1ヶ月の給料公開!オーストラリアのローカル企業で働いて実感したことや伝えたいこと
こんにちは!オーストラリアでセカンドワーホリ中のあきこです。
ワーホリ生活も残すところ、4分の1を切ってしまいました。
今までを振り返ると、それなりにたくさんの仕事をしてきて、そのおかげでなんとか生活も成り立っています。
現在働いている空港関係のローカルジョブなのですが、1ヶ月半くらいが経ちまして、初月の給料がどのくらいなのかが分かってきました。
今回は、早速ローカルジョブの給料事情についてと、実際に働いてみて実感したことや正直に思うことなども含めてご紹介していこうと思います。
そもそもなぜローカルジョブを勧めるの?
まず初めに簡単に説明をしておきますが、オーストラリアで言う「ローカルジョブ」とは地元の会社やお店のことで、法律やオーストラリアの最低賃金(時給)を守っている職場をいいます。
一方、「キャッシュジョブ」とは、給料が現金で手渡しされる職場のことです。最低賃金が下回っていることから、それが政府にバレないようするためです。キャッシュジョブは、ジャパレスを含めアジア系のお店に多いですが、ローカルジョブでもオーナーによってはたまに行なっている場合もあります。
ちなみに、ジャパレス(ジャパニーズレストランの略)とは、日本食レストランの事ですので日本語環境の職場になります。もちろん最低賃金を守っているところもありますが、多くが最低賃金を下回っているためキャッシュジョブをしている傾向にあります。
では、これから仕事探しを始めようとしている人、実際に今探している人、またはローカルジョブで働きたいげどまだ挑戦していない人…。仕事探しにおいて、色々な状況下にいる人がいると思います。
インターネット上の情報でも、留学カウンセラーや留学経験者も、100人いれば99人はローカルジョブを勧めるはずです。
そして、ジャパレスは極力避けた方が良いというアドバイスも良く見聞きします。
そもそも、なぜそんなにローカルジョブを勧めるの?なぜ、ジャパレスやキャッシュジョブで働くことはダメなの?
その答えですが、別にダメではありません。ジャパレスでもキャッシュジョブでもローカルジョブでも、自分が満足しているのならそれで良いんです!周りに何か言われようが自分が納得している形なら、それでオッケーだと思います。
私の場合も、ワーホリに来たばかりの頃にローカルのカフェで働いていましたが、午前中のシフトで働ける時間は短時間した。ただ、それだけでは生活するのに厳しかったので、夜にジャパレスで働いていた経験があります。
そのジャパレスもキャッシュジョブでしたが、職場の雰囲気は良く、賄いが食べられますし、日本人同士という安心感もあったので、掛け持ちする分には正直何の問題もなく働けました。
なので、私自身もジャパレスを経験し、ジャパレスの良さも知っていますし、決して悪い訳ではありません。
しかし、「みなさんのワーホリの目的って一体何ですか?」と言う話に行き着くと思うのです。
さらにかみ砕くと、「ジャパレスで働きたくてワーホリに来ているのですか?英語を習得するつもりで海外に来ている訳ではないのですか?」と言う話になります。
もし、今ギクっとした方は、是非コラムを読み進めていってください。(笑)
ジャパレスで働くのも、ある程度生活の軌道に乗るまでの必要な働き口ではあります。しかし、ワーホリが終わるまで、ずっとローカルジョブに挑戦しないつもりでしょうか?
もちろん既に挑戦はしてみたものの、なかなか上手くいかないこともあります。生活のために、とにかく働かなければならなかったなど理由は様々だと思います。しかし、1年間ずっと落ち込んでいてはいけません。
またまだ挑戦していない方、尻込みしてしまっている方は是非チャレンジしてみましょう!
それも何度も!1度や2度で簡単にゲット出来るものではありません。
頑張ってゲットしたローカルジョブで働ければ、その恩恵はしっかり受けられます。それは、確実に時給が良いのと、完全英語環境の職場だからです!
正直ジャパレスで働こうがローカルで働こうが、仕事は仕事。どこへ行ったとしても働くって大変です。
慣れない環境で初めは戸惑うことばかりだし、時間通りに終わらないし、疲れるし、忙しい時間帯は常にクレイジーです。(笑)それなのに時給が全然違うって…。
さらに完全英語環境ということは、今までお金を払って受けていた英語学習が、無料の英会話スクールになるのです。しかも高額の給料をもらいながら!
