オーストラリアのコロナウイルスの現状とワーホリ勢への喚起(3月30日現在)
オーストラリアでは新型コロナウイルスの増加が加速し始め、毎日のように政府から新たな制限が追加されていっています。
シドニーの街からも人の影が消え、非常に閑散とした姿となっています。上写真は、普段多くの人が利用するタウンホール駅のホームを撮影したものです。(3月27日午前11時に撮影)
日本でも不要不急の外出を控えるように喚起されていますが、オーストラリア政府の対応は日本よりも一歩先に進んでいる状況と考えて良いでしょう。
オーストラリア政府による厳しい政策の数々
オーストラリア政府は、新たにコロナウイルスの対策を発表しました。社会的距離(1.5メートル)を保っていない人には、1,000オーストラリアドルの罰金が課せられるとのこと。
必要な買い物・通勤通学以外は自宅待機を強く要請し、公園や屋外ジムにも立ち入り禁止となりました。さらに、屋外・屋内含めて家族以外での集まりは、2人(自分以外でもう1人)に制限されました。
70歳以上は自宅での自己隔離、病気のある60歳以上の人にも同様の対応を求めています。それ以外にも、お葬式は10人以下、結婚式は5人以下という厳しいルールもあります。
海外からオーストラリアに戻ってきた人に対しては自己隔離を義務付け、警察が抜き打ちで見回りに来るとのこと。その際、家に居なかったら刑務所行きです。
現状の日本では考えられないほどに厳しいルールの数々ですが、世界では、「日本が緩すぎる」という考え方が大多数のようです。
強制力がない自粛を政府が発表したところで、国民がルールを守る保証はどこにもないことを強く認識しているのが海外です。一方、国民がルールに従うことを願っているのが日本なのかな…とも思います。
上記のように制限は厳しくなる一方ではありますが、ここ最近は、一部の食材不足は未だに存在するものの、スーパーの品揃えに関しては徐々に元どおりに戻ってき始めています。
ワーホリビザで滞在している人への注意喚起
在シドニー日本国総領事館から、ワーホリ勢に向けてメールが配信されてきました。このメールは在留届を提出すると、送られてくるものになります。
コロナウイルス問題が大きくなった3月以降2~3日に1回のペースで注意喚起のメールが送られてきています。そして、その内容は日を追うごとに厳しいものになっています。
3月25日(水)に送られてきたメールですが、要点をまとめると以下3点が記載してありました。
要するに、蓄えや支援がない人には、直ちに日本に帰国するように促す内容です。
コロナウイルスのニュースが報道され始めた1月からメールが週1~2回届いていたものが、3月上旬頃からメールの配信が激増。
その内容も日を追うごとに辛辣な内容に傾向して行きました。
3月上旬頃からはお店の営業禁止になり始めて、ワーホリ勢の多くが仕事を失ったことを機に続々と帰国する流れとなっています。
私も帰国することを決意!
周囲のワーホリ友達も次々と帰国し、同時に航空会社も運休を発表し始めています。
領事館からのメールによると、今後6カ月もしくはそれ以上の活動制限が続くことを想定しているとのことで、海外に残ってただただ自宅待機しているのも厳しい部分があります。
そのため、悩んだ末に私も日本に帰国することを決めました。
非常に残念ですが、こればかりは仕方がありません…。
日本に帰国しても、日本国内も多くの企業は経済活動がストップしている状況です。
オーストラリア同様に日本国内も職探しができる状況下にはありませんので、帰国後もしばらくは厳しい状況が待っているのかな…と思っています。
数年後に振り替えった時、「海外でレアな経験ができた!」と思える日が来ることを願って、オーストラリアを発ちたいと思います。