オーストラリア(ゴールドコースト)で受けたカルチャーショック!
オーストラリアは雨の日も少ないため湿度も低く、夏でもカラッとしていて過ごしやすいといったことは、皆さんも聞いたことがあるのではないでしょうか?
それはその通りなのですが、それは良い面しか見えていません。逆に言えば、慢性的な水不足で、水道代も非常に高い国なのです。
それ以外には、移民の国であることから、外国人への理解が深いといったことも聞くと思いますが、様々な人種がいるため、差別や偏見も起きやすい環境でもあります。
オーストラリア留学やワーキングホリデーをすることで、日本では経験することのないカルチャーショックに遭遇します。
海外留学では、こうした異なる価値観を体験することも、重要な要素として挙げられます。
今回は、オーストラリアで私が実際に経験したカルチャーショックや、人種の違いのために起こった出来事などをシェアしていきたいと思います!
環境問題の意識が高い!
まず初めに私が感じたオーストラリアと日本でのカルチャーショックは、環境問題に対する取り組み方です。
オーストラリアでは光熱費や電気代が非常に高いことで有名です。また近年、干ばつが進み、水道代も非常に高くなっています。
このことを発端とし、多くのオーストラリア人は環境保護に積極的です。
例えば、スーパーでのレジ袋は基本的にすべて有料です。日本では無料でレジ袋を配布してくれるスーパーもありますが、私はオーストラリアでそのようなスーパーを見た事はありません。値段は大体大きさにもよりますが、15セントから50セントぐらいです!
また、水の制限や電気の制限のルールがある家庭が多いです。1番よく聞かれるのがシャワーの時間制限です。多くの家庭で、シャワーは5分以内で終えることがルールになっています。
もちろんバスタブにお湯をためる事は無いですし、シャワーを出しっぱなしにして頭や体を洗うこともできません。日本人の私たちにとって少し気を使わなければならない場面です。(泣)
ですが、私の経験上、これはその家庭の収入にもよると思います。なぜなら、私が1番初めにホームステイをしていた家庭では、そのようなルールは全く存在しませんでした。
私は1番初めに彼らと会った時に、「水の制限や電気の制限はありますか?」と尋ねました。すると、ホストマザーは「あなたは1日で何度もシャワーを浴びてもいいし、バスタブにお湯をためて入ってもいいよ!電気の制限もないから夜に好きなテレビをつけてもいいよ!」と返事をしてくれました。
ですが、今思い返すとそのホームステイファミリーが住んでいた家の地域は、アランデルという地域です。その地域はゴールドコーストの中でも最も富裕層の人たちが住む地域でした。
一方、オーストラリアの家にはプールがついているケースが多いです。そのプールにはいつも水が張っていて、循環されていることが多いです。そのプールの水を循環させる水道代金や電気代が非常に高そうに感じるのですが、なぜ彼らがプールを持つのかはいつも疑問に思います。(笑)
プールにしても収入に余裕がある家庭が持つ傾向が高いため、水の制限や電気の制限をルールとして定める家庭も少ないのだな…と感じます。
また、クーラーをつけない家庭も多いです。日本と同様でオーストラリアのゴールドコーストは35度以上になる真夏日が続く日も多いのですが、彼らはクーラーをできるだけつけたがりません。
日本で35度以上ある中で、クーラーを室内でつけない人がどれだけいるでしょうか?(笑)
日本で暮らしている私は、非常に恵まれた環境だったんだな…ということを改めて感じました。
また、それには少し理由があるようで、オーストラリアの多くの一軒家が風を通して涼しくするという設計になっているようです。そのため、クーラーをつけて強制的に空気を循環させるのではなく、できるだけ自然の風を通してフレッシュな空気を室内に流すことをおすすめしているようです。(笑)
ここで問題なのが、蚊が多いことです。日本人の多くは、窓を開けっ放しにする際は、網戸をつけて窓を開けることが多いですが、オーストラリア人は関係無しにドアや窓をそのまま開けます。これによって、ハエや蚊がひっきりなしに室内に入ってきます。
私はこの虫に刺されたことによって2度、高熱を出しました…日本にいる虫と違って、刺されると赤く腫れ上がり、その刺された部分に熱を持ちます。
その2日後位から熱が上がりだし、非常に体調の良くない日が続きました…。結局病院に行き、薬を何錠も出してもらい、事なきを得ました。
そのため、もし夏の期間にオーストラリアに来るのであれば、虫に刺されないようにする「おすだけベープ」のような虫除けスプレーを持ってくることをお勧めします。
ちなみにオーストラリアにも虫除けスプレーは売ってはいるので、現地でももちろん手に入ります。
ですが、のような薬品等は日本の製品が良いのではないかと感じるので、持ってくることをおすすめします!
