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自然の宝庫オーストラリアでキャンピングライフ! ~キャンピングライフってどんな感じ?(後編)~

公開:2020/01/26 著者:前田 龍成 1158 Views

はい、どうもリュウセイです!

前編では、車の購入や持つことのメリットについて書かせていただきました。

 

今回の後編では、オーストラリアのキャンピングライフの情報や、実際の体験談を中心に書かせていただきます。

 

これからオーストラリアの大自然の中でのキャンピングに興味がある方は必見です!

もし、前回を読んでいない方がいらっしゃるのであれば、そちらも合わせて読んでいただきたいです!

 

キャンピングライフをしている人はどのくらいいるの?

皆さんにとって、日本の中でキャンピングカーが走っているのを見るのは、珍しいことではないでしょうか?しかし、オーストラリアでは、大都市であっても毎日見ることができます。

オーストラリアの内陸部を運転していた時には、普通車と同じくらいの数を見かけました。また、こちらでは普通車でキャンピング用のコンテナを牽引するタイプもあります。

キャンピングカーを使用したい方にオススメの方法があります。それは、ほとんど無料でレンタルできるリロケーションというシステムです。

 

→ Transfercarというサイトでは、リロケーションレンタルできる車を探すことができる。

 

これは、他の誰かが片道レンタルで使用したキャンピングカーを返却地に戻しに行く代わりに、ほぼ無料でレンタル使用できるシステムになります。

デメリットとしては、使用開始と使用期間の日程が決まっているため、日程を自分の思い通りに作ることができない部分でしょうか。また、走行距離も決まっており、期間を延長する場合は別途で料金がかかります。

ですが、これらのデメリットを差し引いてもレンタルよりは格安です。時間に余裕のある方は、リロケーションシステムを使用の検討をしてみてはいかがでしょうか?

 

キャンピング生活に必要な物は?

私のように普通車でキャンピング生活を送る場合、キッチンやベッドがないため、自分自身でこれらを用意しなければいけません。

料理をする場合は、コンロが必要になります。私たちは以下の写真にあるようなガスとライターで使用できる携帯用ガスコンロを使用しています。

このタイプは、簡単に小さく折りたためて使用可能なのでオススメです。

 

→ キャンピング生活で愛用している携帯用ガスコンロ。

 

そして、お水もタンクで常備しています。これは、海沿いに面していない地域では、水道などが使用できない地域があるからです。その際は、シャワーや調理のためのお水が必要になります。

寝る際には、寝袋が必須です!寒い時には中に入ることで、温まることができ、暑い時には、マットレスの代わりになります!オーストラリアのホームセンターで1,000円ほど買った寝袋でも十分な厚みがありました。

洗濯に関しては、市内にはコインランドリーは多くあります。コインランドリーの値段ですが、ホテルのランドリーは400円。街中のランドリーは500~600円が相場です。

 

私たちは、よりキャンピングライフを求めていたので、粉洗剤とバケツとロープを合わせて500円で購入し、3日に1回の間隔で推し洗いをしていました。

また、スクラバウォッシュという便利なグッズもあります。沢山の量は一度にできませんが、簡単に洗濯ができるそうです。

日本でも通販で購入することができます。

 

→ オーストラリア生まれのスクラバウォッシュ(出典: Facebook)

 

 

日本では、ほとんど押し洗いをしたことなかったので、「こんなにも洋服は汚れるのか!」と思い知りました。

また、洗う→ロープを張る→干す、の一連の作業は大変でしたが、当たり前に簡単に洗濯機を使うことができる日々のありがたさを感じることもできました。

これからキャンピングライフを送る人は、せっかくの機会なので、手洗いを試してみてはいかがでしょうか?

 

どのくらい費用がかかる?

