オーストラリアに行くワーホリのお金事情!生活費いくら持ってくべきか細かく計算してみた!
オーストラリアでワーキングホリデーをされる方の多くは、現地で仕事を見つけ働きながら生計を立て、生活費をまかない生活していきますよね。
しかし、すぐに仕事が見つかるという保証もないので、初めの数ヶ月は生活できるだけのお金を事前に用意しておく必要があります。
果たして現地で生活するのにいくら持っていけばいいのか、物価や家賃の相場などは実際に住んでみないと、なかなか分かりづらい部分でもあります…。
今まで私のコラムでも荷物を減らすために「現地調達のススメ」について書いてきました(下記の記事リンク参照)が、では現地調達するとして、一体どのくらいのお金を持っていけばいいかなども気になりますよね。
なので、今回は少しでも生活費のイメージが湧くように、私のオーストラリアでのワーホリ経験を元にお金事情について考えていこうと思います。
生活費の基準は人それぞれ違う
一口に’生活費’と言っても、人それぞれの金銭感覚もあればその人の生活レベルや同じ金額でもお金の使い所の割合など人によって全く違います。
またどこの国に住むか、同じ国でもどこの都市・エリアに住むかによっても物価が変わってきます。
さらに学生ビザなのかワーキングホリデーなのか、滞在先はホームステイがメインかシェアハウスかなどでも支出は変わってくると思います。
なので、こちらのコラムでは正直個人的バイアスが入ってしまいますが、各自で自分なりにどこにお金を使えてどこが節約できるか、範囲内でやりくりできることを考えてもらって多かれ少なかれ幅を取って参考にしてもらえれば幸いです。
今回は現地で働くことを前提で、仕事が見つかり給料が安定的にもらえるようになるまでの繋ぎとして、とりあえず2ヶ月間収入がなくても生活できることを目安に考えています。
1日でも早く仕事が見つかり給料が入るようになれば、そこから生活費を支払えるので頑張って仕事探しはしましょう!
オーストラリアでは、家賃や給料など日本のように月単位ではなく週単位で計算していくので、それに沿って1週間でかかる金額を出していこうと思います。
固定費と変動費ごとに細かく解説!
生活費の中には、毎月必ず出ていく固定費と、必要に応じて支払う変動費があります。固定費と変動費の内訳は以下の通りです。
・食費
・交通費
・通信費
・雑費
・交際費
それでは、一つずつ細かく紹介していきましょう。
(1)家賃
先ほども少し触れましたがオーストラリアでの家賃事情ですが、日本でアパートなどを借りる際は「1ヶ月○万円」と家賃が紹介されています。
しかし、オーストラリアでは「1週間$〇〇〇」と週単位で家賃が紹介されています。この週単位の家賃をRent(レント)と言います。
レントの支払い方もオーナーによってまちまちですが、2週間分をまとめて支払う場合が多いです。
また、日本で言う敷金礼金の文化がなく、その代わりBond(ボンド)と言って入居時にRent(レント)の数週間分を支払う必要があります。ボンドは、2週間分が一般的ですがオーナーによって異なります。
しかし、これは退去時に物を壊したとかルール違反をしたなどの問題がなければ戻ってきます。
もし「2weeks bond」と 「2weeks rent in advance」と書いてあれば、4週間分のレントを入居時に支払う必要がありますね。あくまでボンドは預かり金で家賃としてのお金ではないので、入居時に払った分はレントには換算されません。
と言うことは、2週間分の家賃を支払った状態になるので、また2週間後に次の2週間分のレントを支払う必要があります。
一つ具体的な例を見てみましょう。週$150のシェアハウスに住む際、最初にかかる1ヶ月分の費用を計算するのなら、以下のような計算となります。
$900が入居時に必要となる金額になりますね。2ヶ月目からはボンドを払う必要はないので、毎月$600がかかってくると言うわけです。
あとは自分がいくらのレントの家に住むかで、家賃が変わってくることになります。
これに関しては、様々な条件があるので難しいですが、大都市のシドニーやメルボルンの家賃相場は高いと言われていたり、同じ条件の部屋でも住むエリアによって違ったり、シェアルーム(複数人部屋)なのかオウンルーム(一人部屋)かによっても金額がかなり変わってきてしまいます。
それぞれ”住む家”にどんな基準を持っているかなど感覚も違えば、家賃はオーナー次第で変わってくることになるので、なかなか具体的な金額を想定しづらい部分があります。
あくまで私の独断と偏見ではありますが、5都市に住んだことがあるので参考までに家賃の相場をご紹すると、以下のようになります。
シドニーやメルボルンなどの大都市 | その他の都市 | 田舎方面 | |
オウンルーム(一人部屋) | $250(City周辺) $200(郊外) | $180(City周辺) $150(郊外) | $150~180 |
シェアハウス ①(部屋やキッチン、リビングなど十分な広さがある家) | $200(人気エリア) $180(City周辺エリア) | $160~140(City周辺) | $120~140 |
シェアハウス② (家・部屋自体が狭く、簡素な雰囲気。) | $150(City内または郊外) | $120~130(City内または周辺) | $100~120 |
オウンルーム
アパートなり一軒家なり家にはシェアメイトもいたり、オーナーが住んでいたりする場合もありますが、自分一人で部屋を使うことができます。
シェアハウス①
一部屋を数人で使いますが、一軒家や広めなアパートなど家の広さに余裕があったりくつろげるスペースがあったりします。
シェアハウス②