そういった職場を経験した人からすると、やはりローカルジョブを勧めたくなる気持ちは分かると思います。
オーストラリアの給料事情
では、実際どのくらい給料に違いが出てくるのかだと思います。
キャッシュジョブが多いアジア系の飲食店やジャパレスを例に出すと、時給はだいたい$15~18程度でしょうか。もちろん休日手当てはありません。
それに対して、ローカルジョブなら最低賃金は$19.49です。また、休日手当てもあります。
しかし!さらに、ここで再確認ですが、みなさんはフルタイム雇用でしょうか?
フルタイム雇用とは週40時間の労働時間の保証があり(=給料が安定している)、有給休暇・病欠が使えるという、正社員雇用になります。
しかし、そうでないのなら基本的にカジュアル雇用のスタイルになります。
そして、ほとんどのワーホリはこのカジュアル雇用だと思います。
カジュアル雇用とは労働時間に保証がない(=給料にバラつきがある)、有給・病欠が使えない、雇用解雇に事前通知なしなどの条件があります。
それがゆえに、カジュアルの場合はフルタイムの時給に25%上乗せした時給を支払われなくてはなりません。と言うことは、多くのワーホリの皆さんが働くカジュアル雇用の最低時給は$24.36になるワケで、それ以下の時給は本来おかしいんですよ!
アルバイトのような感覚であっても、一番低い時給で$24.36(約1,800円)なんて日本人からすると驚きですよね。ちなみに日本の平均最低賃金をオーストラリアドルに直すと12ドルになります。(※1豪ドル=75円で計算した場合)
さらに、オーストラリアでは休日手当として土日・祝日に働いた場合の時給は、1.5~2倍になります。
なので、時給は$36.54~48.72ほどまで上がる計算となります。
さすが、世界で最も「最低時給が高い国」の一つと言われているオーストラリアです!
法律上はこのように決められています。しかし、ジャパレスで働く限り、この法律に沿った時給を支払われる可能性はかなり低いと思った方が良いでしょう。
1ヶ月分の給料明細と職場環境
出し惜しみのようになってしまいましたが、以上のことを踏まえた上で、では実際にローカルジョブでは月にどのくらい稼げるものなのかご紹介していこうと思います。
私は現在、空港のケータリング企業で働いています。どうやってゲットをしたかはこちらのコラムに書いてあるので、興味のある方は参考にしてください。
シフトは週5日(月~金)、7時~15時の8時間労働になります。
正直、繁忙期だったので毎回1~2時間ほど残業していたのが現状ですが…。
時給はフルタイムワーカーが$20.13なので、カジュアル雇用の私の時給は25%上乗せされた「$25.16」になります。
そして、私の働いているところだと、以下のような条件が加わります。
それでは、こちらが初月に稼いだ給料明細になります。
黄色く囲ってある部分の金額は、税引き後の手取り額の金額になります。
1週間目の給与額は、税引き後$1,039(48.59時間労働)でした。
Additionsと書かれている部分は、フルタイムの時給から25%上乗せされた金額や、休日手当て分の追加金額が表示されます。
2週間目の給与額は、$1,351ドル(42.82時間労働)でした。
緑線のクリスマスデーは、150%(2.5倍分)、赤線の祝日は100%(2倍分)の追加金額です。
3週間目の給与額は、税引き後$1,244(46.67時間労働)でした。
4週間目の給与額は、税引き後$940(43.98時間労働)でした。
参考までに日本円だと343,050円くらいでしょうか。(1豪ドル=75円で計算した場合。2020年1月時点)
これは、既に税金(TAX)が引かれた手取りの給料額になるので、本来の税引前金額はもっとある計算になります。
特に今回はクリスマスホリデーやニューイヤーズデーなどの祝日も出勤しているのでその分の手当てが大きいです。
以前にオーストラリアでの1ヶ月の生活費の相場もコラムで書いていますが、これだけの給与があれば物価の高いオーストラリアでも十分生活&貯金ができる給料だと思います。
ちなみに、コチラの記事は仕事がない状態での最低限の生活費になるので、正直今の私はもう少し生活費は多いですが…。
