オーストラリアでの運転は誰でもできる?難しい?大変なの?
今現在、オーストラリアで車中泊ライフを送っている龍成です。
オーストラリアにワーホリで来たら、自分で車を運転して「広大な大地をドライブしてみたい!」と思っている人も多いのではないでしょうか?
一方で、海外と日本の交通事情の違いなどもあって、以下のように思っている方も多いはずです。
私もオーストラリア渡航前に国際免許証まで手に入れて運転する気満々であったのに、いざ車を手に入れると知らない土地での運転に対してビビリまくっていました。(笑)
今回の記事では、実際に走行してみて知った日本とのルールの違いや、感じた体験談を書かせていただこうと思います。
これからオーストラリアでの運転を考えている方には、是非見ていただきたい内容になっています!
オーストラリアの基本的な交通ルール
世界では、右ハンドルが70%と、左ハンドルより多くなっています。
一方、右側通行が左側通行と比べて70%となっており、右ハンドル×右側通行が世界では多く適用されているルールになります。
オーストラリアに関しては、右ハンドル・左側走行と日本と同じになります!
これは、イギリスの植民地であった影響からです。
ハンドルや走行レーンの違いは、なかなか順応が難しいので日本人にとって、オーストラリアは比較的運転のしやすい国と言えるでしょう!
それでは、以下ではオーストラリアの交通事情を解説していきたいと思います。
ラウンドアバウト
これは、信号のない交差点に置かれています。日本では、滅多に見ることができないですが、オーストラリアでは、ほとんどの交差点でラウンドアバウトが適用されています。
広い土地のあるオーストラリアならではの交差点です。進入するには、右側から車が来てない場合に、時計回りに入り、曲がりたい場所に抜けていく仕組みとなっています。
私の感想として、場所によって大きさや形が違います。
また、オーストラリアの人は基本的に運転が荒いです。
僕は2か月で2度も目の前で車同士の事故を目にしました。現地の人は、早いスピードでランナバウトに進入してきます。
そのため、進入するにはそのスピードに合わせる必要があり、慣れるまで少し怖かったです。また、その際に大きい遠心力がかかるため、後部座席の物が散乱することも良くあります。(笑)
ですが、この仕組みのおかげで渋滞が減少し、交差点で長く待つ必要がありません。
たくさんの車が路駐している
オーストラリアは路駐大国です。
至る場所で路駐できる場所があり、無料と有料のエリアがあります。
市内中心部の多くは有料の路駐エリアがあり、チケットを買うことで標識に書かれている時間の間、路上に止めることができます。
また、書かれていない時間や曜日は、無料で時間に関係なく路駐できます!
無料エリアは、もちろんお金を払わず駐車できるワケですが、もし駐車時間をオーバーしていて警察に見つかると、罰金を払わなければなりません。
はっきり言って、警察に見つかるかどうかは運次第です。(笑)曜日や場所によって、警察の巡回の頻度も変わるからです。
既に何回も警察に駐車違反を取られている車を見てきました。
たまに長い時間止めすぎてしまうと、車がレッカーされて「駐車場所に戻ったら無くなっている…。」ということもあるそうです。
オーストラリアの車は大きいため、狭い道で路駐されると運転に慣れていない間は避けることが大変でした。市内を運転される方は、気を付けなければなりません。
ちなみに、軽車両はほとんど見たことありません。基本的にオーストラリアで走っている車は普通自動車になります。
日本では、軽自動車は運転しやすいため女性に人気ですが、こちらでは安全のために女性には大きい車が人気だそうです
スピード違反
オーストラリアの警察は、めちゃくちゃ厳しいです。
日本では、高速道路で10~15キロオーバーしても、ほとんど捕まることはありませんが、こちらは5キロオーバーであっても容赦なく罰金を科されます。
私自身も内陸部の全く車がいない高速道路で、走行中に20キロオーバーで罰金を取られました。
後日、警察から届いた通知書には、AU$840(約61,000円)と書かれていました。
見た時は、「え…」と絶望してしまいました。(泣)
オーストラリアの罰金は、日本と比べ物にならないくらい高いです。
そして、週末や祝日、年末年始などのホリデーは、ダブルパニッシュメントという制度があります。
科せられる罰金が2倍になるのです!私も警察に捕まったのが年末年始であったため、罰金が破格の値段になったようです。
私は、ひと気のない高速道路で捕まりましたが、市内は頻繁に取り締まりが行われており、無数のスピード計測用のカメラが設置されています。そして、カメラでスピード超過を撮られると、車に登録している自身の住所に請求書が届く仕組みになっています。
ちなみに、現地のオーストラリアの友人は、今までに4回ほど請求書が届いたそうです…。日本の取り締まりの感覚で運転すると、警察に捕まる可能性が大きく上がるので、スピード超過には十分に注意してください。
