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カテゴリー:現地生活情報

オーストラリアでカードは必須?キャッシュレス社会なオーストラリアの現状を紹介

公開:2020/03/29 著者:黒須 千咲 2223 Views

オーストラリアでは、現金を持ち歩かなくても余裕で生きていけるほどキャッシュレス化がどんどん進んでいます。

そんなオーストラリアにワーホリや留学で長期滞在を考えている方であれば、幾つかの不安が頭をよぎります。

 

「クレジットカードやデビットカードは必須?」
「現金はどのくらい持って行ったらいいの?」
「セキュリティーは大丈夫なの?」

 

そこで実際にオーストラリア有数の大都市「シドニー」に来て約9ヶ月になる私が、オーストラリアのキャッシュレス社会はどんなものかを紹介します。

オーストラリアの支払い事情が知りたい!という人は参考にしてみてくださいね。

 

→最近では…なんと「渡航後にわざわざ海外で現地銀行口座を開設しなくても良い」という便利な金融サービス(Wise)も出てきてますので、こちらもぜひご参考ください!

オーストラリアにおけるキャッシュレス社会の実態

オーストラリアはキャッシュレス社会だというのはよく聞く話かと思いますが、実際のところどのくらいキャッシュレス化が進んでいるのか気になりますよね。

シドニーで9ヶ月過ごした私がたどり着いた結論から言うと、「現金とカードどちらかしか持ってなくても生活はできるが、カードの方が利便性は圧倒的に高い!」です。

一方、カードを一切所持せず、「現金だけでは生活に困るか?」というと、別にそこまで困りません。

 

ただ、国際キャッシュカードやデビットカードなどを持っていた方がいいか?と聞かれたらわたしは「YES」と答えます。

なぜならオーストラリアで「カード払い不可」のお店ってほとんどないからです。

9ヶ月のシドニー生活の中で、カード払いができなかったのはほんの数回で、具体的なケースとしては以下のようなもの。

 

・その日たまたまカード端末が故障していた店
・日本領事館での証明書代金の支払い
・コインを投入して借りられるALDIのカート

 

スーパーやレストランにてカードが使えなくてATMへ駆け込むというのは、日本だとよくある話ですが、オーストラリアでは本当にたまたま運悪く機械が故障していた時くらいです。

駅に設置されている自動販売機や路上の無人駐車場でさえもカードで支払うことができます。さらにびっくりしたのが、観光客のたくさんいる道端で突然始まる大道芸の人たちも、小型のカード処理端末を常備していました。

オーストラリア人が現金を持ち歩いていないことが、彼らにはお見通しのようですね。(笑)

 

このように「カードが使えない!」ということが滅多にないオーストラリアでは、カードしか持ち歩かないスタンスでも問題なく生活することが可能です◎

逆に現金で支払いするケースが多いものは、多くの人がお世話になる「シェアハウス」の家賃の支払いです。隔週で現金払いが多いです。日常生活の支払いはすべてカードで済ませている私ですが、家賃だけは現金払いです。

私は働いていたジャパレスの給料を2週間に1回現金でもらっていたので、そのお金を直接シェアハウスの家賃支払いに回していました。

 

オーストラリアで主流な支払い方法って?

カードがあれば生活できるオーストラリアですが、人々の主流な支払い方法についてお話しします。

正確な統計をとったわけではないですが、オーストラリアでアルバイトをしたり、普通に生活したりする中で見かける人々の支払いシーンを見ていると、「銀行のキャッシュカード(=デビットカード)」を使う人が本当に多いことが分かります。

ジャパニーズレストランでバイトをしていた時のお客さんは8割以上カード払いでした。現金払いの人を見かけると、ちょっと驚くほど。中でも、以下のオーストラリア4大銀行のキャッシュカード兼デビットカードが支払い手段として主流です。

 

・ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)
・オーストラリア・コモンウェルス銀行(CBA)
・オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)
・ウェストパック銀行(WBC)

 

ちなみに私は、コモンウェルス銀行のキャッシュカードで日々の支払いをすべて行なっていますよ◎

デビットで支払う場合は、使ったお金はその場ですぐに銀行から引き落とされるので、クレジットカードのような使いすぎの問題もありません。

また、専用のアプリで使用履歴一覧が見られるので、お金の管理もしやすくて気に入っています。

 

→ コモンウェルス銀行のスマホアプリ。

 

ちなみにオーストラリアでは、銀行口座を開設しても日本のように通帳は発行してもらえません。なので、この公式アプリ(ネットバンキング)が通帳の役割を果たしてくれます。

個人的にはこっちの方が、いちいちATMに記帳しに行かなくていいので便利です。このキャッシュカードのもうひとつ便利なのが、日本でいう「ID」や「Quickpay」のようにスマホに追加して「Apple Pay」として使えるところです。

これのおかげでうっかり財布を忘れてしまった日でも、スマホがあれば支払いが問題なくできちゃいます◎

 

→ スマホで楽に支払いができます!