アパートなどの狭い一室を大人数でシェアすることが多い。リビングシェアと言って、特に仕切りがない状態のベッドスペースが設けられていたり、二段ベッドがいくつもあったりとスペースに余裕がない。
City周辺
Cityまでバスや電車などで15~20分ほどとアクセスが良いエリア、それなりに栄えているエリア。
郊外
Cityまで電車などで30分以上かかる住宅街や、車がないと少し不便に感じるエリア。
田舎方面
街の規模が小さいので、あまり街の中心部と住宅街の距離も離れていないイメージ。
以下、タイプ別に3パターンで家賃を考えると、以下のようになります。
自分の用意できる金額や収入の見込みなどとのバランスを見ながら、支払っていける相場の家賃を考えておきましょう。
(2)食費
オーストラリアでの外食は結構高くつきます。自炊することが費用を抑えるコツになるので,
なるべく自炊をすることをお勧めします。
外食した場合、軽食だと$9~12。軽めのランチやアジアンフードなどは、1品$15~18。カフェやレストランなどでのしっかりしたランチだと、1品$20~30はかかってくると思います。
ディナーになってくると、1品だけでも$25前後~が多いのではないでしょうか。
それに対して自炊をする場合は、スーパーなどで1週間の食費を$30~50で抑えられてくると思います。
農業大国でもあるオーストラリアは安いものからオーガニックものなど揃っていますし、頻繁に半額セールや特売をしているので、そういったセール品を狙って買うようにしましょう。
また、旬の食材は比較的安く手に入れられるので、賢く買えば食費を抑えられます。
しっかり自炊をする場合なら$30~50(調味料やスナックなども含めると)×4週間で$120~200程でしょうか。
(3)交通費
交通費も住む都市や行動範囲によってもバラバラですが、毎日交通機関を使うのであれは乗車する毎に1Zone$3ほど掛かる場合もあります。
1Zoneとはシティー中心を軸に円状に範囲が広がり、Zone数が広がるごとに料金が上がっていきます。
また市内での交通機関の利用は無料な都市もあれば、乗る時間帯によって安い料金になる場合もあり、州毎に料金帯は違ってくる場合があります。
各州のZone料金はネット調べられるので、気になる方は確認しておきましょう。
徒歩圏内で生活が済むのなら交通費は掛かりませんが、バスや電車を頻繁に使うとなると1Zone内の移動でも1日往復$6程掛かることになります。
1週間毎日乗る場合だと$42ほど、平日のみ利用するなら$30ほどかかる場合がありますね。
月額で考えると$168や$120になる計算なので、大まかに$150前後で考えておいたほうが良いかも知れません。
(4)通信費
通信費は、どのくらいの容量(GB)を契約するかによって料金も変わってきます。
どの家にもほとんどWi-Fiが付いているので、シェアハウス内であれば通信量を気にせず使用できます。あとは、外出時にどのくらいの頻度で通信をするかで変わってきますよね。
街中にも無料Wi-Fiスポットがありますが、繋がりにくかったり速度が遅かったりもします。Wi-Fiを切った状態でスマホを使っていると、容量はどんどん消費していくので悩ましいところ。
あまりスマホを触らない方なら少ない通信容量の契約でも大丈夫だと思いますが、地図を見たり調べごとをしたりすると意外とすぐ消費します。
普段、スマホの利用頻度が高い人は、通信容量が大きいプランの契約を想定しておかなければなりません。
そして、オーストラリアでの注意点なのですが、日本のように契約時の通信量に達したら通信制限がかかるという訳ではありません。
使ったら使った分の通信料金を追加で支払わなければなりません。
そしてこれが意外と高くつくので気をつけたいものです。
こちらでの大手通信会社は、Telatra(テルストラ)、Optus(オプタス)、Vodafone(ボーダフォン)になります。
7~10GBで月額$30前後のプランをよく見かけますが、それ以下の容量のプランだと3GBで月額数ドル~などと各社で様々なプランがあるので、自分の使用頻度に合ったプランを探しましょう。
(5)日用品
消耗品や生活用品のことです。初めに一式揃えるとなるといくらくらいかかるのかですよね。数十ドルの幅はあるとして、大体の平均価格から想定して計算していこうと思います。
・コンディショナー: $10(安いもので$3)
・ボディーソープ: $6(安いもので$3)
・クレンジング: $10(安いもので$4.5)
・洗顔: $10(安いもので$5)
・化粧水: $11
・乳液: $11
・日焼け止め: $10
・歯磨き粉: $5
・歯ブラシ: $3
・洗濯洗剤: $2/1L ※日本でも売られている商品だと$21/2L
・柔軟剤: $2/1L ※日本でも売られている商品だと$9/2L
・ハンガー: $3
・トイレットペーパー: $6/18ロール
・ドライヤー: $15
・コンタクト洗浄液: $5 ※日本でも売られている商品だと$16
ざっくりですが、平均的な値段や比較的買いやすい値段を考慮しチョイスしたこれらの合計金額は、$119になります。
例えば、人によってはドライヤーが必要なかったり、安いものより品質重視で少し高いものでも良かったりなど個人差は出ると思います。
日用品を現地調達する中で少しでも費用を抑えたい方は、低価格なものを選べば$100前後、品質を重視したい方でもおよそ$150前後の予算があれば大抵のものは揃うと思います。
日用品なので、初めに揃えてしまえば数ヶ月は保ちますしね。
(6)交際費
せっかく留学やワーホリに来たのだから、節約のためにとお家にこもってしまうのは勿体無いですよね!