野生動物が多い
オーストラリアは自然が豊富で、野生動物も多いイメージがありますよね!実際その通りで、高速道路や田舎道ではカンガルーや牛などの標識があります。公園の近くでは、その公園にいる動物の標識もありました。
高速道路の脇では、たくさんのカンガルーの死体を見かけます。カンガルーは車のライトに向かって進むため、夜間に運転する車に轢かれてしまうのだそうです。
そのため、地元の方の車にはカンガルーバンパーが先端についています。
私自身も、「カンガルーって本当に出てくるの?笑」くらいの気持ちでいましたが、本当に何度も目の前に出てきます。
田舎の方に住んでいた時は、玄関を出たら家の前にカンガルーがいたこともありました。
衝突を避けるには、夜間に運転しないことや40キロくらいで運転することが大事です。
また、地元の方に、「万が一衝突しそうになったら、避けてはだめ。あなたの命が危ないいから!」と言われました。
事実、カンガルー関連の事故で、毎年複数の死者がでています。
内陸部では、走行中に「え、壁がある!?」と思ったら、ラクダの群れが道路に居座っている時もありました。
ラクダが私の車に向かって歩いてきたときは、本当に焦りました。(笑)
それ以外にも羊や牛など様々な動物が道路の近くに生息しています。
オーストラリアならではの光景ですが、運転の際は本当に注意する必要があります。
オーストラリアの信号機
信号機は主に都市の中に設置されており、縦向きの信号になります。信号のサインも日本と似ているので、見やすいと思います。
オーストラリアは日本と比べて、歩行者分離の交差点が多いです。
その分、待つことは多くなるかもしれませんが、安心して運転できます。
オーストラリアの信号機で気を付けることを上げるとすれば、黄色→赤色が早く変わってしまうことです。
交差点には、カメラが設置されていることがあるため、これも罰金の対象になってしまいます。
また、歩行者が横断歩道関係なく、「え、このタイミングで!?」と道路を横切ってくることはよくあります。
日本と比べて、オーストラリアでは圧倒的に信号無視をする人々の数は多いです。
個人的に、この歩行者の横断が運転中は一番怖いです。
夜の見え難い時間帯でも、関係なく飛び出してきます…。
路駐している車がある時は、特に車の影から歩行者が飛び出してくる可能性があり、非常に見え難いので注意してください。
飲酒運転のシステム
オーストラリアの飲酒運転のルールですが、日本ではあり得ない仕組みになっています。
オーストラリアでは、ビール1杯程度なら飲酒運転が許可されているのです…!
厳密には、飲んでから一時間休憩や水を合間に飲む必要があったりするそうですが…。
私自身、少し背もたれを倒して運転していたら、後ろからパトカーが追いかけてきて、車を道路脇に止めさせられ、呼気検査をしました。
もちろん、アルコールは飲んでいなかったので何の問題もありませんでしたが、追いかけられた時はかなりビビっていました。
オーストラリアの高速道路事情
オーストラリアの高速道路事情も日本と少し異なります。
前回の記事でも記載した通り、大都市近郊を除いて高速道路は「無料」です。
理由はわかりませんが、高速道路にはよくタイヤの破片などが落ちています。
道路中にソファが落ちている時は、ビックリしました…。
有料道路の支払いに関しては、いくつか方法があります。
有料道路にはゲートのようなものは存在せず、ゲートに設置されているカメラが車のナンバーを撮影し、その車に登録されている持ち主に金額の請求がいくようになっています。
よく利用する人は、事前にE-tagと呼ばれるETCのようなものを購入し、車のフロントガラスに設置することで、登録したクレジットから自動引き落としが可能です。
私は、一度しか利用予定がなかったため、有料道路使用後に、公式サイトからクレジットで支払いをしました。通過後3日以内は、超過料金を取られません。
ですが、支払いを怠ると、超過料金が増加していくため気を付けてください。
レンタカーを借りる際は、E-tagの取り付けをお願いすれば会社が取り付けてくれます。
日本と同じ感覚での運転は厳禁!
以上が、オーストラリアでの運転体験談になります。
ハンドルや走行レーンが同じなので、日本人にとっては運転しやすい感覚があると思います。
しかし、違うルールが存在するため、日本と同じ感覚で運転というわけにはいきません。
今回ご紹介した交通ルールは、事前に頭に入れておけば大丈夫なレベルです。
私自身、異国の地で運転ができて、様々な体験ができました。オーストラリアほど広大な土地は、車があれば日本では得ることのできない貴重な経験を沢山得ることができます。
ハンドルや走行レーンが日本と同じことから、初めての海外での運転としてオーストラリアは選びやすい国ではあることも確かですが、くれぐれも気は抜かないように!
これから留学やワーホリに来られる方は、ぜひ海外での運転を味わってみてはいかがでしょうか?