オーストラリアで運転免許証を取るまでの流れを紹介
皆さん運転免許証はお持ちですか?
持っている方は、国際免許持ってオーストラリアに渡豪されると思います。
オーストラリアでは、運転中に何ともオーストラリアらしいコアラやカンガルーに注意といった標識もみられますよ。
オーストラリアは日本と同じで、基本的に左通行・右ハンドルなので問題なく運転できると思います。
今回お話しするのは、車を運転したことない人が現地で運転免許証を取るにはについてお話していきたいと思います。
私自身、日本ではバスや電車で生活していて、運転の必要性がなく取りたいけど時間がないしお金もかかるし…という理由に取っていませんでした。
ですが、渡豪後広いオーストラリアにて運転の必要性を感じ、また国内旅行もしてもしてみたいなと思いチャレンジしてみました。
オーペアやデミペアの仕事をしたい方は、募集条件に運転できることとしている家庭が多いです。理由としては、毎回学校の送り迎えをするオーストラリアでは運転できる人の方がいいとのこと。
今回は、オーストラリアで運転免許証を取得した自分自身の経験を元にお話しします。
※上記写真は、Arrester Bed(アレスター・ベッド)と言うオーバーランを防ぐための緊急滑走路。山中で見かけます。
クィーンズランド州の法律
私の住んでいるクィーンズランド州では、16歳以上になってから運転が認められています。
まず、自分が住んでいる近くにあるDepartment of Transportという免許書発行や試験を受けられるセンターに行きます。そこで受けられる筆記テストを受け合格すると、Learnerドライバーライセンスが送られてくることから始まります。
これを受け取ってから運転練習開始が認められます。運転練習においては、フルライセンスをもった人が隣にいないとLearner(初心者)は運転できないことになっています。
そして、1年後に実技テストが受けられます。25歳以下の方はLearner Log Bookというアプリに運転した記録をつけ、100時間以上(夜間運転を含む)の乗車を確認されなければ、テストが受けられません。
広い駐車場では、よく親と運転の練習をしている学生をみかけることがあります。25歳以上の方については、回数や時間においては自身の判断で練習を積み実技に向かうといった流れです。
なお、ルールは州毎によって異なるので、運転免許証を取る時は自分が滞在する州のルールのチェックを忘れないように!
ちなみに、ニューサウスウェールズ(NSW)では、120時間の運転(うち20時間の夜間運転)を求められるようです。
Learner(ラーナー)ライセンス取得まで
Learner(ラーナー)ライセンス取得は、日本で言うところの仮免許のようなものです。まずは筆記テストを受けなければいけません。筆記の内容は、道路標識の知識や運転する上でのルールについてです。勉強する方法は、WEBサイトからダウンロードもしくはルールブックを購入するかです。
私の場合は、街のコンビニのようなところから購入しました。WEBサイトでは、本番同様のテストが何度も受けられるようになっていて練習できるようになっています。
筆記を受ける際は予約はいらないので、直接上述のセンターに行き試験を受けます。
筆記テストは$25ほどで、内容は全部で選択30問。うち10問がいくつかの車の絵がかいてあり「どの車が待つべきですか?」といった問題。そして残り20問が道路の標識などについてです。
合格は、27/30のスコア(90%)以上のスコアからです。合格の場合、その場で免許書用の写真を撮り、Learnerライセンス費は$175.80(2019現在)を支払い、その後1~2週間程でカードが自宅に届きます。
オーストラリアでは、日本ではあまり見かけないRoundabout(ロータリー形式の交差点)が多くみられます。信号のいらない交差点で、日本でも少しずつ普及しているようです。テストでもここでのルールについての出題が絶対にあります。
運転の練習って?