一言つけ加えるなら、やはりカジュアル雇用なので、労働時間が安定している訳ではありません。今回のように残業が多い事もあれば、シフトが週5日以下になることもありますし、労働時間が短くなる可能性も十分にあります。
なので、一概に毎月このくらいの給料がもらえると言った保証はありません。しかし、それはローカルジョブであれジャパレスであれ、全てのワーホリに共通する部分だと思います。
不安定とは言うものの、ローカルジョブの時給の高さや休日手当てなど、きちんとしている面を改めて実感できたのは大変良かったと思います。
職場環境としては、会社の規模が割と大きいので従業員も多く、いくつかの部門に分かれています。
そして、私の所属している部門には日本人はいません。これぞ、ローカルジョブといったところです。
他の部門に2人のオーストラリア在住日本人の方がいますが、仕事中はほどんど話す機会が無いので完全英語環境な職場といっていいと思います。
仕事中も、時間勝負なので鬼のように忙しく、戦場のように化しています。(笑)ミスコミュニケーションがあってはならないので、常に確認し合って、ダブルチェックなど念入りにします。
ペラペラではない私に同僚やスーパーバイザーが気にかけて色々と教えてくれるので有難いのですが、毎回やってもらう訳にはいかないので、職場のスピードについていくのに毎日必死です。
特に今は新しく入ってきた子に仕事を教えながら自分の仕事をこなさないといけないポジションなので、かなりあたふたしていると思います。(笑)
最初は緊張しますし逃げ出したくなる事もありました。しかし、このような環境で仕事を経験することで、やらざるを得ない状況になりますし、泣き言なんて言ってられなくなります!
追い込み作戦ですが、そのおかげで気づいたらその環境に慣れてくるものです。
言葉が自由に通じない環境の中でハードに働く経験は、精神的にタフになりますし、海外でプラスアルファの経験をしている実感もあります。
これこそが、「お金を稼ぐためだけの仕事ではない!」という働き方のような気がしますし、このような経験を1人でも多くのワーホリが経験して欲しいと感じています。
私の経験から伝えたいこと
以上のことから分かるように、ローカルジョブとキャッシュジョブでは平日の時給なら10ドル程、休日に働いた場合なら20~30ドルほども時給が違うのが現状なのです。
時給が違うからといって、ローカルジョブとキャッシュジョブの仕事内容の難しさや忙しさが違うという訳でもありません。
英語環境の大変さは加わりますが、それは自分の英語力アップにもつながることなので、プラスでしかありません。
こうした実情をご覧いただく限り、やっぱりローカルジョブで働くことに挑戦してみる価値は十分にありますよね?
このように叫びたくなる気持ちも分かりますよ。
「私にはまだ英語力が足りない…。」、「英語環境で働く自信がない…。」、「挑戦はしてみたいけど何だか怖い…。」など色々意見はあると思います。
では、その「まだ…」は、「いつ」やれるようになるのでしょうか?
皆さんは、こういったコラムやワーホリに関する記事がたくさんあって、ワーホリに行く前から知識を持った上でワーホリがスタートできるのです。
事前にどんなことを準備しておけばいいのか、現地に着いたらまずは何をすればいいのかなど、何でも調べられる時代です。
実際現地に行ってから気付くのではなく、しっかり準備をしてワーホリをスタートできる状況に皆さんはいるのです。
あとは、それを実践するか、しないかの違いですよ!
私自身も、今までのワーホリ生活の中でたくさん試行錯誤して色々調べたり行動してみたりして、最終的に行き着いた場所がココでした。初めからローカルジョブがゲットできて、英語環境の職場で給料もそこそこ良い!という訳ではありません。
なので、偉そうな事は言えません。しかし、自分の理想に向けて確実に行動には起こしていたかなと思います。
準備不足や何とかなる精神だけで来てしまっては、結果現実はなかなか上手くいかず、結局自分が望んでいないワーホリ生活になりかねません。
なので、どういうワーホリ生活にするか・なるかは本当にあなた次第になります。
少しでも目的や目標に近づけるよう、どう行動に移すかが大事なポイントになってくるのではないでしょうか!
ワーホリ生活は出発前のプランから始まっているので、無理のない計画的なプランを立てることが何よりも重要です。