 

荷物を持たないで出かけたいなんていう日も、スマホが財布代わりになってくれるので便利ですよ。

ちなみにワーホリ勢でも銀行口座の開設は必要書類や条件が揃えば問題なくできます。ワーホリであれば、多くの場合は給与は銀行振込なので、現地の銀行口座を作るのが一般的です。

「キャッシュレス生活を送ってみたい!」という人は、オーストラリアの銀行口座開設をしてキャッシュカードをデビットカードとして使うのがおすすめです。

 

 

オーストラリアで使えるクレジットカードの種類

日本からクレジットカードや国際キャッシュカードを持っていくという人も多いでしょう。

実際、私も日本にいくらか貯金があったので、そのままオーストラリアでも引き降ろせるように国渣キャッシュカードを持参しました。

オーストラリアで一番取り扱いの多いブランドは、「VISA」「Master Card」です。私の国際キャッシュカードとコモンウェルス銀行のキャッシュカードは、それぞれVISAとMaster Cardですが、これまでで使えなかったことは1度もありません◎

 

ちなみにわたしの働いていたレストランでは、JCBやアメリカンプレスも使えました。私の経験上、JCBが使えない店は結構多いです。と言うのも、JCBは日本のクレジットカード会社なので、海外では使えないところが多くて当然です。

海外でも使える場所の特徴は、日本人観光客がよく訪れる日本人に人気のレストランや観光スポットであれば、「JCB」が使える店が多いです。

例えば、オペラハウスやハーバーブリッジ周辺のロックスにある「パンケーキオンザロックス」というお店では、こんな張り紙を見つけました!

 

→ JCBが使えるお店は限られるので注意が必要です!

 

海外に持って来るクレジットカードは、「JCB」のクレジットカード1枚だけだと少し不安なので、種類の違うカードを数枚持ってくるとかなり安心だと思います。

ただここでひとつ注意して欲しいのが、日本のクレジットカードなりデビットカードをオーストラリアで使用する場合、指定の手数料がかかります。

ATMで現金を引きおろす場合だと、日本のカード会社からと現地の銀行からダブルで手数料が発生することを覚えておいてください。

 

オーストラリアで現金を持ち歩かない理由

キャッシュレス化の進むオーストラリアで、私を含め多くの人が現金を持ち歩かない理由をメリットと共に紹介していきます。

「オーストラリアでキャッシュレス生活を送ってみようかな?」と考えている人の参考になれば嬉しいです。

 

・ATMの手数料がいつでも無料

現金を持ち歩かないことの最大のデメリットは、カードが使えない場合ATMで現金を引き出す時の手数料です。日本では現金の引き出しは手数料がかかりますが、オーストラリアの4大銀行のATMはいつでも手数料は無料なのです。

日本のATMで手数料が発生することを知ったオーストラリア人は、「なんで自分のお金を引き出すのにお金を払わなければいけないの?」と驚いていました。(汗)

つまり、オーストラリアではキャッシュカード(デビットカード)さえ持っていれば、カードでの支払いはもちろん、いざとなれば無料でそこら中にあるATMで現金を引き出すことができるんですね。

 

・多額の現金を持ち歩くのは危険

オーストラリアは基本的に安全な国ですが、それでもやっぱり何百ドルという大金を持ち歩いて生活するのは少し怖いです。

キャッシュカードなら最悪紛失してしまっても、コールセンターに電話してカードを止めてもらえば済みます。

しかし、多額の現金持ち歩いていて、盗まれたり無くしてしまったりしたらそれで終わり。証拠もないので動きようがないですよね。

 

・お金の管理がしやすい

上述の通り、キャッシュカードで支払いをすると、公式アプリからどこで何にいくら使ったかがリアルタイムで確認することができます。

オーストラリアでのワーホリ・留学生活において、金銭管理はすべて自己責任です。無駄遣いをしてしまって家賃が払えないなんてことがあってはいけません。

こつこつと家計簿アプリを使うのが面倒だという人でも、これなら自動的に支払い履歴を記録してくれるので簡単です◎

 

・慣れない外貨に困らない

 

慣れない外国で、外貨を使っての買い物って緊張しますよね。特にコインなんてじっくり見ないと区別がつかなくて冷や汗ものです(笑)

会計時に「コインを手のひらに広げてモタモタしたくない!」という人こそ、カード払いがおすすめ。

カード払いにすれば、カードを機械にかざすだけ。会計をわずか数秒でスマートにこなすことができます。

 

・財布がかさばらない

現金を持ち歩いていると、慣れない外貨での買い物でお釣りのコントロールが上手くできず、財布の中が小銭だらけなんてことがあります。

でも、すべてカード払いにシフトしてしまえば、小さなカードケースだけで荷物を軽減することができます◎

 

・交通系ICカードのチャージもカードでOK

私は日本でもキャッシュレス生活を送ろうと努力していました。しかし、カード払いが不可な大好きなうどん屋さんと、パスモのチャージが「現金のみ」ということでどうしても現金離れができなかったんです。

でも、オーストラリアのシドニーの交通系ICカード「オパールカード」はカードでのチャージができるんです!駅のチャージ専用マシーンでのチャージはもちろん、オパールカードのアプリではカード番号を登録すればオートチャージが可能です。

交通系ICカードのチャージができるというのはごく一例で、生活を送る上で現金の必要性を特に感じないのがキャッシュレスの人が多い理由と言えます。

 

【まとめ】 オーストラリア生活はカードがあると便利!

 

ワーホリビザや学生ビザでオーストラリアへの渡航を控えている人に向けて、オーストラリアのキャッシュレス社会・支払い事情を紹介しました。

ここまでの内容をまとめると、現金だけでもさほど困難なく生活は送れます。

以下のいずれかのカードを(複数持ちだとさらに便利!)持っていると、かなり便利に生活ができます。

 

・国際キャッシュカード
・国際ブランドのクレジットカード(JCBの場合は他ブランドとの合わせ持ちがおすすめ!)
・オーストラリア4大銀行いずれかのデビット機能付きキャッシュカード

 

最後に、セキュリティー面に関しては、日本と同様にトラブルの話は殆ど聞きません。

しかし、ネット社会でもあるので、不正利用されていないか定期的に専用アプリなどで残高確認をするようにしましょう。

この記事がオーストラリアでの支払い方法やお金の管理方法をどうしようか悩んでいるという人の参考になれば嬉しく思います。

 

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