新型コロナウイルスに負けそう…!こんな状況でオーストラリアにいる心境お伝えします
みなさん、こんにちは。
今年に入ってから、ずっと騒がれているコロナウイルスですが、私が滞在するオーストラリアでも今月から新型コロナウイルスの影響は生活に支障をきたすレベルになっています。
世界中が予想していたよりもはるかに速いスピードで、そして深刻に感染が広まってしまいます。
オーストラリアに滞在していた留学生やワーキングホリデーの方々は、数週間くらい前から続々と帰国しています。
そんな中、私はシドニーにまだ残っているのですが、オーストラリアに残っている判断が正しいのか悩むところです。
今回は、オーストラリアのコロナウイルスの影響について現状報告したいと思います。
シドニーの現状
オーストラリアではモリソン首相が、「100年に一度の出来事で、我々が知りうる中で最悪の事態だ。」と伝え、海外からの入国禁止、国民の海外渡航禁止等、不必要な国内移動の禁止等、現在鎖国状態です。
そんな中、私が住むシドニーでも現在、毎日いや数時間毎に、情報がアップデートされています。そんな中で、事態が良くなったというニュースは残念ながら、まだ聞こえてきません。
3月27日(金)現在では、これ以上の感染を防ぐために、必要最低限の外出(スーパーや、薬局への買い物、通院等)以外は禁止されています。
州によっても異なりますが、シドニーを含むニューサウスウェルズ州は、新型コロナウイルス関連の政府規定に違反した個人に対し1,000ドル,企業には5,000ドルの罰金措置を開始しました。
これにより、ますます街の雰囲気は殺伐としたものになっていくと予想されます。
早期帰国していく友達たち
この状況なので、当初予定よりも早く日本へ帰国されている方も多く、私の周りでも3月に入ってから、5人の友達が早期帰国しました。
元々、3月に帰国予定だった子も飛行機の便が無くなるかもしれないという不安から、1週間ほど帰国を早めてフライトを取り直した子もいます。
まだビザの有効期限自体は半年以上残っているにも関わらず、何もかもがストップしている状況ではもうシドニーにいる意味はないと、突如帰国を決意した子もいます。
航空便の情報も毎時間のように、キャンセルや予定変更が更新されているので、正確な情報を知るには、常に航空会社のウェブサイトをチェックするしかありません。
今のところ分かっていることは、オーストラリア大手航空会社のカンタス航空が3月末から5月までの国際便すべてを運休すること。日系企業では、JALが4~5月までのシドニー発羽田行を運休することを発表しました。
コロナウイルスの影響がここまで深刻に広がる以前は、オーストラリアから日本への帰国するルートも様々な選択肢がありました。
私も日本に帰国する際には、「いくつかの国に旅行しがてら日本へ帰ろう!」なんて思っていたのですが、今やそんなの夢の話ですね…。
今やどこの国も海外からの入国禁止を発表し、飛行機の乗り換えのため、一時的に空港に入国することすら難しくなってしまいました。
今日本へ帰ることを考えるならば、頼みの綱は直航便のANAのみということになります。
しかし、びっくりするくらい残された航空券が高い…。
ちなみに、3月上旬に早期帰国を決めた子は、直前にチケットを購入したにもかかわらず3万円程度だったと聞きました。今や、10倍以上ですよ!?
