「いつまで経っても納得しない!」居場所によって自信が変わる英語力
留学する前は、「どのくらい英語力が伸びるのだろうか?」とか「どのくらいペラペラに話せられるようになるのか?」と疑問に思わない方はいないと思います。
この記事では、いち留学生だった私が学生時代から振り返ってみて、出発前~留学中の英語力のレベルやその時に属する場所によって、自分自身の英語力やその自信がどのように変化していくかお伝えしたいと思います。
英語力の習得には、ゴールは存在しないということ。また厳しいことを言うようですが、思っている以上に英語環境のローカル生活は甘くないことを、この記事を読んで前もって感じてもらえると嬉しいです。
【留学前】留学前のスタートラインの確認(高校・大学での英語力)
私のサクセスストーリーを書くつもりはありません。
ただ「出発前の英語力がこのくらいの人が、留学先でこんな感じで過ごせれるんだ~。」、「このくらい英語力があっても大変そうだな~。」というのを感じてもらうために、どのくらいの英語力が出発前にあったかという説明を先にさせて頂きます。
私は中学高校を振り返ってみると、そこまで勉強ができた人ではありませんでした。中学高校時代は、常に中の上のレベルにいるような感じでした。中学1年生の時にマレーシアの海外研修に行って、英語ができない悔しさや異国の人と交流する楽しさを体験しました。
そこから、本腰入れて英語の勉強をスタートし、英語は私の中で得意科目でした。
中学の英語は完璧に消化した段階で、地元ではある程度名の知れた高校に進学し、高校では英語の選抜クラスにも在籍していたため、自分の英語に自信を持っていました。
ただ、公立高校の普通科で勉強していたので、もちろん書く方話す方は全然できていないです…。(苦笑)
高校卒業後の進路は、英語を集中的に学びたいという思いで英語科の大学に入り、成績も割と良い方でしたのでこれまでの英語学習人生は順調だったと思います。
しかし、初めてTOEICを大学で受けた時は「430点」…!
自分でもこんなに点数が低いと思っていなかったので、今でも当時の事は鮮明に覚えています。
周りの友達は高得点を出しており、点数の見せ合いっこをしている中、自分はその輪に入っていけないくらい恥ずかしい思い出があります。
あとで知った事ですが、一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会の最新2018年版データでは、高校生TOEIC平均スコアは412点と発表されています。
つまり、大学になったばかりの点数としては妥当なレベルだったんですね。
現在、留学のお仕事をしていて、TOEICの点数の価値などわかっています。
しかし、当時はそんなこと知らなかったので、友達のテストの結果を聞く限り430点は恥ずかしい点数なんだと落胆していました。(苦笑)
最終的には大学在学中に715点を取ることができまして、ここまでが私の留学する前の情報(スタートライン)になります。
ここまで読んで「これなら私と同じくらいの英語力だ!」と思われる方もいれば、「ずいぶん高いな…。」と思ったりしてる方もいるかも知れません。
ただ、英語が好きで勉強していれば、長期留学の経験が無くてもこのくらいのスコアの取得は可能であることは分かって頂けたらと思います。
【語学学校滞在中】留学生同士の交流で自信の構築
いよいよ待ちに待ったオーストラリアに行き、語学学校での生活が始まりました。
私は語学学校卒業後に専門学校への進学を決めていました。専門学校の入学まで時間があったので、3ヵ月語学学校に通っていました。その語学学校は数年前にも短期留学で通ったことがある学校だったので、学校の勝手や留学生との交流の仕方も慣れていました。
初日のテストでは、前回通学していた時と同じIntermediate(中級)クラスに入りました。正直、クラスレベルには納得はいっていませんでしたが、他の日本人よりは上のレベルだったので、またまた自信がありました。ちなみに、語学学校卒業時には、Upper-Intermediate(中上級)レベルのクラスになっていました。
大体の語学学校のレベルには、Elementary(初級) → Pre-Intermediate(初中級) → Intermediate(中級) → Upper-Intermediate(中上級) → Advanced(上級)のようにレベル設定があります。
大半の日本人留学生は、ElementaryかPre-Intermediate(TOEICでいうと500点以下くらい)からスタートするケースが多く、日本で英語科の生徒などはIntermediate(TOEIC600~700点くらい)からスタートするのが一般的です。
※学校によってもレベル設定やレベルの豊富さも様々です。
語学学校では同じ英語を勉強しているので、留学生同士での会話は間違っていてもいいし安心感があり、英語ができるようになったと錯覚することもあります。
自分自身の英語レベルは、他の日本人留学生よりも高かったので自信がありました。さらに留学生同士の英会話に慣れてきたこともあって、「自分、英語が話せれるようになってきてるじゃん!」といった感じで、留学生活楽しんでいました。
【専門学校滞在中】ローカルの生徒との会話の大変さを痛感!
