【オーストラリア・ワーホリ】バイト経験者が気になる16の質問に答えてみた!仕事探しから時給まで全部教えます!
こんにちは、シドニーにワーホリビザで滞在中の「ちさき」です。
2019年の6月、右も左も分からないシドニーへやって来た私はとあるジャパニーズレストランで働かせてもらうことに。
初めての海外で英語を使ってのアルバイト、慣れずに落ち込む日もあれば、お客さんの優しい言葉にほっこりするなんていう日もありました。
そんなこんなで6ヶ月ほどジャパレスとライターのお仕事を掛け持ちしていたのですが、先日「ライター1本」で仕事をしていくことを決断し、アルバイト先を去ることにしました。
今回は、ジャパレスでのお仕事を振り返ると共に、「海外にワーホリで行って働いてみたいな」と思っている人が気になる16の質問に答えます!
私の半年間のジャパレスバイト経験が、将来ワーホリをしてみたいと思っている読者の皆さんのお役に立てると嬉しいです。
と言っても、この記事はあくまでも私個人の体験談を綴ったものですので、それを理解した上で読み進めて欲しいなと思います。
仕事探しに関する質問
ワーホリビザで海外に渡航後、最初にぶち当たる壁が「仕事探し」です。
知り合いが誰もいない異国の地での仕事探しは、決して簡単なものではないです。
そんな仕事探しについて、7つの質問に答えていきます。
(1)仕事はどうやって見つけた?
海外での仕事探しの方法として、主にネットとチラシ配り(直接店舗を訪ねてレジュメを手渡しすること)の2つがあります。私は両方試しましたが、効果があったのは断然ネットでの仕事探しでした。
特にオーストラリアでは「日豪プレス」と「JAMS.TV」という日本人向けのオーストラリア生活情報サイトが仕事探しにとっても便利です◎
最終的に「JAMS.TV(https://www.jams.tv/)」で応募したレストランから連絡があり、面接をしてもらうことになりました。
たくさんの求人に応募してもなかなか返事が返ってこなくて焦っていたので、電話がかかって来た時はすごく安心したのを今でも覚えています。
後から聞いた話によると、シドニーなどの大都市は求人も多いですが、その分職を探している人が多いので応募しても連絡が来ないことの方が多いそう。
返事が返ってこないと落ち込みますが、そこは「よし、次応募してみよう!」くらいのスタンスでいる方が楽かなと思います。
(2)仕事を見つけるのにどのくらいかかった?
オーストラリアに入国したのが2019年6月5日、すぐに仕事探しを始めて初出勤の日が7月9日だったので、約1ヶ月といったところです。
まわりの友達に聞いても大体3週間~1ヶ月くらいかかったという人が多いので、ワーホリで渡航する際は「無職の状態が最低でも1ヶ月は続く」という心持ちでいるとストレスなく過ごせると思います。
貯金ゼロで渡航することはもちろん、「仕事なんてすぐ見つかるだろう!」と軽い気持ちでいると精神的にしんどいので気をつけしょう。
中には仕事先との相性が悪く、仕事が見つかってもすぐに転職するケースもあります。渡航の際には、最低でも3ヶ月程度の生活費が払えるくらいの貯蓄があるとベストです。
(3)面接は英語?
これは職場によりますが、わたしが面接を受けたレストランのマネージャーは日本人でなかったので、完全に「英語」での面接でした。
間違った英語を話してしまっても、それよりも人柄ややる気が大切なので緊張しなくて大丈夫です。
ただお店によっては求める接客英語レベルが高いこともあり、その場合は「英語力」も面接でチェックされることもあるようです。
(4)面接では何を聞かれた?
面接では、まず指定の用紙に名前やビザ情報などの必要事項を記入するようにと伝えられました。
記入が終わった後、その記事を参考にする形で10分程度の面接をしたのですが、日本のようなガッチリした面接ではありませんでした。なんでオーストラリアに来たのかとか、なんでレストランで働こうと思ったのかというチャットのようなものでした。
きっと話し方や表情に現れるやる気や態度を主に見られていたんだろうなと思います。
あとは「うちのレストランではこういうスタイルでやっているけど大丈夫?」みたいな感じで、自分が求めるものと相性がいいか確認していました。
個人的には、ワーホリバイトの面接はそれほどきっちりしたものではないので、模範解答を用意していくというよりは、自分のやる気をちゃんとその場で伝えられることが大切だと思います。
笑顔を忘れずにハキハキと受け答えができれば、きっと好印象を与えることができるはず。
「何を聞かれるのかな…?」と必要以上に心配することはありません。
(5)なにか必要な資格はあった?