人種に対する差別や偏見
移民の国で多国籍な人々が暮らすオーストラリアだからと言って、差別や偏見が無いわけではありません。
私や私の友人が経験した体験談をシェアしたいと思います。
先ほども書きましたように私はアランデルという地域で、約1ヵ月半ホームステイ生活していました。そこは富裕層の人々がする高級住宅街で、白人の家族が多く住んでいました。
そのため、近くのスーパーや近所の公園に行っても私たちが想像するような金髪で目の青い、白人のファミリーがほとんどでした。その中でスーパーや、道を歩いている時にアジア人の私が横を通ることで、ジロジロ見られたり逆に声をかけられたりすることも多々ありました。
ですが、アランデルという地域では、そのような行動が悪い意味でされているようには私は思いませんでした。
なぜなら白人の人々がジロジロと私を見た後、笑顔ではにかんでくれたり、話しかけてくれたりしたからです。彼らからすると、ただアジア人がその地域にいる、といことが珍しいだけで差別といった意識は無く、ただあまり見かけない人種だというだけのことのように感じました。
ただ、私の顔はとても濃く肌の色もかなり黒かったので、日本人だと思われることが少なく、ほとんどの人が他国からの留学生だと思っていたようです。(笑)
また、私の日本人の友達が経験した話では、夕方に道を歩いていると車の中から卵を投げられて悪い言葉を投げかけられた、という話を聞いたことがあります。それがどれだけ人種の違いが関係あるのかというと、分かりませんが、少なくとも顔が判断できるような環境だったということなので、関係があるのかもしれません。
私もSurfers Paradiseでショッピングをしている時に、たまたま前から歩いてきた白人の女の人とぶつかりそうになってしまった瞬間がありました。その時、その白人女性は私の顔見た瞬間「あなたがどきなさい!」などと発言し、悪いジェスチャーをされたこともありました。
それもどこまで人種の違いが関係しているのか分かりませんが、私たちにとって非常に悲しい出来事でした…。
近年オーストラリアでは白人男性がイスラム教徒の女性を突き飛ばし暴言を吐くなどの事件が発生したり、国会議員が白豪主義を復活させると発言したりと、白豪主義が少し復活の兆しにあるのではないかと、私のホストマザーも教えてくれました。
ただ、「それはほんの何%かの特定の人たちで、そのようなことをするかもしれないけど、私たちはあなたの味方だよ。」と私のホストマザーは強くサポートしてくれていました。(ちなみに私のホストマザーはドイツ系のオーストラリア人でした。)
このようにある一定の地域では人種が固まって生活していることが多いので、もしかすると少し偏見や差別を受けることがあるかもしれません。
ですが、これはどこにでもあることです。私の日本の大学の交換留学生で、ある白人の男の子も、日本人から差別的な言葉を浴びせられたこともあるそうです。
なので、一定の人種の人に差別をするということではなく、これはどこの世界でも、その地域の一般的な人種でなければ、どこでもあることです。
そのため、そこまで深刻に考えなくても大丈夫ですし、それはある一定の人たちです。
オーストラリアには、とても優しく素晴らしい人々がたくさんいます。もしそのような差別をするような人に出会ったとしても悲しまないでください。
同性愛者の人たち
オーストラリアでは、日本や多くのアジア圏よりも同姓愛者に対する偏見は少ないと思います。
町ではよく男性同士のカップルや女性同士のカップルを見かける事もありますし、彼らは隠すこともありません。
それに実際に、私のホストマザーも同姓愛者の1人でした。ですが彼女は全く隠すこともなく、私にガールフレンドを紹介してくれましたし、それは素晴らしいことだと私も思いました。
私のホストファミリーは、ホストマザーとその2人の息子との3人家族でした。そしてホストマザーのガールフレンドは週に2度ほど家に遊びに来る程度でした。
このような家族の形が日本ではあまり聞いた事はありませんでしたし、実際そのような知り合いもいませんでした。
そのため、はじめは、すごく不思議な気持ちでしたが、彼らの幸せそうな生活や考え方を知るうちに、彼らがどれだけ素晴らしい家族なのかを実感していきました。
このような自由な考え方は、オーストラリアの素晴らしい部分の1つであると思います。
そして、この経験をできたことは非常に大きな意味を持っていたと私は思いましたし、マイノリティーの人々に対する考え方も変わったように思います。
実際にアジア人であるこというだけでこの地域ではマイノリティーであったし、私のホストマザーも同性愛者であったことから、様々なことを学べた気がします。
レシートの重要性
最も驚いたことがレシートの重要性です。何に対しても1ドルのお買い物をしたとしても、レシートをもらうことをお勧めします。
それは大きな意味があるからです。なぜなら日本と違って、かなりの不良品がオーストラリアには存在しますし、レジミスも多いです、ですが、その時にレシートを持っていなければ、もちろん返金も返品さえもしてくれません。
それはとても悲しいことですし、日本人の私にとっては考えられない事でした。
私は大型ショッピングセンターで自転車を買ったときに、その自転車に小さなレシートが付いていました。ですが、私はこのレシートを保管することなく、すぐに捨ててしまいました。
これが大きな間違いでした…。案の定自転車は、すぐに壊れてしまいブレーキが効かない、チェーンはすぐに外れる、といった不具合が多発してしまいました。
また、その時にレシートがなければ修理さえもしてくれない…ということに後から知りました。
日本で自転車を買う際は、まず保証書や身分を証明すれば、いつ買ったのか、保証はいつまでついているのかを店側が把握してくれているシステムが多いと思います。
そのため、自転車屋さんでレシートが重要だということは考えもしませんでした。
もちろん店側は、誰がどの自転車をいつ購入したのかなどは全く記入していませんし、修理も返品返金もレシートがなければ対応してくれません。
私は仕方なくYouTubeで自転車の修理方法を検索し、見よう見まねで修理していきました。
私の友達は自転車を購入した時にもらったレシート持っていたため、新品と交換してもらったそうです。
そのため、絶対に何を買ったとしてもレシートは保管しておくべきだと思います。
特に自転車や、大きな買い物をしたときのレシートはまとめて、どこかに置いておくべきです!