カードが届いたらさっそく練習です!オープンライセンスを持ったシェアハウスの住民や現地の友達が練習に付き合ってくれるのなら、お金をかけることなく練習できます。黄色の文字「P」と書いてあるマグネットを車に貼って練習します。
実はオーストラリアには、日本のような自動車教習場はありません。でも、周囲にオープンライセンスを持った人がいない状況の方が一般的だと思います。
現地には、いくつかの個人経営的なドライビングスクールと名乗る会社があります。まず、どこの会社にするかを決め登録します。どこの会社も1回1時間約$50~60程かと思います。
そして、マニュアル・オートマを選び、地域・日にち時間を選ぶと、住んでいるところまでインストラクターが運転して来てくれます。
最後は住んでいるところまで運転して戻ります。用事がある際は、出発・終着地を変更も可能です。そして、同じ車でずっと練習することになります。
私の経験をお話しすると、初日はハンドル操作と少し運転。2回目は公道に出て運転。4~5回目あたりには既に高速でした。日本の教習場のことは分かりませんが、なんかすごく進みが早く、ひやひやしてしまいました。
実技テスト
実技を受けるには、予約が必要です。個人的に練習している方は、WEBサイトからライセンス番号や個人情報を入力すると、場所や時間を選ぶことができます。スクールホリデーの期間など混む期間があるので予約はお早めに。
住んでいる近くのセンターを選ぶこともできますが、シティ近くは道路が混むことが多いことや、この地域の方が合格しやすいなどあるようなので、経験者に聞くのもいいかと思います。
また、私のように車もなくドライバースクールを利用している人は、そちらを通して申し込む手もあります。どこの地域で受けるべきかなども、いつものインストラクターが指示して下さるので安心でした。そして、センターの予約を含め全てスクールの方がして下さいます。
実技テストパッケージと称した商品を購入することで、テスト当日はいつも練習していた車を使うことができ、本番前は家からセンターまでの道のりを含め45分のインストラクターとの練習もついている内容です。
テスト当日は、センターに着いたら書類を書き予約の時間に試験官が来るまで待機です。
流れとしては、車のライトがきちんと点くかなどの確認後、いくつかの質問をされます。
「ワイパーはどこですか?ハイビームはどこですか?」といった簡単な内容でした。その他に聞かれる例としては、シートやミラー調節・ハザードライトの位置などです。
その後は試験官の指示に従って運転する流れです。
運転の中で指示されるのは、もちろんどこで曲がるのかをはじめ、よく要求されるのがUターン、3ポイントターンそしてリバースパークです。(気になる方は詳しく調べてみて下さい。)
細かくチェックされている事は、曲がる際に大回りしていないか、スピードは正しいか等です。スクールゾーンでは、学校の通学の時間にあたる朝と夕方は40キロとされている道路が多いので、試験時間がその時間に重なっている際は要注意です。
これらは、練習中に何度もインストラクターと練習しました。そのほかの要求例としては、以下のものになります。
・ヒルスタート(マニュアル)
・ギアチェンジ(オートマ)
最後に、結果の紙をもらって終了です。この紙には、いくつかの項目があり試験中にやった項目はチェックが入っていて、その他に試験官のコメントと合否が記載されています。
合格すれば次は、Pプレートが交付されます。Pの意味は、”Provisional Licence(仮免許)”で、オーストラリアは仮免許期間が非常に長いです。最初は「赤のP1」、次の試験が受かれば「緑のP2」と道のりが長いです…。
ちなみに、25歳以上の人がLearner試験を合格した場合は、最初から「緑のP2 」になります。運転する際は、赤もしくは緑の「P」と書かれたマグネットをつけて運転することになります。免許取得の大まかな流れは以下の通りです。
日本帰国後はどうするの?
日本帰国後、日本の免許に切り替えができます。
免許を取得した国で、取得後通算3か月以上滞在したことが確認されるようですので、入国時自動化ゲートを利用するのではなくスタンプを押してもらうといいかもしれません。
詳しくは、警視庁のサイトで確認してみて下さい。
【まとめ】 免許証を取得してオーストラリアを自由に移動しよう!
このようにオーストラリアでも免許は取れます。練習する環境があるのならば、お金をかけずに免許の取得もできるので是非挑戦してみて下さい。広い国でラウンドもしてみたいですよね。
こんな風にお伝えしてきた私ですが、実は不合格でした…。ズバリ練習不足が原因です。
現在は練習できる環境ができるまで休止中ですが、環境が整ったらもちろんまた再チャレンジします!