面接では特に何も言われなかったのですが、数日後そのレストランから電話で採用してくれるとの連絡があり、その時に「来週までに必ずRSAを取ってね」と言われました。
お酒を提供するレストランで働くにあたって、この「RSA(酒類販売資格)」はシドニーでは必須なので、「来週までにRSAを取れなかったら採用はできない。」とのこと。
ちょっと厳しいなと正直思いましたが、レストランもすぐに働ける人材が欲しいので納得です。「間に合うかな…」と焦りながらオンラインでRSAを無事取得しました。
私のようにギリギリで焦ってRSAの資格を取得することのないように、お酒を取り扱うレストランや居酒屋で働きたいというのであれば事前に取得しておくことをお勧めします。
ちなみに「RSA」はオーストラリア全国共通の資格ではなく、NSW州限定のもの。
州毎に資格制度が異なり、NSWのRSAは他州では使えません。自分の渡航する州の資格を事前にリサーチしておくと良いでしょう◎
(6)時給に関してどんな説明があった?
面接の時に「時給はみんな一律17ドルからスタート」と言われました。
当時の最低賃金(19.49ドル)を2ドル以上も下回っていますが、残念ながらジャパレスでは時給が安いところが多いのが現状です。
私の友達の中には時給13ドルで働いていたという人もいます。一刻も早く働き始めたくて、他にあてもなかった私は17ドルでいいから働きたいと思い、この仕事を引き受けることにしました。
(7)どうしてジャパレスで働くことに?
ジャパニーズレストランで働くことになったと言ったら周りから「なんでローカルジョブにしないの?」と言われることも。
ワーホリ界では結構、「ジャパレスバイトよりもローカルジョブ!」という考えの人が多いみたいですよね。
私がジャパレスを選んだ理由は正直特になくて、仕事に特にこだわりがなかったので最初にご縁のあったレストランで働くことになりました。
ジャパレスバイトの給料に関する質問
ジャパニーズレストランで働くにあたって一番気になるのはやっぱり「お金の話」ですよね。
私の経験を参考までにお話ししたいと思います。
(8)時給はいくらだった?
上でも少し触れたように、私のスタートの時給は17ドルでした。働き出してみるまで能力が分からないから、「トレーニング中は皆17ドルからスタート」とのことだそう。
4ヶ月くらい働いた後、マネージャーに相談して1ドル上げてもらい時給18ドルになりました。実際に働いてみると、オーストラリアで最低賃金を稼ぐのは思ったよりも大変で驚きます。
これはジャパレスに限った話ではなく、ローカルカフェやレストランであっても最低賃金を守らないようなお店は結構たくさんあるんですよ。
(9)キャッシュと銀行振込どっち?
私が働いていたレストランでは、給料が現金の手渡しでした。
このような仕事はワーホリ界では「キャッシュジョブ」と言われ、キャッシュジョブのところは時給が最低賃金以下なことがほとんどです。また、税金もまともに収めているのかも分かりません。
一方、銀行振込の場合は、振込の記録が銀行のデータとして残るので、正しく税金を支払っている企業である可能性が高いです。
(10)給与システムはどんな?
日本では月1回で給料日があるのが普通ですが、オーストラリアでは隔週のところが多いです。私の働いていたところは2週間に1回、木曜日が給料日でした。
給料日が2週間に1回あるのは気持ち的にも嬉しかったですし、家賃の支払いが週毎なのでありがたかったです。
給料日が隔週なことが多いオーストラリアですが、職場によって給与支払いの曜日が違ったり、例外があったりすることもあるので、気になるのであれば面接時にしっかり確認しておくと良いと思います◎
ジャパレスでの仕事についての質問
続いて「ジャパニーズレストランでの仕事はどうなの?」といった質問に答えていきたいと思います。
(11)仕事仲間は日本人ばかりだった?
よくネットでは「ジャパレスは一緒に働く人は、みんな日本人だから英語が伸びない。」という話を耳にしますが、これは正直店によりけりです。
私の働いていたレストランは日本人だけでなく、他アジア国出身の学生やワーホリがたくさん働いていました。
(12)英語を話す機会はどのくらいあった?
