ケアンズとエアーズロックの旅 ~日本から来た友達と旅行を計画するコツ~
こんにちは、オーストラリアワーホリ経験者のみさきです。
ワーホリをしていると、周りの人から羨ましい、遊びに行きたいなどと言われることも多くなります。
ただ、日本からパッケージツアーなどで団体旅行をするのとは少し事情が異なり、旅の計画にハードルを感じる方が多いのではないでしょうか。
私は西オーストラリアのパースで6ヶ月過ごし、そのあと日本から旅行で来た両親とケアンズを、続いて友達とエアーズロックまで旅しました。
当時はラインやスマホがそこまで発達していなかったので、メールや電話で連絡を取り合って旅行を計画しました。
実際に親や友達からの「そっちに遊びに行きたい!」をどうやって実現させていったらいいのか。私の経験談をシェアしていきます。
日程に余裕を持って日本からツアーを申し込んでもらう
既に自分はオーストラリアに滞在してますので、友達や両親に日本から飛行機に乗って来てもらう必要があります。来る人に日本から飛行機チケットだけ取ってもらって、海外で現地集合するのが一般的。ハードルが高い場合は、日本出発のツアーなどで来てもらうことになります。
両親は日本を旅行するのによく使っていた旅行代理店があったので、そこで相談したようです。ケアンズとシドニーを旅行することに決めて、私と一緒にケアンズで過ごし、あとは2人だけでシドニーを旅行しました。
友達とはケアンズで集合して市内観光を一緒にした後、飛行機でエアーズロックに移動しました。友達は休みが限られていたのでエアーズロックでは1泊し、私より先にケアンズに帰り、私はもう1泊してエアーズロック内を1人で観光した後にケアンズに帰ることにしました。
両親の場合は、リタイアしていたので休みを気にせずに済みましたが、友達など働いている人が来る時には、出来るだけ十分な休みの確保をおすすめします。
実際に計画を進めてみると、思ったよりも移動に時間が取られることに気づきます。特に、ケアンズから飛行機でエアーズロックに移動などオーストラリア内でも移動がある時には、到着した時間によっては見たい景色を見るためのアクティビティが選べないこともあるからです。
日本にいると日本内の移動距離の感覚が染みついています。例えば、飛行機で大阪から東京に日帰りなど簡単に旅行ができるイメージですが、オーストラリアは言わずもがな大きいです。
都市の移動をすると移動先では時差が発生するほどです。私もなかなかこの感覚が実際に旅してみないと掴めませんでした。「もっと時間をとれば良かった…。」と後悔しないために、可能な限り長く日程を取ることがオススメです。
オージーはこの規模感に慣れているのか、若い人も年配の人も日程にかなり余裕を持って旅行しています。
長い人だとエアーズロックで1週間、バケーション全体で3週間など大きく日程を取ります。
パースで旅行を計画していた時、両親は3日ケアンズで過ごして2日シドニーで過ごして帰ることを、当時一緒に住んでいた住み込みベビーシッターのファミリーに話しました。
「ご両親は、はるばる日本からやってくるのにどうしてそんなに急いで日本に帰るの?ゆっくりしていったらいいのに。」と言われたのが印象的でした。
私はあまりのんびりと行動するオージースタイルを実行できませんでした。
しかし、「郷に入っては郷に従え」とも言います。
オーストラリアに来たら、オージー流に日本での忙しい生活を忘れて、何もプランしない日を設けて、のんびりしてみるのも現地の文化を楽しむ一つの方法かもしれません。
自分も移動する時は飛行機とホテルを取る
日本から来る人の飛行機のスケジュールが決まって、自分も移動して合流する場合は、集合地への自分の飛行機を取ります。
私の場合は、ネットで時間を調べておき、飛行機の手配はパース市内にたくさんあるFRIGHT CENTRE(https://www.flightcentre.com.au/)という旅行代理店で申し込みました。
ワーホリを申し込んだ時に利用した日本のエージェントでは、飛行機の時間を調べる対応まではサービスとしてありましたが、飛行機の手配まではサービス内容にありませんでした。