もし壊れてしまったり、修理が必要になったりした時はそのレシートが役に立ちます!
意外と時間には厳しい!
オーストラリアは時間にルーズだと聞いていたのですが、逆にカルチャーショックを感じたエピソードです。
私が生活している限り、実際は日本と似ていて、オーストラリアではかなり時間をきっちり守るのではないかと感じています。
それは、トラムやバスの時間も日本のように1分刻みできちんとした時間に発着しますし、国民性としてもあまり時間にルーズな人は少ないように感じるからです。
実際私の通っている語学学校でも1分ごとに遅刻の分数を記入する部分がありますし、先生たちも1分でも遅れた生徒にはきちんとした時間内に登校しなさいと、毎日のように注意しています。
大学のオリエンテーションの日にも、注意として「オーストラリアでは時間を守るのが基本です、オーストラリア人はもし時間を守らずに相手が来なかった場合は、相手を待たずに行動してしまいます。」とオーストラリア人の案内係の先生が留学生たちに注意喚起をしていたほどでした。(笑)
日本ではそれが当たり前ですが、オーストラリアも以外に時間には厳格と言うことです。オージーは時間にルーズという事前情報からは真逆の展開ですが、最近そのような傾向になったのか、私の住むエリアの特有の状況なのかは分かりません。
朝がとにかく早い!
オーストラリア人は、ほとんどの場合が朝型の人が多いです。
なぜなら、オーストラリアでは昼間から夕方にかけて猛烈な太陽の光と、暑さが人々の行動する力を失わせてしまうからだそうです。(笑)
朝5時くらいから外の道路の工事が始まって騒音がするのも当たり前の光景ですし、夜9時にはもう辺りは真っ暗で、家の電気も消えていることがほとんどです。
大型ショッピングセンターやスーパーマーケットも日本の場合は夜9時ぐらいまでは営業していることがほとんどですが、オーストラリアでは夕方3時に閉まるという店も少なくありません。
また土曜日、日曜日、祝日は営業していても、お昼までというお店や、または営業しないというお店も多くあります。
日本は多くの人が休日である土曜、日曜、祝日に売り上げを伸ばしたいというのが日本の考え方とは真逆の考え方です。
オーストラリアではみんなが休みの時に働く必要は無いという考え方から、休みを取るオーナーやスタッフが多いのが実情です。
もしオーストラリアで何かを購入しなくてはいけない時や、何か行動しなくてはいけないという事があればできるだけ朝早くから準備をし、時間に余裕をもって行動してください!
どこでも裸足で歩く!
私がオーストラリアに来てびっくりしたことの1つとして、オーストラリア人は裸足が大好きなことです。ゴールドコーストで最も大きな歓楽街のSurfers Paradiseでも多くの人が裸足で歩きまわっています。
お店の中や、高級ジュエリー店の中にも裸足で入っていく人がいるので、文化の違いがあるのだなと感じました。
また裸足でなくても、ほとんどの人がスリッパやサンダルを履いています。やはりゴールドコーストはいつも気温が高いので靴を履いてしまうと蒸れるからなのか、ほとんど見たことがありません。(もちろんスーツ姿でいかにもサラリーマンという人たちは革靴を履いたりはしていますが…。)
そして車も裸足で運転する人が多いです。女の人も男の人も車から降りてくればみんな裸足です、そこから外に出る時にサンダルを履く人が多いです!(笑)
この習慣は多分、ゴールドコーストのみの習慣かなとも思いました。ゴールドコーストは観光地としての側面も強いので、ラフな格好でも違和感がありません。
もちろんメルボルン、シドニーにはオフィス街やサラリーマンたちが集う場所が多くあると思いますし、気温もそこまでは高くないためです。
郷に入っては郷に従えで現地生活を楽しもう!
いかがでしたでしょうか。
オーストラリアのゴールドコーストでは自由な雰囲気で人々もゆっくりとした人が多いのですが、やはり旧宗主国のイギリスの影響も受けて、時間やルールには厳しい部分もあり、日本に似ているなと思われる箇所も多くあります!
もし皆さんもゴールドコーストに行く機会があればぜひ、日本似ているなぁと思う習慣や、反対にびっくりするような光景を発見してみてください!毎日、新しい発見をすることができてとても楽しいと思いますよ!