オーストラリアに行くなら知っておきたい!オーストラリアの祝日やお祝い事のまとめ
こんにちは。
オーストラリアで買い物をしていると、Health star rating (下写真)がどの商品にもついています。
フレッシュ野菜やフルーツ、オイルやコーヒー、小麦粉類などを除いた1万以上の商品に使用されています。総エナジーや糖類、塩分量、食物繊維量などを基本に数が付けられます。
同じ商品でも星マークが多い方が体にいい商品ですよ、ということが分かります。買い物をするときに知っておくと、少しだけ役に立つであろう情報でした。
さて、話は変わりまして、日本の建国記念日も2月にありますよね。
もちろんオーストラリアやニュージーランドも同じく、建国記念日のような日があり祝日になっています。今回は、祝日やお祝い事について1月から順にお話して行きたいと思います。
オーストラリアに行くなら、是非知っておきたい祝日やお祝い事になります。
1月: Australia Day
オーストラリアデーは、毎年1月26日にあります。
1788年にイギリス人がシドニーに船でやってきてこの地に足を踏み入れた日とされています。ですが、この日を皆が皆心から祝っているわけではなく、色々と政治的な問題もあるようです。
歴史としては、シドニーでは1804年頃から、この日を初めて上陸した日としてお酒を飲んだりしてお祝いすることが始まったそうです。
その後、1888年頃にタスマニアやクイーンズランドなど他の州にも広がっていきました。ですが、白人がこの土地に初めて入っていきた日をお祝いすることについて、元々この土地で暮らしていたアボリジニーの人々はどう思うでしょうか。
もちろん不当な扱いをされているとか、侵略された日だとかあまりよく思っていないのが現実のようです。日にちを変更するべきだという主張の人々もいて、デモが起きていたりもしています。一部では1月1日に変更するべきだという意見もあるそうです。
この日近くになると、ショッピングセンターではオーストラリアの国旗の模様のグッズがたくさん登場します。
この日は何をして過ごすのかというと、近くの公園に行ったり、ビーチに行ってゆっくりしたり、またBBQを楽しんだり、プールでくつろいだりとのんびりスタイルです。
この日にあわせて、オーストラリアの伝統的な食べ物やお菓子をたくさんスーパーでは見かけます。ミートパイ、ソーセージロール、ラミントンケーキにパブロバなどです。基本的には並んでいるものはクリスマスに似ています。
またブリスベンでは花火が上がったり、メルボルンやシドニーではコンサートやパレードがあったりと各都市でイベントが行われています。
全く関係ない話ですが少しだけ…。私は、今回この日に合わせてポルトガル人から送られてきたレシピを元にボーロを作りました。全然オーストラリアと関係ないのですが…。
日本でボーロというと、小さいボール状になったやさしく甘いお菓子で小さい時によく食べたのを覚えています。
これって、元々はポルトガルから来たものらしいんです。カステラとか金平糖は知っていましたがこれは知らなかったです。ボーロはポルトガル語でケーキ類を総称する意味です。
これ作ってびっくりしたのが、なんか見たことある懐かしい感じのものが出来上がりました。食べて思い出しました。甘食(あましょく)でした!パン屋さんに売っているのを食べたことがあるのを思い出します。
明治時代くらいに誕生したって言われているらしいです。また関東の私の親世代では馴染みがありますが、他ではあまり知られていないとか。確かに甘食のレシピを後か検索してみると一緒です。
そんな甘食を持って、アフリカ人たちなどと一緒にこの日をのんびり過ごしました。
ちなみに、ニュージーランドでもこのような祝日があるのでご紹介します。
Waitangi Day(ワイタンギデー)
ニュージーランドの建国記念日のような日で、2月6日にあります。1840年のこの日に、原住民のマオリ族と闘いの続いていたヨーロッパの人々との間で、ワイタンンギ条約が結ばれました。
平和をもたらすのかと思いきや、マオリ族の使うマオリ語と英語の誤訳によってその後も争いが続いたこともあり、隔たりは今でもあるようです。
個の祝日の時に、私は丁度ニュージーランドに到着したばかりでこの日を覚えていません…。
2月: バレンタインデー