もちろんネットで航空券やツアーを取ることもできましたが、Eチケットや工程表などをプリントする必要があります。
当然、ワーホリの身ですので、自分のプリンターはもちろん持っていません。どうせプリントしにお店に行くなら、英語を話す機会を作る意味でも「現地の旅行代理店で人と話してみよう!」というチャレンジ精神で旅行代理店に行きました。
日本と同じように待ち時間はありましたが、親切に対応していただきました。
日本から来る人と全く同じ時間に到着というのは難しいですが、ケアンズくらいの規模の都市であれば1〜2時間程度の誤差で到着時間を合わせることは可能です。
ホテルは両親との旅行では、日本のツアー会社に交渉して、もともと2人部屋にエキストラベッドを追加してもらいました。このように、パッケージ内のプランには無くても、代理店によっては柔軟に対応してくれるところがあります。
私はその前後はもっと安価なホステルに泊まっていたので、両親との旅行の時だけホテルに移動しました。
オーストラリアを旅して旅行のスタイルが変わりました。費用を抑えるためにホテルだけでなくホステルタイプの宿に泊まるようになりました。
ホステルタイプの宿では、6人部屋や8人部屋などの相部屋があり、バスルームやトイレは共同となります。男女別れているドミトリーもあれば、混合のものもあります。
日本でも最近は外国人観光客が増えて、ドミトリーのあるホステルタイプの宿は増えてきていますが、まだ日本国内の旅行では部屋にトイレもお風呂もある完全個室タイプのホテルに泊まるのが一般的だと思います。
友達との旅行では、友達がバックパッカー旅行のようにドミトリーを体験してみたかったので、ケアンズでもエアーズロックでも私がネットでホステルを探して予約しました。
エアーズロックのホステルは他の観光地に比べて高額でしたが、ドミトリーでも設備が広くて充実していました。移動だけでもお金の掛かる旅ですので、来ている人もそれなりにお金を持っている印象でした。豪華な旅行が目的でなければ、治安面を考えても短期間ならドミトリーでも十分と言えます。
飛行機とホテルが決まったら、旅の軸が決まるので安心です。あとは、ゆっくり時間をかけて観光する場所の選定と、タイムスケジュールを練っていきます。
現地でのオプショナルツアーを申し込む
両親とのケアンズ旅行では、日中自由になる期間は2日間ありました。1日目は日本からの旅行代理店のツアーはつけず、私が個人的に現地の英語ツアーを手配してグレートバリアリーフへ行きました。
日本語ガイド付ツアーだと割高になったのと、英語を通訳して両親をガイドすることも体験してみたかったので、現地ツアーにしました。
ケアンズに行ってびっくりしたことは、市内からはビーチには直接アクセスできなく、ボートに乗って沖まで出ないとビーチはないことです。
市内にはラグーンというプールがあり、そこで水着で泳ぐことはできます。旅行のパンフレットなどで、ケアンズと言えばグレートバリアリーフというイメージが強かった私には印象的なことでした。
オーストラリアで出会った日本人の友達から、グレートバリアリーフに行った時に「ボートはスピードをすごく出すので、思ったよりも揺れて酔った。」と聞いていたので、酔い止めを日本から持ってきてもらいました。
ボートには吐くための紙袋が置いてあり、お客さんには酔って吐いている人もたくさんいましたが、私は酔い止めが効いてボートでぐっすり寝ていて、気分が悪くならずに済みました。
これは10年前の話ですので今は改善されているかもしれませんが、乗り物酔いが心配な人は酔い止めを持参するのはオススメです。
2日目は、日本の旅行会社からのパッケージに私も便乗させてもらい、日本語ガイド付きでキュランダ鉄道に乗るツアーに参加しました。
1日目に英語を両親に通訳していたので、とても楽に感じました。
熱帯雨林もケアンズからアクセスできる観光スポットの一つです。電車に揺られながらゆったりと1日を過ごすことができました。