私が購入した車は、16年前に販売されたハリアーというSUV車で、$5,000(350,000円ほど)で購入しました。

後部座席を倒すとバックスペースも含め180cmほどの空間を確保でき、足を伸ばして寝ることが可能です。横幅としては、男性が2人寝るくらいの広さはあります。

初めは、キャンピングカーも検討したのですが、予算が合わないことや自分達自身で必要な装備を揃えることができたため、寝るスペースを優先的に確保できる車にしました。

 

この車はSUV車のため、オーストラリアの内部に多くある未舗装の道路も走行が可能で、普段日本では走ることのない道も走行することができました。

 

→ 車の中で車中泊をする様子。

 

費用の部分で、車中泊の最大メリットは、宿泊代金が0円であること。

 

オーストラリアのシェアハウスの相場として、都市では週10,000~13,000円、田舎では週7,500~11,000円になります。

ガソリンの価格は、1日後の変動が激しいです。私が滞在しているパースでは、1Lあたり105~120円を行き来していました。

オーストラリアでは、ガソリンスタンドの値段を比較できるアプリがあります。ガソリンスタンド毎にも当然値段が違ので、運転する人には必須のアプリではないでしょうか。

 

→ オーストラリアのガソリンスタンド値段比較アプリの「Fuel Map Australia」。

 

また、内陸部で立ち寄ったガソリンスタンドでは、180円/Lという場所もありました。これは、ガソリンスタンド同士間が300キロ以上も離れている場所も当たり前に存在するため、仕方がないことでもあります。

また、今回の生活で一番お金を節約できた部分が、大都市近辺の一部を除き、高速道路のほとんどが無料という部分です!

移動するキャンピングライフをする人にとっては、高速道路無料は大きな味方になります。

 

どんな場所で寝ているの?

私達は基本的には無料のキャンピングサイトに泊まり、周辺にキャンピングサイトが無い時は レストエリアや人気のないビーチの端の駐車場に宿泊しています。

 

近辺のキャンプ場を探すことのできる無料のアプリもあります。

 

→ オーストラリアで簡単にキャンプ場が探すことができる「CamperMate」。

 

また、日本とは違いキャンプ場やビーチには、BBQ台や無料シャワーが多くあります。

混雑する時間帯を避けて上手く利用できれば、より快適なキャンピングライフが手に入ります。

オーストラリアでは、法律上は車中泊禁止となっていますが、実際にはルールは州ごとに異なるようです。

 

現地の方の話では、観光地化しているビーチや市内の中心部は、他の人の迷惑になる可能性があるから警察の取り締まりに該当するけど、人に迷惑がかからない場所なら大丈夫とのことでした。

事実、私も車の中で寝ようとした際に、警察に声をかけられましたが、「ここは変質者が多いから、警察署の前の駐車スペースに泊めていいよ!」と言われました。(笑)

調べた限りでは、クイーズランド州は州の条例で禁止となっていますが、その他の場所では、節度を守れば問題はないようです。

 

オーストラリアのキャンピングライフは危険ではない?

私が選んでいるエリアはアクセスが車のみしかできず、人気が低い場所が多いため、一度も変質者に絡まれたこともありません。

ちなみに、警察が巡回しているのをよく見かけます。日本より、巡回の頻度は高いように感じます。

 

ですが、大都市以外の市内はあまり治安がよくありません。

 

夜中走行していると、酔っている地域の住民らしき人に空き瓶を投げられたこともあります。たまに奇声も聞こえます。

もちろん、キャンプ場に行くことが良い選択ではありますが、田舎などのあまりキャンプ場が少ないエリアでは、市内より高速道路のレストエリアでの宿泊を一番オススメします。

 

車中泊のメリット・デメリットは?

車生活をしていると、そこでの良さや悪さをいくつか感じることがあります。

まずは、車中泊のメリットを紹介します。

 

① 滞在費が0円

滞在費に関しては、上記で説明しましたが、1カ月で確実に40,000円以上は節約できます。

 

② キャンピングライフの友達ができる

同じキャンパーの人から「どんなキャンピング生活をしているの?」と興味を持って話し掛けられることも多く、一緒に食事したり長年の経験者から有益な情報を手に入れたりすることもあります。

オーストラリアは、本当にキャンプ歴が長い人が多いので、面白い話をたくさん聞くことができます!

