【オーストラリア留学】グリフィス大学付属語学学校(GELI)って一体どんなところ?
留学をするにあたって語学学校を決めるのはとても重要ですよね。
オーストラリアでもシドニー、メルボルン、ブリスベン、パースなど様々な留学地域がありますが、今回は筆者が通っているゴールドコーストにある語学学校グリフィス大学に付属している語学学校(GELI)について詳しく説明していこうと思います。
筆者自身は学校から指定されていたので、あまり他の語学学校との比較はできないのでご了承ください。今回はGELIでの生活や特徴についてお伝えできたらと思います。
グリフィス大学とは?
グリフィス大学は1971年に創立され、クイーンズランド州のブリスベンとゴールドコーストに5つのキャンパスを置く公立大学です。また、約40年間で様々な研究分野を展開し、多くの卒業生を輩出しています。
グリフィス大学はビジネス、法、文学、教育、工学、建築などの学部に加え、医療、航空学、デザイン、芸術など数多くの学部学科が存在します。
グリフィス大学は「世界大学上位2%にランクイン」する実績を持ち、5万人を超える学生数が在籍しているなど、海外からも高く評価されています。
知名度も高いことから、50カ国以上の国から沢山の留学生が集まっており、これはグリフィス大学の全学生の10%に当たります。
グリフィス大学付属の語学学校(GELI)とは?
まずGELIとはGriffith English Language Institutionの略称です。グリフィス大学付属の語学学校(GELI)とは、ブリスベンに位置するネイサンキャンパス、マウントグラヴァットキャンパス、ゴールドコーストに位置するゴールドコーストキャンパスの3箇所で開講されています。
以下、簡単にそれぞれのキャンパスの魅力を説明します。
ネイサンキャンパス
ブリスベンの中心部から車で15分ほどのところに位置し、自然に囲まれながら、コアラなどの様々な動物に出会うことができます。
マウントグラヴァットキャンパス
ブリスベン市内を一望できるパノラマビューを兼ね揃えています。メインキャンパスからは車やシャトルバスで5分ほどの距離に位置しています。
ゴールドコーストキャンパス
このキャンパスは5つの中でも最も規模が大きいキャンパスであり、さらにビーチからもとても近いです。サーファーズパラダイスまでも路面電車で約20分の距離になっています。
路面電車(トラム)も学校の目の前で停車するので、非常に通学の面でも通いやすい環境になっています。また、同敷地内に併設しているグリフィス大学キャンパスの施設も利用可能となっています。
筆者はこちらのキャンパスに通っていますが、本当に大きいので初め位置関係を理解するにはとても苦労しました。さらに大学内に大きな橋があるのもこちらのキャンパスの特徴かと思います。
GELIの主なコースについて
GELIには、英語を学ぶにあたってGELIの中にも2つ選択肢があります。具体的には、「グリフィス大学進学プログラム」と「一般英語プログラム」です。
グリフィス大学進学プログラムでは、主にグリフィス大学に進学を希望する生徒が受講します。
外部機関の英語能力試験を受験することなく、グリフィス大学の正規課程またはグリフィスカレッジのディプロマコースやスタディアブロード・プログラムへ入学するために必要な英語能力を身につけるための英語学習プログラムです。
一方、一般英語プログラムでは、就職や旅行などの目的で一般的な英語力を向上させたい学生を対象にしたコースです。筆者の場合、グリフィス大学に進学するのではなく、日本の大学に戻るプログラムなので、一般英語のコースに所属しています。
実際、この2つのコースでクラスが分けられるというのはなく、クラスにはこの2つのプログラムの生徒が交わった状態になっています。どちらのコースの生徒も入学前にテストを受け、レベルが決まります。
クラスレベルは一般英語の場合6レベルまでで、グリフィス大学進学プログラムの場合は7レベルまであります。レベル7は、進学プログラム向けの最終レベルで、大学やカレッジへの対策になります。つまり、一般英語プログラムの生徒はレベル6までとなります。
GELIの留学生について
ゴールドコーストのキャンパスは、全校生徒約150人で男女比はちょうど半分ほどです。クラス数はレベルによって違いますが、およそ5クラスです。1クラスの生徒数は14人程です。
留学生の国籍としましては、中国、韓国、台湾、香港、スペイン、ベトナム、フランス、ブラジルなどですが、平均して中国、香港、日本の学生が多い印象です。
実際筆者のクラスでは16人クラスで、日本人が5人、韓国人が2人、カンボジアが1人、香港が1人、残りの7人は中国人です。
中国人を含むアジア系学生は、海外大学に進学するのが一種のステータスでもあるので、大学付属系の語学学校はアジア系学生が中心になります。
一方、ヨーロッパや南米の学生は、より安価な私立の語学学校を好む傾向が強く、大学付属校にはあまり在籍していません。
筆者自身アジア人は多いと聞いていたものの、こんなに多いとは思っていませんでした。もちろん時期によるとは思いますが、常に中国人は多いと思っていてよいでしょう。
さらに日本人も多く、結局同じ国籍同士で固まってしまいがちです。クラスでは話す機会はたくさんありますが、クラス外では自ら積極的にコミュニケーションを自ら取っていくことが重要です。
どんな授業が行われているの?
