ブリスベン攻略!交通事情やエリアごとの特徴などご紹介
オーストラリアへ留学やワーキングホリデーに来る際、まず悩むのが ’初めにどの都市に行くか?’ ではないでしょうか。
住みやすい街か、気候や物価の違い、また交通事情はどうか、どんな雰囲気なのかなど様々なポイントがあると思います。
今回は、オーストラリアの都市の一つであるブリスベンについてご紹介していこうと思います。
ブリスベンは、シドニー・メルボルンに次ぐ第3の都市です。他の都市よりも少し落ち着いた雰囲気やクイーンズランド州特有の過ごしやすい気候から留学生に人気な都市として有名です。
実際私も1年目は、ワーキングホリデーの中にブリスベンに数ヶ月滞在していました。
実際に滞在していた経験から、交通事情やエリアの特徴をレポートしていこうと思います。
ブリスベンの基本情報
ブリスベンはサンシャインテイト(日光の州)とも言われるクイーンズランド州に位置し、シドニー・メルボルンに次ぐ第3の都市になります。
第一の都市シドニーの人口が約490万人、第二の都市メルボルンの人口が約450万人に対して、第3の都市ブリスベンは約半分の230万人と言われてます。
街の規模も大都市ほど大きくもなく、人口も密集して多いわけでもないため、地元の人たちも落ち着いて暮らしているイメージです。
物価やシェアハウスの家賃も人口が集中していて競争率が高いシドニーやメルボルンに比べて安く、生活費を安く抑えられるというメリットもあります。
正直、観光する場所や遊び場はあまりたくさんあるとは言えません。しかし、その分治安が良かったり街の雰囲気は落ち着いていたりと、勉強に集中できるということから学生や留学生にも人気となっています。
気候においてもブリスベンは年間を通して暖かく、冬でも日本ほどの寒さではありません。
ブリスベンの交通システムを解説!
ブリスベンでも日本と同様にキャッシュレス化が進んでいて、公共交通機関にはICカードで乗車するのが一般的です。
日本と違うところは、州毎にICカードの種類が違って、他州に移動した際に相互利用できない部分が、まだ発展途上であることを伺えます。
以下、ブリスベンでの交通システム全般について解説していきます。
・公共交通機関ICカード
オーストラリアでもチャージ式のICカードが普及していますが、日本と違うところは地域毎に利用できるカードが異なるということです。
クイーンズランド州ではTransLink(トランスリンク)が統括している ’Go Card’ というICカードを利用します。
Go Cardは、ブリスベン・ゴールドコースト・サンシャインコーストなどクイーンズランド州の公共交通機関で使えます。
・Go Cardのカード購入方法
こちらは空港や窓口があるような主要の駅(ブリスベンだとセントラル駅やローマストリート駅、フォーティテュード・ヴァリー駅、サウスブリスベン駅など)、コンビニ(セブンイレブン、News Agency)などで購入することができます。
どこでカードを購入できるか聞きたい場合は「Where can I get/have/buy a Go Card?(どこでGo Card買えますか?)」 と駅員や店員に尋ねてみましょう!
そして窓口で、「Can I get a Go Card?(Go Cardください。) 」と一言声をかければ購入することができますよ。
カードを購入する際は、初めに10ドルのデポジット(預かり金)と最初の最低チャージ金額が$10からなので、最初に最低でも$20が必要です。
購入したら、あとはどの交通機関にも乗り降りする際に必ずタッチする機械があるので、忘れずに行いましょう。
ちなみに乗車する際にカードをタッチすることをTouch On 、下車する際にタッチすることをTouch Offと言います。
・チャージ方法
お金をチャージすることをTop up(トップアップ)といい3つの方法があります。
ちなみに、バス内ではチャージが出来ないので、バスに乗る前にカードにお金が入っている状態にしておきましょう。
乗り降りする際は機械にタッチしますが、同時に金額や残高が表示されるのでこまめにチェックしておくといいですね。
あまり大きな金額を入れておくと紛失した時に困るので、数十ドルずつをこまめにチャージすることをお勧めします。
・乗車料金
運賃はゾーン毎と利用する時間帯によって変わります。
ゾーン制とはシティーを中心とし、円を描くように広がって決められたエリアで、ゾーン間を移動する際に金額が上がります。
例えば、ゾーン2内での移動であれば、1ゾーン分の料金です。しかし、ゾーン1からゾーン②に移動する場合は、2ゾーン分の料金がかかります。
ゾーン間での移動は、一律の料金になります。また1時間以内なら同じゾーン内で3回までは乗り換え無料となっています。
・ピーク時以外の時間帯(オフピーク)利用は割引料金あり!
