私のローカルジョブ「遊覧船のクルーとして働くお仕事」をご紹介!(後編) | 留学・ワーホリ・海外留学・語学留学は留学ドットコム

カテゴリー:ワーキングホリデー

私のローカルジョブ「遊覧船のクルーとして働くお仕事」をご紹介!(後編)

公開:2019/12/10 著者:金城 愛子 613 Views

G Day guys! How are you today?

皆さんこんにちは、金城愛子です!いかがお過ごしですか?

今回は、前回に引き続き私のローカルジョブについてお話ししていこうと思います!

 

前回の記事で、仕事の内容や一日の流れをご紹介しました。まだ読まれていない人は、是非そちらと併せてお楽しみください。

今回は前回のお話から一歩踏み込んで、「具体的なクルー(船員)の仕事内容」や「外国人との共同生活」などをご紹介します。

ローカルジョブと言えば、地元のカフェや農場での仕事がまず頭に浮かぶ人も多いかと思いますが、そういう読者の皆さんに「こういう仕事もあるんだ~!」と興味を持って頂けたら幸いです。

 

 

正直、カフェや農場の仕事は日本でも探せばたくさん見つかると思います。

 

ワーキングホリデー(以下ワーホリ)での経験は、そこでしか得られない貴重なものですが、どうせなら日本に居たら中々出来ないような経験してみたくはないですか!?

 

ワーホリや海外留学に込めた思いは十人十色人それぞれです。このコラムがわくわくを探しに海外に飛び出した皆さんのお手伝いになれば幸いです。

それぞれのポジションと役割、教えます!

少し意外かもしれませんが、船員としての仕事内容は多岐に渡ります。

私はこの仕事を始める前「ワンピースの世界みたいにコックはコック、航海士は航海士、船医は船医って役割が決まっているんだろうな…。」と漠然と考えていました。

一方で、「だったら、これと言って何の特技もない私は何をすれば…?音楽家か?」とも思ってました。(笑)

 

結論から言うと、担当ポジションは毎日変わります!えっまじか!つまり、サンジもナミもチョッパーも全部やる!えっまじか!

 

「料理の腕なんてたかが知れてるし、船の知識なんて無いし、ましてや医療なんて人命に関わるのに!?」と震え上がった初日。最初こそ不安でしたが、実際にやってみるとどのポジションも仕事内容は特に難しいものではありません。大切なのは、経験を積んで少しずつ知識を増やしていくことです。

料理だって何度も作れば慣れてくるし、風の方向や進路は船長からの指示と経験で大体読めるようになります。

けが人が出た時や非常事態に対する訓練も受けることが出来るので、万が一の事が起こった際どう動けばいいかも学んできました。

 

クルー達はそれぞれポジションがありますが、基本的には助け合って航海します。ポジションごとに責任もあるので自分の役目が最優先ですが、助けが必要な時は周りと協力して仕事をします。

 

私なんかはよく「オーマイガッ!!」な事態に陥るので、そんな時は即刻「ヘルプ~!」と叫んで救援を要請しています。(笑)

少し前置きが長くなってしまいましたが、クルーのポジションはこのように構成されています。

 

・エンジニア

エンジンに関する作業を担当します。他のポジションに比べて専門的な知識が必要になるので、エンジニアになるには「エンジニアになりたい。」意思を表明して先輩エンジニアや船長から色々と学ぶ必要があります。

また、エンジニアはクルー達の生活を陰から支える縁の下の力持ちでもあります。トイレが詰まれば排水管をチェックし、Wi-Fiルーターが起動しなければ解体して修理します。

エンジニア無くして快適な船上生活はありえないのです!ありがたや~!

 

・S1(このSが何なのか未だに私は知らない…Sailingかな?)

クルーのまとめ役・リーダー的なポジションです。船長と連携して、どの帆を広げるかや帆の方向をどうするかなどを他クルーに指示して動かします。

また、クルー達が快適に仕事出来ているか、航海に必要な物が船に揃っているかなどを確認する役目もあります。航海の責任を負いますし、他クルーから頼られるだけの人望なども必要なので、皆の憧れです!ヒューヒュー!

