますが、家にいながら人と交流ができるのはなかなかない体験で貴重な時間となりました。
キッチンや洗濯などの譲り合いを不自由で煩わしいと取るか、変化があって楽しいと取るかでシェア生活の楽しさは違ってくると言えます。
ワーホリだと仕事探しなどに情報も大切になるので、積極的にシェアハウスではシェアメイトとコミュニケーションすることをお勧めします。
また、コミュニケーションの幅が広がれば広がるほど、ワーホリ前に日本では考えてもいなかった体験をすることができます。
嵐で天井が壊れるトラブル!
ブリスベンに住んでいた時には、ラウンドも終盤で節約もかねて古めの家をシェアしていました。オーナーはオーストラリア人の女性で、他のシェアメイトはバングラディシュ人の学生やインド人のシェフとして働いている人でした。
今思うと、日本人一人でシェアを申し込むなんて勇気ある行動だったなと思いますが、旅行のために2ヶ月少し頑張りました。
そのシェアハウスは、平屋でキッチンとリビングルームが真ん中にあり、それを囲むようにそれぞれの部屋がある建物でした。
ある日天気が荒れて雨風が強い日がありました。夜通し雨と風がきつい中寝ていると、明け方に他の部屋からドーンと大きな音がして目が覚めました。
リビングルームに行くと、なんと天井に大きな穴が空いて、ソファーの上に天井が崩れ落ちていました。オーナーによると、2週間くらい前に屋根を修理した業者が、部品を元どおりにするのを忘れていて、そこから雨水が入ってしまい天井が重くなって崩れ落ちてしまったとのこと。
片付けるのを手伝って、その間雨漏りする水をバケツで貯めるという漫画で出てきそうなシーンに遭遇しました。
日本にいた時には、天井が落ちるなんて話は聞いたことないですし、業者もそういうミスをしようものなら袋叩きにされるでしょう。
しかし、オーナーは淡々と受け入れて修理を進めていて、「これが海外のスタンスなのか…。」と感じました。
もしその部屋が寝室で誰かが寝ていたら、怪我をしていたかもしれません。安全でよかったと思える反面、改めて日本の品質の高さと安全なことも実感しました。
【まとめ】 シェアハウス生活は日本ではできない体験!
シェアハウス生活は、日本ではなかなかできない体験になります。殆どの人にとって、留学(ワーホリ)生活は1回限りの経験だと思います。
今回紹介したようなトラブルの可能性もありますが、海外でしかできない体験の1つなので、是非チャレンジしてみましょう!
以下では、オーストラリアでのシェアハウスを経験して感じたことをまとめました。
日本で一人暮らしをしたことがあっても、海外でのシェア生活はまた違った体験となり、変化があって面白い毎日を過ごすことができます。
私の場合は、隣にいる誰かが顔と名前を知っているというだけで、安心感がありました。
また、国は違えどもみんな異国で頑張って仕事や勉強をしているという団結感で、色々乗り越えてこれたと思います。
友達の中にはシェアハウスを探さず、ずっとバックパッカーのドミトリーに泊まる人もいました。
人と時間をかけて仲良くなるタイプの私は、シェア滞在をして良かったと思えました。
短期留学を除いて語学留学やワーホリする方の多くは、ほぼシェアハウス生活を体験することになると思います。実際シェアハウスする際には、この記事を参考にして貰って、楽しく有意義な時間を過ごして貰えたら嬉しいです。