日本人の人とはもちろん日本語で会話をしていましたが、グループにひとりでも日本人じゃない人がいれば共通語の「英語」を使って話すので、英語を使う頻度はかなり高かったです。
全員が日本人でない限りは、共通語の英語を毎日のミーティングや仕事中は使うことになるのでジャパレスだからといって、ずっと日本語で会話をしているという訳ではありません。それこそお客さんとの会話は英語なので、接客中に使う言語はほとんどすべて英語です。
お客さんからオーダーを取る際や、空いたお皿を下げる際に「How was your food?」と自分から会話を始める癖をつければ、ホールスタッフは結構たくさん英語を使う機会はあります◎
(13)「オーストラリア英語」に苦戦することはあった?
そもそもの話、英語の接客英語ですら最初はとても混乱しました。
日本で習う「レストラン英語」って、自分がお客さんの立場で使えるフレーズばかりなんですよね。
ふと注文を取る側になってみると「これなんて言ったらいいんだろう?」ということが多かったです。
慣れるまではオーストラリア訛りが少し聞きにくいなということはありましたが、慣れてしまえば特に聞き取れないということはありませんでした。
ただひとつ驚いたのは、オーストラリア人が「Thank you」の意で「Ta!」と言うこと。
これはきっとオーストラリアのレストランで働いていなかったら、一生知ることのなかったオーストラリア英語だろうなと思います。(笑)
オーストラリア英語には苦戦したというよりも、「オーストラリア人ってこんな表現の仕方を好むんだな。」と楽しませてもらうことの方が多かったです。
(14)ジャパレスで働いてよかったことは?
個人的にジャパレスで働いて良かったことは、日本に帰っても会いたいと思える友達に出会えたこと。
海外に来たんだからわざわざ日本人と出会わなくても…という人もいますが、私は「日本出身なのに、こんな海外のとあるレストランで出会えたなんてすごい!」と思っています。
オーストラリアでの苦悩を分かち合った友達は、ここのレストランで働いてよかったなと思える理由のひとつです。
あとは、日本食が大好きな私にとっては、日本食のまかないがかなり有難かったですね。
働いた後に、お腹一杯になるまで食べさせてもらえる日本食はやっぱり最高でした。
(15)ジャパレスで働いていて「ここが嫌だ」と思ったところは?
ジャパニーズレストランで働いていて嫌だったのは、「ランチ営業とディナー営業の間の長すぎる休憩時間」でした。
ジャパレスというよりもレストラン一般の話になってしまいますが、ランチとディナーの間に2時間以上の休憩があるのはしんどかったです。
「休憩いらないから、その分早く帰りたい!」という心の声が出てしまいそうでした。(笑)
(16)ジャパレスとローカルジョブどっちがいいの?
海外でワーホリをするにあたって、ジャパレスとローカルジョブどっちがいいのかは悩みどころですよね。これに関しては、どっちにもそれなりのメリットとデメリットがあると思っています。
ネットではジャパレスが叩かれていて、ローカルジョブが推奨されているような雰囲気がありますが、正直のところ人と店によるので、どちらが優っているという話ではありません。
極端な話、ストレスなく働けて時給の高いジャパレスもあれば、ストレスだらけで最低賃金以下のローカルジョブだってあります。
海外で仕事を探す際には、「ジャパレス」や「ローカルジョブ」というカテゴリーに縛られ過ぎず、自分にあった仕事を見つけるように頑張ってみましょう◎
【まとめ】ジャパレスバイトは良い経験になった
シドニーのジャパレスで6ヶ月ほど働いた私が、将来のワーホリ勢が気になる質問に答えてみました。
ネットでは見下されることもある「海外のジャパレスでのバイト」ですが、わたしは海外での日本食人気を間近に体感することができたし、ここでしか出会えない人との出会いもあり、とても良い経験になりました。
こうやって今この記事を公開できているのも、わたしが実際にジャパレスで働いていた経験があってのことなんですよね。
職種は関係なく「海外で働いた」という経験は、自分自身を成長させてくれるのはもちろん、どこかで必ず役に立ちます。
これから海外へワーホリに行かれる読者の皆さんも、ぜひ海外で自分に合った素敵な仕事を見つけて欲しいなと思います。