日本では公共交通機関で時間帯によって割引システムは聞きませんが、オーストラリアでは時間帯による割引は一般的だったりします。
オフピークの時間帯とゾーン毎の割引額の詳細は以下の通りです。
なお、トランスリンクのサイトを見ると、8ゾーンまであるようです。しかし、そんなに遠くから通勤・通学する人はいないので、以下一部抜粋して紹介します。
・土日・祝日は終日オフピーク扱いになります。
通常料金(Go Card) | オフピーク時 | 現金払い | |
1ゾーン | $3.31 | $2.65 | $4.80 |
2ゾーン | $4.03 | $3.22 | $5.80 |
3ゾーン | $6.16 | $4.93 | $8.90 |
※2019年10月現在の料金。
現金で切符を購入するよりもGo Cardの方が20~30%割引になっています。
また、Go Cardを使って月曜日から日曜日までの間に8回以上利用すると、9回目以降からは50%引きになるのでお得ですよね。
また、アプリがあるのダウンロードしておくと時刻や線を調べられるので便利です。
・Go Card購入時に支払ったデポジットの返金
デポジットの$10は帰国する際など、もうGo Cardを使わなくなる際に駅の窓口に尋ねると返金されます。
カードの残金が50ドル以下の場合は空港や駅、コンビニなどで払い戻し可能です。
「Can I get a refund, please?」と言ってカードを渡せば、その場で「デポジット + 残金」が返金してもらえます。
また残金が50ドル以上の場合は、トランスリンクウェブページから申請書を出しGo Cardを返却する必要があります。その後オーストラリアの銀行口座に返金されます。
また、ブリスベンの空港では払い戻しが出来るみたいですが、ゴールドコーストの空港では現状出来ないようです。払い戻ししたい場合には、空港へ向かう前に駅の窓口などで済ませておきましょう。
・ブリスベンの交通機関
ブリスベンは電車・バス・フェリー(船)などの交通機関はしっかり普及していて、上述の通りGo Card一枚で全て乗れます。
シティー中心の主要な電車の駅は、Central Station(セントラル駅) Roma St(ローマストリート駅) シティー周辺にはFortitude Valley(フォーティテュード・ヴァリー駅)South Brisbane(サウスブリスベン駅) South Bank(サウスバンク駅)があります。
ブリスベンではバスがかなり網羅されており、シティー中心部・周辺から郊外までかなり細い道や住宅街まで本当に至る所にバス停があります。そんため、電車を利用するよりもバスの方がはるかに便利かもしれません。
どこにバス停があるかは、先ほど紹介したTransLinkのアプリやGoogle Mapsで調べられます。
バスやバス停には番号が表示されていますが、慣れないうちはどのバスに乗ればいいか迷うかもしれないので注意して場所や番号をチェックしましょう。
さらにバス内にはバス停の表示がされないので、最初のうちはTransLinkのアプリやGoogle Mapsで現在地を確認しながら、乗車するようにしましょう。
降りたいバス停が近づいたら、ストップボタンを押しましょう。日本と同様で、ストップボタを押されないとバスは停車しません。
またバスに乗る際も、手を挙げるなどの合図を取らないと停まってくれません。
また電車やバスの他にフェリー(船)もあります。街の真ん中にブリスベン川が流れているので川を挟んだエリアに移動したい時など、観光客だけではなく地元の人も気軽に利用しています。
ちなみに、シティーキャットという船は無料ですよ。
こちらも時刻やルートなどアプリで検索することができます。
・ブリスベン空港からシティーまでの行き方
ブリスベン空港にあるInternational Airport Station(国際線の駅)またはDomestic Airport Station(国内線の駅)から黄色い線のGold Coast行きの電車に乗ると、シティー中心部の駅であるCentral Station(セントラル駅)に行きます。
30分ほどでシティーの駅に着きまして、料金は$19です。
ウーバーを利用する場合は、シティー周辺だと$30~40ほど。所要時間は20分ほどです。
シティー周辺のエリア毎の特徴
・City(CBD)
シティーの中心街のことをCBD(Central Business District)と呼びます。このエリアには、商業施設やビジネス街、ブリスベン市庁舎、政府・教育機関(語学学校、大学、専門学校)などが集まっています。
こちらには、Queen Street Mallと言われる歩行者天国のショッピング街があるので買い物の際はこちらに来れば何でも揃います!