S1が誰になるのかによって、仕事のモチベーションが上がったり下がったりするのもまた事実…。(笑)

 

・S2

船の先端に常駐して、航海の間、前方確認を担当します。実は船長は船の一番後ろ、おしりの部分で船を操縦しています。また、エンジンを動かすエンジニアも船長の横にいます。この2人からは船の前方が見えません。つまり、何か障害物があった際、船長にそれを伝える人間が必要になります。これがS2です。

シドニーハーバーはフェリーやヨット、軍艦などたくさんの船が日々行き交っています。船同士が衝突しないためにも、S2は船の先端で安全確認を任されます。

また、船をドッキングする際、港までの距離を船長に伝える役目もあります。距離は目測なので、「10mはこのくらい。」、「どの辺りまでなら安全に近づける。」などの感覚を経験で養っていく必要があります。
冬は寒く、夏は暑いししかも孤独…ですが、S2ポジションからの眺めは最高です!あとあんまり体力必要ないから三十路には嬉しい。(笑)

 

・S3

S3は特にこれといった役割はありません。新人や新たに何かを学びたいクルーが就くポジションで、航海の間他クルーから色んな事を教わることができます。

あえて言うなら、実際に船に乗って他クルーと一緒に航海する中で、知識を増やしていくのが仕事です。エンジニアやS1などは「明日からよろしく」と言われて突然出来るポジションでは無いので、一旦このS3で練習期間を経てからになります。

また、誰かが困っている時や助けが必要な時はこのS3が積極的にサポートに回ります。これと言った仕事が無い分、オールマイティーに動ける自由の身なので逆を言えば何でもできる立場でもあります。

 

・ギャリーとギャリーハンド

コックです。お客さんの食事とクルーの食事の両方を用意します。お客さんからのクレームで一番多いのが「食事が冷めていた。」というもの。このクレームを回避するためにも、お客様ファーストで常に温かい食事を準備・用意しておく必要があります。

基本的には航海の間休む暇なく厨房に立つことになります。料理の腕よりも寧ろ、要領の良さや用意周到さが要になるポジションです。日本人女性はギャリーに関して絶対の信頼を寄せられる運命なので、そういうもんなんだと受け入れて、ガンガン飯炊きに励むのみ!!この船のギャリークイーンは私よ!!

あ、ギャリーハンドはギャリーの補佐です。こいつが居ないと結構辛い!ギャリーハンド次第でギャリーの負担も変わってくるので頼むから要領のいい人材でお願いします!(笑)

 

→ 船のキッチンは電子レンジもなければ、オーブンもガス式(しかもめちゃくちゃ古い)!最初は「こんなキッチンでやってけるかー!」と思っていましたが、人間慣れるもんですね。

 

・バー

バーテンダーです。船の上にはバーがあり、お客さんは航海中お酒を楽しむことが出来ます。バーテンダーに就くにはRSA(オーストラリアで酒類を販売する際必要な資格)が必要です。

バーテンダーはお客さんと話す機会も多く、おしゃべり好きな人にもってこいのポジション!英会話力も伸ばせます!私は初めワインに関する知識があまり無かったのですが、お客さんから逆に色々と教えてもらう事も多く中々面白かったです。

いかにチップを集められるかでバーテンダーとしての価値が試されているように感じるのは私だけだろうか…。(笑)

 

・マストクライム

私達の船では、お客さんが思い出作りとしてマストに登る事が出来ます。その際、お客さんが安全にマストクライムを楽しめるようにお手伝いするのが、このポジションです。注意事項の説明などは全て英語ですし、有事の際にはお客さんの救出もしなくてはいけないので、お客さんが無事戻って来るまではハラハラです。(笑)

また、マストクライムは自身もマストに登って、帆を広げたり畳んだりする体力仕事です。私は高い場所があまり得意じゃない上に、低身長で手足も短いため、マストでの作業を終えた後は精神的にも体力的にもへろへろになってしまいます。風が強い日にマストクライムだと「まじか~!」と膝をつきます。強風の日にマストに登ると体力2倍使うので…。

 


 

このような感じで毎日何かしらのポジションに就いて航海しています!

私達はバックパッカーの集まりですが、中には船の専門学校に通っていた人、帆船での仕事を経験している人などもいます。

ひとそれぞれ得手不得手もあるので、皆で知識を補い合いながら日々頑張っています!仲間と海に出るのはやっぱり楽しい!!

 

皆大好き!クルーデイ

私の働いている帆船会社では、2・3か月に一度「クルーデイ」と言うものが開催されます。

これは、クルー全員でどこかに遊びに出掛けたり、一緒にBBQをしたりする勤労感謝デーのようなものです♪

クルーは現在3隻の船に分かれて生活しているので、クルーデイの日は他の船で暮らす子や、新しく入ってきた子と仲良くなれるチャンス!

 

→ クルーデイに皆で遠出しました。なかなか集合写真なんて撮る機会ないので貴重な一枚です。(笑)

 

普段は中々行けないシドニーハーバーの向こう側…太平洋まで船で遠出したりもします!

 

私は正直、あまり大人数で出掛けたりパーティーに参加するのは好きではありません。陰キャの宿命。

日本で社会人をしていた頃も、会社の忘年会や社員総会は苦手でした。人が多すぎて、自分の居場所が分からないあの不安感が嫌で、それはシドニーに来てからも同じでした。

 

ですが、多国籍な仲間が働くこの帆船では、良くも悪くも皆自由奔放!