ここからが私の留学の本番!専門学校のスタートです。私の専攻は旅行学で、旅行に関わる業務の知識や接客、プランニング、マーケティング等を学んでいました。
クラスの大半はローカルの生徒(オーストラリアの現地の生徒)、その他は留学生というクラスメイトで授業はもちろん英語で飛び交っています。
「英語で専門知識を学ぶ。」という部分に関しては、多少わからない単語が出てきても予備知識があることもあって、先生の言っていることは大体分かります。
しかし、ローカルの生徒が先生にする質問や生徒同士で会話している英語が早すぎて、何を言っているのか訳わからないんです…。(苦笑)
イメージとしては、日本の大学や高校の授業に外国人が何人かいるような感じです。
日本でも大学で外国人の先生の授業はあったし、語学学校でのネイティブの先生の授業も完璧に分かっていました。
それなのに、「あれ?語学学校の友達と話していた時のスムーズさや自信はどこいったの?」と思うくらい聞き取れないし、自信なさげにしか会話ができませんでした。
もちろん授業も月日を重ねるごとに内容も難しくなりますし、授業についていけなくて泣いた時もありました。
日に日に自分の語学力の無さを実感して、その時に深く思ったこと。
それは、「語学学校でもっとしっかり勉強しておけばよかった….。」という後悔です。
私の留学プランですが、専門学校の入学日に合わせて3ヵ月しか語学学校に通えないスケジュールだったので、そのプランにしました。
しっかりと英語力が身についてから専門学校に入学することを優先して、専門学校の入学を半年後に遅らせれば良かったと、当時は強く思いました。
出発前の留学プランを決める時、私の利用していた留学エージェントではどのくらい英語力が必要といった話がカウンセリング中に殆ど無かったので気づかなかったんです。
また、自分でも英語力にそれなりに自信があって、このプランで十分と思ってしまっていました。
【アルバイト中】日本語環境からくる英語の自信
専門学校での生活にへこんでいると、自分が安心できる場所が出てきます!(笑)
専門学校での生活が慣れたところに、アルバイトをしようと思い求人サイトを見ていました。
もう専門学校でローカルの厳しさを知った私は甘えに走りました。それは日本食レストランです。
初めての海外での就労への緊張と専門学校での就学や宿題の大変さから、極力楽して働きたかったんです!(日本食の賄いあるのも嬉しかったですし。)
働き始めると、バイトの先輩たちから定番の質問が…。
「なにビザ?」(何のビザでいるの?ワーキングホリデー?学生ビザ?)
私:「学生ビザで専門学校に通っています!」
バイトしている人は、ワーキングホリデーや語学留学をしている人が大半です。日本人で専門学校や大学に通ってる人は少数派だったりします。
そのため、勝手なイメージで大学や専門学校に通っている人は、一歩先の留学をしている人と格付けされることが多いです。
やはり期待していたかのように、「すごいね~。だから英語上手なんだ~。」と言われ、またまた鼻が高くなります。
一緒に働いていた人は、ほとんどがワーキングホリデーの方で語学学校を3~4ヶ月通い、その後はアルバイトしているというケースが多く、正直英語力が乏しい方が多かった印象です。
日本食レストランだと、分からないことがあれば先輩に日本語で聞けますし、接客英語は先輩たちが話しているのを聞いたり、他のレストランでお客さんとして来店した時などに意識して聞いたりしてすぐ覚えました。
もちろんお客様はローカルの方がメインで、その職場に数か月で慣れてきた私は、お客様への会話は問題なくできていました。
時にはお客様と世間話をしたり、食事中に「楽しんでる?ごはんおいしい?」と話しかけたりできるようになっていました。
【インターン中】ローカルのインターン先での自信の喪失
はじめの半年間の専門学校の生活は、日本人にありがちな受け身で授業を受けてしまい、授業も分かったふりをして聞いている感じになりがちでした。そして、授業中に質問できず後から先生に聞きに行くこともありましたし、クラスメイトとの交流も納得いくようにできなかったです。
そんな学校生活にも徐々に慣れてきます。授業中に質問ができるようになったり、ローカルの生徒と普通に会話もできるようになったりしたころ、授業の一環で半年間のインターンシップが始まりました。