友達のエアーズロックとの旅では、1日目到着後にはサンセットのツアーに参加し、2日目にはサンライズツアーに参加しました。
エアーズロックでは、サンセットとサンライズが見ものなので、この2つは参加するのがいいでしょう。
写真で見るのとは違って、実際に岩の色が光で変化していくのを見るのは、写真では表現仕切れない感動がありました。
エアーズロックの登頂を考えている場合、この記事を書いている2019年9月ではまだ天候次第で登れるようですが、10月26日以降は登れないという情報があります。
私が行った当時はまだ登ることができましたが、友達がサンライズを見たら帰らないといけなかったことと、登山の装備を持っていなかったので登りませんでした。
今後も登れたり、登れなくなったり色々情報が変わってくることが予想されます。仮に登頂可能な場合でも、天候によってはできなくなることもあります。情報収集しながら、登山する場合は装備をしていくと安全に楽しむことができます。
また、注意すべきは気温差です。
朝と夜で寒暖差がとても激しく、オーストラリアの主要都市をラウンドした私の記憶の中では、エアーズロックは最も寒暖差が激しいと感じました。
朝晩は冷えるのに、日中のツアーは半袖でも汗をかくほど暑くなります。調節のしやすい服装を準備しておくといいでしょう。
久々に日本の文化に触れて面白かったエピソード
日本を離れて半年以上経ち、ケアンズで両親と一緒に日本人ばかりが参加するツアーに参加した時には色々感じることがありました。
ケアンズは日本人を受け入れる体制が整っていて、街中でも片言で日本語を話す店員さんや、日本人がしている旅行代理店などのサービスが充実しています。
レストランでも日本語のメニューが置いてあるお店もあります。海外旅行初心者の友達や両親を連れて旅行をする場合には、ケアンズは旅行しやすい都市だと言えます。
観光客が教えたのか、面白い日本語を言って笑わせる店員さんもいます。「日本語話せますよ!」と話しかけてくる店員さんがいました。
私はてっきり「こんにちは、私の名前はXXXです。」とか、「初めまして」など挨拶の会話をしてくるのかと思いましたが…。
その人が発したのはなぜか「パンダの息は臭い。」という意味不明な言葉で、大笑いしました。
キュランダ鉄道に乗るツアーに参加した時は、日本語ペラペラなオーストラリア人の男性が添乗員でした。日本人を笑わせようといろんな話を日本人観光客としているのか、当時流行っていた日本の芸人さんがよく言うギャグを言っていました。
どんなギャグだったか、その芸人さんの名前は忘れてしまいましたが、そのギャグに私の両親や他の日本人観光客は笑っていました。私は日本のテレビをしばらく見ていないので、そのギャグが1人だけ分からず、話題についていけませんでした。
日本人は英語や欧米の人に対して緊張してしまうところがあるので、笑わせてリラックスさせるのはガイドとしてプロだな、と思った出来事でした。私はある程度英語が分かるようになっていたので、日本語ガイドつきのツアーに現地ツアーよりも高額なお金を払って参加するのは最初抵抗がありましたが、この面白い体験ができたので、それはそれで楽しい思い出となりました。
オーストラリア旅行を充実させるためのポイントの「まとめ」
ワーホリ中に日本から友達や両親を招いて旅行する時におすすめなことと、エアーズロックとケアンズ旅行のポイントをまとめました。
オーストラリアをラウンドするには、長距離バスに乗ってツアーに参加する方法もあります。この方が飛行機代も掛からず安く済ませることもできますし、ラウンド中の他の観光客との出会いもあります。
日本から来た友達と両親での旅行では、飛行機代などがかかってしまいますが、自分でスケジューリングや手配をすることで、忘れられない旅の思い出になります。自分次第で英語を使える旅にすることができます。
現地に行って行動しながら、自分に合う楽しめるラウンドの方法を情報収拾して、プランを組み立てていくことをお勧めします。この記事を読んでいる方が必要な情報が見つかり、忘れられないラウンドができますように。