授業は1ターム5週間、月曜日から金曜日まで朝8時15分から10時15分の2時間、そして30分の休憩を挟んで、10時45分から12時45分までの2時間になります。
基本的に1クラスに2人の先生が担当しており、月曜、水曜、金曜が同じ先生で、火曜日、木曜日で別の先生が担当します。授業では、リーディング、ライティング、リスニング、スピーキングの4技能を1週間通して様々なトピックで学びます。
そして、授業内容はレベルによって違います。上記でも述べた通り、入学前のテストでレベルが決まります。レベルは1から6まであるのですが、正直レベル1、2の生徒は本当の基礎レベルになるので、あまり見かけません。
主に日本人の場合、レベル3か4のクラスから始める人が多いイメージです。
筆者自身はレベル5からのスタートとなりました。
友達から聞いた話によると、レベル3、4のクラスは主文法を学習しながら、長文読解をする形が基本です。長文の内容も物語で一冊の物語を1タームで進めていくそうです。
スピーキングの学習は、主にゲームをしながらすることが多いです。例えば、すごろくを回して、マスの質問にそれぞれ答えていくような形式になります。
一方レベル5のクラスになると、文法の学習は基本しません。文法、単語はある程度のレベルまでしっかり理解できている前提でスタートします。
リーディン、グリスニング、スピーキング、ライティング共に同じテキストを利用しながら進めていきます。主な内容としては、環境問題など社会的問題について触れています。
スピーキング学習としては、その内容のトピックについて、自身はどう考えるかなどの意見交換をペアやグループなどで話し合うことが多くなります。内容的にアカデミックな単語が必要とされるので、単語の勉強は必須になるので辞書が必要です。
さらにレベル5では、ライティングについて特に重点的に教わります。書き始め方から書き終わり方まで、細かく5週間通して学びます。5週目には綺麗なライティングの文章を時間内に書き上げることを求められます。
レベル6からはライティングの練習はあるものの、このレベルではあまり中心的にやらないそうです。らいてぃんぶのテストは3週目行われるようです。
さらに、リーディングテストも3週目に一度行われます。
その上、ニュースの記事を自ら選び、それを元に学習したりするのでよりアカデミック的な用語を必要とされます。
このように授業はレベルによって授業内容は異なります。しかし、筆者自身感じるのは、先生によってもかなり異なります。
ゲームを通して教える先生もいれば、ひたすら先生が話す場合もあります。ペアをよく組んで積極的に生徒同士を仲良くさせようとする先生もいれば、そうじゃない先生もいます。
毎週プレゼンをさせる先生もいれば、5週目のみの先生もいます。どちらを好むかは人それぞれではありますが、正直先生によって当たり外れがあるといった印象です。
課題について
基本的に毎日課題は出されます。量も内容もレベルや先生によって異なります。
レベル5までの課題は基本的にプリントが出されますが、レベル6からは自分でニュースの記事を選び、それに対しての要約が課題とされます。
さらに、これはクラスによりますが、プレゼンを控えている際はそれの準備なども課題として行わなければならない時もあります。筆者自身の1ターム目の先生は、毎週金曜日にプレゼンをする先生だったので水曜日頃にトピックが発表されます。
授業内にも準備時間は設けてもらえますが、課題としてそのプレゼンの準備をするという場合が多かったです。課題の内容はレベルだけでなく、先生によって違います。
テストについて
基本テストは毎週行われます。とは言っても4技能のテストではなく、ライティングのみのテストがあります。しかし、これは次のクラスレベルに上がるための評価点に入ることはありません。
しかし、このテストでライティング技術について、しっかり理解できているかを先生にチェックしてもらうことが大切なポイントになってきます。
その理由としては、5週目に大きなテストが待っているからです。
5週目は主にテスト期間に入ります。テストは月曜日がライティングのテスト、火曜日がリスニング、リーディングのテスト、水曜日がスピーキングのテスト、そして木曜日と金曜日にプロジェクトといって主にプレゼンをペアでやります。
それぞれテスト内容は、クラスレベルによって違いますが、ライティング、リーディング、リスニングテスト共にこの5週間で学習してきた内容の問題が出題されます。
レベル3、4の場合はパラグラフ形式でパラグラフ通りに書くことが重視され、1パラグラフで書く必要があります。レベル5からはエッセイの構成を学ぶので、3~4パラグラフ構成の文章を書く必要があります。
スピーキングにおいては、レベル3では3分間、レベル4からは4分間になります。
内容は様々でレベル5ではペアで1つのトピックについてお互いの意見について述べ話し合うというようなテストでした。
レベル6からはスピーキングとリスニングのテストが一緒に行われ、授業内で自分が読んだニュースの記事について、ちゃんと理解できているかを問われます。
このようにテスト内容もレベルに応じて少し変わっています。
テストの結果はどうなるの?