 

③ 生活スタイルを受け入れてもらえる

私自身の経験になりますが、日本で車中泊やテント野宿をしている時には、多くの人に冷たい目線でスルーされた記憶があります。これは、珍しいことをしている人を避けてしまう国民性も要因の一つのように思います。

もちろん、日本でも食べ物を分けていただいき、家に泊めてくれた方々もいました。

ですが、オーストラリアでは、ほとんどの人が「キャンピング生活はどうだい?」のような感じで声をかけてくれます。周りから自分たちの行為が受け入れられるので、コチラでは心理的な疲労が少なく感じます。

 

ただの車中泊生活というより、生活スタイルの中に誰かとのコミュニケーションが生まれ、楽しいイベントの1つになります!

 

一方で、車中泊のデメリットもあるので紹介しておきます。

 

① 季節を選ぶ必要がある

オーストラリアの南側は11~2月にかけては気温も30~35℃くらいの夏になり、夜も海側は涼しい気温になりますが、冬場は日本の冬と変わらないくらい寒いです。

余計な出費や荷物を減らすためにも、季節は考える必要があります。

 

② 寝る場所まで毎日移動しなければならない

先ほども述べた通り、どこでもしていいわけではありません。基本的に人気のないところやキャンプ場は、市内から離れた20~30分の場所に位置にあります。私自身も仕事場まで毎日片道30分運転しています。これが毎日積み重なると、中々の負担を感じます。

 

③ 毎日寝床を作る必要がある

私と友人の2人分の荷物と、キャンプ生活に必要な荷物を有しているため、寝床を確保するには運転席と助手席に荷物を移動させる必要があります。

5分くらいで終わるのですが、高い頻度で「〇〇どこいった?」となります。隙間の多い車内では、小さい物が落ちると、かなり探すのが面倒です…。(笑)

そして、1日が忙しく疲れた時に、飛び込む布団がありません。「ここが日本だったら…。」と何度も思わされたことがあります。

 

④ 物を貯蓄できない

冷蔵庫はレベルの高いキャンピングカーにはありますが、普通車にはありません。

夏の時期のキャンピングになると、乳製品や生鮮食品の貯蔵ができず、1日で食べきれる量のみの購入となります。

また、作り置きも基本的にできないため、作る量も限られます。大きいサイズの食品を買うことができないため、料理ができる方にとっては食費の出費は大きくなります。

 

車の荷物も増やしすぎると寝床の確保ができないですし、物を失う確率も上がるため、必要最低限を揃えることが大切です。

 

日常生活の快適さの有難みが分かる!

以上が、私のキャンピングライフになります。

上記のメリット・デメリットの所を読んで頂けると分かると思います。

 

家での生活は、車中泊より圧倒的に快適だということ!

 

暑い時は扇風機かクーラーがスイッチ1つで動く。ボタン1つで洗濯が終わる。家にはWi-Fiがあり、誰とでもすぐに繋がります。

私達の日常生活は、多くの便利に囲まれています。

 

ですが、便利が当たり前になりすぎた世の中で、物への感謝や人との距離の近さが少し失われているように感じます…。

 

私は、オーストラリアのキャンピング生活を通して、自分がいかに便利な世の中に助けられているか、人の温かさ、自分の経験不足など、沢山の物を学んでいます。

このような生活スタイルは、 “経験や多くの事を学ぶ場” になるのではないでしょうか?

これから留学やワーキングホリデーで訪れる方々も、オーストラリアを旅行する際の1つの選択肢として考えてみてはいかがでしょか?きっと、日本では得ることのできない貴重な体験ができるはずです!

 

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