私はローカルの旅行代理店にインターンが決まり、面接もこなし無事半年のインターンをすることになりました。
その旅行代理店は、現地の方が利用するというよりバックパッカーや留学生向けのオーストラリア旅行の販売している旅行代理店でした。
従業員はカナダ人、オランダ人、フランス人、オーストラリア人、ドイツ人、その他ヨーロッパからなどワーキングホリデービザで来ている人がほとんどでした。「英語ができるワーホリは、こういうところで働くこともできるのか!」と思いびっくりしました。
職場では英語を第二言語として使い働いている人たちが多かったですが、英語力はネイティブレベルでした。
学校でのローカルの生徒と話すのに慣れたにも関わらず、インターンシップ先ではスタッフからの指示やアドバイスは、100%完璧に聞き取れませんでした。
時にはニュアンスで理解したフリをしてしまったり、提携先のところからの電話を対応して相手の言っている意味が分からなかったりと多々問題がありました。
インターン期間の後半には、私の通っている専門学校で行う旅行のパッケージの企画のイベントを私主導のもとやらせてもらえるようになりました。
具体的には、ツアーの企画、ポスターの作成、掲載、集客のため校内でビラ配りなどの準備から、当日の接客などやらせてもらいました。
しかし、半年間もインターン先に在籍していたにも関わらず、スタッフや職場に慣れることができたかと問われると、正直なところそうではないかもしれません。(泣)
学校のローカルの生徒との交流と比べると、仕事の場という緊張感もあるからでしょうか。自分に自信がなく、積極的に行けなかったことも大きいと思います。
【まとめ】 居心地の良い場所に留まっていてはダメ!
以上、私が実際に経験した場面場面の私の英語力や自信の度合いをご覧頂いて、とってもアップダウンしているのがお分かり頂けたかと思います。(苦笑)
誰しもが日本でも初めての学校、バイト先、職場などは緊張しますし、慣れるのに時間がかかるものだと思います。
もちろん私も初めての場合は緊張しますが、私は人見知りなんてしたことがないくらいの性格なので、当初はどこでもやっていけると思っていました。
しかし、思った以上に各環境に順応できなかったことは、やはり自分の英語力に満足していなかったからに他なりません。
周りが自分より英語ができない、または同じくらいの環境であれば、間違っても良いという安心感から自信を持って話すことができます。まさに語学学校がその環境ですね!
しかし、英語ができて当たり前の環境の中では、英間違う事自体が恥をかく不安に駆られます。あまり間違った英語を使ってばかりいたら、「コイツ、大丈夫か?」と信頼を失う恐怖も伴います。
そういった意味で、適当な英語を使うことで、信用を失いたくないですし、何よりも自分の英語力に自信がなかったんです。語学学校の時と同じような立ち振る舞いをするまでには、かなり時間がかかりました。
私がサポートを担当する生徒さんからは、「こんなに勉強されていたのに、まだ英語力が足りないですか?」と言われたことがあります。
「はい。足りないんです!」
私は今留学カウンセラーと言う立場で、過去の自分の留学プランを再度立てるのであれば、TOEIC700点以上あったスタートであっても、語学学校の期間をもっと長くするでしょう。
カウンセリングにお越し頂けるお客様の中には、ホリデー(休暇)メインで留学を希望されている方もいれば、ローカルのお仕事をしたい、TOEIC800点以上を目標としている方など目的や目標が様々です。
また、英語力も初心者とは言いつつも、高校までの英語を完璧にしている方。一方、中学校から英語の授業をさぼってしまった方など、幅広いタイプの方がいらっしゃいます。
インターネットを調べると、「語学学校には〇カ月通えば十分!」といったブログや留学体験談などを見る機会があると思います。
しかし、みなさんが同じプランで良い訳がないんです!
カウンセリングでは、お一人お一人の背景や勉強能力等をお伺いし、目標設定をするところからスタートします。その結果、どのくらい勉強が必要なのかをきちんとお話しし、プランニングや提案をしています。
周りの友達から聞いた情報、ネットで見た情報が、自分に最適な情報ではありませんので、カウンセリングでは「あくまでも、みなさんに適した留学プラン」をご提案して行きます。
是非、カウンセリングでお会いできればなと思います。