もちろん2月14日と日にちは一緒です。しかし、違うのが日本だと女性から男性へチョコレートを贈りますが、こちらでは反対で男性から女性へプレゼントを贈るのが多いです。
日本だとチョコレート商戦は激しい時期だと思いますが、こちらで1番多いのがお花とメッセージカード、その次にチョコレートのようです。それと、大きなクマのぬいぐるみもこの時期よく見かけます。
シェアメイトが花加工の企業で働いていたのですが、バレンタイン前の何日かはいつもより早く出勤して、花屋業界が一番忙しい時期だと言っていました。最近はお祝いしないとか特に気にしないとかいう人々も出てきているようで、日本よりかは落ち着いているかなという印象です。
4月: イースターホリデー
4月になるとイエス・キリストの復活祭をお祝いするイースターホリデーがあり長い休暇があります。
週末と合わせて連休になることが多いので、日本のゴールデンウィークに近い感覚があります。
こちらは、近くなったらまたコラムを出そうと思います。その時に詳しくレポートしますので、この記事ではサラッと紹介する程度に留めますね。
4月: Anzac Day(アンザックデー)
そして同じく4月にあるのが、Anzac Day(アンザックデー)です。Australia and New Zealand Army Corpsの略です。毎年、4月25日に第一次世界大戦で戦った両国の兵隊とそれに関わった人々の追悼をする日です。サモアやクック諸島などの国も祝日となっているようです。
この日には各地でパレードが行われます。私が滞在するブリスベンでも毎年3時間ほどのパレードがCBD(市内中心部)で行われます。始まる前に戦闘飛行機の飛行があったり、軍隊行進や戦闘機が現れたりします。
この日の象徴が赤いポピーの花です。血のような赤い色をしたポピーの花は、彼らが戦ったヨーロッパの戦場にて咲いていたといった詩があり、後に象徴の花となったとか。
5月: Mother’s Day(母の日) / 9月Father’s Day(父の日)
日本と同じく、オーストラリアもニュージーランドも5月の第2週の日曜日が母の日です。日本だとカーネーションが基本ですが、こちらではなんでもOKな気がします。
父の日って日本だと母の日の1か月後の6月の第3日曜日ですよね。しかし。オーストラリアとニュージーランドの2か国では、9月の第1週目の日曜日になります。この日を祝うのは、この両国さらにフィジーとパプアニューギニアのオセアニアの国々です。
理由は様々らしいですが、一つの理由として挙げられていたのが5、6月と続くと出費がかかるから9月にすれば資金の心配がないからということらしいです。
8月: Ekka(エッカ)
エッカは毎年クイーンズランド州の農業を祝うお祭りです。ブリスベンのショーグラウンドにて10日間行われる大規模なイベントがあり、それに合わせてブリスベンのみ祝日になっています。
イベントでは、ファームからヤギや馬などの動物が来たり、移動式遊園地やパフォーマンスや屋台があったりと大規模なお祭りとなっています。1876年に最初のエッカが始まり、根本は農業や産業関係の展示でしたが、今ではもっとエンターテイメント的なものも増え50万以上が来場するほど大きなものになりました。
このイベントで有名なのが、上にイチゴがちょこんと乗っているイチゴのサンデー(アイスクリーム)です。毎回10万個も売れるほど人気です。行った際には食べてみて下さい。実はこのアイスのお店、以前紹介したギリシャの祭りPaniyiriにも出店していて、ギリシャのお菓子Baklava味のアイスを提供しているそうです。
その他の祝日
労働者の実績を祝うLabour Dayや、イギリスの女王の誕生を祝うQueen’s Birthday、クリスマスやボクシングデー、元旦が祝日となっています。
ちなみに、Queen’s Birthdayは州毎に日にちが違います。
日本は世界で最も祝日の多い国ですので、海外に来ると祝日が少ない印象を受けますが、ここオーストラリアでも日本より祝日が少ない印象です。なお、祝日は月曜日に集中しています。
今回ご紹介した通り、オーストラリアの祝日は、歴史があるものが多く、歴史を知っているのと知らないとではまた違った捉え方ができると思います。
留学やワーキングホリデーで訪れたら、その国の文化の理解も1つの勉強です。
単なる祝日という理解に留まらず、その背景を調べてイベント毎に参加してみましょう!