またボタニックガーデンや大学・語学学校・図書館・会社などあらゆるものが集まっています。
学生が多いためか、すれ違う人々は多国籍で、アジア人もよく見かけます。ちなみに、この地域で住もうと思うと、ビル街なのでシェアハウスも一軒家ではなく、アパートで借りることになります。
電車の駅は、Central Station(セントラル駅)やRome St Station(ローマストリート駅)があり、バス停はそこら中にあります。
Central Stationの北側にはSprings HillというCBDに最も近い住宅街があります。
・Fortitude Valley(フォーティテュード・ヴァリー)
こちらはシティーから近く、Fortitude Valley Station(フォーティテュード・ヴァリー駅)は 、Central Station(セントラル駅)の隣の駅となっています。こちらへは、シティーからバスで10分ほど、徒歩なら20分のエリアになっています。
中華街やアジアンフードが多いエリアです。そのため、中華系やアジア系の人が多く、立ち並ぶお店もアジア系ショップが多いイメージがあります。
また、クラブやバーなど遊び場が多いことから、夜にはとても賑やかになるエリアです。
・New Farm(ニューファーム)
フォーティテュード・ヴァリーを南に行くとこちらのNew Farmというエリアに。ビルなどはなく、高級住宅街のようで立派な一件家が立ち並んでいます。そのためか落ち着いた閑静なエリアで、欧米系が多く住んでいます。
・South Brisbane(サウスブリスベン)
Cityから川を挟んでヴィクトリア橋を南に10分ほど歩くと、South Brisbaneというエリアになります。
こちらにはSouth Bankというエリアがあり、川沿いにある公園や人口ビーチ、ブリスベンのオブジェ、レストラン・カフェ街になっているので、地元の人から観光客までたくさんの人が集う場所です。
シティーの雰囲気とはまた違い、川沿いにある公園でBBQ、人工ビーチ・プールで遊んでいる人、芝生に寝転がっている人などもいて、とてもリラックスできるロケーションから多くの人がのんびり過ごしています。また、毎週マーケットもやっているので、より賑わいます。
South Brisbane Station(サウスブリスベン駅) やSouth Bank Station(サウスバンク駅)やその駅の近くに大きなバスステーションが2つあるため、シティー同様アクセスがいいです。
・West End(ウェストエンド)
South Bankからさらに南側に行くと、West Endという住宅街エリアがあります。こちらにはEat Streetと呼ばれるレストラン街もあり、シティーやサウスバンクが近い立地から人気住宅エリアにもなっていて、こちらでシェアハウスを借りる際は少し高めかもしれません。
・The Gabba / Woolloongabba(ガバ / ウールルーンガーバ)
シティーからバスで15分、South Brisbaneからバスで5分・徒歩30分ほどのところにあるThe Gabba。総合病院やラグビーなどが行われるスタジアムがあります。
Woolloongabbaのバスステーションの反対側には、スーパーのColes(コールス)やレストラン・カフェ街がありますが、薬局や日用品系のお店はないため、シティーまで行く必要があります。
・East Brisbane(イーストブリスベン)
The Gabbaの西隣のエリアにあります。こちらまで来ると観光地ではなくなり、閑静な住宅地エリアになっていて地元の人たちが住んでいます。
実際私はこちらのエリアで、オーストラリア人ファミリーの家に住んでいました。シェアハウスの家賃もシティー周辺の人気エリアに比べ安くなります。
また、East Brisbaneよりさらに西側のエリアまで行くと、かなりシェアハウスの家賃も安くなってきます。
シティーまでは遠く周辺にスーパーや薬局などは無いですが、家賃を節約したい方はこちらのエリアで部屋探してみてもいいかもしれません。
・Kangaroo Point(カンガルー・ポイント)
夜景が綺麗なスポットとして人気で、South Bankにある公園から繋がっているので、こちらでもBBQやウォーキング、ランニングコースとしても最適です。
カンガルーポインからストーリー橋を渡れば、フォーティテュード・ヴァリーに行けます。
ブリスベンの周辺情報
毎週金土日になると、船で40分ほどのところにEat Street Market開かれます。入場料は2~3ドル。雨の日はなんと無料です。
またブリスベンにはビーチはありませんが、電車や車などで北へ2時間でサンシャインコースト、南へ1時間でゴールドコーストへアクセス可能です。
またフレーザーアイランドや、モートンアイランドなどもあり、島を訪れるツアーも出ていますよ。
ブリスベンは都会過ぎず田舎過ぎず、たくさんの観光スポットはありません。
しかしながら、その分落ち着いた雰囲気を持っているため、実際に住んで生活する分には丁度いい都市だと思います。
私はこのくらいの規模の都市がとても心地よくて過ごしやすかったです。是非参考にしてみてください。