こうした航空便の激減、そして急激な航空券の高騰を目の当たりにすると、今後もどんどん厳しい状況になるでしょうし、早期帰国された方は正解だったと思います。
未だにシドニーに残っている身としては、日本人帰国者がどんどん増えていくことに、どうしても心細い、寂しい、という感情が膨らんで仕方ありません。
私もこうしてコラムを書いている間にさえ、帰った方が良いのではないかと、常に自問自答しています。
そして、追い討ちをかけるように、在シドニー日本国領事館より、毎日のように帰国を促すメールが届くんです…。
しかし、日本でのコロナ関連のニュースを見ると、海外からの帰国者が感染源になっているという情報も多です。今や自分は元気だと思っていても、自覚がない状態でコロナウイルスを持っているかもしれないのです。
もし、自分が感染源になってしまったら…と考えると、事態に収束の兆しが見えてから、日本に帰った方が良いのではないかとも考えたりします。
ですが、その肝心な”終息の兆し”が全く見えないのが現状です。はぁ、「What the hell … (なんて事だ…。)」
突然無職になってしまった…
モリソン首相が3月23日(月)からレストラン等施設の閉鎖が始まったことにより、飲食業界で働いていた多くの人が職を失いました。もちろん私も掛け持ちでしていたアルバイト全てがお休みとなり、事実上収入なしの無職状態になりました。
私がこっちでどんな仕事をしていたかは、また別コラムで詳しくお伝えしようと思いますが、去年の11月より3足のワラジを履いていたはずなのに、一気に無職ですよ…。
今年の2月からコロナウイルスの発生源でもある中国関連の雲行きが怪しくなり、中華系レストランの経営不振のうわさが耳に入るように。それ以降、日本と同様にトイレットペーパーの買い占め騒動が起こり、明らかに観光スポットからも人気が無くなり、遅かれ早かれロックダウンの日が来るのではないか…とは思っていました。
しかし、まさかこんなにも早く言い渡されるとは…。海外はこういった決断が早いですね。スパッと決めてしまいます。良いのか悪いのかはなんとも言い切れませんが。
突然の無職になっても、留学生を含むオーストラリアの国民ではない人達には、オーストラリアの国からの救援処置は何もありません。
ロックダウンが発表され、オーストラリア国民でさえ多くの人が職を失い、失業保険の申請をしているようです。あまりにも多くの人がインターネット申請をしたため、一時、サーバーが停止したそうです。
移民に寛容な国と言われているオーストラリアですが、そんな状況で私たちのようなワーキングホリデービザホルダーにまで補償対象が広がるとは考えられません。
今は、自力で耐えるしかないのが実情です。
物流はどうなっているの?
時間を持て余す私たちが今できることと言えば、スーパーに買い物に行くことくらいです。収入がないのに、生きているだけで出費がかさみますね。(笑)家賃だって、払わなくちゃいけないのに…。(泣)
ロックダウンが宣言された時、私の冷蔵庫はほぼ空の状態でした。それは、アルバイトのまかないで食事が足りていたからです。
で、何日分かの食材を買いにスーパーへ行ったのですが、食材が売っていない…。
牛肉だけでなく、豚肉、鶏肉売り場も同じような感じでした。もうすぐイースターの時期を迎えるので、それに合わせてお祝いをするためのお肉が無くなるのを恐れた一部の人が買い占めているらしいです。こんな時に、イースターだなんだって、食材を買い占めるのは本当に腹立たしい…。(怒)
私は一人暮らしですし、基本的に大量パックで売られているこちらのお肉は普段から滅多に買わないのですが、無いって分かると買いたくなってしまうものですね。これが人間の心理で、だから買い占めが起こるんでしょうね。本当に必要でなくても。
また傾向としては、長期保存できるパスタや、シリアル、缶詰類の売り切れが目立っていました。日本人である私は、やはりお米は大事です。お米はどの種類も今のところ完売で、手に入れられていません。恋しいですね…。
しかし、何もかも売り切れなわけではありません。パンは輸入物もありますが、大手スーパー(ウールワースやコールス)では自社製品を売り場の中で毎日焼いているので、供給は十分にありますし、フルーツや野菜も品薄ではありますが、全てが品切れではありません。
強いていうならば、自分の食べたいものがその日に買えない。というくらいの事です。
そもそも、食料自給率が100%を超えているオーストラリアですので、簡単には食料が途絶えるなんてことは考えづらいです。家にまだストックがあるにも関わらず、買い溜めしている人は本当に控えていただきたいですね…。
買い溜されて本当に困るモノは、皆さんご存知の通り「トイレットペーパー」です!
これは無いと困りますので。私はいつもストック無しで、無くなりかけた時に買っていたので、今回の騒動の時は本当に焦りました。
今は残り10ロールあるのでまだ安心ですが、少なくなってきたら、またスーパーのはしごをしなければならないかもしれません。(泣)
今は終息の時を待つしかない!
今回は、コロナウイルスで大変なことになっているオーストラリアでの現状をお伝えしました!今や、どこの国でも大変なのは同じかと思います。
早く収束を願うことしかできず、それがいつになるのか…。仕事もないまま孤独な日々は続きます。
今のところはオーストラリアに残るつもりなので、またお伝えできることがあれば近況報告します!