勉強そっちのけで遊び呆けてはいけませんが、海外の友達を作り英語でコミュニケーションを取るためにもみんなで何処かへ出掛けたり、休日にカフェやレストランなど一緒に外食したり。
有意義な時間にお金を使うことは大切だと思うので、こちらの費用も確保しておきたいものですよね!
自分が交際費として使う金額を予め設定しておけば、その範囲内なら思う存分に遊べば良いですし、逆に遊びすぎ防止にもなるので決めておくと良いと思います。
仮に$50を確保したとしたら、その予算内で「週に1度は友人と美味しいご飯を食べに行く!」でも良いですし、「色んなカフェを巡りコーヒーの飲み比べをしよう!」とかでも良いと思います。
毎週するのはお金がかかるので2週間毎にしてみるとか、月1回で何かご褒美パーティーやどこか観光に出かけるなどしてみるのも楽しいかもしれません。
(7)雑費
雑費とは、予期せず何だかんだ出て行ってしまうお金です。例えば、日用雑貨や衣類など何か買い足す必要があるものや、仕事先で指定される靴やTシャツの購入費などなど。
また、オーストラリアでアルコールを扱うお店で働く場合、RSAと言う資格が必要ですが、この資格も取得するのにお金がかかります。
このように何だかんだ出ていくお金もあると思うので、数十ドルでも確保してあると余裕が出ますよ。
1ヶ月に掛かる生活費を想定してみた!
それでは、以上のものを参考にざっくりまとめていこうと思います。
仮予想として初めの1ヶ月は、 “合計$1,728 = 127,658円” になりました!
1オーストラリアドル = 73.8円で計算。 ※2019年12月時点
1週間 | 月(4週間) | 日本円(参考までに) | |
家賃 | $180 | $1,080(ボンド含む) | 79,786円 |
食費 | $50 | $200 | 14,775円 |
交通費 | $42 | $168 | 12,411円 |
通信費 | – | $30 | 2,216円 |
日用品 | – | $150 | 11,081円 |
交際費 | – | $50 | 3,693円 |
雑費 | – | $50 | 3,693円 |
同じ条件で2ヶ月目からは、 “合計$1,218 = 89,981円” を想定することが出来ます。
月(4週間) | |
家賃($180/週) | $720(ボンド代不要) |
食費($50/週) | $200 |
交通費($42/週) | $168 |
通信費 | $30 |
交際費 | $50 |
雑費 | $50 |
これらを合計すると、 “$2,946 = 217,639円” が2ヶ月分の生活費としてかかる金額になります。
いくらの家賃の家に住むか、食費はいくらでやりくりするのか、交通費はどうか…などなどで個人のベースで考えるとかなり差は出てくると思います。
今回、このコラムで紹介した流れの生活だと、2カ月で22万円弱掛かるイメージです。
例えば、初めはホームステイする方は、家賃と食費は差し引いた金額でイメージして、シェアハウスに移るタイミングで家賃や食費も込みで予算を準備しておくと良いでしょう。
自分の貯金と生活レベルのバランスを考えよう!
基本的にお金は、頑張って貯めた貯金の中から使うことになります。
なので、初期費用(航空券やビザ代、語学学校費やホームステイ費などなど)に結構貯金を使ってしまって、現地での生活費をなるべく節約したいのなら、それに見合った生活レベルに落とす必要があります。
反対にせっかくの海外生活だから、お金を気にせず思いっきり楽しみたいのなら、その分の貯金を準備しておく必要がありますよね。
今回は、特に交際費や雑費などの変動費は少なく見積もっているところもあるので、そういった方はもう少し余裕があるといいですよね。
個人差がかなり出てくるお金問題ではあると思いますが、何となくでもイメージして頂ければと思います。
今回の記事は、事前にどのくらいお金が必要になるかの参考になると思うので、各々考えるきっかけになってくれたら幸いです!