テストの結果は5週目の金曜日にわかります。
テストの評価はA,B,C,Dの4段階評価です。テストの結果が良いと上のクラスに上がることができますが、レベル4~5になると5週間で上がれるケースは難しいのが現状です。
先生によると、基本10週間、つまり2タームが基本になっているとのことでした。特にレベル5から、はなかなか頑張っても1ターム目で上がれることは少ないそうです。
筆者自身も実際レベル5の授業は2ターム分(10週間)受けて合格しました。合格するためには1ターム目は4技能のうち2技能Aの評価、そして残り2つはBの評価を取る必要があります。
そして、そのレベルを受講するのが2ターム目の場合は、4技能共にB評価でも次のレベルに進むことができます。
しかし、3技能がA評価であったとしても、もし1つでもCまたはDを取ると合格できないので気は抜けません。
次のレベルに上がれるかどうかは、全てこの5週目のテストにかかっているのでとても重要になります。
GELIのアクティビティ
このアクティビティは、GELIに通っている生徒のみが参加できるアクティビティになっており、その内容は毎週更新されています。
アクティビティの内容としては、ボランティアや観光スポットに安く行けるなど充実しています。
筆者の場合、古着を売るボランティアに参加し、また、このアクティビティを利用して安くSKYPOINTやMovie Worldにいくことができました。
他の友達やボランティアなどは現地の人々と関わる良い機会にもなるのでオススメです!
さらにクリスマスやハロウィンなどのイベントのアクティビティがあります。
日本では考えられませんが、グリフィス大学にはUniBARという大学内にバーがあります。例えば、ハロウィンの時にはそのバーで夜にグリフィス大学の生徒のみが参加できるハロウィンパーティーが開催されます。
そのパーティーには、アクティビティを通じてGELIの生徒も参加できます。さらにクリスマスの際には、GELIの建物の目の前のブースで、アイスやチョコレート、サンドウィッチなどが配られており、半袖半ズボンのサンタと写真を撮ることもできます。
このように留学生が楽しめるような様々なアクティビティを、定期的に用意してくれています。
参加したいアクティビティに申し込むだけで良いですし、参加するのにも手間がかからないのでオススメです。
Independent Learningについて
GELIには、生徒専用の自習室があります。
その自習室にはパソコンがあり、そのパソコンではレベルに応じて個人の学びを深めることができます。ニュースを観るなど様々なレッスンがあるので、必要に応じて自分の学ぶべき内容を選択し自身で自分の力を伸ばすことができます。
このパソコン利用だけでなく自習室はいつでも利用できるので、課題を済ませて帰る生徒もいます。さらに、ペアやグループのプレゼンの場合なども、自習室で話し合いながら作成することも多いです。
日本人は多めだがその他の部分は充実!
いかがでしたでしょうか?
留学先の語学学校を選ぶのはとても難しいと思います。グリフィス大学付属の語学学校の特徴としましては、授業内容、立地はとても良いと思います。
一方で、日本人が少し多いのは筆者としては少し残念なポイントではあります。
しかし、全体的に中国人も韓国人も気さくな生徒が多いため、すぐに仲良くなることができると思います。
自ら積極的に様々な国の人とコミュニケーションを取っていくことが重要でしょう。
充実した語学学校生活を送るためにも語学学校選びは慎重に行ってくださいね!