 

大人数が苦手なら、隅っこの方でひっそり皆を見守っていても、それを受け入れてくれる空気があります。

それにそうやって一人で居ても、気が付けばいつの間にか何人かが周りに来て「調子どう?楽しんでる?」とこっちが気負わない程度に寄り添ってくれます。

私は「こういう場では、無理してでも楽しい雰囲気でいなくちゃ!誰かに気を遣わせないように気を張ってなきゃ!」と思って今まで生きてきたのですが、ここにはそういう雰囲気はありません。

 

一人一人がやりたいことをやって、一緒に居たい人と一緒に居て、自分の時間を楽しみます。

日本人からすると自分勝手とも思えるような行動を取っても、「それが本人にとって心地良いのならそれでいいんじゃない!」と認めてくれます。

職場では、私を含め多くの日本人が、ありのままの自分は出せずに、自分を偽って息苦しさを感じるという経験があるのではないでしょうか…。え?私だけ?

 

まぁ、とにかく帆船の仲間には余計な気を遣わず、ありのままのぐうたらで情けない自分で居られます。そう思えるようになったきっかけというのも、このクルーデイでした。

 

周りの皆がそれぞれ楽しそうに過ごしているのを見て「あ、ここでは私は私で居ていいんだ!」と安心した瞬間がありました。

そんな、今まで抱いてきた固定観念をするっと捨てる機会をくれたクルーデイと船の仲間達!

最初は「こういう集まり苦手だし…。」と参加を躊躇っていたのですが、今では参加して良かったなと思っています。海外に来たら何でも一度はやってみるべきだなと、最近強く思います。

 

→ ありのままでいてもいい。その結果食欲に忠実になり日々体重が増加する金城愛子であった…。

 

外国人との共同生活…実際どうよ?

私は帆船での仕事をする前は、シドニーの郊外でシェアハウス生活を送っていました。

そして、今は他クルーと一緒に船で生活しています。帆船が私達の家です。

日本を発つ前、ネットで外国人との共同生活について少し調べてみた事があります。私が見つけた情報によると以下のような情報が見つかります。

 

・外国人との共同生活には向き不向きがある。
・日本人同士で生活した方がトラブルも少なく、衛生環境も安心できる。
・英語力を伸ばす為には、外国人との生活が必須。

 

まぁつまり、外国人との共同生活に対する意見はひとそれぞれ!ってことだな!!

 

どちらも経験した人の意見が一番参考になるかと思いますが、それも結局はその人の価値観や性格によるものなので、私が言えることは「気になるならやってみるべき!」でしょうか?

この記事を読んでくださっている人は、少なくともちょっと外国人との共同生活に興味のある人だと思います。だったらもうやっちゃいましょう。

 

考え込む前にやる!これが大事です。

 

考え込むと怖くなったり不安になったり、まだ起こっても無いトラブルを思い描いて「やっぱり私には無理だ…。」と一歩踏み出す勇気がしぼんでしまいます。そうなる前にいっちょやっちゃいましょう!

やってみて「合わないなぁ~。」と思えばやめたっていいんだし♪

海外で生活していれば、(日本に居てもですが)大なり小なり必ずトラブルはあります。困ることや慣れないこともたくさんあります。

だから心のどこかに「トラブルなんて遭ってなんぼや!」という気持ちをもって、挑戦をしてみるといいかもしれません。外国人との共同生活もそのひとつです。

 

今シドニーで外国人との共同生活をしている私の意見としては「日本人の常識は通用しない。だけど楽しくやっている。」という感じでしょうか。

正直毎日シャワーを浴びるのは私くらいで、部屋もキッチンも船中どこもかしこも散らかり放題です。いくら掃除と片づけを繰り返しても3時間くらいで元の状態に戻るし、トイレも簡単に壊れます。「え、まじ?」レベルのカルチャーショックも度々起こりますが2週間もすれば慣れます。

そうして自分も段々と雑な性格になってゆくのである…。(笑)

 

→ 私のカメラに残っていた本当に何気ない日常の風景。一体誰が撮影したんだ?

 

船の仕事を辞めてメルボルンに移動します!

今回は、3トピックに分けて私の船上生活等についてお話させて頂きました。

最後まで読んでくださった皆様、ありがとうございます!

 

実は…私は今週中には船の仕事を辞めて、メルボルンに引っ越します!!

 

また一から家探しと仕事探しかーと思うと、「面倒くさっ!」という感じですが、せっかくでっかいオーストラリアに居るので、シドニーだけで1年過ごすのは何となく勿体ないような気がしましたので!(貧乏性)

船での生活5ヶ月間…悲喜交々でございましたが、まぁ結論「最高だった!」なので、次なるわくわくを目指して猪突猛進で残りのワーホリ生活駆け抜けます。(笑)

次回は、メルボルンからお届けします!

 

それではまた次回、お会いしましょう♪

See ya!!

 

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